2013年12月31日火曜日

スーパーあぶない刑事35話



『留学 -修行編-』




前回、ユン・ピョウとプロデューサーのカール・マックもジャッキーの家に来て真琴・里菜・家吉は感激していました。
その三人を映画サイクロンZで使った工場に連れて来ました。




里菜「師匠、ここで何をするんですか?」






するとジャッキー・サモ・ハン・ユン・ピョウは笑って・・・






ユン・ピョウ「ここで映画さながらのアクションで修行しようと思って、まず君たちの力が見たい」
家吉「ここで・・・ひょっとして3対3でやるんですか?」
サモ・ハン・キンポー「そう、ローテーションで相手を換えながらね、もちろんちゃんと手加減するから」
大下真琴「フッ燃えて来た、やろうよ、二人とも」
里菜「ええ、サイクロンZの現場でやれるなんて思わなかったけど、おもしろそうじゃん」
家吉「だな、師匠たちよろしくお願いします」
ユン・ピョウ「そう来なくっちゃ!」






はりきるユン・ピョウにジャッキーが耳打ちをした。







ジャッキーチェン(ちゃんと手加減しろよ)
ユン・ピョウ(分かってる、俺たちプロだぜ)
サモ・ハン・キンポー(どうする?誰がどの子と最初やる?)





それは真琴たちの方でも相談していた。





家吉「俺はユン・ピョウさんとやりたい」
里菜「私ジャッキーさんがいい」
大下真琴「丁度いい、俺はサモ・ハンさんがいいと思っていたんだ」
ジャッキー・チェン「決まったかな?それじゃ始めようか」
三人『よろしくお願いします』






真琴たちは師匠たちが並んでいるそれぞれ自分が選んだ人の前に立ちました。






ユン・ピョウ「キミはどっちかな?」
家吉「家吉、双子の兄の方です」
サモ・ハン・キンポー「じゃキミが真琴くん」
大下真琴「お願いします、わぁ緊張するぅ」
ジャッキー・チェン「里菜ちゃん、お手柔らかに」
里菜「それはジャッキーさん次第です」






ジャッキーは強気な態度の里菜を見てニコニコ笑っている。
カール・マックが三組を見て言いました。






カール・マック「では、準備はよろしいかな?」
大下真琴「いつでも」
家吉「OKでぇす」






里菜・家吉・真琴は構えた。
それを見てジャッキー・サモ・ハン・ユン・ピョウの三人も構えました。
カール・マックの合図で組手が始まった。






カール・マック「始め!」





真琴たちは同時に相手に向かって行きました。





ユン・ピョウ「ホッ、ヨッ、おっと、この子けっこう強いよ」
ジャッキー・チェン「そりゃそうさ、あらよっと俺の教え子たちだもん」
サモ・ハン・キンポー「お~っと!ヤァ!ありゃ?動きがお前とソックリ」
大下真琴「そりゃそうですよ」
里菜「ビデオを何回も見て」
家吉「研究していますから」






ジャッキーたちは驚きを隠せないでいた。





ユン・ピョウ「本当によく研究して来ているよ」
大下真琴「サモ・ハンさんの動きだって研究して来てますから、例えばこれだ!」






“トン⚡️クルン🌪️”






後ろ回しで相手の足を絡めて倒すやり方を実戦で使う真琴。





サモ・ハン・キンポー「おおっ!」






手を突いてもバランスを崩さずにアクロバットな動きで立ち上がるサモ・ハンだった。





大下真琴「さすがにすごい」
サモ・ハン・キンポー「やるねぇ、ちょっとびっくりしたよ」
大下真琴「まだまだこんなもんじゃないですよ」
ユン・ピョウ「こっちは同じ動きして来る」
家吉「へへ~ユン・ピョウさんのパターンは研究したもんねぇ」
ユン・ピョウ「フフン♪ならこれはどうかな?ヤァ~!」
家吉「くっうわぁ」





ユン・ピョウの強烈な後ろ飛び蹴りが来た。
家吉はとっさに腕をクロスして防御したがふっとばされて壁に激突した。
ドシンとすごい音がした。






里菜「ヘラヘラ笑ってるからだ、バカ!」






慌てたユン・ピョウがすぐに駆けつけて来ました。





ユン・ピョウ「ごめんよ、ケガはないかい?」
家吉「背中打っちゃいました、でも大丈夫です」
ユン・ピョウ「少し休もうか、無理しない方がいい」
家吉「ハイ、じゃちょっとだけ」






壁に寄り掛かって休むことにした。





サモ・ハン・キンポー「あ~あ手加減しろって言ったのに・・・」





真琴の相手をしながら呟くサモ・ハンに自分の攻撃が余裕で躱されていることに気づいた
真琴はちょっとムッとして本気になった。






サモ・ハン・キンポー「おっ顔つきが変わったね」





本気モードになった真琴にうれしそうに笑うサモ・ハン・キンポーはバク転で距離を取って
構えると左手を返してチョイチョイと合図をして見せた。
『来い』と言う意味である。






