2012年12月18日火曜日

スーパーあぶない刑事17話


   『SOS香港で大暴れ・スペシャル』前編




ジャッキー・チェンとユンピョウと香港にやって来た里菜と家吉。
二人はジャッキーにカンフーを伝授してもらって初日は旅の疲れもありすぐに休みました。
しかし次の日ユンピョウが二人を起こしに来た時
二人の姿がなくベッドの上に脅迫状が置いてありました。
ユンピョウがジャッキーに報告するとすぐに日本の徳川家に電話が来ました。
その知らせを受けて菜美が港署に送ってもらったファックスを持って港署に飛んで来ました。






菜美「吉之さん大変よ!大変大変!!」
徳川吉之「どうしたんだ?血相を変えて」
菜美「子供たちが香港のマフィアに拉致されてしまったの」
徳川吉之「なに!本当か?」






菜美の知らせで真琴の顔色が変わりました。
すると本城が真琴に言いました。





本城慎太郎「署長、すぐ二人を助けに行ってやれ」
武田英彦「本城、署長になんて口を利くんだ!」
原田実「俺も本城さんに同感です。署長、行ってあげて下さい」
大下真琴「却下だ、俺は署長としてここにいなきゃならん、私情を挟んで勝手な行動はできん」






それは真琴の精一杯の強がりだった。
本城たちが更に言おうとすると宮本がそれを遮って真琴をソファーに座らせて優しく話しかけました。






宮本謙「署長の立場は分かります、ですがたまにはわがままになってもいいんじゃないですか?」
大下真琴「宮本課長・・・でも本部長が何と言うか?」
宮本謙「そっちは私に任せて下さい」
大下真琴「しかし俺は!」
宮本謙「あなたが行くべきです、留守は守ります」






と言って宮本は笑顔でうなずきました。
その日のうちに真琴は準備をして香港へ発ちました。
真琴はいつもの武器を装備して徳川吉之・治樹・大下勇次・鷹山敏樹と香港へ発ちました。
香港へは中国からバスで横断します。
この頃中国までの飛行時間は5時間です。
そこから香港まで1時間程度で着きます。
道中、真琴は一言もしゃべりませんでした。
一方横浜港署では宮本課長が緒方本部長と電話で話していました。





宮本謙「そうなんです、はい」
緒方雄一「分かりました。そういうことなら仕方ない・・・近藤副署長と協力して留守を守ってください」
宮本謙「それも行く前に署長から言われております」
緒方雄一「さすが真琴君しっかりしてる」






そう言うと緒方本部長は電話を切りました。






近藤卓造「宮本課長、本部長はなんて・・・?」
宮本謙「残った者で協力し合って捜査をするようにと言われました」
武田英彦「よかった、そういうことなら」







武田の言葉に宮本もホッとした顔でうなずきました。
そして緒方本部長は浅見刑事局長とこに連絡をしていました。





浅見陽一郎「はい、おや緒方本部長どうしました?」
緒方雄一「実は港署の大下署長が香港へ悪党退治に行ったという報告を受けまして」
浅見陽一郎「彼のことだ、何か理由が合って向こうへ行ったのでしょう?」







浅見刑事局長にズバリ言われ緒方本部長は事の次第を説明しました。






浅見陽一郎「あの子らしい、そうですかそれで港署で指揮を取っているのは誰ですか?」
緒方雄一「近藤副署長と宮本課長です」
浅見陽一郎「真琴君はちゃんと引き継ぎをして行ったのですね」
緒方雄一「はいしっかりしていますよ・・・彼は」
浅見陽一郎「そうですね、緒方さん何かあったらフォローしてあげて下さいね」
緒方雄一「もちろんそのつもりです」





以上が浅見刑事局長と緒方本部長の電話のやり取りでした。





村木拓「署長たち、今頃飛行機に乗った頃かな?」
藤村亮「そうだな、でもあんだけ武器を持っていて捕まらないかな?」
芝夏美「テロリストと間違われたりして!?」
徳川吉之「大丈夫、真琴なら何とかパスできますよ」





と、吉之が言うと本城たちも納得したようにうなずきました。







本城慎太郎「そうだな、何とかするだろうな」





そうです真琴は警察手帳と状況を説明してすんなりパスできていたのでした。
中国の空港には浅見刑事局長がわざわざ香港警察に根回しをしていてくれていました。
その証拠に香港警察の警部とジャッキー・チェンとユン•ピョウが空港で出迎えてくれました。






