2012年12月19日水曜日

スーパーあぶない刑事24話


『デカIQテスト?』遠山金之助登場!


前回、浅見刑事局長から「デカIQ」の試験に推薦されたことを告げられて
受けることになった真琴と大岡。
そしてもう一人、遠山金之助という刑事。
試験当日の10月30日、真琴と大岡は警視庁に来ていました。
そこで遠山刑事と合流することに・・・
会場の入り口へ着いた二人。






大岡忠利「会場はここみたいですね」
大下真琴「はい、入りましょうか」






二人が中に入ると選ばれた刑事たちが座っていた。





大下真琴「うわぁ!アレ?なんか少なくない?」
大岡忠利「選ばれた者が来る所ですから、ほんの一握りの人しかいないのでしょう」
大下真琴「そうか」





席は各署ごとに別れていて並んで座ることになっているようです。
真琴と大岡は自分たちの署の名札の席を探しました。
すると・・・






男性『こっちですよ』





と、離れたところから声をかけられ振り返ると三人目の刑事らしき男が真琴たちに向かって手を振っていた。






男性「ここがうちの署の席ですよ」
大下真琴「あ、どうもご親切にありがとうございます」





真琴と大岡は荷物を置いて座りました。





大岡忠利「初めまして港署の大岡忠利です」
大下真琴「同じく大下真琴です」
男性「本日付けで港署に配属することになりました遠山金之助です、よろしく」






真琴と大岡は会釈をしました。





遠山金之助「まぁ仲良くやりましょう、そろそろ試験が始まりますよ」





五分後。





試験官「それではこれよりデカIQ試験を開始します。お手元の画面に記されている文章を一分間で暗記して下さい。そしてもう一度私が『始め』と言ったらそこにある用紙に書けるだけ記入して下さい」





これは記憶力や暗記力が試される試験のようです。






試験官「では一分間どうぞ」






みんな一斉に画面を見ました。
各々内容を頭に叩き込んでいます。
そして一分が経過しました。






試験官「はい書いて下さい」





試験管の合図で画面が消えると一成に書き始めました。
真琴・大岡・遠山も書き始めた。
全員が書き終わるまで次には進みません。
書き終わった者から手を挙げて次を待ちます。


30分後。
2問目に入りました。






試験官「次は模擬捜査の資料から犯人像からその者の行動パターンや癖などを見抜いて下さい、これはプロファイリングテストです」






これは真琴と大岡はいつもやっているので得意分野の問題です。
ここでは洞察力と推理力が試されます。
二人は模擬捜査試験資料に目を通します。
遠山も真剣な顔で資料を黙読しています。
最初に書き出したのは真琴でした。
大岡と遠山はその他大勢と共に書き始めた。
先に書き終えた真琴は鉛筆を置いて待ちました。
しばらくしてチラホラと書き終わった者が出て来ます。





大岡忠利「ふぅ・・・どうですか?」
大下真琴「う~ん分かりません」






この問題は大人でも少々首を捻って考えるくらい難しい問題です。




大下真琴「ふ〜ん、なるほどね」
遠山金之助「おや、早いですね、大下さん」
大下真琴「うん突破口が見つかったから」
遠山&大岡『えっ!』





二人は目を丸くして真琴を見つめている






試験官「はい、では三問目に入りま~す、次は二問目の問題で自分がどんな指示を部下に出すかを考えてなるべく理由も具体的に書いて下さい」






ここで会場内が少しざわつきました。
しかし試験管でそれを制して静まりました。
真琴はスラスラと書いています。
それも細かいところまで四問目はリーダーシップと決断力が試される問題だった。
模擬捜査試験資料でどう捜査するのか?聞き込みの資料からどうやって犯人を特定し、どう追い詰めるかが問われます。更にもし黒幕の正体のことで上から圧力がかかって来たらどう対応するかなどが問われていました。
真琴はこれまで以上に考えている様子。
そして大岡と遠山も難しい顔をして考えています。
それでも用紙にはキッチリと書いて行きます。
そしていよいよ最後の問題になりました。





