2012年12月20日木曜日

スーパーあぶない刑事26話

  
       『強欲』
(どこまでもあきらめることを知らない欲またそのような人)




その月は、ある不思議な事件が立て続けに起きていた。
それは小学生から高校生までの広い年代の女の子が神隠しに合ったように消えているのだ。
学校や親御さんの通報が入り調べていると、いずれもある店の前で足取りが途絶えていることが分かった。
 新宿のとあるバーで高校生からのバイトを募集している店である。
現場へ向かう刑事たち、そこでまず店の周辺の聞き込みから始めると次々とヤバイ噂を耳にするのだった。





芝夏美「少女斡旋!それ一体どんな店なの?」
高校生A「半年前にオープンした店なんですけど、そこで未成年を雇ってるんだって」
高校生B「それも16才~20才までの女の子ばかり集めてバイトと謳っているけどあれ絶対売りとばしているよ」
藤村亮「店長ってどんな奴か分かるかな?」
高校生C「あ~今出て来た男がそうです」
芝夏美「ありがとう」






一度集まって収集した情報を報告し合い整理しました。
藤村が店長の写真を取って名前も調べて来た。






鷹山敏樹「どうだ分かったか?」
芝夏美「新宿に新しくオープンしたバーなのですが、バーとは名ばかりで少女を斡旋している悪の巣窟です」
藤村亮「これが店長の中野です、中野は毎日夕方には店を出てどこかへ出かけるそうです」





藤村たちの報告を聞いた真琴が疑問を口にした。





大下真琴「あの・・・少女を斡旋するってどうゆう意味なんですか?」
みんな『アラ~』
芝夏美「そっか子供だから難しいことは分からないわよね」





勇次が分かりやすく説明した。






大下勇次「斡旋ってゆうのは交渉や商売などで間に入って人や物を紹介して世話することを言うんだ」
大下真琴「つまり店にいる女の子たちは誰かに紹介されて働いているってこと?」
原田実「そうです、最もほとんどの子が騙されて働かされているケースが多いんですけどね」






原田の話を聞いて真琴が何かひらめいた。






大下真琴「だとしたら、浩一パパ店長の中野に張りついて下さい」
吉井浩一「了解、中さん行こう」





吉井と田中は店の中に入った。
本城たちはもう少し張り込むことにした。






谷村進「誰か出て来ました藤村、あれ誰?」
藤村亮「中野の右腕でサブリーダーの越田だ」
徳川治樹「中野と越田か別々に出て来たのには理由がありそうだな」
青木順子「尾行しますか?」





真琴がGOサインをすると青木と村木ペアの覆面パトカーが越田を尾行した。
その間に真琴たちは店に入って様子を伺った。
しかし、中はごく普通のディスコだった。
カウンターにはバーテンと女の店員が接客していた。
勇次が女性店員に聞き込んだ。






大下勇次「すいません、店長さんはおでかけですか?」
女性店員「はい私用で出かける言って先ほど出て行きましたが」
大下勇次「ここは未成年でもアルバイトできるんですか?」
女性店員「ええ、親の許可があれば」
大下勇次「あ~なるほど、どうも」






表向きは普通のバーにしか見えない
さて裏側はどうかな?
令状がないので踏み込めないはず・・・
なのですが、すでに忍び組と真琴が
潜り込んでいた。
その前に店内は特に変わった様子はない、大下はすでに踊っていた。
一方立ち入り禁止のドアから侵入した真琴たちは中の見張り役に見つからないように上の階へ上がりました。





桐原早希「署長、これを見て下さい」
大下真琴「地図ですね、この赤い印の所はなんだろう?」
鈴村皐月「見て下さい、カレンダーの明日の日付けのところ」
十文字隼人「K・BOMって何だろう?」






木葉と海堂もカレンダーを見た。





海堂進二「ホテルKは場所だろう、BOMって・・・」
大下真琴「ホテルKはコンチネンタルホテルのことじゃない?BOMは爆破するってことだ」
木葉聡「えらいこっちゃ!早くみんなに知らせなくては・・・」





その時部屋の扉が閉まった。
真琴が無線で下にいる大下たちに知らせた。






大下真琴「勇次、気づかれたみたい」
大下勇次(声)『バレたの?』
大下真琴「だがお土産がある」
十文字隼人「署長、あぶない!」






突然の銃声に下にいる客もパニックになった。
『キャー!』と悲鳴が挙がり客が外へと逃げて行く。
そして下でも今までバーテンダーをしていた店員が銃を手にして大下たちに発砲して来たのだ。






