2012年12月18日火曜日

ごちゃ混ぜアニメ26話

                    
  「サーバント召喚」


ある日。
飛影はいつものように霊界の任務で街に来ていました。
任務といってもパトロールなのですが・・・





ヒュンケル「飛影、まだ体が完治していないのだろう? 休んだらどうだ?」





確かに飛影らしくもなく、フラフラの状態だった。





鬼宿「そうだ、パトロールは俺たちでやるから、お前今日は家で休めよ」
飛影「バカを言うな・・・これは俺の任務だ」





意地を張る飛影。





ヒュンケル「ヤレヤレだ」





ヒュンケルと鬼宿は顔を見合わせた。





鬼宿「あっ!小銭みぃ~っけ!」
ヒュンケル「お前なぁ・・・」
鬼宿「お~百円だぁ!」






鬼宿は百円を拾って感動しています。
ヒュンケルは呆れています。
すると飛影が疲労困ぱいで倒れそうになったのを
ヒュンケルが受け止めました。






ヒュンケル「飛影!まったく負けず嫌いの意地っ張りめ」






飛影は気を失っていた。
ヒュンケルは飛影を担いで家まで運びました
その頃、飛影の家ではマヤさんがサーバント召喚の儀式をしているところだった。






マヤ「告げる汝の剣は我のために我の運命は汝と共に天秤の護り手よ!」






“カァ~✨ドスン❗️”





庭の方で大きな音がしました。







マヤ「ウフ💖 私を守るサーバントはだ〜れかな?」






マヤさんは庭に出てみました。






マヤ「あら? いない・・・確かに音がしたのに」






おかしいと思い家に戻ってみると・・・






アーチャー「ヤレヤレ、どうやら俺は女性には人気のようだ」
マヤ「あなたひょっとしてアーチャー?」
アーチャー「ほぅ俺を知っているとは光栄だな」
マヤ「あなたに会いたかったの!」







アーチャー、弓兵クラスでありながら二本一体の陰陽の夫婦剣を持つサーバント。
どうやらマヤさんのお眼鏡にかなったようです。






アーチャー「聖杯戦争でもないのに私を呼び出すとはどういう訳だ?」
マヤ「あ~らアサシンやランサーだって召喚されているのよ」
アーチャー「ほぉ、あいつらが」
マヤ「それと私結婚しているけど、私を守るのがあなたの任務よ」
アーチャー「もう少し分かりやすく説明してもらえるかな?」
マヤ「私を守って飛影達の力になってあげて」






