2012年12月16日日曜日

スーパーあぶない刑事2話



『真琴の刑事(デカ)デビュー!』



この日は真琴の四歳のお誕生日。
港署では少年課の刑事たちが署内に飾り付けをしていました。
署内で真琴の誕生日パーティーの準備をしているところです。






山路瞳「課長、こんな感じでいいですかね?」
近藤卓造「うん上出来、やっぱり瞳ちゃんたちに任せてよかった」







大下夫妻が出勤するとびっくり顔で辺りを見回しました。






大下勇次「あれ、すっげぇ!」
鷹山敏樹「ヒュ~」






敏樹は口笛を吹いた。
真琴は薫が抱き抱えています。






真山薫「真琴見てごらんすごいよ」
大下真琴「わぁ~」





そこに捜査課の電話が鳴りました。






近藤卓造「ハイハイ、港署です、これは本部長ハイ、えっ覚えてらっしゃったのですか?」
松本本部長『これから私もそっちへ行く、この目で大下Jrを見ておきたいからね』
近藤卓造「左様でございますか、分かりましたお待ちしております」






電話を切ると課長のテンションは一気に上がりました。
お祝いに駆け付けた松本本部長は意外なことを言って来ました。






松本本部長「時に大下君、真琴君は将来刑事に育てるのかな?」
大下勇次「入れ知恵はしません、でも真琴が望むならその時は応援しますけど」
松本本部長「そっか」





松本本部長は何かを言おうとしたようだが辞めたようです。






松本本部長「君が真琴くんか、賢そうな顔だ、誰に似たのかな・・・」






松本本部長はニコニコ顔で真琴を手招きします。






大下真琴「はい」
松本本部長「恐がらなくていいんだよ」
真山薫「ほら真琴こっちおいで」
松本本部長「もし真琴くんが刑事になりたかったらおじさんに言ってね」
大下真琴「おじしゃんに言えば刑事になれゆの?」
松本本部長「そうだよ、まぁ前例はないけど面白そうだから」







松本本部長は嬉しそうです。






松本本部長「おっと忘れるところだったこれ大下夫人にお祝いの品、大した物じゃないがね」
真山薫「まぁすみません」
大下勇次「警察手帳だ。すごいそれと手錠があるよ」
大下真琴「お~かっこいい、おじさん僕刑事になりましゅ」
松本本部長「本当かい?でも幼稚園はどうする?」
真山薫「馴染めないようで・・・いじめられているようなんです」






薫が言葉を濁して言いました。






松本本部長「じゃもう今日から刑事になっちゃえ」





おいおい・・・マジっすか!?
本部長の大胆発言!
これには近藤課長たちも驚いています。






近藤卓造「本部長いいんでしょうか? まだ4歳になったばかりなんですよ」
松本本部長「素質がある、何よりいい目をしている犯罪を見極められそうな目だ」
大下真琴「ボク、頑張りましゅ」
緒方雄一「よし港署関内で起きた事件を三つ解決させたら君を署長しちゃおう」
真山薫「えっ! でも現署長がいますけど」
緒方雄一「そのことはちゃんと考えてある、悪いようにはしないから」
大下勇次「あの~失礼ですが真琴のどこに素質があると」
緒方雄一「第一に目だ、第二に話してみての印象、賢そうな子だ」







大下は首をかしげながらも納得したようにうなずいた。
それでも事件は発生します。





谷村進「あ~あ、早く終わらせて続きやりましょう」
鷹山敏樹「そうだな、じゃ課長このままにしておいて俺たち行きます」
近藤卓造「ああ、準備は任せろ、なるべく早く戻って来いよ」
緒方雄一「君も行っておいで」
大下真琴「あい」






大下たちは出動しました。
事件とは男が泡吹いて倒れている傍らにシャブがあるという通報でした。






安田一郎「中毒だな、でも何でこんな所で倒れているのかは分からん」
鷹山敏樹「これシャブ?」
安田一郎「ああ、害者はこれをどっから手に入れて来たのか・・・?」
吉井浩一「身元は柏木勝(かしわぎしょう)・・・
麻薬Gメンだ」
田中文男「麻薬Gメンか事件の匂いがプンプンだな」
安田一郎「外傷は見当たらないが腕に注射の跡がある」








他に手懸りになりそうな物は見当たらず
被害者と麻薬の出所を当たることにしました。
大下と吉井は柏木さんの仕事場を訪ねました。
上司と話をしました。






村井課長「柏木が死んだ!」
大下勇次「この麻薬を握っていました」
村井課長「これは押収品の麻薬です、私が柏木に
行かせました」
吉井浩一「一人で行かせたのですか?」
村井課長「はい他の事件に刑事たちを派遣させていて、押収品を持って来るだけの任務でしたから」
大下勇次「それじゃ誰かに襲われて持っていた麻薬を打たれて死んだ」
村井課長「そう言うことだと思います」