鷹山敏樹「勇次!」
村木拓『鷹山さん越田がそっちへ向かいました」
鷹山敏樹「中野は?」
青木順子「一緒です、女性二人も」
大下勇次「こっちはそれどころじゃねぇよ」






そこへ階段から飛び蹴りをして真琴が下りて来ました。






大月半蔵「マズイ、ゾロゾロと出て来たぞ」
大下真琴「やっぱり何かありそうだぜ」






真琴が蹴りを入れながら言った。





風間明「マズイ!気づかれた」
大岡忠利「待て、もう少し様子見よう」






店の中では真琴と大下たちが大暴れしていた。






海堂進二「署長はさすがだな、あの強さ」
松田香苗「ええ、あら誰か出て来たわ」





それは越田の息が掛かった連中だった。
それも武道派揃いでみんな強そうである。





原田実「あの構え、格闘技やっている奴の構え方だな」
藤村亮「大丈夫だよ、署長なら」
村木拓「なんたって師匠は、あのジャッキーチェンなんだから」





真琴は顔色一つ変えず敵をぶっ飛ばして行く。





吉井浩一「一人でよくあそこまでやれるなぁ」




おい、手伝いに行けよ・・・

そんな真琴の姿を見て谷村がジャンパーを脱ぎだした。







谷村進「燃えて来たぁ!」
田中文男「おっ、よし行け谷村〜」
谷村進「オイッス、ウァチャー!」






谷村の飛び蹴りが敵の後頭部に炸裂した。
男はそのまま前に倒れ込んだ。
谷村は着地と同時に男の頭を踏みつけた。





大下真琴「すっげぇ!かっこいい」
谷村進「オッス!」





それから真琴と谷村はバーの敵を次々と倒していきました。





本城慎太郎「あとは越田と中野だ」
鷹山敏樹「みんな伏せろ!」






タカの合図でテーブルやカウンターの中に入った。
中野がマシンガンをぶっ放して来た。






木葉聡「メチャクチャ撃って来やがる」
鈴村皐月「皆殺しにする気なのよ」





ガラスが割れて飛び散る。





徳川吉之「真琴、大丈夫か?」
大下真琴「うん、しかしやってくれるぜまったく」





大下が来ました。





大下勇次「真琴、大丈夫か?」





町田たちも応戦します。




町田透「先輩、署長」





越田と中野がバックを持って逃げて行く。





吉本和彦「アカン、越田と中野が見当たりません」
南旬一「裏口から逃げたようだな」
大下真琴「ほっとけ、アジトを知る必要はない、勝負はコンチネンタルホテルに奴らが入った時だ」






真琴は準備をすると言って出て行きました。
その間に大岡と遠山は少女たちの安否確認を大月・桐原・倉田に命じた。
少女たちはコンチネンタルホテルでやる
パーティーのコンパニオンをさせるつもりなのです。






風間明「コンパニオン、あの店の女性たちもいるんですかね?」
村木拓「じゃあの店は予行練習のために働かされていたってことっすか?」
徳川宗明「大月たちの報告を聞く限りではそう言うことだろうな」





コンチネンタルホテルではホテル設立の20周年記念のパーティーが開かれる。
ちなみにバーテンダーは武器の売人だったとゆうことが分かった。






大下勇次「なるほど、ただグラスを磨いてたわけじゃなかったのね」
青木順子「そのバーテンはどこから武器を手に入れたのかしら?」
倉田園子「それは中野の指示で・・・その」







倉田が言いにくそうにしていると・・・






大下真琴「警察からだろう」
本城慎太郎「ホントかよホントかよホントかよぉ!」
大下真琴「ああ、これを見て半蔵が撮って来た物だ」






真琴が机の上に写真を並べた。
そこに写っていたのは県警の現役警察官であった。





吉井浩一「おい、これもしかして」
田中文男「佐藤警部補じゃないか、署長これは・・・」
大下真琴「アジトを知る必要がないと言った理由がこれだ恐らく黒幕はこの男で間違いねぇ」
町田透「でも何で刑事が黒幕だと分かったんです?」
大下真琴「拳銃のシリアルナンバーだよ、あの拳銃はこの間県警が押収した拳銃のうちの一丁だ」