試験官「それでは最後の問題です、画面の文章を暗記して下さい10分したら書いて下さい」






最後は記憶力テストです。
これは先ほどの暗記力テストとは少し違うようです。
しかし真琴は画面を見ながらシャッターを切るように長い文章でも記憶できるのです。






大岡忠利「けっこう長い文章だな」






原稿用紙は二枚です。
記憶した内容を白紙の原稿用紙に書けと言うのです。
10分が経過した。







試験官「はい、では今の内容を正確に書いて下さい」






最後の問題も文章の長さに途中で分からなくなってします者が出て来ました。
しかし真琴・大岡・遠山は難無くクリアしたのだ。
試験管が解答用紙を回収して試験終了です。





試験官「はい、お疲れ様でした。これですべての試験が終了です」







受験者たちはようやくリラックスモードになりました。






大下真琴「あ~肩凝っちゃった、目も疲れたよ~」
大岡忠利「ええ、やっと終わりましたね」
大下真琴「二人とも自信の方は?」
遠山金之助「まぁボチボチと言ったところです、署長さんは?」
大下真琴「最後の記憶力テストは自信ありますけど他は俺流で書いたからそれがどう評価されるか・・・」





大岡もやるだけやったと言っています。






大岡忠利「結果が楽しみですね」
大下真琴「うん、帰ろうか遠山さんをみんなに紹介しなきゃ」







三人は荷物を持ってあいさつをして外に出ました。
外では大下が覆面パトカーの中で待っていました。







大下真琴「あら早いね、迎えに来てくれてたの?」
大下勇次「二人を見送ってからずっとここで待ってたよ」
大下真琴「マジ!帰らなかったんだ、ありがとう待っててくれて」
大下勇次「フフ♪あら一人増えてない?」






勇次が遠山の存在に気づくと遠山は軽く会釈をして自己紹介をした






遠山金之助「本日から港署に配属する遠山金之助です、よろしく」
大下勇次「あなたがそうでしたか、どうぞ」





真琴が助手席に乗って大岡と遠山は後ろに乗りました。
覆面パトカーを走らせると・・・






大下勇次「試験の方はどうでした?」
大岡忠利「俺はボチボチと言ったとこ、難しかったよ」
遠山金之助「私もまぁ合格ランクには入れるとは思いますけど」
大下勇次「へぇ~そんなに難しかったんですか」
大岡忠利「記憶力テストや暗記力鑑定は多少自信あるが模擬捜査の資料のヤツは難しかったな」





遠山もうなずいています。






大下勇次「そういうのってプロファイリングって言うんですよね、確か・・・」






そうです普通の署に一人はプロファイリングをする刑事がいるものです。







遠山金之助「やってみると意外と難しいもんですよ」
大岡忠利「プロファイラーって普通他の署に一人はいるものなんだ」
大下勇次「うちにもいるじゃないですか、似たようなことをやっているのが」






と言って助手席の真琴の方を見る勇次。
大岡も納得してうなずいた。






大岡忠利「確かにそうだ」
大下真琴「なに?プロファイリングって」
大岡忠利「様々な情報を参考に犯人の人物像を割り出していくスペシャリストのことですよ」
大下真琴「へぇ~じゃ犯人の行動パターンとかもプロファイリングで分かるんだね」
遠山金之助「その通り、大岡さんは普通各署に一人はいると言ってましたが実はやる人は少ないらしいですよ」
大岡忠利「そうなんですか⁈」






そうプロファイリングの出来る人がまだそんなにいないのが現状なのです。
それから三日後。
デカIQテストの結果が郵送されて来ました。
三人の成績はどうだったかな?
代表で宮本課長が読み上げました。







宮本謙「いきなりIQの数字が出てる!」
藤村亮「早く読んで下さいよ」
宮本謙「はい、まずは大岡さんのデカIQは200天才クラス」
みんな『オオ~』






歓喜が湧き上がる。






宮本謙「え~次は遠山さんのデカIQは同じく200天才クラス」
徳川宗明「さすがだなぁ二人とも!」






大岡と遠山は照れながら軽く会釈をした。
いよいよ真琴の番です。
すると宮本課長は裏声で・・・





宮本謙「えっ!」






っと言いました。






近藤卓造「どうかしましたか?」






近藤副署長と武田が覗き込と・・・
二人もア然とした顔をしている。






青木順子「どうしたんです?武さんまで」
宮本謙「いや、すごいんだよ、それもブッチ切りに」






宮本の言葉に本城たちも息を呑む。






宮本謙「じゃ発表するよ、大下真琴デカIQ250超天才クラス」
鷹山敏樹「マジ!?えっマジ!?」
徳川吉之「忠利たちよりも上なのか!」
大下薫「すご~い、やっぱりあんたには何かあるんだよ、才能みたいなものが」