村井課長は淡々と話しました。






大下勇次「他に柏木さんが向かったことを知っているのは・・・?」
村井課長「恐らく私だけだと思います」







大下と吉井は会釈をして署を出て来ました。






吉井浩一「あの村井課長怪しいな」
大下勇次「ふつう一人で麻薬を取りに現場へ行かせないよね」
吉井浩一「村井課長の身辺を洗おう」







港署に戻って課長に報告しました。






近藤卓造「なるほど、尾行して怪しいところがないか探ってくれ」
大下勇次「はい、タカたちは?」
近藤課長「病院だ。柏木さんの司法解剖に立ち合っている」






そこへ鷹山たちも戻って来ました。





鷹山敏樹「課長、やっぱり柏木さんは麻薬を打たれていました」
谷村進「首の後ろに注射の跡がありました」
近藤卓造「そうか、犯人はどうやって柏木さんに麻薬を打ったんだ?」
町田透「仲間のGメンの話によると柏木さん剣道5段でスキを見せるような人ではなかったそうです」
大下勇次「じゃ犯人は身内?」
田中文男「その可能性は高いな」






柏木さんはどうやら同じ麻薬Gメンに殺された
可能性が高いようです。
そして調べて行くうちにとんでもない事実が判明したのです。






大下勇次「課長の村井が・・・?」
谷村進「はい麻薬を横流ししていた節があるんです」
吉田春彦「それとここ数ヵ月村井課長を柏木さんが尾行していたとゆう同僚の証言がありました」
谷村進「ひょっとしたらその村井課長が柏木さんを殺したかもしれないですね」
鷹山敏樹「村井はどこに麻薬流していたんだ?」
吉田春彦「伊達商事です」
町田透「聞いたことないですね」






伊達商事は麻薬をバラまいているという噂から
柏木さんが村井の指示で調べていたらしい。
しかし村井課長は柏木さんを仲間に引き入れ目を瞑らせようとしていた。
柏木さんは村井課長を告発しようとしていた矢先に殺されたと言うのです。
鷹山たちは村井課長を徹底的にマークして不正の証拠を掴もうとしました。
しかし村井もバカではありません、なかなか尻尾を出しません。
仕方なく伊達商事を見張ることにしました。






町田透「動きませんね」
大下勇次「うん、だが絶対に尻尾を掴んでやる」
大下真琴「慌てにゃいでチャンスはきっと来りゅから」






真琴の言葉に驚いた顔で振り返る父・勇次と透。
真琴の目つきが四歳児とは思えないほど鋭くなっていたのです






大下勇次「おっ早速チャンス到来か・・・?」
大下真琴「透しゃんむしぇん(無線)貸して」






透は無線を取って後ろの席にいる真琴に手渡した。





町田透「どうぞ」
大下真琴「ありがとう『みんな聞いて男が一人出て来たパパさんたちで男を尾行して下しゃい』」
吉井浩一『了解しました』






吉井と田中の乗った覆面パトカーが動きました。






大下真琴「俺たちはまだ見張りをちゅじゅけ(続け)よう」
鷹山敏樹『OK』






しばらくしてスーツ姿の50代風の男がアタッシュケースを持って出て来ました。






大下真琴「気づかれにゃいように交互に尾行に付こう最初は敏樹さんたち行って」
鷹山敏樹「OK」
大下真琴「透、谷村さんの車に乗って俺が合図したら吉田さんの車に続いて尾行ちて」
町田透「分かりました」






透は助手席から降りて谷村の車に乗り込みました。
真琴は助手席に移動しました。
大下親子で尾行に着きます。







大下勇次「俺たちは最後に行くか?」
大下真琴「いや、挟しゃみ打ちだ、敏樹さん男の車はどっちに向かっている?」
鷹山敏樹『ビル街だ、今止まって外で待っていた男が車に乗り込んだ』
大下真琴「何人乗っているか分かりゅ?」
鷹山敏樹『いやここからじゃ遠くて見えない、あまり近づくと気づかれそうだ』
大下真琴「そうか、次の十字路の交差点で尾行を交代しよう」
吉田春彦『分かりました十字路の交差点まで行きます』






