2012年12月18日火曜日

ごちゃ混ぜアニメ18話


                            『飛影の腕前』



ある日。
飛影はコエンマの指令で町に来ていました。
アシスタントのヒュンケルと鬼宿も一緒です。






ヒュンケル「特に異常はないようだな」
飛影「むっ、あいつは・・・」







飛影は山岡と栗田を見つけたので声をかけた。






飛影「山岡・・・」
士郎「びっくりした!飛影か、こんなところで会うとは奇遇だな」
飛影「今、時間あるか?」
士郎「外回りなんだけど、忙しいって訳じゃない」
ゆう子「山岡さん」






栗田ゆう子もいた。





ゆう子「あなたは何をしていたんです?」
飛影「パトロールだ」
ゆう子「ふ~ん」







そこへヒュンケルと鬼宿も来ました。






ヒュンケル「知り合いか?」
飛影「本屋で出会ってそれから気が合って・・・まぁ友になった」
ゆう子「初めまして、栗田ゆう子です」
士郎「山岡だ」
ヒュンケル「ヒュンケルだ、飛影とは霊界探偵のパートナーだ」
鬼宿「同じく飛影の仲間の鬼宿だ」
飛影「二人は・・・ライバルだ」
ゆう子「ライバル?!それにしても皆さん面白い名前ね」






栗田はあんまり驚いていない様子。
山岡の方は多少引き気味ではあるが…






飛影「山岡、後で時間があったら会えないか?」
士郎「別にいいけど、なんだ?」
飛影「俺の料理の腕を見せてやる」
士郎「ふむ、分かった、じゃこの間行った岡星まで来てくれ」
飛影「分かった」





飛影と山岡は一端別れました。






ゆう子「飛影さん、どんな料理を作るか楽しみですね」
士郎「ああ」





クールに答える山岡。
一方、飛影・ヒュンケル・鬼宿は・・・






鬼宿「飛影、さっきの山岡さんたちとは、どういう関係なんだ?」
飛影「言っただろう、本屋で会ったのさ」
ヒュンケル「どっちが先に声をかけたんだ?」
飛影「山岡からだ、俺が料理の本を立ち読みしていたら『そんな本じゃ参考にならないぜ』と声をかけて来た」
ヒュンケル「参考にならない、そう言ったのか?」
飛影「ああ、でっ話をしているうちに魚の捌き方を教えてやると言うんで、あいつの行きつけの店で教わることになった、俺も興味あったしな」






それを聞いてヒュンケルと鬼宿は驚いていた。





ヒュンケル『飛影が人間とはいえ、初対面の男に声をかけられて警戒もせんとは・・・』






パトロールの続きです。
飛影は邪眼で確認している。






ヒュンケル「どうだ?怪しい奴は見当たらないか?」
飛影「別にこれと言って変わったことはない」
鬼宿「じゃ、ここらで解散にするか?」
飛影「ああ、じゃ俺は山岡たちとの約束があるから行くぜ」
ヒュンケル「飛影・・・」





行こうとする飛影にヒュンケルは何かを言おうとしたが・・・。






ヒュンケル「いや何でもない」






と言って去って行きました。
飛影は材料を揃えて岡星に来ました。
戸を開けるとみんなの目が飛影に向いた。






士郎「来た、来た、待ってたぜ」
岡星「いらっしゃい、どうぞ」






飛影は買い物袋を提げて入って来ました。






士郎「それで何を作るんだ?」
飛影「オムライスだ」
士郎「ほぅ、またずい分と家庭的なメニューだな」
飛影「台所を使うぞ」






と、飛影が言うと岡星は入口を開いて中に入れた。
飛影はまな板の上に材料を取り出した。
材料はバター・マッシュルーム・鶏モモ肉・卵だった。






飛影「ご飯と油とケチャップはあるか?」
岡星「ありますよ、ご自由に使って下さい」
飛影「すまんな」






飛影は途中の説明もなしに黙々と作りました。
山岡たちも真剣な顔で見ている
飛影は慣れた手付きでせっせと進めている。 
そして・・・






飛影「出来たぞ」
ゆうこ「手際は良かったですよ」
士郎「よし食べてみようか」






山岡たちは皿を一つずつ取りました。





『いただきます』






いっせいにオムライスを食した。






ゆうこ「うん、卵がふわふわしてて味もしっかりしてるし、文句ないわ」
岡星「本当、これならお客さんに出しても恥ずかしくないですよ」
士郎「卵にしても、素材の味を生かしているし、俺はこの味気に入った」
ゆうこ「山岡さん、これ究極のメニューに取り入れませんか?」
士郎「ふむ、飛影さえよければ」
飛影「構わん、むしろそうしてもらえるなら作ったかいがあったぜ」






