2012年12月20日木曜日

スーパーあぶない刑事27話

          『双子のピンチ! 香港からの刺客』
 

          

前回。徳川家の庭園に突然、双子の女刺客が現れた。
家吉と里菜は勇敢に戦うが里奈が片方の女に首を絞められピンチに・・・
そこへ駆けつけた真琴が女から里菜を救出する。
吉之たちは菜美と佳南子を守るよう真琴に言われ家の中へ
真琴と家吉と里菜は立ち上がった。
その時、門の辺りで声がした。






          俺たちがいるよ
                    ワマンザイ
ジャッキー・チェン『我们在』






その声の主は・・・
振り返るとそこには痩せた男性二人の真ん中に太った男が立っていた。





ジャッキー・チェン「間に合ってよかった」
家吉「師匠!」





そうジャッキーチェンと太っている男性はサモハン・キンポーよく映画でジャッキーと出演しているその人だった。
四人が真琴らの方に行こうとした時、
屋根から別の男の双子が現れた。






         チュアリハオゾウ  
サモハン・キンポー「这里好,走(ここはいい、行け)」
        ハン
ジャッキーチェン「行・」
       分かった







ジャッキーとサモ・ハンが家吉と里菜と真琴を助けに来た。






徳川吉之「またすごいメンバーだな」




そこへ伯父の治樹と分家の宗明も駆けつけて来た。





徳川宗明「うひょう!すごいことになってるなぁ」
徳川治樹「吉之、これは一体どうなってるんだ?」
徳川吉之「どうなってるも・・・こうなってるんだよ」
徳川治樹「あいつらは何者なんだ?」
徳川吉之「中国から来た殺し屋で双子を殺しに来たんだよ」





吉之の説明に何とか状況を把握する治樹と宗明。




徳川宗明「ジャッキー・チェンがいる! あの太った人は誰? メチャクチャ強いけど」
徳川吉之「サモ・ハン・キンポーと云ってジャッキーさんの友達、映画の共演者だよ」
徳川宗明「お前随分詳しいじゃない」






宗明が感心した。
すると吉之は呆れたように答えた。






徳川吉之「だってほぼ毎日カンフービデオ見せられてるんだもん、あの二人に」
徳川治樹「ハハハ!なるほどそれじゃ嫌でも覚えるよな」
里菜「早々に立ち去れ!」





里菜が叫ぶと刺客たちも敵わないと思ったのか忍者のように飛び去って行きました。





大下真琴「二人とも怪我はねぇか?」
家吉「ああ、助かったよ」             シェシェ
里菜「師匠たちも来てくれてありがとう、謝謝」







里菜が礼を言うとジャッキーが笑顔で答えた。





        ハオジイジ
サモハン・キンポー「好時機」
        よかった間に合って





間に合ってよかったとサモハン・キンポーがうなずいた。

ジャッキーたちはサモハン・キンポーが日本人の弟子に会いたいと言ったので連れて来たと言う。

そこで彼らのピンチにたまたま居合わせたのだ。

そこへ大下と鷹山が到着。





大下勇次「真琴、徳川さん」
鷹山敏樹「なんかすげぇメンバーだな」
大下真琴「二人とも丁度いいとこに来た、ちょっと調べてほしいことがあるんだ」






大下と鷹山顔を見合わせた。




大下勇次「双子門が成田に入国しているかだって?」
徳川吉之「それを調べなければ前に進めないのだ」
鷹山敏樹「分かりました、ナカさんたちに調べてもらいます」
大下真琴「もう一つ、その時何人入国したかも確認してくれ」
大下勇次「OK、それと真琴今のことをちゃんと説明しろよ」
大下真琴「ああ署に戻ったら全部話す」





徳川吉之と治樹・宗明は刺客のことは分かっている。

里菜・家吉・菜美・佳南子を連れて署に戻りました。

戻るとまず今回の助っ人としてジャッキーチェンたちをみんなに紹介した。





吉井浩一「またすごいメンバーだなぁ」
大月半蔵「彼らが来るとゆうことはまた香港絡みの事件ですか?」





大月の質問に真琴は説明を始めた。






大下真琴「まず今回、俺と治ちゃんは大原警視長から香港の暗殺集団双子門の話を聞いたんだ」
町田透「双子門?それと里菜ちゃんたちとどう関係するんです?」
徳川吉之「話はこの子たちが三ヶ月前にジャッキーさんたちの所に修業しに行ったところまで遡るんだが・・・」
村木拓「それってもしかして、ワンたちの残党がいたってことですか?」