劉警部「日本の大下さんですね?」
大下真琴「はい横浜港署署長の大下真琴です」
劉警部「香港警察の劉です」
ジャッキー・チェン「ジャッキー・チェンです、
こっちはユンピョウです」
ユンピョウ「ユン•ピョウです、どうぞよろしく」
大下真琴「本物だ~!」
徳川吉之「徳川吉之です、子供たちがお世話になっております」
ジャッキー・チェン「すみません大事なお子さんたちがテロリストに誘拐されてしまって」
徳川治樹「いいえ、こちらこそ親としてちゃんと付き添うべきでした」
劉警部「車を二台用意しています、お話は車で致しましょう」
大下勇次「そうですね」







劉警部に着いて行き車に乗り込みました。
そこで大下たちも自己紹介をしました。







大下真琴「こちらが部下の大下刑事と鷹山刑事です」
大下勇次「セクシー大下です」
鷹山敏樹「鷹山です」
劉警部「どうぞよろしく、署で署長が待っておりますので、ご案内します」
大下真琴「はい、俺が署長だって信じてくれるかな?ジョークだと思われたら落ち込みますね」
劉警部「その心配はありませんよ、日本の浅見刑事局長からあなたの顔写真とプロフィールが送られて来ましたから」
大下勇次「本当に根回しをしていてくれたんだ」






と、大下が言うと劉刑事は笑いながら・・・






劉警部「ですからこうして私がお迎えに上がったのですよ(笑)」







と言いました。
大下たちの荷物は先に香港警察に届いていました。
武器がたくさん入っているので先に香港空港に送って劉刑事が受け取っていた。
大下と鷹山は拳銃と替えの弾に手錠。
真琴は拳銃と替えの弾と手錠数個
そして小柄や煙硝玉などが入っているショルダーバックが届いていました。
勿論徳川たちの銃や刀もちゃんと届いていた。







劉警部「驚きましたよ、見たことのない武器がありましたから」
徳川吉之「真琴のショルダーバッグの中身だな」
劉警部「はい、刀とかは見たことありますが丸くて黒い玉は何ですか?」
大下真琴「煙硝玉です、投げると煙幕が発生するんです」






と、真琴は簡単に説明しました。
劉警部は納得して口笛を吹きました。
20分ほどして、ようやく香港警察に到着しました。








大下勇次「真琴、大丈夫か?」
大下真琴「・・・う~」
劉警部「車に酔ったのですね出られますか?」







治樹と勇次が両側から真琴を抱えてパトカーから降ろしました。
勇次が真琴をオンブして署の中に入りました。








鷹山敏樹「これが真琴の唯一の弱点なんだよなぁ」
徳川吉之「ふむ、しかし弱点が一つくらいなくては人間おもしろくないからな」
大下勇次「そうですよね、よいしょっと」






真琴は勇次の背中でグッタリとしています。







劉警部「こちらが署長室です、大丈夫ですか?何か飲みますか?」
大下勇次「はい何でも構いませんので」





大下が答えると劉警部は自販機でスポーツドリンクを買って来てくれました。





劉警部「スポーツドリンクです飲めますか?」
大下真琴「ずびまぜん」








弱々しい声で真琴は礼を言ってジュースを受け取りました。
大下がフタを開けて真琴に手渡した。






大下真琴「ありがとうございます」






真琴はポカリを飲みました。
少し落ち着いたのか顔を上げました。






劉警部「大丈夫ですか?」
大下真琴「はい」
劉警部『この子のどこがすごいのだろう?』






と、劉刑事は思っていた。






大下真琴「行きましょう」





真琴たちは劉刑事に署長へ案内されました。





劉警部「劉です、日本から来た刑事さんたちをお連れしました」
傀署長「どうぞお入りください」





真琴を先頭に大下たちは中に入りました。






大下真琴「日本の横浜港署から来ました、署長の大下真琴です」
鷹山敏樹「鷹山です」
大下勇次「大下です」
劉警部「そしてこちらが誘拐された子供たちの親族です」
徳川吉之「徳川吉之と申します、双子の父親です」
徳川治樹「徳川治樹です彼の兄で双子の伯父です」
傀署長「どうも、私日本語できます安心して下さい」
大下真琴「ラッキー•なら話は早い」
傀署長「それで犯人について何か心当たりは?」
大下真琴「いいえ、まだそこまでは、ですが首謀者は日本人だと思ってます」
傀署長「なぜ、そう思うのです?」
大下真琴「チャイニーズマフィアは二人の顔を知らないはずです」
鷹山敏樹「ただの誘拐事件ではないと我々は睨んでいます」
劉警部「でもそちらに電話したのは…」
ジャッキー・チェン「私です、とりあえずご家族に知らせなくてはと思い連絡しました」
傀署長「なるほど」