大下勇次は感心していた。
尾行に気づかれないようにちゃんと考えているからだ。
そこへ真琴のことを庇ってくれた交番勤務の高野が通りかかった。






大下真琴「小次郎くん」
高野小次郎「真琴・・・お前幼稚園はどうした?」
大下勇次「君が小次郎君か初めまして真琴が世話になっているみたいで」
高野小次郎「初めまして、真琴くんが園服姿で泣きながら歩いていたことがあったんです」
大下勇次「じゃ真琴に声をかけてくださったおまわりさんって高野さんだったのか」
高野小次郎「何だかほっとけなくていじめを目の当たりにしたせいかもしれないですけど」






捜査中だったので高野にも覆面パトカーに乗り込んでもらった。






高野小次郎「それで誰を尾行しているんですか?」
大下勇次「伊達商事の村井課長を尾行しているんです」
高野小次郎「伊達商事か評判悪いっすよいろいろ悪い噂を聞きますし」






高野は伊達商事の悪い噂を話してくれました。






高野小次郎「伊達商事はある金融会社と組んで荒い借金の取り立てをしているんですよ」
大下真琴「伊達商事ってお金を貸しゅ会社なの?」
高野小次郎「そっちの仕事もしているってこと、ヤクザの出入りも激しいんだ」
大下勇次「その中に銀星会ってあった?」
高野小次郎「いいえ、でもヤクザがいるからシャブも流しているらしいです」
大下真琴「金貸しにシャブの密売もしているってこと?」






高野はうなずきました。
すると真琴の目つきが変わりました。
何か思いついたようです。





大下真琴「伊達商事に忍び込んでみようか?」
大下勇次「えっ?忍び込むって乗り込むの、間違いじゃないの?」
大下真琴「ううん伊達商事の会社の中に忍び込んで証拠を掴むの」
高野小次郎「それいいなぁ、証拠が出てくれば決定的だからな」






さすがの大下も息子の言葉に驚きを隠せません。





高野小次郎「俺ヒマだから忍び込むの手伝ってやるよ」
大下真琴「本当⁈小次郎くんも捜査に協力してくれゆ?」
高野小次郎「ダチじゃねぇかよ」
大下勇次「おいおい、課長には何て報告するんだよ?」
大下真琴「怒られる時は俺が怒られるから」






すると真琴は無線を掴んで全員に告げました。





大下真琴「真琴です、俺の友達のお巡りさんと伊達商事に忍び込むことにしました」
吉井浩一「忍び込むって見つかったらヤバイじゃないか」
大下真琴「怒られる時は俺が怒られるから」
田中文男「でも無断で忍び込んだのがバレたら県警に何て言われるか・・・」
大下真琴「バレなきゃいいんでしょ?」





真琴の言うことが子供とは思えないほど過激でした。
高野と真琴が伊達商事に忍び込みました。
2階の窓から忍び込みました。
幸い誰もおらず気づかれることはありませんでした。






高野小次郎「おい、いつ戻って来るか分からねぇからさっさと探そうぜ」
大下真琴「うん」






二人は部屋中の机の中や棚の中の書類を調べました。
そして金庫にも目をつけました。





高野小次郎「これなんか怪しくないか?」
大下真琴「金庫かダイヤル式だね」





すると真琴は金庫に手を伸ばしハンカチで指紋がつかないように被せた。





高野小次郎「開くかどうか分からないぞ」
大下真琴「小次郎くん見張っていて、俺こういうの得意だから」





いやいや得意っていつからだよ?(^^;)
真琴はダイヤルの鍵に耳を当ててダイヤルを回しました。






大下真琴「右4回、左5回右3回」





“キリキリキリカチャン♬”





鍵の開く音がしました。






大下真琴「開いたみたい」
高野小次郎「マジかよ?!」





早速中身を確かめました。
それは伊達商事と銀星会のシャブの取引の控えと記録でした。





高野小次郎「すげぇこいつを持って帰れば逮捕状が取れるぞ」





その時足音がしました。
真琴と小次郎は急いで窓から飛び降りました。





大下勇次「どうした?」
大下真琴「車出ちて証拠を手に入れた」
大下勇次「本当か⁈すげぇ!」






大下は覆面車を走らせました。
車の走って行ったところを伊達商事の伊達に
見られました。





伊達「まさか、しまった!」






伊達は急いで銀星会に電話をして証拠を盗まれたことを報告した。
次の日伊達の遺体が山下公園から発見されました。






吉井浩一「村井が消されたか」
谷村進「惨いですね」
鷹山敏樹「銀星会なら幹部じゃなくてチンピラに口を封じさせたんだろう」
吉田春彦「そうでしょうね、これで振り出しに戻ってしまいましたね」
大下真琴「いいえ、証拠を手に入れたんだ、これで敏樹さんの念願だった銀星会の幹部を潰せるよ」