と、拓が吉之の話を遮った。





徳川吉之「そうじゃない、また別口だ」
徳川治樹「双子門とは文字通り双子の集団がカンフーに励む列記とした武術集団だった」
原田実「それがどうして里菜さんたちを殺そうとするんです?」





そこからはジャッキーたちが日本語で説明してくれた。





ジャッキー・チェン「事の発端は先月の始めに双子門を開いた長老が亡くなったのがキッカケなのです」
サモ・ハン・キンポー「その長老の弟が半分の弟子たちを連れて失踪したのです」
松田香苗「半分? じゃもう半分の弟子たちはどうしたんです?」
ユン・ピョウ「長老の弟がやろうとしていることを阻止するために立ち上がったのですが・・・全員殺されてしまったのです」
吉本和彦「えっ!全員!?」





大下たちは言葉が出なかった。




ジャッキー・チェン「それで里菜ちゃんと家吉くんが私の所で修業したことを何かで知って彼女たちのことまで殺しに日本に来たというわけです」
サモ・ハン・キンポー「もちろん我々もその子たちも双子門と関わりはありません
しかし彼らは自分たちのカンフーを別の双子が使うことに怒ってるのです」
ユン・ピョウ「元々荒い性格だった弟が勝手に差し向けた連中がさっきの奴らなんです」






そこまで聞くとみんなは今回の事態を把握したと同時に怒りが込み上げる。






南旬一「そんな身勝手な理由で関係ない里菜ちゃんたちまで殺すのかよ💢」
高野小次郎「許せねぇな」
ジャッキーチェン「そして双子門は殺し屋集団としてここ日本にやって来たのです」
藤村亮「信じらんねぇ、そんな理由で・・・そんな理由かよ!」
大下真琴「だからこそ俺たちが里菜と家吉を守るんだ」
遠山金之助「それじゃジャッキーさんたちもお二人を守るためにわざわざ来て下さったのですか?」
ジャッキー・チェン「ハイ、大切な弟子ですから」






里菜と家吉は署の屋上で組み手をすると言って出て行った。

ジャッキーとサモハンもついて行った。

真琴は次に敵がどう出て来るかを考えていた。

そこに遠山が意外な策を出して来た。






遠山金之助「いっそのこと二人を囮にするのはどうでしょう?」
近藤卓造「それは危険すぎる!」
本城慎太郎「いや、得策だと思います、少なくとも相手を油断させるひとはできるはずです」





本城の後押しに近藤が真琴の方を見た。




村木拓「署長の意見を聞かせて下さい」
田中文男「最終的には署長に従います」





真琴は田中の方をチラッと見ると口を開いた。





大下真琴「囮の中に俺も入る、三人なら五分は持つ、その間に黒幕を引きずり出す」
鷹山敏樹「黒幕が姿を見せなかったら・・・?」
大下真琴「いや、必ず現れる、なぜならそいつは一石二鳥を狙っているはずだから」






一石二鳥、この言葉に一同は疑問を感じた。
そこへ里菜と家吉たちが戻って来ました。





遠山金之助「そう、黒幕の方がこの子たちに会いたがっている、だから必ず姿を現すはず」
家吉「誰が来ようと関係ねぇ、全員ぶっとばす!」
里菜「日本のTwinsの力を見せてやる」





こうして双子門に立ち向かうため、里菜・家吉・真琴が立ち上がった。
三人はチャイナタウンまで送ってもらいそこから自由に歩き回った。
ジャッキーたちは敵に気づかれぬよう三人の跡を追っている。
三人は南門を潜って歩いて行く



      ザイナァリィヨウ
双子兄A「在那里.有(あそこにいるぞ)」
     ウェイ.シィヅゥアリィ
双子弟A「喂,是这里(おい、こっちだ)」





仲間の合図に気づいて集まって来る他の双子たち。


          