鷹山たちの話を聞いて傀署長は真琴を見ました。
そこに署長室の電話が鳴りました。








傀署長「私だ・・・分かった、繋いでくれ」





そう言うと傀署長は真琴に受話器を渡した。






傀署長「あなたに横浜港署の大岡という人からです」
大下真琴「すみません、はい大下です、うんみんな一緒だよ。どうしたの?」
大岡忠利『首謀者と思われる男が浮かびました』
大下真琴「本当?!誰?」
大岡忠利『大垣政義と言って分かりますか?』
大下真琴「大垣マサヨシまさか大目付大垣主馬の子孫?!」
大岡忠利『さすがですね、ええ間違いありませんそちらに資料を送りますファックスありますか?』
大下真琴「待ってね、あのファックスってあります?」
傀署長「ええ、向こうに劉刑事番号」
劉警部「はい3582‐1055」
大下真琴「OK、もしもし番号言うよ3582-1055だって」
大岡忠利『分かりました、山路くんが今そちらに送りますので』
大下真琴「ハイヨー」







一度電話を切りました。
再度電話が鳴りファックスが来るのを待ちました。
5分後・・・別の刑事がファックスを持って署長室に入って来ました。





刑事A「劉さん、日本からファックスが大量に送られて来ました」





劉警部がファックスを受取り揃えて真琴に手渡しました。






大下真琴「あ、すいません」







真琴はファックスを受け取り内容を確認しました。
再び電話鳴って傀署長が出ました。






傀署長「大下さん、どうぞ」






真琴は傀署長に軽く会釈をして受話器を取りました。






大下真琴「資料が届きました、説明して下さい」
大岡忠利『はい、大垣は昨日、日本から大量の武器をそっちに送っています』
大下真琴「なるほど、こっちで里菜と家吉を亡き者にするつもりなのね」
鷹山敏樹「おっかねぇ子供相手にそこまでムキになるか普通?」
大下真琴「そんなこと絶対にさせねぇ」






“パシ⚡️”と真琴が右手を左手に当てた。






徳川治樹「その通り待ってろよ、今助けに行くからな」






ジャッキーとユンピョウも顔を見合わせた。
それから三時間後、劉刑事の部下から犯人たちのアジトらしき所を見つけたとゆう
知らせがあったので大下たちも現場に同行しました。






鷹山敏樹「奴らがいるのを確認したらどうする?」
大下真琴「俺たちがカンフーで奴らをぶっとばす!」
傀署長「いいでしょう、あなた方にすべてお任せします」
ジャッキーチェン「僕たちも協力します」






ジャッキーは日本語で話してくれたのでみんなうなずいた。
真琴は・・・






大下真琴「力を貸して下さい」





と答えました。
その頃、里菜と家吉の前には敵が正体を現したところだった。







大垣政義「ようこそ処刑場へ、君たち兄妹にはここで死んでもらいますよ」
徳川家吉「大垣・・・貴様がなぜ香港にいる?!」
大垣政義「フン子供と思っていたがしゃべり方は大人と変わらんなぁ」
徳川家吉「ざけんなよクソジジイ💢」
徳川里菜「こんなところでくたばってたまるか!」








しかし二人は眠らされたまま連れて来られたため縛られていた。






大垣政義「すぐには殺さない、父親と伯父が来たら奴らの目の前であの世へ送ってやるよ」







大垣は不敵な笑みを浮かべました。
そして大垣の後ろからメリケンや武器を持った男たちがゾロゾロと姿を現した。






徳川里菜「パパは来ない、来るものか!」
手下A「威勢のいいお嬢さんだ」








大下たちはすぐそこまで来ている
改めてメンバーを紹介します。
大下真琴・大下勇次・鷹山敏樹・徳川吉之・徳川治樹・ジャッキーチェン、ユンピョウの7人です。
劉刑事と部下の刑事数人です。







大下真琴「勇次・敏樹、俺と吉之さんと治ちゃんで奴らを引き付けるからそのスキに里菜と家吉を助け出してくれ」
大下勇次「OK」
徳川治樹「ジャッキーさんとユンさんも大下たちについて下さい」







