2012年12月16日日曜日

ごちゃ混ぜアニメ6話  

      『対決!飛影VS鬼宿』



前回から原っぱで対峙している飛影と鬼宿の闘いが今、始まる。






飛影「来い!」






飛影の合図に鬼宿が飛び込んで行く。








“ドスン💥ドドドドッ💥ガガガガッ💥”








肉弾戦で打ち合っている







ヒュンケル「肉弾戦か」








鬼宿は攻撃の手を休めない。





飛影「チィ💢」
ヒュンケル『慌てるな、相手の動きをよく見ろ』
ヒム「ほぅあの二人が闘ってるのか」
ヒュンケル「ヒム、飛影は鬼宿を試してるのさ」
ヒム「試す?」
ヒュンケル「飛影が俺以外にライバルを見つけたとしたら、あいつのことだろう」
ラーハルト「それで、貴様としては気が気じゃないという訳か」
ヒュンケル「いや、俺は見届けたいだけさ」







言ってくれるよね〜この人







幽助「飛影のヤローすっかり人気者になっちまったな」






そう言いながら幽助たちも集まって来ました。







凍矢「俺も一度手合わせ願いたいものだ」
美朱「鬼宿・・・」
唯「でもいい顔してるじゃない」
幽助「そうだな」
酎「ちくしょう!燃えて来るぜ!」







こいつらどっから湧いて出て来たんだ? 
みんな出て来ちゃったよ。
それで当の本人たちは?






飛影「どのくらいの力か見せてもらおうか」
鬼宿「炎と妖術拳法の使い手らしいな、剣術の達人でもある男がこんな奴だったとはな」
飛影「それはどういう意味だ?」
鬼宿「噂で聞いてたのとイメージが違っていた」
飛影「これはヒュンケルとの勝負に使おうと思っていたが・・・」




 

飛影は右腕の包帯を取り額の布も取りました。
邪眼が開き黒龍が姿を見せた。






ヒュンケル「あれは一体?!」
幽助「黒龍波の構え」
ダイ「何だい黒龍波って?」
蔵馬「魔界の炎術で人間界では禁止のはずなのだが」
桑原「飛影の奴、本気で鬼宿を殺す気だぜ」
美朱「あっ!鬼宿が・・・」








一方鬼宿も額の鬼の文字を輝かせて変身した。
髪の色も変化している







ポップ「あいつもすげぇ!」
鬼宿「ハァ~!!」






“ゴゴゴゴ💥”







鬼宿の気合いで地面が揺れた。







ヒム「おい、少し離れた方がよくねぇか?」
 






お互いフルパワーになって最後の勝負に
出ようとしている







飛影『まさかこんな所で新しいの拳法を使うことになるとはな』





 
2体の黒龍が暴れ回る。
すると一体が飛影の左腕に巻き付いた。







幽助「な・・・に!」
ヒュンケル「ハッ・・・!」
飛影「鬼宿、貴様に邪王炎殺双龍拳を見せてやる」
みんな『邪王炎殺双龍拳?!』








この技はオリジナルの拳法です。
飛影が修業して編み出したのです。







鬼宿「フッそう来ねぇとおもしろくないぜ、いいだろう勝負だ!」
飛影「行くぞ!」







両者同時に突っ込んだ。







飛影「くらえ!邪王炎殺煉獄焦!」
 





拳の弾幕です
鬼宿は避けながらチャンスを伺っていた。






鬼宿「ウオオオオ!」






激突の音と地響きが鳴る。
拳がぶつかり合いそのまま押し合っている。
ところがここから飛影の逆襲が始まった。







“ドス💥”






鬼宿「ぐぅぅ・・・なんてパワーだ!」







鬼宿の鳩尾に飛影の強烈なボディーブロが入った。






鬼宿「カハッ・・・」
飛影「分かったか?これが俺と貴様の力の差だ」








鬼宿は膝を突いた。







井宿「今のは相当効いてるのだ」
唯「鬼宿」



 


ヒュンケルは腕組みしながら呟いた。







ヒュンケル「飛影の奴、まだあんな技を持っていたのか」
アバン「あなたもウカウカしていられませんね」
ヒュンケル「ああ」







ヒュンケルは闘志を燃やして飛影を見つめていた。






ポップ「ヒュンケルの奴も燃えてやがるぜ」
ヒム「そりゃそうだろ、目の前であんな技を見せられりゃ」







一方鬼宿が立ち上がろうとしていた。







美朱「鬼宿!」
鬼宿「ぐっ、まだだ!」
飛影「まだ立つつもりか」
鬼宿「負けられないのは俺も同じだ。愛する人を守るための力だからな」
飛影「それは美朱のことか?」







鬼宿は口元を拭うと飛影を睨みつけた。







鬼宿『朱雀、俺に力を貸してくれ』
 






“カァァァァァ✨”







