2012年12月18日火曜日

ごちゃ混ぜアニメ19話


   『妖魔街の調査』



飛影とヒュンケルはコエンマの指令で妖魔街へ来ていました。
ぼたんは入口まで来ました。





ぼたん「それじゃ、ここからは二人で行っておくれ、頼んだよ」
ヒュンケル「任せておけ、では行って来る」





ぼたんに見送られながら飛影とヒュンケルは妖魔街の調査を開始しました。
ぼたんはまた人間界に戻りました。
今度は幽助たちの所へオールで飛んで行きました。
その頃・・・幽助たちはうさぎたちと会っていました。






亜美「そう、調査に行っているのね、大変ね、霊界探偵も」
蔵馬「まぁでも、飛影たちのことだから、ケンカしながら調査していると思いますよ」
桑原「そうだろうな、今頃やり合ってたりして」






と、桑原が言うと・・・
幽助とうさぎたちも飛影とヒュンケルがケンカしている光景を想像していた。
その頃、当の二人は妖魔街を歩いていた。






ヒュンケル「ヤケに静かだな」
飛影「妖気も感じない」
ヒュンケル「鬼宿は美朱さんとデートか」
飛影「構わん、二人の方が身軽でいい」






そして飛影は前を行くヒュンケルを見つめて言った。






飛影「前から思ってたんだが、お前のその服いいな」
ヒュンケル「ああ、マァムとレオナ姫が作ってくれたのさ」
飛影「着心地の方はどうなんだ?」
ヒュンケル「ふむ、動きやすいし法術で編まれてるためか多少防御力があるぞ」
飛影「多少とはどの位だ・・・?」
ヒュンケル「格闘戦なら、例えば俺のパンチを受けてもダメージは最小限に抑えられるだろう」






それを聞いた飛影はニヤリと笑って・・・





飛影「いいのか?そんなことを俺に教えても」
ヒュンケル「フェアじゃない気がしたからな」
飛影「ライバルなのにか?」
ヒュンケル「フッ、お前になら言っても問題あるまい?」






と、言うヒュンケルの顔を見て飛影は・・・





飛影(こいつ・・・一体どういうつもりだ?)






ヒュンケルとの防御力の差を知った飛影は、
ライバルの言葉に動揺を隠せないでいる。
更にヒュンケルは飛影に言いました。







ヒュンケル「お前も俺と同じ服を試めしてみるといい」
飛影「いいんだな・・・?」






飛影はもう一度聞いた。
飛影の質問に対してヒュンケルは・・・







ヒュンケル「無論だ」






と答えました。





飛影「よし」





しかしヒュンケルは挑発するように・・・






ヒュンケル「着たところで、貴様が俺に勝てるとは限らんがな」
飛影「な・・・に💢」
ヒュンケル「そうであろう、力は俺の方が上なのだから」






ヒュンケルの挑発的な態度に飛影はブチギレして振り返った。







飛影「次の勝負で必ず貴様に追いついてみせる!」
ヒュンケル「無理だな、今の貴様のレベルでは俺を負かすことはできん」
飛影「ついに本音を吐いたな」
ヒュンケル「それは貴様とて同じだろう」






睨み合い火花を散らす両者。
お互い引くことを知らない者同士。
会話はすぐにエスカレートしていきます。
調査中なのにね





飛影「覚えておけ、貴様を倒すのは俺だ、その前にくだらん奴に敗れたりしたら承知せんからな!」






と、飛影が言うと・・・






ヒュンケル「その言葉、そっくりそのまま貴様に返すぜ!」






と、ヒュンケルも言い返す。
二人は心の中でも・・・






飛影(やはりこいつにだけは負けたくない!)
ヒュンケル(実力は認めている。だからこそこの男にだけは・・・負けたくない!)