アーチャーはため息をついた。
その頃、飛影たちはヒュンケルが飛影を抱えて家に運んで来た。






ヒュンケル「マヤさん、すいません」
マヤ「どうしたの?」






玄関でヒュンケルの声がして行ってみると
飛影がグッタリとした姿でヒュンケルに担がれていた






鬼宿「こいつ体が本調子じゃないのにパトロールに出て来てて」
マヤ「やっぱりね」






そこへアーチャーも姿を見せた。





ヒュンケル「!・・・誰だ?」
マヤ「あ、彼は私が召喚したアーチャーよ」






と、マヤさんが紹介した。
アーチャーはチラリとヒュンケルたちを見た。





マヤ「アーチャー、飛影を二階の寝室に運んでくれる」
アーチャー「承知した」






アーチャーはヒュンケルから飛影を受け取り
二階へ瞬間移動で運んだ。





ヒュンケル(速い!奴は霊体か?)
マヤ「そうよ」






ヒュンケルの考えてることが分かったのか?
 マヤさんは淡々と答えた。
これにはヒュンケルも驚きを隠せないでいた。
アーチャーは飛影をベッドに寝かせて戻って来た。





アーチャー「寝室に寝かせて来た」
マヤ「ありがとう」
アーチャー「礼には及ばない」
鬼宿「あのじゃ俺たちも帰ります」
マヤ「うん、ありがとうございました」






ヒュンケルと鬼宿は一礼して帰って行きました。
リビングではアーチャーが紅茶を淹れてくれていました。






アーチャー「口に合うかどうかは分からないが・・・」
マヤ「うん、いただきます」






マヤさんはアーチャーが入れてくれた紅茶を一口飲みました。





マヤ「美味しい!」
アーチャー「それはよかった」
マヤ「ダージリンね、私大好きなの!」
アーチャー「気に入ってもらえてなによりだ」






それからしばらくは沈黙が続いた。







アーチャー「意外と物静かなんだな」
マヤ「私?」
アーチャー「ああ、まぁ私としては気が楽だが」
マヤ「それはどうも、まぁうちにも一人朴念仁がいますから」
アーチャー「旦那のことか」
マヤ「そうよ、最初はつき合うのに苦労したわよ」






その通りです。






アーチャー「フッなるほど」
マヤ「まぁ、それで慣れてますから」






アーチャーはマヤさんを見た。
マヤさんもアーチャーの視線に気づき見た。





マヤ「な~に?」
アーチャー「いや」






マヤさん紅茶を飲んだ。
アーチャーはマヤさんの不思議な力を見抜いたのかずっと見つめていた。






アーチャー「君は不思議な力を持っているようだな」
マヤ「さすがね、もう見抜いちゃった?そう私は天女の生まれ変わりらしいの」
アーチャー「・・・らしいとは?」
マヤ「私の家系は代々天女の力を持って生まれるそうなの」
アーチャー「じゃ君にもその力が・・・?」
マヤ「あるわよ、それと黄龍の力もね」






黄龍と聞いてますます興味が湧いたのか
アーチャーはマヤさんをジッと見つめた。






アーチャー「黄龍は確か四神を司る黄金の龍のことだな」
マヤ「そうよ」
アーチャー「天女、黄龍、すごい力を持っているものだ、それなら私は必要ないのでは?」
マヤ「そんなことないわ、あなたを召喚したかったんだもの」





マヤさんのその言葉を聞いてアーチャーはとまどっていたが
自分が必要だと言われたのでとりあえずは安心したようです。






マヤ「さて、飛影の体を癒して来ますか」





マヤさんは二階に上がりました。
飛影は寝室でグッスリと眠ってる様子
戸を開けてそっと部屋に入るマヤさん。
そっと近づいて飛影に手をのせた瞬間・・・





飛影「お前の後ろに誰かいる?」
マヤ「さすがね、紹介するわ、サーバントのアーチャーよ」






下に居るはずのアーチャーが姿を見せた。





アーチャー「フッよく私の気配に気づいたな」
飛影「アサシンたちの仲間か?」
アーチャー「さぁ、どうかな・・・?」






アーチャーの挑発的な態度に怒ったのかおもいっきり
睨みつける飛影。
アーチャーもしばらく飛影を見つめていた。






アーチャー「安心しろ、私はお前の敵ではない、その娘に召喚されたのだ」
飛影「!・・・なんだと?!」
マヤ「そうゆうこと、よろしくね」
飛影「どうゆうことだ?!」
マヤ「ハイハイ説明してあげる、アーチャー悪いけど席を外してくれる?」
アーチャー「構わん」







アーチャーはスーッと消えました。
飛影はマヤを抱きしめた。
マヤさんは飛影に分かるように説明した。







飛影「フン、くだらん! だが、まぁいいだろう」
マヤ「本当?! キャ~飛影大好き❤️」
飛影「ま、まぁ仕方ないからな・・・」






飛影はそっぽを向いて言いました。
そう言うと飛影はマントを脱いで籠手をはめた。






マヤ「どこへ行くの?」
飛影「修業に決まってるだろう」
マヤ「今から?まぁいいけど、でもどうして?」
飛影「この間の鬼宿との勝負で引き分けたからな、今度こそ決着をつける!」
マヤ「あ、そう行ってらっしゃい、アーチャーと夕飯用意して待ってるわ」
飛影「・・・アーチャー、いるんだろう?」