鬼宿の額の文字が再び輝いた。







鬼宿「ハアアアア!!」
飛影「なに!」
鬼宿「行くぞ!」






鬼宿の全身からものすごいパワーが放出された







飛影「フッ」







飛影は構えている。
鬼宿は格闘で飛影を翻弄しているように見えるが飛影は余裕で躱している







飛影『スピードは速いが、格闘技術は幽助にも及ばないな』
鬼宿『余裕で躱してやがる!クッソォ~』
飛影「鬼宿お前のその闘志は認めてやるぜ、だが上には上がいる」
鬼宿「うるせぇ~💢」
飛影「これで終わりにしてやるぜ」






飛影が拳に炎を集めた。







ヒュンケル「ムッ!」







鬼宿のスキを突いた。






飛影「くらえぇ!邪王炎殺煉獄焦!」







“ドスッ💥”






と音が響き渡る
飛影は炎殺拳でボディーブロを極めた。







鬼宿「ガッハ・・・」






“ズガァ〜ン💥”





鬼宿は原っぱの彼方までふっ飛ばされて行きました。






鬼宿「うぐぅぅ・・・美・・・朱」






鬼宿は美朱の名前を呟いた・・・と次の瞬間紅い光が鬼宿の体から消えた








鬼宿「朱雀、ありがとう」
桑原「どうなった?」
鈴駆「あそこだ」
酎「おい飛影の方が立ってるぜ」
美朱「鬼宿~!」
鬼宿『美朱・・・ワリィお前のためにも勝ちたかったけど、力が及ばなかったようだ』
ヒュンケル「飛影、見事だ」
 






ヒュンケルは両拳を握り締めている。
倒れている鬼宿を見下ろすように飛影が立っている。
飛影はヒュンケルの方に振り返るとヒュンケルを指さした。
“次は貴様の番だ”と言うかのようである。
ヒュンケルの方も“望むところだ”と答えるかのように飛影を睨みつけた
離れた距離で二人は火花を散らして睨み合っている







ヒュンケル『飛影、ヒムの格闘術とパワーとラーハルトのスピードを合わせ持ったような男格闘センスも良い、相手にとって不足はない』






 
次はこの二人か?一方霊界に戻ったコエンマは心宿たちの様子を見ていた。





コエンマ「ふむ、その調子だ」 






と一人で呟いている。
その頃幽助たちはそれぞれ家に戻りくつろいでいました。







マヤ「ハイ、おしまい」
飛影『ヒュンケル、奴の並外れたパワーに対抗するには肉弾戦で互角にやり合うくらいでなくては』
マヤ「飛影?」
飛影「ああ、すまんな」






飛影はヒュンケルのことを考えていた。







飛影『ヒュンケル、貴様にも負けん!』






同じ頃ヒュンケルの方も飛影のことを考えていた。





ヒュンケル『飛影・・・お前を倒すのは俺だ!』






と拳を握り締めていた。
そして飛影との勝負に負けた鬼宿は。







鬼宿「ぐっ、体中が痛てぇ!」
美朱「でも鬼宿、いい顔してたよ」






という美朱の声も届いていないようだ
ただ唇を噛みしめている鬼宿の画。






マヤ「ねぇ飛影・・・ってどこ行くの?」
飛影「別に・・・」
マヤ「ヒュンケルさんのところでしょ、ダメよ!」
飛影「これは男の問題だ」
マヤ「威張って言うんじゃない💢」
飛影「なに?うぁぁぁ!」 






“バゴ~ン💥”






マヤ「おとなしく寝てなさい!」
飛影「チッ」






マヤさんには勝てない飛影であった。
そこへヒュンケルが入って来ました。






ヒュンケル「また怒られてるのか?まるで子供だな」
マヤ「どこから入ったんですか?」
ヒュンケル「玄関が開いてましたよ、不用心な」
飛影「マヤ、不用心だぞ」
マヤ「ごめん」
ヒュンケル「二人だけにしてもらえますか?」
マヤ「いいわよ、その代わりケンカはダメよ」






マヤさんは釘を刺して部屋を出ました。






飛影「何の用だ?」
ヒュンケル「座っていいか?」
飛影「好きにしろ」





 
ヒュンケルはベッドの上に座った。





ヒュンケル「お前と闘った日のことを思い出してたんだ」
飛影「それで?」





と言いつつ拳が震えている飛影。






ヒュンケル「そう構えることはあるまい」
飛影「だから何しに来たんだ?」
ヒュンケル「お前のことをもっとよく知りたいと思って来たのさ」
飛影「俺のことを知りたいだと?」
ヒュンケル「ライバルなら競い相手のことを知りたいと思うのは当然だろう」
飛影「くだらん、そんなことは自然に分かることだ」
ヒュンケル「そうか?お互いのことをよく知らんし、胸に秘めていることが一つや二つあるだろう?」