更にヒュンケルは・・・






ヒュンケル(飛影・・・出会うはずのなかったライバル)






と心の中で思っていた。
飛影とヒュンケルは火花を散らしてしばらく見合っていた。
二人は同時にプイっとそっぽを向いた。
そして腕組みして背中合わせに立った。
見晴らしのいいところまで来ていたので辺りを監視することにしました。






その時・・・






飛影「! おい何か来る」






ふと見ると刃物を持った人間が集団で近づいて来ました。






ヒュンケル「反対側からも来てるぞ」






二人は囲まれてしまいました。





飛影「なるほど、犯罪者の住む町と聞いてはいたが、こいつらのことらしいな」
ヒュンケル「しかもこいつらの目、正気ではないぞ」






そう人間たちの顔色は青く、目は赤い。
そして手にはナイフや鉄パイプを握っていた。






ヒュンケル「飛影、剣は抜くな、拳で倒すのだ」
飛影「分かっている」
ヒュンケル「ハッ!来るぞ」
人間たち『おおおっ!』







人間たちは一斉に飛影とヒュンケルに襲いかかった。
飛影は人間たちのナイフを躱し殴りとばして行きました。
ヒュンケルの方も次々に人間たちを倒して行きます。






飛影「ハァ!」
ヒュンケル「アバン流拳殺法闘気光弾」
人間たち『うおおおっ』






あっという間にイカレタ人間たちを倒してしまいました。







ヒュンケル「手伝え、これでこいつらを縛るんだ」
飛影「いつの間にそんな物を?」
ヒュンケル「こいつらの一人が持っていたのさ・・・手伝え」







二人は人間たちをひとまとめにして一人が持っていた紐で縛り上げた。






ヒュンケル「これでいいだろう」
飛影「どうする気だ?」
ヒュンケル「無論、コエンマに引き渡すのさ、ここに置いてく訳にもいくまい?」
飛影「そ、そうだな」





二人は前後に立って縛り上げた人間たちを肩に担いだ。





ヒュンケル「行くぞ」





二人は妖魔街の入口まで戻りました。
その様子をコエンマが霊界のモニターで見ていました。






コエンマ「おおっ!ぼたん間もなく飛影とヒュンケルが戻って来る、門を開け」
ぼたん『はい、コエンマ様』






しばらくして光と共に飛影とヒュンケルが人間の束を担いで出て来ました。





ぼたん「あらま!すごい数だね、こりゃ」
ヒュンケル「俺たちが捕まえたのは、恐らくほんの一部に過ぎん」
飛影「あっちにはまだイカレタ人間たちが彷徨っているはずだ」
ぼたん「うん、とりあえずこいつらを運ぶのを手伝っておくれ」
ヒュンケル「心配はいらん、このまま中まで運んでやる」





飛影とヒュンケルはぼたんと共に捕まえた人間たちを霊界へ運んだ。






コエンマ「ご苦労だったな、二人とも、あとはこっちで処理する」
ヒュンケル「お願いします」
コエンマ「おい、こいつらを連れて行け」






コエンマは鬼たちに命じました。





飛影「用は済んだ、俺は帰るぜ」
コエンマ「飛影、ヒュンケルまた頼むぞ」
ヒュンケル「はい、では失礼します」






飛影とヒュンケルは審判の門を出ました。





ヒュンケル「待て、飛影、帰りにうちに寄れ、レオナ女王が来ているはずだ」
飛影「レオナ女王だと?」
ヒュンケル「俺と同じ服を作ってもらうためだ、会ってもらうぜ」






と、云う訳で急遽、飛影はヒュンケル達の家に寄ることになりました。
ヒュンケルたちの家に着くとダイが出て来ました。






ダイ「ヒュンケルお帰り、レオナが来ているんだ」
ヒュンケル「やはりな、丁度いい・・・来い、飛影」






ダイとヒュンケルに続いて飛影はジュニアール家に入って行きました。
リビングに入るとレオナ姫が近づいて来ました。
飛影もレオナを見た。






ヒュンケル「女王様、飛影を連れて来ました」
レオナ女王「あなたが飛影ね、初めまして、パプニカの女王レオナです」
飛影「噂はダイたちから聞いている」
レオナ女王「あら、どんな噂かしら・・・?」
飛影「勇敢で気の強い姫だと、ダイやポップが言っていた」
レオナ女王「まぁ当たってるわね」
ダイ「もう飛影、バラさないでよ」