それを聞いて山岡は早速紙にレシピを書きました。






士郎「作り方はこれでよかったよな?」
飛影「ああ、合っている」
士郎「よし」






山岡の目の色が変わった
やる気になっている





ゆうこ「珍しい、山岡さんがやる気になっているわ」
士郎「あのね・・・」





栗田の言葉にズッコケル山岡。





飛影「フッ」





飛影にも鼻で笑われてしまった。





士郎「よし出来た。飛影、他に何か考えてあるか?」
飛影「ないことも、ない」





その言葉に山岡は栗田を押しのけて迫って来ました。





士郎「本当か?」
飛影「ああ、一応な」
士郎「それレシピとして書いたか?」
飛影「いや、だがレシピはこの中に入っている」






と言いながら飛影は自分の頭を指した。






士郎「書いてくれ、字は書けるか?」
飛影「少しなら書けるぞ」
士郎「じゃ、頼むよ」






飛影はコピー用紙にレシピを書いて行きました。
山岡と栗田は書き終わるまで待ちました。 
15分くらい経って・・・





飛影「書いたぞ」
士郎「おっ」






山岡はレシピに目を通した。
栗田も覗き込んだ。







ゆうこ「意外と字がキレイね」
士郎「ふむふむ、道具の使い方も分かりやすく書いてあるね」
飛影「究極のメニューになるか?」
士郎「充分だよ」






山岡たちは岡星を出て東西新聞社に向かいました。
そして飛影のレシピを谷村部長や大原社主たちにも見てもらいました。






小泉局長「このレシピを彼が・・・?」
ゆうこ「はい、私と山岡さんは実際に食べました」
大原社主「ほぅ、究極のオムライスか、面白い、認めよう」
士郎「社主! ありがとうございます」






飛影は社主室の出入り口のドアに腕組んで寄り掛かっている。






谷村部長「よかったな、究極のメニューが増えたじゃないか」
士郎「はい」





そこへ富井副部長が入って来ました。






富井副部長「山岡、今までどこへ行っていた!」
士郎「飛影が俺たちに料理の腕を見せると言うから、岡星にいたんですよ」
富井副部長「ふん?飛影?」






と言って富井副部長は飛影の方に振り返りました。
飛影も富井副部長を見つめた。





富井副部長「彼は一体何者なんだ?」
大原社主「あ~富井くん、少し静かにしてくれないか」
富井副部長「あっすいません」






大原社主に注意されて富井副部長はおとなしくなった。







飛影「俺の用は済んだ、帰るぜ」
小泉局長「待て、我々はまだ君が何者で、山岡との関係もまだ聞いていないぞ」
士郎「本屋で出会って、なりゆきで親しくなったんですよ」
ゆうこ「彼、妖怪なんですよ」






栗田の一言で社主たちはドン引き状態です。






富井副部長「妖怪?栗田くん冗談はよしたまえ、そんなバカな・・・」
士郎「本当ですよ」
大原社主「君、栗田くんの言っていることは本当かね?」
飛影「ああ、俺は魔界から来た、今はもうずっと人間界にいるがな」





社主の質問に一言で答える飛影・・・






小泉局長「そ、そうかどう答えていいのか分からないが、受け入れよう」





扉を開いて飛影が出て行こうとすると小泉局長が意外な言葉をかけたのだった。





小泉局長「是非また来てくれよ」





小泉局長の言葉に振り向かずに・・・






飛影「気が向いたらな」





と、答えて出て行きました。





大原社主「無愛想だが、私は彼のことを気に入った」
小泉局長「はい、私もです」






社主と局長の言葉を聞いて谷村部長もホッとした顔をしています。





士郎「では我々も失礼しま~す」
ゆう子「失礼致します」






山岡と栗田は、飛影を追いかけました。





士郎「居た、飛影待ってくれ」
飛影「山岡・栗田どうした?」
ゆう子「あなたにお礼が言いたくて」
士郎「ありがとう、またここに来てくれよ、いつでも待っているから」
飛影「気が向いたらな」






と、さっき局長たちにも言ったセリフで返事をしました。
すると山岡は・・・






士郎「今度、至高のメニューと対決する時、手伝ってくれないか?」
飛影「至高のメニュー?」
ゆう子「うちのライバルと言ったところよ、山岡さんの父親が協力してるところなの」
士郎「あんな男、父親でも何でもない」






飛影は山岡を見つめた。
山岡も飛影を見つめた。







士郎「俺とお前が組めば、雄山に勝てるはずだ」
ゆうこ「あなたならきっと山岡さんの力になれるわ」
士郎「俺と組まないか?飛影」






飛影は山岡を見つめながら考えている。






飛影「いいだろう・・・至高のメニューとの対決が決まったら知らせろ」
士郎「どうやって?俺たちお前の居場所を知らないぜ」






確かに。
そこで飛影は連絡先をメモに書いて山岡に渡した。






士郎「03-××××-××××、ここに連絡すればいいんだな?」
飛影「ああ、じゃあな」






と言って飛影はあっとゆう間に飛び去って行った。
栗田もメモを見た。





ゆう子「よかったですね、これで彼と連絡が取れるわ」
士郎「ああ」





飛影は家に着くとちゃんと玄関から入りました。






マヤ「お帰り、どうだった?」
飛影「社主と局長に会って来た」
マヤ「へぇ~それで?」
飛影「俺も士郎とゆうこの仕事を手伝うことになった」
マヤ「でも霊界探偵の任務もあるじゃない」
飛影「俺は対決する時に手を貸すだけだ」
マヤ「対決?」
飛影「山岡の父親が営む至高のメニューと勝負するそうだ」
マヤ「あ、そうゆうことね」
飛影「俺はもう休む」
マヤ「お風呂沸いているよ、入る?」
飛影「そうだな、入るか」
マヤ「私も一緒に入ろうかな」
飛影「入るか?」






飛影の言葉にマヤさんは顔を赤らめてうなずきました。
飛影とマヤさんはこの日初めて混浴しました。




つづく。

山岡と飛影が友達になり、ますます面白くなりそうな予感…。
しかしマヤさんも大胆!

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