      
       ガイアイハイズマンシャアハオシァンカイアイ
女双子(姉)「可爱孩子们、殺好像可爱(かわいい子達、殺すのはかわいそう)」
    ドングチィンブゥ、ジ ヤオ
双子兄B「同情不需要(同情はいらん殺せ)」
     チンチュ、ラ、リャオ
双子の弟B「清楚了(分かった)」





後をつけて来た。






大下真琴「気づいたか?」
里菜「つけられてるね」
家吉「ひぃふぅみぃ・・・三組、六人か」





そして三組のツインズは真琴たちを囲むよう堂々と近づいて来た。
    


     シィ・ニ・メン
双子弟A「殺你们(お前たちを殺す)」
   ガン・シ・チュアン・ブ
家吉「干,是全部(やってみな)」






家吉の挑発に乗って一成に攻めて来た。
敵のツインズとの戦いが始まった。






徳川宗明「お~始まったぜ」





ジャッキーたちは助けに入るタイミングを計っていた
         

 
         ウクワング
ジャッキー・チェン「我期望(さすがだね)」
          ピインファン デ シントミドドス ウォ キ ホング
サモ・ハン・キンポー「身体活动良好(よく体が動いてる)」シェンチーホードーリャンハー
       






しかし里菜が相手のペースに追い着けなくなって来ていた。






家吉「里菜、大丈夫か?」
里菜「うん、大丈夫」





とは言うものの疲れて来ているのは確かである。



   
          ブジゥチゥバンジゥ
サモ・ハン・キンポー「不久去帮助?(そろそろ手伝いに行く?)」
        ハイサイヤメゥ ディホンジアン
ジャッキー・チェン「還是有點見守柔(まだ、もう少し見守ろう)」
         ミンバイ・ラ
サモハン・キンポー「明白了(分かった)」
里菜「うっ、しまった!」
    シィ
双子妹「死!(死ね)」
家吉「させるか!」





バランスを崩した里菜に女がトドメを刺そうと踵下ろしをしようと足を上げたところに家吉の後ろ回し蹴りがピンチを救った。





双子妹「アン、チッ」





舌打ちするとまた構える女。





大下真琴「二人とも大丈夫か?」
里菜「何とかね」





気を取り直して戦うも、またもや里菜が大ピンチに・・・
今度は後ろから羽交い絞めにされて動けなくなってしまった。





里菜「んぐぅ、苦し・・・い」
大下真琴「里菜!」





それを見てとうとうジャッキーたちが助けに入った。
まずサモハン・キンポーが羽交い絞めをしている男の足の太ももを蹴り怯んだスキに里菜を救出した。
         



         ニ・メイシラ・バ?
サモハン・キンポー「你没事儿、吧?(大丈夫かい?)」
   ノェン・チゥ、シェシェ
里菜「能去、謝謝(はい、ありがとう)」






サモハン・キンポーはゆっくり里菜を降ろしてくれた。
 




      ジャッキーシュウライヨウ
ユン・ピョウ「成龍、束来哟(ジャッキー来るぞ)」
         シィ・デウ
ジャッキーチェン「是的、我(ハイヨ)」





これで六人になった。
双子門の連中もやる気満々だ。
ところが・・・





      ジンティンウ ファングイ
双子兄B「今、天我 放棄(今日のところは諦めよう)」





双子Bの兄貴の意見に他の者たちも賛成して素早く去って行きました。
それを見て安心した家吉たちは座り込みました。






家吉「助かったみたい」
大下真琴「ああ、でもまた来るぞ」






徳川たちが近づいて来た。





徳川吉之「里菜、大丈夫か?」
里菜「あ~うん」






里菜はちょっと首をさすっていた。
それにしても香港からとんでもない刺客が来たものです。
そこでジャッキーは国際電話で助っ人を呼んだ。
助っ人が来るまでこっちからは動かずにいようとゆうことになりました。
囮捜査も今は中断することに・・・
真琴たちはBUNDHOTELに入りました。
改めて事態を整理するために・・・