ダイが恥ずかしそうに言った。





ヒュンケル「実は姫にお願いがあるのですが、聞いてもらえますか?」
レオナ女王「何かしら?」
ヒュンケル「飛影に戦闘服を作ってもらいたいのです」
レオナ女王「いいけどライバルに塩を贈る形になるけどあなたはそれでいいの?」
ヒュンケル「無論です、お願いします」
レオナ女王「分かったわ、じゃ魔法の布がいくつかあるから、この中から選んでちょうだい」






レオナは飛影にパプニカから持って来た魔法の布を見せました。
飛影が選んだのは、黒い布を一式選びました。





レオナ女王「これでいいのね?」
飛影「ああ」
レオナ女王「じゃ、次は体のサイズを計るわね」





と言って早速、レオナはマァムと巻き尺で飛影の体の寸法を測った。
服はパプニカの法衣を法術で縫うらしい






レオナ女王「マァムも手伝ってちょうだい」
マァム「ええ」
レオナ女王「少し大きめに作ってあげるわね」
飛影「ああ」
レオナ女王「よし、いいわ、ありがとう」
飛影「もういいのか?」
レオナ女王「ええ、楽しみにしててね」







女王レオナはウインクしてマァムと別室に籠り、飛影の服作りの作業が始まった。
まずレオナは魔法の布に更に気を込めました。
レオナは防御力を上げるためだと言っています。
一方、飛影とヒュンケルはアバンが入れたお茶とお菓子を食べてひと休みしています。






アバン「飛影、お味はどうです?」
飛影「これはあんたの手作りか?」
アバン「分かりますか?」
飛影「モナカと餡子を挟んでいるお菓子はマヤとも食べたことがある」
アバン「そうですか」
飛影「餡子が甘すぎないところがいい」
アバン「話せますね、飛影くん」






アバンは感心しています。






ヒュンケル「飛影は山岡士郎という男と知り合いなのです」
ダイ「どういう人なの?」





ヒュンケルは前回会った山岡と栗田のことを話しました。





ヒム「おめぇ顔が広いな」
飛影「まぁな」
ラーハルト『つかめん奴だ』





と、ラーハルトは思っていた。






アバン「友達が多いとはいいことですよ」
ダイ「そうですよね」





ラーハルトは飛影を見つめた。





飛影「なんだ?」





ラーハルトの視線に気づいた飛影は
ラーハルトに声をかけた。





ラーハルト「いや、ちょっとお前に興味があるんでな」
飛影「気持ち悪い奴だな」
ラーハルト「勘違いするな!ヒュンケルがライバルと認めた男だから興味が湧いただけのことだ」






しかしラーハルトの顔は少し赤くなっていた。





飛影「ほぉ」
ポップ「おっ最後の一コもらい」
アバン「ポップ、仕方のない子ですね」
ポップ「へへへ!」
ダイ「マァムとレオナの分も残しておかなくちゃね」






ダイは別の皿にマァムとレオナの分のお菓子を出した。
すっかり日が暮れてしまいました。
するとレオナが出て来ました。






レオナ「ごめんね、飛影くん明日まで待ってもらえる?」
飛影「別にいつでも構わないぞ」
レオナ「ありがとう、試しに1着造って明日家まで届けるから」
飛影「分かった」






と、言うと飛影は立ちあがった。






飛影「菓子美味かった、帰る」
アバン「また来て下さいね、いつでも歓迎しますよ」
飛影「フッじゃあな」






飛影はちゃんと玄関から出て行きました。
家にもちゃんと玄関から入りました。







マヤ「感心、感心ちゃんと玄関から入ったわね」
飛影「フン」
マヤ「お帰り」





マヤさんはにっこり笑って出迎えました。
それから台所に行って夕食の支度をしました。
今日はカレーのようです。






飛影「今日はカレーか」
マヤ「うん、もうすぐ出来るから」
飛影「ああ」





数分経ってマヤさんはお皿にご飯を盛りました。






マヤ「はい、じゃ飛影先に食べていていいよ」
飛影「ふむ」





マヤさんは自分の分も盛りつけて座りました。





マヤ「いただきます」





二人だけの時間が過ぎて行きます。
明日は何があるかな?事件かな?遊びかな? 
それともライバル対決かな?



続く。

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