飛影が呼ぶとアーチャーは飛影の目の前に現れました。






アーチャー「もう出て来ていいのか?」
マヤ「ええ手伝って」
飛影「俺はこれから修業しに行く、お前はマヤを手伝って夕飯を作れ」
アーチャー「承知した」






すると飛影は素早く外に出て行った。






アーチャー「さて、何から手伝えばいいかね?」
マヤ「えっと・・・」





マヤさんとアーチャーは夕食のコンダテを考えた。
飛影は森を駆け抜けて草原まで来ました。
先にヒュンケルが来ていました。







飛影「ヒュンケル!なぜここにいる?」
ヒュンケル「それは俺の勝手だろう、貴様こそ寝ていなくていいのか?」
飛影「寝てなどいられるか!修業の邪魔はするなよ」
ヒュンケル「鬼宿との決着をつけるためか・・・」
飛影「フン、お前には関係ない」
ヒュンケル「そうはいかん、ライバルとして聴いてるんだ」
飛影「分かったぞ、キサマ俺が鬼宿に負けると思って心配なんだろう」
ヒュンケル「別に・・・俺は俺でお前を倒すために修業しに来ただけさ」
飛影「倒す男を目の前にして、よく言えたものだな」
ヒュンケル「つい口に出ちまった」
飛影「ケッ! よく言うぜ」






と、飛影に言われヒュンケルは・・・






ヒュンケル「俺もバカのままだな」






と苦笑しながら言った。
それに対して飛影も・・・






飛影「俺も同じだ」






と答えた。





ヒュンケル「2対2の五分か、これからが楽しみだぜ」
飛影「ようやく貴様と同じ土俵で勝負が出来るぜ」
ヒュンケル「次は負けんからな」
飛影「俺も全力でお前を倒すぜ」
ヒュンケル「必ずリベンジを果たす」
飛影「がっぷり四つで勝負だ」
ヒュンケル「フッ相撲でも取るつもりか?」
飛影「言葉のあやだ、お前とは小細工無しで真っ向から勝負したいだけだ」






睨み合いながらヒュンケルは飛影を見つめて言った





ヒュンケル「がっぷり四つか、俺たちには相応しいかもしれん」
飛影「次も俺が勝つ、力比べでも負けん!」
ヒュンケル「望むところだ、俺も負けん!」




“ピシャ⚡️バチ⚡️バチ⚡️”




火花を散らして睨み合った
しばらくしてヒュンケルは構えた。
飛影はまだ睨みつけている。






ヒュンケル「相手になろう、来い」
飛影「ついでに決着もつけるか?」
ヒュンケル「あくまで修業だ、かかって来い」
飛影「フッ」







飛影はマントを脱いで拳を握りしめた。
ヒュンケルは飛影の修業の相手を買って出てくれたのだ。
勿論、肉弾戦です。
お互いにパンチを繰り出して打ち合います。






飛影(こいつ! たった数日で、また腕を上げやがった)
ヒュンケル(さすがだ、俺の打ち込みに動じるどころか反撃して来るとは・・・)






お互いに確かめ合いながら打ち合っている
そして組み合いました。






“ガシ❗️ググ⚡️”





組み合いながら再びヒュンケルが口を開いた。






ヒュンケル「ふむ、少しは力をつけたようだな」
飛影「当たり前だ」
ヒュンケル「よし、そら行くぞ・・・!」






ヒュンケルが渾身の力を込めて押して来た。





飛影「負けるか!」
ヒュンケル「ムッ! それでこそ生涯のライバル」






互角です。
まったく動きません。






飛影「ハァ・・・ハァ、ハァ」





飛影に少し疲れが出て来ました。
それを見てヒュンケルは力を緩めた。
それに気づいた飛影は?






飛影「なぜ力を緩める?!」
ヒュンケル「無理をするな、これは勝負ではないのだから」
飛影「ヒュンケル・・・」






ヒュンケルはうなずいた。 
二人は一端離れました。






ヒュンケル「少し休もう、飛影も座れよ」






ヒュンケルは座り込み飛影にもとなりに座るように言いました。
飛影は少し戸まどいながらヒュンケルのとなりに腰掛けた。
ヒュンケルはチラッと飛影を見て肩に手をまわした。