それを聞いてみんな驚いた。
しかしよくよく考えてみると真琴の言う通りなのである。






遠山金之助「そうだ確か県警で押収品を保管して管理していたのはこの佐藤だ」
藤村亮「それじゃコッソリ持ち出せるのもこいつだけってことか」
本城慎太郎「横流ししているのもな、よし、この佐藤刑事に会ってみようじゃない」
大下真琴「それはやめた方がいい」






珍しく低い声で話す真琴に本城もタカたちも驚いた。





武田英彦「そうですな、返って警戒して動かなくなるかもしれないですしね」
大下真琴「じゃなくて黒幕に消されるかもしれないから」
村木拓「じゃ、どうしたらいいんすか?」
大岡忠利「佐藤を見張るしかない」






もしこの佐藤が黒幕じゃないなら、
本当のボスと接触した時がチャンスだ。
すぐに逮捕できなくても証拠を掴めばいい。
更に真琴は全員にこんな指示を出した。






松田香苗「黒幕が分かったら佐藤を守れって・・・なぜです?」
青木順子「そうか、万が一佐藤に疑いが掛かった時に消されないためね」
徳川治樹「頭の回転が早い、そこまで考えるか」
徳川吉之「しかし、先手を打つなら佐藤を守るしかないだろうな」
大下勇次「こっちの切り札にもなりますしね」
大下真琴「そんじゃ始めようか」






佐藤刑事は公衆電話で仲間と話している。
五分ほどして佐藤刑事が出て来た。
向かった先は県警である。






遠山金之助「共犯者と合流するはずだが・・・」
鷹山敏樹「ええ、必ず動きますよ」






タカの言った通り佐藤刑事は大きめのケースを持って再び出て来ました。






原田実「出て来ました、ケースを持っていますね」
吉井浩一「署長が睨んだ通り黒幕と落ち合うんだろう」





吉井たちもあのケースの中身は拳銃と見ていた。
引き続き佐藤刑事を尾行します。






吉本和彦「これでバーテンと中野・越田と佐藤刑事が一本の線に繋がりましたね」
松田香苗「ちなみにバーテンの名前は室田よ」






真琴は自分の推理を治樹たちに話していた。






徳川宗明「恐らくその推理で間違いないだろう」
大岡忠利「室田は佐藤から拳銃を横流してもらい手に入れていた」
遠山金之助「佐藤は押収品を管理する立場にあるから持ち出すことも充分可能だ」
大下真琴「そっから室田経由で中野たちの手に渡っていた」
徳川吉之「バーテンの室田にもお零れが入る・・・か」
大下勇次「まったく嫌になっちゃうぜ」