すると飛影は覚悟を決めたかのようにヒュンケル の方を見た







飛影「俺は忌み子として生まれ空飛ぶ国から捨てられた。だが生きのびる自信はあった」
ヒュンケル「空飛ぶ国と言ったが、名前はなんだ?」
飛影「氷河の国だ」
ヒュンケル「氷河の国に生まれた男が炎の妖気を持っていたとは皮肉だな」
飛影「俺を放り投げる時、女が握らせたのがこれだ」
 





そう言って飛影はヒュンケルに氷泪石を見せた。





飛影「氷河の国は女しかいないんだが俺の母•氷菜は妖怪の男を交わり俺を産んだ、しかしそれは氷河の国の掟を破った事になり俺は投げ捨てられたのさ」
ヒュンケル「そうだったのか、では今度は俺のことを話そう」
飛影「聞かせてもらおうか」
 






ヒュンケルは深呼吸をしてから語り始めた。






ヒュンケル「俺は今は無きホルキア大陸という所で生まれたらしい、旧魔王軍の攻撃により町は焼かれ大陸ごと破壊された」
飛影「その中にお前の家族もいたのか?」
ヒュンケル「俺の親は地獄の騎士バルトスだけだ。そのバルトスに拾われハドラーの地底魔城で育てられた」
飛影「そのバルトスとずっと一緒だったのか?」
ヒュンケル「いや俺が7歳の頃、ハドラーに殺された」
飛影「なに!」
ヒュンケル「だが俺はずっとアバンに殺されたと思っていた。それゆえに俺はダイたちにまで剣を振るった、弱かったのだな」
飛影「お前にそんな過去があったんだな」
ヒュンケル「俺とお前は生い立ちが似ているな」
飛影「俺の名付け親は盗賊だった、そして俺には氷河の国を探すという目的があったからその地を離れた」
ヒュンケル「その邪眼は生れつきの物か?」
飛影「いや魔界整体師・時雨に移植してもらった」
ヒュンケル「移植手術を受けたのか?」
飛影「そうだ」
 






お互いの生い立ちが分かり会話が途切れた。
しばらくは沈黙が続いた。先に口を開いたのはヒュンケルだった。






ヒュンケル「お前をライバルと認めてから俺は胸の内が熱くなったぜ」
飛影「俺も同じだ、お前と闘って今まで感じたことのない想いが芽生えたんだ」
ヒュンケル「それはなんだ?」
飛影「お前が俺の新たなライバルになる気がしたんだ」
ヒュンケル「お前がそんな風に思ってくれてたとは嬉しいよ」
飛影「もう一度闘いたいと思っている」
ヒュンケル「俺もだ次は倒してみせるぜ」
飛影「それはどうかな?」
 





と言いながらも飛影の眼差しは熱かった。







飛影「フッ楽しみにしてるぜ」
ヒュンケル 「ああ、俺もだ」







飛影とヒュンケル は互いを見合った






ヒュンケル「さて、用は済んだ俺は帰る」






と言ってヒュンケルは立ち上がって行こうとした。が、
ドアの前で止まって振り向かずに言った。






ヒュンケル「飛影またな」
飛影「ああ」






ヒュンケルは部屋を跡にした。






マヤ「あら、帰るんですか?」
ヒュンケル「はい、これで失礼します」
 






飛影も二階から下りて来ました。






マヤ「二人でどんな話をしていたの?」
飛影「ごくごくつまらんことだ」
マヤ「ふ~ん、まぁだいたい想像は付くけどね」
飛影「なら、その想像通りだ」
マヤ「次の決闘の約束をしたとか?」
飛影「当たりだ」
マヤ「やっぱね」
 





飛影は後ろからマヤさんを抱きしめた。






飛影「でっ・・・飯は何だ?」
マヤ「ナ・イ・ショ」
飛影「食えるもんを出せよ」
マヤ「どういう意味?」
飛影「お前ときどき失敗したもんを出すだろう」
マヤ「あれはちょっと味が濃くなっただけよ」
飛影「あれがちょっとか?」
マヤ「もういじわるぅ~」






マヤさんが赤くなって怒ると飛影は素早く逃げて行きました。 
飛影なりにマヤさんを大事にしてるつもりなのです。
そしてマヤさんもそんな飛影に気づきつつも知らん振りをしてるのです。
だからこうしてじゃれ合っていられるのです。
一方ヒュンケルはアバンに修業を申し出ていた。






アバン「本気ですか?ヒュンケル」
ヒュンケル「ああ、闘気拳で使える技を増やしたいんだ」
アバン「飛影くんの双龍拳に対抗するためですね」
 





とアバンに聞かれヒュンケルはうなずいた。
さぁどうなるかな?今後の二人闘いに目が離せません。
 


つづく。



あとがき 
飛影とヒュンケルは改めてお互いにライバルと認め合い健闘を称え合いました。
これから二人はどう強くなって、どんな勝負を見せてくれるのか?
お楽しみください。トウヤ。

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