言葉が通じたのか二人はうなずいた。





大下真琴「吉之、治樹準備はいいな」
徳川吉之「ああ、真琴いつものヤツ頼む」





と、吉之が言うと治樹も真琴を見てうなずいた。
それを見て真琴もうなずいた。
真琴は両手にリストバンドをはめました。





ユンピョウ「是幹勁滿?(やる気満々だね)」
大下真琴「はい、行きますよ」





ここからクライマックスです。





大垣政義「その強がりがいつまで持つかな?」
徳川家吉「やかましいわい!」
手下B「助けなんか来ねぇよバ~カ!」
大下真琴『それが来てたりするんだなぁ』
徳川里菜「あの声は・・・!?」
徳川吉之『大垣政義、子供たちは返してもらうぞ』
大垣政義「まさか徳川!どこにいる?」






大垣の言葉で真琴が忍びのように一回転して現れ地面に着地した。
そしてユンピョウとジャッキーは見張りの敵を倒して里菜と家吉を救出しました。





大下勇次「二人ともケガはないか?」
家吉「はい、でも本当に来てくれるなんて」
鷹山敏樹「一緒にあいつらやっつけよう」
里菜「よ~し!あのヤロウ倍返しだ💢」
手下A「あいつら、いつの間に」





タカとユージはここからは劉刑事たちと待機することにした。
吉之と治樹は刀を抜いて峰にして構えました。
里菜・家吉・真琴・ジャッキー・ユンピョウはカンフーで戦うつもりです。






大垣政義「構わない全員ぶっ殺せ!」





大垣の号令で手下たちが大下たちを囲みました。七人は多人数に勝てるのか? 
大垣はもう一度命令しました。






大垣政義「何をしている?やってしまえ!」






大垣の指示で手下たちは一成に襲い掛かって来ました。
里菜と家吉は習ったカンフーで戦いました。
ジャッキーとユンピョウと真琴もカンフー技で戦っています。
五人はカンフー技を爆発させました。
日本刀を持っている者たちは吉之と治樹、大下たちが参戦した。
現場ではチャンバラとカンフー戦になっております。






徳川里菜「ザコばっかりもう!うざってぇ💢」
大下真琴「里菜、やるしかないぜ」
徳川里菜「分かってる!」






蹴りを入れながら会話をしている真琴と里菜。






徳川治樹「ジャッキーチェンはさすがだな、ユンピョウさんもやるなぁ」
大垣政義「おのれ・・・このままでは済まさん!」






“パチン⚡️”





大垣が指を鳴らすと更に数十人が現れました。





大下勇次「新手の登場か・・・あぶねぇ奴ら」
徳川家吉「また増えた!」
ジャッキー・チェン「don’tworry,僕の友達も来たよ」
鷹山敏樹「友達?じゃこっちの味方か」






新たに現れたのは・・・





ジェット•リー「JACKIE!(ジャッキー!)」
ジャッキーチェン「李连杰,來了的?(ジェット、来てくれたの)」






広東語で会話を交わすジャッキーたち。
ジェット•リーとドニー•イェンのニ人が応援に来てくれたのです。







ジェット•リー「這邊委託給我們(こっちは僕たちに任せてくれ)」
ドニー・イェン「里菜ちゃんも一緒に戦おう」
徳川里菜「はい」







ハリウッドスターの友達がピンチを聞いて駆けつけてくれたのです。
さすがカンフー技も見事。
大垣の手下たちを次々と倒して行きます。






徳川吉之「これで何とかなりそうだな」
大下勇次「そうですね、助かった」
ドニー・イェン「それにしてもすごい数だな」






ジェット•リーは真琴に実戦でカンフーを教えながら戦っています。






ジェット・リー「そうそう、ほら来たぞ」





真琴が回し蹴りを決めると






ジェット・リー「好!因此好(ナイス!それでいいです)」
大下真琴「是(はい)、ふぅ~」






ザコも片付いて来た終盤、大垣の慌てた顔が見えた。





ドニー・イェン「ボスはあいつかい?」
徳川治樹「そうです、ここを頼みます」
ドニー•イェン「ダイジョウブ、任せて」






治樹・吉之・家吉・里菜がザコをかき分けて大垣を追いかけました。






鷹山敏樹「真琴、吉之さんたち行っちゃったぞ」
大下真琴「それでいいの、さぁて一気にやんぞ」
みんな『オー!』





真琴たちは雑魚掃除に取りかかりました。





ジャッキー・チェン「みんな頑張ろう」





ジャッキーの言葉でみんながやる気になりました。




後編へつづく。

0 件のコメント:

コメントを投稿