無線が徳川たちも答えて来る。
からくりがわかるとそれぞれに怒りが込み上がる。
 同じ刑事だからこそこうゆう裏切り行為が許せないのです。






原田実「絶対俺たちの手で捕まえなきゃ」
芝夏美「もちろんよ、許せない」





しかし同じく怒りに溢れているはずの真琴の顔は冷静なものだった。





吉田春彦「あれでもハラワタは煮えくり返っているはず」
谷村進「ええ、こりゃ奴ら地獄を見るぞ」





よく分かっています。
爆弾は機械室に仕掛けたと言う





越田「爆弾は仕掛けた、佐藤さん約束の拳銃は?」
佐藤刑事「この中だ、なぜ爆弾なんて仕掛けた?」
越田「万が一の時の保険だよ、ホラそれこっちに投げろ」





越田の用意周到さに呆れて佐藤刑事はケースを投げた。
進二が登って確認した。






海堂進二「ありました、でも取り出せません」
大下勇次「あと何分ある?」
海堂進二「あと3分切っています」
大下真琴「よしそっちへ行く」






真琴はパイプを伝って進二のところまで歩いて行きました。
進二が手を差し出してくれたのでその手に捕まって辿り着いた。





大下真琴「これだね、見せて」
徳川宗明「どうだい?署長」





真琴は解除できる線を探している。






大月半蔵「もう時間がない!急いで下さい」
大下真琴「分かっているよ」






落ち着いた口調で返事する。
そして・・・






大下真琴「どっちだ?赤か黄色か、宗さんの今日のラッキーカラーは?」
徳川宗明「えっとね、黄色」
大下真琴「OK」





パチン、聞いてからすぐに切ってしまった。






本城慎太郎「おいおいおい!OKってお前なぁ」
大下真琴「止まったよ」





ケロリとした顔で言う真琴に一同は脱力した。






吉本和彦「もうビビルやないですか」
南旬一「本当だよな、アッサリしすぎですよ」






吉本と南に対しVサインで答える真琴。






遠山金之助「さすがデカIQ250、状況判断が速い」
原田実「しかも本番に強い」
大下真琴「いや時間なかったしぃ、考えるのがめんどくしゃかったから」





と、赤ちゃん言葉で応える真琴に
藤村と村木がズッコケた。







藤村亮「ア然くらっちゃうな!」
村木拓「本当、本当」
鷹山敏樹「駆け引きしているところ悪いが爆弾は解除したぜ越田」
大下勇次「それと佐藤刑事」
越田「まさか、こんなに早いとは!」
佐藤「まだだ!」




佐藤刑事は拳銃を発砲しようとして
銃口を向けて来たが勇次にアッサリ撃たれて御縄となった。
越田にも手錠を掛けて連行した。
とりあえずこれで事件解決。
真琴は報告書を提出しました。





緒方雄一「いらっしい待っていましたよ」
大下真琴「本日の報告書です」






本部長は報告書に目を通すなり笑い出した。





緒方雄一「これはいい、ハハハ!」
大下真琴「何か?」
緒方雄一「いや、いいんだごくろうさん」
大下真琴「はぁ、では失礼します」






次は大原警視長のところへ向かいました。






大原功一「はい、どうぞ」
大下真琴「失礼します」
大原功一「あ~どうぞどうぞ、入って入って」





大原は快く出迎えてくれました。
真琴はショルダーバックから報告書を出して渡しました。






大下真琴「本日の捜査報告書を提出します」
大原功一「はいはい、ではお預かりします」






大原警視長は封を開け読み始めた。
そして彼もまた緒方本部長と同様に笑い出した。







大原功一「ハハハ!すごいな、そうかやっぱり君にデカIQを受けさせてよかった」
大下真琴「と、言いますと?」
大原功一「決して数字だけでは評価できないが君は素晴らしい刑事だよ」
大下真琴「ありがとうございます、恐縮です」
大原功一「そこでだ、徳川さん」
徳川治樹「えっ私ですか?」





いきなり話を降られて目を丸くする治樹。






大原功一「あなたの姪子さんと甥っ子さんに危険が迫っています」
徳川治樹「それはどうゆうことですか?」
大下真琴「詳しく聞かせて下さい」






真琴と治樹に緊迫した空気が流れる。
大原は極秘情報だと前置きしてから話をした。






大原功一「実は香港から双子門と呼ばれる一門があるのですがあなたの甥子さんと姪子さんがそいつらに命を狙われているそうなのです」
徳川治樹「双子門?」





大原刑事部長はうなずいて更に話を続けた。






大原功一「その双子門がすでに日本に入国しているそうで気をつけてくれと中国政府からの連絡がありました」
大下真琴「中国政府からですか?ちなみにそれは何人くらいの集団なんです?」
大原功一「わたしが把握しているだけでも10人つまり五組の双子がいることになります」
徳川治樹「五組も?なぜうちの双子が狙われるのです?」





治樹の質問に大原は深くうなずきながら説明しました。






大原功一「半年前双子さんは香港へカンフーの修業に行きましたよね?」
徳川治樹「ええ、おかげ様でメチャクチャ強くなりましたけど」
大原功一「その時お二人の噂が中国中に広まりましたジャッキーチェンの日本の弟子としてね」






それを聞いてピーンと来た真琴は口を開いた。






大下真琴「そうか、香港の中でジャッキーチェンの双子の弟子と言う噂がその暗殺集団の耳にも入り狙われるハメになったのか」
大原功一「その通りです、双子門は無敵の集団で知る人が多いとかで」
徳川治樹「そんな・・・そんな奴らを相手にどう戦えと?」





大原刑事部長の話は悪い事ばかりではなかった。






大原功一「大下さん、ジャッキーさんに弟子入りしたとか?」
大下真琴「ええ、カンフーを習いました」
大原功一「その方とサモ・ハン・キンポーとユン・ピョウが助っ人で来ます」
大下真琴「本当ですか?」





つい大声で確認してしまった真琴に大原はニコニコしながら話を続けた。





大原功一「あとマル秘ゲストもいるとかで・・・よかったね」
大下真琴「そうか最強の助っ人だ、師匠たちと必ず二人を守ります」
大原功一「そうして下さい、徳川さんも」
徳川治樹「分かりました」