薫は母親の顔つきになっている。







武田英彦「いやぁ驚きですなぁ、って本人が一番驚いているよ」
町田透「そりゃそうですよ、大岡さんたちよりランクが上なんですから」
遠山金之助「署長、戻って来て下さい、大丈夫ですか?もしも〜し」







完全に明後日の方向を向いて固まっている真琴に原田たちが肩を叩く。
この結果はすでに浅見刑事局長や大原警視長の元にも届いています。







大原功一「やはりただ者ではなかった・・・
あの子は」







以下同文。






本城慎太郎「ぶっとびだな!おい」
吉本和彦「ホンマですよ」
谷村進「改めてすごい人だと実感しました」
吉田春彦「ああ、俺も」







それで今夜はお祝いも兼ねて遠山さんの歓迎鍋
パーティーをすることになりました。







海堂進二「大下さん、署長は全警察のトップの成績ですよ」
倉田園子「私たちも鼻が高いわ」
大月半蔵「これは里菜様や家吉様にも話したらきっと驚くぞ」
大下勇次「親の俺たちも信じられない気持ちです」






勇次の言葉に薫もうなずいています。






遠山金之助「徳川さん、あの子はどういう子なんです?」
徳川吉之「それは、署長と一緒に捜査をして行けば分かるよ」







忍び組もうなずいています。






宮本謙「模擬捜査の問題も記憶力や暗記力テストもパーフェクト!満点だよ」
原田実「大岡さんこれは難問だったんですか?」
大岡忠利「けっこうどころじゃない細かくて難しかったよ」






長い文章を暗記して解答用紙に書くという問題もあった。
みんなと話す大岡と遠山。






松田香苗「それだけ長い文章を正確に暗記して書いたってことですよね?」
海堂進二「ああ、それに難しい漢字も多いはずだ」






しばらくこの騒ぎは署内で続いた。
しかし捜査に出るといつも通りに戻るが真琴は注目されている。







鷹山敏樹「松本前本部長の見込んだ通りだな」
大下勇次「あの人はきっとあの時点で真琴の才能を見抜いてたんだろうな」
鷹山敏樹「じゃなきゃ四才児に署長になれなんて言わねぇよ」
大下勇次「幼稚園児にだぜ、信じられなかったよな」







他の捜査員たちは・・・






田中文男「これでまた活躍すれば港署の検挙率は鰻上りだ!」
吉井浩一「それも夢じゃないよ、ナカさん」
木葉聡「でも署長にばかり頼ってたらいけないよな、俺たちも頑張らないと」
鈴村皐月「署長が超天才で部下がバカだと言われたらそれこそ署長が恥をかくことになるわね」






捜査員たちも気を引き締めようとしている。
パトロールのため出動した。
しかしこの日は大きな事件もなく平穏無事に一日が終わった。
署に戻ると真琴はいつもより短い報告書を書いて提出した。
夜は遠山さんの歓迎会です。







山路瞳「課長、会場はどこにしますか?」
近藤卓造「ホテルニューグランドを借り切ってビュッフェパーティーにしよう」
村木拓「えっ!あそこで出来るんですか?」
松村優子「もちろん、すごく素敵な所よ、いいですね一番広い会場を予約して」
山路瞳「分かりました♪」






徳川家の家族も呼んでパーティーは盛大に行われました。
港署の45名の刑事・職員とその家族を入れて50名です。







里菜「さすが私たちの長兄ね!鼻が高いわ」
家吉「うん、俺みんなに自慢しちゃう」
大下真琴「まぁ、ほどほどにして」
大下薫「よろしくぅ」





つづく。
























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