真琴の言葉に鷹山は嬉しそうにジャンプした。
更に小次郎からの話を聞いて大下と鷹山の目の色が変わった。





高野小次郎「社長の机の裏に盗聴器を仕掛けておいた」
大下真琴「完璧だね」






19歳と4歳児の会話とは思えない内容である。
真琴にはすでに刑事としての捜査が身に付いているようです。
誰にも教わっていないのにね。
それがよかったのか伊達商事が金星会と接触しました。
その会話から銀星会から伊達商事にシャブが回りそれを一般にばら撒いていることが分かった。
真琴はこのことを県警の本部長に報告しました。






松本本部長「もしもし真琴くん?伊達商事の村井が消された?」
大下真琴「はい伊達商事は銀星会からシャブを手に入れ横浜中にバラまいていまちた」
松本本部長「それで証拠は?」
大下真琴「伊達商事に忍び込んで書類を見つけて来ました。社長の伊達と銀星会の会長の関係を記した書類でしゅ」
松本本部長「忍び込んだ?!大胆なことをするね、まぁいいやそしたら何が何でも逮捕するんだ」
大下真琴「はい任せて下しゃい」






真琴のこの言葉を聞いて松本本部長は嬉しそうに微笑んだ。
でも電話なので顔は見えない。





松本本部長「よし上手く行ったらご褒美をあげよう」
大下真琴「本当ですか?」
松本本部長「報告書を楽しみにしてるよ」
大下真琴「はい」






電話を切って真琴は無線でみんなに署に戻ろうと言いました。
一端署に戻り逮捕するための材料を揃えました。






近藤卓造「真琴君、これをどうやって?」
大下真琴「この小次郎君と忍び込んで証拠を探したの」
大下勇次「すいません、まさかここまでやるとは思いませんでした」
近藤卓造「県警に何て話せばいいのよ」
大下真琴「大丈夫です根回しは(済)しゅんでいますから」
近藤卓造「いつの間に!本当に?」





真琴が笑顔でうなずくと近藤課長は安心した顔でうなずきました。






近藤卓造「分かった、真琴君に任せよう思うようにやってみなさい」
大下真琴「僕に任せてくれるのですね?」
近藤卓造「本部長が許可したのなら私の言うことはないよ」






真琴は嬉しそうにうなずいて
裁判所に行って逮捕状を採りました。
その足でまず伊達商事に来ると一台の車が出て行きました。






大下真琴「パパ伊達商事に行って俺たちあの車を追いかける」
吉井浩一「了解」






大下親子と鷹山が大下の車に乗り込んで逃げた車を追跡しました。






鷹山敏樹「銀星会の車だ」
大下勇次「じゃ伊達も消されたか・・・」






その通り吉井からの報告がありました。




吉井浩一「署長、行って下さい」
大下真琴「パパさんここは任せた」
吉井浩一『了解』






大下たちは銀星会の車を追いかけました。
すると横浜港の倉庫に入って行くのを確認しました。
大下たちも離れた場所に覆面パトカーを止めました。






鷹山敏樹「行くぞ、真琴拳銃持ってないけど、どうする?」
大下真琴「俺まだ持っちゃいけないんでしょ」
大下勇次「今日は特別だ、タカ予備を持っていたな、貸してやってくれ」






鷹山は黙って後ろのベルトから小さな拳銃を真琴に手渡した。






鷹山敏樹「最初は手が痺れるかもしれないぞ」
大下真琴「覚悟は出来ています」






それを聞いて勇次が真琴の頭を撫でた。
3人は倉庫に近づきました。
中の様子を伺うと見つからないように入って
行きました。
少し行くと会長の長尾の声がしました。






長尾「やったか、ご苦労これで誰も我々との関係に気づく者はいなくなる」
平田「しかしあの伊達が事務所に忍び込まれて証拠を盗まれちまうとは・・・」
水沼「組長、港署のデカの手に渡っていたらマズイですよ」
長尾「ああ、それだけが気掛かりだ」






真琴は証拠の書類を手にしています。
辺りを見回すと階段を見つけて登り始めた。
大下と鷹山は見つからないように注意しました。
真琴は長尾の位置を確認すると封筒から書類を出してバラ薪きました。






長尾「な、なんだ?これはまさか・・・」
大下真琴「そうお前と伊達が結託していた証拠だ、シャブなんかバラ撒きやがって💢」
鷹山敏樹「ようやくお前に手錠を掛ける日が来たな、長尾」
大下勇次「伊達の口を封じるのが遅かったな」