真琴と治樹はオフィスを出ると最後に浅見刑事局長のオフィスへ向かいました。






大下真琴「大下です、失礼します」
浅見陽一郎『どうぞお入り下さい』






中から浅見刑事局長の声がしたので二人は入室しました。






浅見陽一郎「お待ちしていました、どうぞ」






真琴と治樹は前に進んで浅見刑事局長の席まで行きました。
真琴は報告書を手にするともう一歩前に出て浅見刑事局長に差し出した。







大下真琴「今日の捜査報告書です」
浅見陽一郎「はい、では読ませていただきます」







真琴から封筒を受け取りペーパーナイフで封を開けた。
そして真剣に目を通している。
読み終わると顔を上げて真琴の方を見ました。







浅見陽一郎「犯人たちの中にいた佐藤刑事の報告はすでに私の所にも入っています」
大下真琴「そうでしたか・・・それで処分の方はどのように?」
浅見陽一郎「はい、無論懲戒免職処分になりそれから裁判にかけられます」
徳川治樹「そうでしょうね、今回事件の黒幕だったのですから」





と、治樹が云うと浅見刑事局長は深くうなずいた。
しかしその心中は悔しい思いでいっぱいだった。
直属の部下ではなかったとはいえ現職の刑事が犯罪に手を染めしかも首謀者だったなんて
警察にとっては大失態、最大の汚点である。





浅見陽一郎「唯一の救いはあなた方が彼を逮捕してくれたことです」
大下真琴「何で大人は自分の仕事にまっとうできないんだろう?」
浅見陽一郎「それは悪い誘惑に乗ってしまうからですよ、自ら乗る者もいれば弱みを握られてしかたなく荷担するケースもあります」
大下真琴「正義を貫く強い意志がないんですね」





厳しい顔つきで言う真琴に浅見刑事局長も同感と言うかのように・・・






浅見陽一郎「そうですよね」




と呟く。





浅見陽一郎「でも真琴君は大丈夫だね、意志が強くしっかりしているから」
徳川治樹「この子は正義をタスキ架けて歩いているようなもんですから」
浅見陽一郎「ハハハ!確かにおっしゃる通りだ」






治樹の言葉で爆笑する浅見刑事局長は安心した顔で真琴を見つめる。






大下真琴「???・・・」






真琴はよく分かっていない、
首をかしげている






浅見陽一郎「このまま、まっすぐ大人になって下さい」
大下真琴「はい」





そして・・・ 
港署に戻ると双子門の情報が入ったと宮本課長が言って来た。





宮本謙「すぐに里菜ちゃんたちを保護しろ」






宮本課長の指示で鷹山たちが動いた。
戻って来た真琴と治樹もまた一緒に出て行きました。






近藤卓造「間に合うといいのですが・・・」
武田英彦「そうですね」






その頃、徳川家にいる里菜と家吉の元に来客者が・・・






菜美「は~いどちら様?」
刺客A(女)「双子は今いるか?」





そこへ里菜も出て来た。






里菜「ママ、お客さん?」
刺客(女)B「お前が娘の方か?」
里菜「そうですけど私に何か・・・」





言い終える前に里菜は女が敵だと分かり
菜美に言った。





里菜「ママ下がって!」






同時に庭にも厳寒にいる女と同じ顔をした女が立っていた。






家吉「何者だ!?」
刺客(女)B「死(シー)」
家吉「来やがったか」






女は家吉に殴り掛かった。
家吉も応戦する。玄関では里菜が戦っていた。







里菜「うっ・・・しまった」
刺客女(A)「死、小女孩」





女に首を掴まれてしまい大ピンチ!
そこへ・・・





大下真琴「待て!」





女の背後から声がした。





里菜「ぐっ・・・助け・・・て」
大下真琴「里菜!」





真琴は女から里菜を助け出した。
徳川たちも駆けつけて来ました。




徳川吉之「あぶないところだったな」
大下真琴「吉之さん菜美ママを頼みます」
徳川吉之「分かった、油断するなよ」
大下真琴「分かっています」





吉之たちは菜美と放れに住んでいる佳南子を保護した。
そして徳川家の庭園で戦いが始まった。
その時です。
香港から里菜と家吉を守るためやって来た助っ人参上。





        かわいい弟子たちを放せ
ジャッキー・チェン「可爱弟子松手」




さぁここからが本番です。


つづく



























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