飛影「な、なん何だ?」
ヒュンケル「いいだろう、友なのだから」
飛影「ライバルだ」
ヒュンケル「知らんのか?親友と書いてライバルと読むんだぞ」
飛影「・・・」






飛影は俯いています。
ヒュンケルは飛影の顔を覗き込んだ。
そして顔を上げた飛影と目が合った。
さっきまでとは違いまるで弟を見るような優しい眼差しで 
飛影のことを見つめるヒュンケル





ヒュンケル「飛影、鬼宿も強くなった、それは認めざるを得まい?」
飛影「認めているさ・・・だから早く続きをやりたい、決着をつけたいんだ」   
ヒュンケル「それでいい」






少し経って飛影がヒュンケルにボソッとあることを呟いた。






飛影「ところで貴様らの三角関係の方はどうなった?」
ヒュンケル「うっ・・・まだ決着はついていない」
飛影「何をモタモタしている?」
ヒュンケル「ポップもあれで手強いのだ」
飛影「フン、それでマァムの様子は?」





飛影はズケズケ言う言う・・・





ヒュンケル「困ってるようだ」
飛影「そうだろうな」






今度はヒュンケルが俯いた。






ヒュンケル「どうしたらいいものか、分からん」






飛影はヒュンケルの肩まで手が届かないので腰を支えて言った。







飛影「ヒュンケル、控えめにエスコートをするのもいいがたまには大胆な行動に出てみたらどうだ?」
ヒュンケル「大胆な行動?」






ヒュンケルは聞き返した。






飛影「そう、例えば・・・後ろから包み込むように抱きしめるとか」
ヒュンケル「貴様それもマ○レー○ボー○の受け売りか?」
飛影「そうだ、あとはさりげなく手を握って笑顔を見せるとか」





ヒュンケルは目をぱちくりしています。





飛影「でもキスを迫るのはNGのようだ」
ヒュンケル「NGとは?」
飛影「無理矢理キスすると銀太のように引っ叩かれるからな」





※確かにマ○レー○ボー○にはそんなシーンが存在します。





ヒュンケル「なるほど・・・」
飛影「ジッとチャンスを待つんだ、その時は必ず来る」






飛影だって不器用なクセに、と言うマヤさんの声がどこからか聴こえて来るようです。






ヒュンケル「ありがとう、試してみるよ」
飛影「俺はお前の味方だからな」






飛影ってこうゆう時は『キサマ』ではなく『お前』と呼ぶんですよね。
その頃・・・鬼宿も心宿と修業をしていました。
気功波を極めたようです。






心宿「ふむ、だいぶ威力が増して来たな」
鬼宿「ああ、よし、もう一度」






気をためて両手で放つ気功波。






心宿「くっ・・・うん、いい感じ」
鬼宿「ハァ、ハァ、ふぅ」






鬼宿も一皮剥けるように足掻いていた。
朱雀を身体に取り込んだ。






鬼宿「ハァ~負けねぇ!」






飛影と鬼宿それぞれの想を胸に修業が続く。
飛影の方も修業再開。





ヒュンケル「よし、その調子だ」
飛影「ウオオオ・・・!」





邪眼を開いて気を練っていた。






ヒュンケル「今だ、一気に爆発させろ」
飛影「ハァ!」





“ドン❗️”




ヒュンケル「うっ・・・フッいいぞ」





“ビリ⚡️ビリ⚡️”





ヒュンケルは嬉しそうに呟きました。





ヒュンケル「いいぞ、飛影」





おもしろくなって来ました。
鬼宿と飛影の勝負。
どっちが勝つか?
一行は再び首縊島へ向かいました。







マヤ「またあの不気味な島へ行くなんて・・・」
雪菜「マヤさん大丈夫ですか?」
マヤ「平気よ」






雪菜の前では笑顔を見せているマヤさんでした。
幽助たちが見守る中、飛影と鬼宿は睨み合っています。






ヒュンケル「おい、お前たち、ヤレヤレ」
蔵馬「すごい気迫だな」
桑原「いいんじゃねぇか?」





桑原の言葉に蔵馬は少し驚いた顔をしている。
再び首縊島で闘うことになった飛影と鬼宿。
次回はいよいよ勝負です。



つづく。

0 件のコメント:

コメントを投稿