本城慎太郎「よし、ここで状況を整理しようか、まず香港から双子門という組織が里菜ちゃんと家吉くんを暗殺しに来た」
青木順子「暗殺を命じたのは殺された長老の弟、里菜ちゃんたちが香港でカンフーの授業をしたから」
吉田春彦「そして長老とその弟子が裏切られて殺された」
藤村亮「恐らく奴ら双子門のカンフーを自分たちの物にしたかったんだ、だから邪魔な弟子たちを殺した」





すると夏美が口を開いた。





芝夏美「でもおかしくない?長老とその弟子の人たちと里菜ちゃんは何の接点もないのよ、カンフーだって長老に習ったわけでもないのに」





夏美の疑問は最もである。
なぜ奴らは直接関係のない里菜たちまで殺そうとするのだろうか?






大下勇次「日本の子供がカンフーを教わったのが気に食わないとか・・・」
鷹山敏樹「殺すのにそんな深い理由はないと思う」
大岡忠利「俺も二人と同じ理由だと思います」







ジャッキーたちもそう考えていた。
これからも里菜と家吉は狙われる、そして時分も殺されるかもしれない。

その頃、双子門では改めて里菜と家吉を襲えとジンチャウが命じていた。
   




      ガキを殺せ
ジン・チャウ「小子、殺」
      シャオズシャ
    ハイ
手下たち「好!」
    ハオ   




反双子門の者たちは再び動き出しました。
今度こそ里菜たちを殺すつもりです。
港署では里菜と家吉を守るため緊急対策として作戦会議を開いた。
もちろんジャッキー・チェンたちにも会議に参加してもらいました。
アンディー・ラウが日本に着くのは早くても八時間はかかります。
彼らが合流したらすぐ行動に移せるよう準備しなくてはなりません。
ここで真琴のリーダーシップが試されます。






宮本謙「署長、もう敬語は使わなくていいですから、存分にやって下さい」
近藤卓造「そうです、我々もできるだけフォローしますから」
大下真琴「分かりました、ありがとうございます」






真琴は本城たちに成田空港へ行かせた。
命を受けたのは本城、原田、町田透、谷村、吉田の五名。
残った者は横浜駅とチャイナタウンに別れて向かった。






青木順子「署長? 拓見て、あんなとこにいるわ」
村木拓「本当だ、ジャッキーさんたちまで」





そんな真琴のとこへ海堂と木葉が上がって来ました。





海堂進二「相変わらず勘が鋭いですね」
大下真琴「チンピラなら人のいる店を選ぶだろうけど殺し屋は人気のない所を選ぶだろうと思って」
木葉聡「なるほど、この中では確かに可能性がありますね、ここ」






そして大下と鷹山も真琴と同じ事を考えて来ていた。





大下勇次「ここしかねぇよな、タカ」
鷹山敏樹「ああ、真琴も俺たちと同じ事を考えてたみたい」
大下勇次「さすが我が子、いい勘してる」







チャイナタウン組は人気のない建物に目をつけた。
もちろんサモハン・ジャッキーも一緒です。
アクマで様子を見るだけだ。






青木順子「人の出入りが激しいわね」
村木拓「それも出て来る奴はみんな双子だし」
青木順子「里菜ちゃんたちを探しているのね」
吉本和彦「ここが奴らのアジトで間違いないようですね」
鷹山敏樹「そうだな、気を抜くなよ」
村木拓「任しといて下さい」






真琴もずっと建物を見ていた。
するとボスらしき男が出て来た。





        あいつがボスだと思います
ジャッキー・チェン「他是、大老我想」
    ターシィ、ダーラオ・ウォキャング
大下真琴「あの真ん中の奴がボスだと思う、だって」
徳川治樹「そうみたいだな」






ボスらしき男は上着を引っ掛けて若い男たちと何やら話しをしている
里菜と家吉も吉之の覆面パトカーから見ていた。





家吉「俺たちを探しに行くんだな」
里菜「うん、こんな近くにターゲットがいるのにね」
徳川吉之「二人とも気づかれないように隠れてろ」
家吉「うん」






ボスらしき男はまた中へ入って行った。
出て行った男たちはみんな双子だった。
ザッと数えても10人はいる。
真琴たちは勝てるのか?



後編へつづく。


 



         















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