2012年12月18日火曜日

ごちゃ混ぜアニメ30話

 
  『愛の結末』



夏祭りが終わって、ある日のこと。
幽助たちは皿屋敷公園に集まっていました。





桑原「妖魔は出たけど、夏祭りが無事に終わってよかったな」
幽助「ああ、ところで飛影とヒュンケルと鬼宿、今日はコエンマの指令はねぇのか?」






幽助に聞かれ・・・





飛影「ぼたんが来ないからないのだろう」






と、飛影が答えた。




桑原「へ~けっこうマジメに霊界探偵やってんだ」
飛影「まぁな・・・」





そして話題はヒュンケルとポップの恋のライバル対決の話になった。






鬼宿「そう言えばヒュンケル、マァムに告白したのか?」
ヒュンケル「いや、まだだ」
ポップ「じゃ俺が先にマァムに告白するぜ、もう決~めた」
ヒュンケル「なに!」
ポップ「これでマァムがOKすれば俺の勝ちだぜ、ヒュンケル」






祭りではスコルプ達が暴れてしまったので告白までは出来なかった。
ヒュンケルは少し汗をかいていた。
飛影は黙ってヒュンケルを見つめていた。






ポップ「どうした?何とか言ってみな」
ヒュンケル「フッ、ポップよ逆にマァムがOKしなかったら、その時は俺が有利になるぞ」






それを言われるとポップも汗をかき始めた。





ポップ「うっ・・・いやマァムは俺がもらう」
ヒュンケル「絶対に渡さん!」
ポップ「それはこっちのセリフだ!」




“バチ💥バチ💥”




ヒュンケルとポップは睨み合い火花を散らしています。






ラーハルト「フッこれは見物だな」






ポップはベンチから立ち上がりました。





ポップ「今日決着をつける」






そう言ってポップは行ってしまいました。







ヒム「いいのかよ?ヒュンケル」
ヒュンケル「いいわけなかろう・・・」





立ち上がり大木を殴るヒュンケル。






ラーハルト「どうするつもりだ?」




と、ラーハルト聞かれヒュンケルは俯いたままなにも言わなかった。
するとヒュンケルの様子を窺っていた飛影が口を開いた。





飛影「これはお前の問題だ、どうするかは自分で決めるんだな」
ヒュンケル「ああ・・・分かっている、俺は最後まで諦めたりはしない」






一方、マァムの所へ向かったポップはマァムを捕まえていた。




マァム「なにポップ?」
ポップ「話がある、ちょっと来てくれ」






ポップはマァムを連れ出した。
物置倉庫まで来るとポップは振り返ってマァムを見つめた。






ポップ「マァム・・・好きだ、俺とつき合ってくれ」
マァム「ポップ・・・・?!」
ポップ「お前のことが大好きなんだ!」




そこへヒュンケルが走って来ました。






ヒュンケル「ハァ・・・ハァ・・・待て!」
マァム「ヒュンケル!どうしたの?」
ポップ「ヒュンケル!」






ヒュンケルは息を整えて言いました。





ヒュンケル「俺にも言わせてくれ、マァム」
マァム「ヒュンケル・・・ポップ・・・」






ヒュンケルはマァムに近づいた。






ヒュンケル「マァム、お前は俺に光をくれた天使、俺はそんなお前を愛おしいと思っていた」
ポップ「お、俺だってそうだ」






ヒュンケルと競り合うようにポップが前に出た。
ポップとヒュンケルは睨み合い火花を散らす。





“バチ⚡️バチ⚡️”





マァム「二人ともちょっと待って・・・」
ヒュンケル「マァムを困せるつもりはなかった、だがこれ以上自分の気持ちを抑えられないのだ」
ポップ「今ここで俺かヒュンケルのどっちかを選んでくれ、いいだろうヒュンケル」
ヒュンケル「いいとも」
マァム「二人とも本気で言っているの?」