チンピラや幹部たちが辺りを見回している。
勇次が走り去ったのを見つけて発砲した。
しかし大下には当たらず、敏樹が発砲した弾に当たりました。
真琴も初めての拳銃を使って発砲しています。





石浦「組長子供がいます」
平田「あのガキ拳銃持っているぞ・・・おもちゃか?」





いいえ本物です。
銃撃戦が続きます。相手が10数名に対しこっちは3人です。
しかし銀星会の幹部やチンピラの数がドンドン減って行きます。
そして最後に三人で会長の長尾に拳銃を向けました。






大下真琴「もうお前を守ってくれる奴らはいないぜ」
鷹山敏樹「長尾、ついに貴様の終わる時が来たな」
長尾「うぐぐぐっ・・・」





真琴と鷹山に拳銃を突き付けられて
長尾は汗をダラダラかいています。





大下真琴「浜の平和のためにここでこいつバラスか?」
鷹山敏樹「それはいい考えだ」
大下勇次「タカ、真琴そのくらいにして手錠だ」
鷹山敏樹「OK」
大下真琴「チッ一発でケリが着くのに、しゃあねぇな」
鷹山敏樹「俺たちよりあぶない事をサラッと言ってるぜ」
大下勇次「スーパーあぶないガキデカ」






真琴は長尾が動かないように拳銃を向けている
鷹山は手錠を取り出して長尾の両手に嵌めました。
ようやく長尾を逮捕出来ました。
そして・・・





近藤課長「いやぁ鷹山ちゃん大下ちゃん真琴ちゃんよくやった」
吉井浩一「県警から表彰状が届いてるぞ」
谷村進「それだけじゃないですよ、真琴くんに本部長からお達しが来ていますよ」
大下真琴「何でしょう?・・・もしかして」





すると緒方本部長が入って来ました。
何かを持っています。





松本本部長「銀星会の組長をついに逮捕してくれたね」
大下真琴「本部長」
松本本部長「約束通りご褒美をあげよう」






本部長の言葉にみんなワクワクしています。
すると刑事部長の緒方が本部長に手帳を渡した
その手帳を本部長は真琴に手渡した。





松本本部長「近藤課長から君のリーダーシップぶりを聞かせてもらいました」
大下真琴「組長をバラそうとしたんですけど・・」
松本本部長「まっやらなかったわけだし適切な指示だったとみんなからも聞いている、そこで私の決心は固まりました。私の目に狂いはなかった」
大下勇次「前置きはいいですから早く結論を言って下さいよ」
松本本部長「大下真琴くん君を見込んで港署の署長にする」
大下真琴「しょちょう?」






前署長は県警に上がることになったのです。
そして真琴を署長にしてしまおうと言うことになったのだ。





大下真琴「いやあの僕、子供だしそれにどこまで出来るか分かりません」
緒方雄一「いいよ、君ならどんな捜査でも任せられる、港署は君に任せる」
全員『え~!』






常識では有り得ないことがまたまた起こりました。
なんと4歳の真琴が港署の署長に大出世してしまったのです。
しかも後に昇級試験それも飛び級の階級・警視正を受けて合格して大出世しちゃいました。





緒方雄一「拳銃は好きなのを使っていいよ、ただし正しく使うこと」
大下真琴「はい約束します、S&Wのショーティー40がいいなぁ」
大下勇次「スミス&ウェッソンかいい趣味しているじゃない」
緒方雄一「みんなこれからはこの小さな署長の下で頑張ってくれたまえ」
吉井浩一「あの・・・本部長は真琴くんのどこを見込んだのですか?」






吉井に質問されて緒方本部長は真剣な顔でみんなの方を見ました。






松本本部長「一言で言えば才能だ、この子には刑事としての天性の才能がある」
近藤卓造「ですが子供を刑事にするのは前例のないことです、よろしいのですか?」
松本本部長「大丈夫、彼はいい目をしている、それに今日結果を出しているし私が見込んだのだ、それでは不服かね?」
近藤卓造「いえ、全然文句ありません」
緒方雄一刑事部長「じゃ真琴君、頑張ってね」
大下真琴「はい」






いやはや大変なことになってしまいました。
たった4歳の子供が刑事にしかもいきなり警視正とゆう階級に・・・
次の日試験を受けて正式にしか飛び級で警視正に昇級しました。
緒方本部長に見込まれるなんて・・・凄過ぎます。
さてこの小さな署長がこれからどんな活躍を見せるか楽しみですね。
それでは今日はここまで・・・



Seeyou!

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