マァムは二人に尋ねた
ヒュンケルとポップはうなずきで答えた。
二人の真剣な目を見てマァムの顔つきが
変わりました。







マァム「分かったわ、私も丁度自分の気持ちに気づいたところだから」






マァムが言うとヒュンケルとポップは息を呑みました。





マァム「私、やっと自分の気持ちに気づいたの・・・」
ポップ「うん、それで?」





マァムは二人を見て言いました。






マァム「私・・・私、ヒュンケルのことを愛しているわ」
ポップ「エェェ!ガクッ」






マァムはヒュンケルに近づいて手を握りました。






ヒュンケル「マァム・・・」
マァム「ヒュンケル」






ヒュンケルはマァムを抱きしめました。
ポップは魂が抜けたような顔をしています。
マァムはポップの方に振り返って・・・






マァム「ごめんなさい・・・ポップ」





と言いました。
ポップは俯いてトベルーラで飛び去って行きました。
ポップが飛んで行くところを飛影が気づいて追いかけました。
ポップは公園に降りました。
飛影が入って行くとベンチに座っていました。






ポップ「予感はしてたけど、やっぱショックだよなぁ」
飛影「マァムに振られたようだな」






背後から飛影が声を掛けました。






ポップ「うわぁ!ビックリした、てめえいつからいた?!」
飛影「お前が飛んでるのが見えたんでな」
ポップ「フン、何の用だよ!」







ポップはムスッとして目を逸らした。
飛影はなにも言わずポップのとなりに座りました。
少し経って気持ちが落ち着いたのかポップが口を開いた。







ポップ「振られて気づいたよ、俺本当にマァムのことが好きだったんだって・・・」
飛影「一緒にいるのが当たり前だったからだろ」
ポップ「そうなんだよ」
飛影「だから安心して相手も分かってくれていると思い込んでしまう」
ポップ「そうそう、おめえけっこう話せるじゃねぇか」
飛影「ただの無愛想なチビじゃねぇだろ」
ポップ「プッククク!アハハハ!」






飛影の言葉に暖かさを感じたポップはつい吹き出してしまいました。
飛影なりに自分を慰めてくれているのだと思ったのです。






ポップ「アッハハハ!おめえ冗談も言えるんだ、ハハハ最高!」
飛影「ヒュンケルたちには黙っていろよ」
ポップ「ああ、二人だけのナイショな、ハハハ!」
飛影「フッ」





飛影と話して少し気分が楽になったポップは立ち上がりました。






ポップ「サンキューな飛影、スッキリしたぜ」
飛影「そのツラの方がお前らしい」
ポップ「そんじゃ俺行くわ、本当サンキュー」
飛影「ああ」





飛影に礼を言うとポップはトベルーラで
帰って行きました。
ポップを見送ってから飛影も帰りました。
その頃ヒュンケルはヒムやラーハルトたちに祝福されていた。





ヒュンケル「みんなありがとう」
ヒム「マァムのこと幸せにしてやれよ」
ヒュンケル「無論だ」





マァムの顔も赤くなっています。





チウ「マァムさんよかったですね」
マァム「ありがとうチウ」






そこへポップが戻って来ました。




ダイ「ポップ!」





ポップはチラッとダイを見てからマァムに近づいた。





ポップ「よかったなマァム、ヒュンケルと幸せになれよ」
マァム「ポップ、ありがとう」






明日ヒュンケルはまた飛影たちとパトロールに行きます。
ヒュンケルは部屋に戻って明日の準備をしていました。
そして籠手を見つめながら呟きました。





ヒュンケル「飛影、今度は負けんぞ」






一方・・・飛影も腕甲に触れて呟いた。






飛影「今日は友だったが、明日からはまたライバルだ」






そしてこの人。
鬼宿も拳を握りしめて空を見上げて・・・







鬼宿「俺も飛影に勝ちてぇ・・・」






と呟いた。
それぞれがライバルのことを想っていた。
でもまだ勝負はしません、その前にスコルプとの闘いが待ってます。
スコルプは打倒飛影に闘志を燃やしている





スコルプ「あの妖怪、次は必ずぶっ殺す!」






報復に燃えるスコルプ
その様子を頼光が見ていました。






頼光「おもしろい」






スコルプは闘気を放出して気を高めています。







スコルプ「次は必ずカタをつける!」





さて、どうなるのでしょう?

0 件のコメント:

コメントを投稿