大下真琴「憧れのサモ・ハンさんだけど、アッタマ来た」






真琴も素早くでんぐり返しで接近し足を狙って蹴りを入れた。






サモ・ハン・キンポー「おおっと!」






転ばすのに成功したがその後の攻撃に両足で受け流されてしまうのだった。






大下真琴「チッ、惜しい」
サモ・ハン・キンポー「ソラ行くぞぉ」






最初は攻めに回るサモ・ハンだったがすぐ受け身に回りました。
一見いい勝負に見えます。
だがそれはプロの指導者だから上手く真琴に合わせてくれているのです。





サモ・ハン・キンポー「ストップ、今の動き悪くはないんだけど、背中に回り込まれたらちょっとごめんね」






実際に真琴を押さえつけて教えてくれた。






サモ・ハン・キンポー「ホラ、動けないでしょ」
大下真琴「あっ本当動けません、相手がサモ・ハンさんでよかった」
サモ・ハン・キンポー「でも、いい動きしているね」
大下真琴「ありがとうございます」
ジャッキー・チェン「里菜ちゃん強い!」
里菜「研究して来ましたから」
ジャッキー・チェン「よし、今日はこのくらいにしよう」






ジャッキーチェンの号令でこの日の修業は終わった。





ユンピョウ「家吉くんと里菜ちゃんもなかなかいい動きしていたよ」
里菜「ハリウッドスターにそんなこと言ってもらえるなんて感激です」
家吉「俺たちマネしてみたりしてずっと特訓して来たもんな」
大下真琴「俺は捜査で実戦も試せたしラッキーだったよ」





三人ともビデオを何回も見てひたすら動きをマネして細かいところまで研究して来たことを話した。






サモ・ハン・キンポー「そんな風にやっていたんだ」
ジャッキー・チェン「見様見真似であそこまで完璧に動きをマスターしてるからびっくりしたよ」






ロケ地からまたジャッキーの家に戻って来ました。






大下真琴「あ~疲れた、でもなんか素直に休めないよね」
里菜「うん、あのジャッキーチェンの自宅にいるんだもん」






奥さんのジョアン・リンと息子のジェイシー・チャンは現在11才だが真琴たちより
学年は上である。
ヒップホップなどダンスを習っているらしい。






ジャッキー・チェン「あの子はあまりカンフーに興味がないみたいなんだ」
ジェイシー・チャン「いらっしゃい」
大下真琴「お世話になります」







代表で真琴があいさつした。
おとなしい性格のようです。






里菜「だけどロケ地すごかったね」
家吉「実際に行くとまた雰囲気が違ったよね」
サモ・ハン・キンポー「明日は三人に合わせたい人がいるんだ」
大下真琴「えっ!また誰かに会えるんですか?」
サモ・ハン・キンポー「楽しみにしててよ」





三人はワァ~!と声を挙げてよろこんだ。
一体誰に合わせてくれるのでしょうか?
この日の夕食はジャッキーの奥さんのジョアン・リンさんが作ってくれました。





ジョアン・リン「ねぇ、あなた達ジャッキーの映画を見て来てくれたんですって?」
里菜「ハイ、最初はテレビのロードショーで映画を見ていたんですが、ジャッキーさんやサモ・ハンさんユン・ピョウさんのアクションに衝撃を受けたんです」
家吉「初めはそれがカンフーだと知りませんでした、映画を見て俺たち空手を習い始めたのです」
ジョアン・リン「あなたもそうなの?」
大下真琴「はい、レンタルビデオ店からビデオを借りてダビングしてもらって見ています」
ジョアン・リン「そこまで熱心に?嬉しいわ!」





料理を作りながらジョアンは言いました。





ジョアン・リー「ジャッキーはファンを大事にする人だから、もちろん日本のファンの人にもよ、私はそんな彼の優しいところが好きなの」
里菜「男は強くて優しい人がいいですよね」
ジョアン・リー「ええ、本当にその通りよ」





女同士会話が弾みます。





ジョアン・リー「あなたのお母さんはどんな人なの?」
里菜「元レディースの総長で腕っ節の強い人です、ふだんは優しい人なんですけど」
ジョアン・リー「怒ると恐い?」
里菜「母にはあまり怒られたことがないんです、パパにはよく怒られますけど」
ジョアン・リー「あら、どうして?」
里菜「私がお転婆だからです」
ジョアン・リー「女の子は少し気が強いくらいがいいのよ」
里菜「母も良くそう言ってくれます」






それから真琴たちは夕食の時もいろんな話をしました。





ジェイシーチェン「マコトたちはふだん何をしているんだい?」
家吉「俺と里菜は普通の小学生だよ、何度か事件に巻き来まれてるけどね」
里菜「その度に真琴がパパたちと助けに来てくれるの」
ジャッキーチェン「マコトは日本の横浜港署の刑事なんだよ」
サモ・ハン・キンポー「それも署長なんだ、一番偉いんだよ」
ジェイシーチェン「それ本当!?」
大下真琴「ええ、まぁ・・・」





照れながらもクールに答える真琴。






里菜「うちのパパが言ってたんだけど、優秀な刑事で選ばれた人しか受けられないデカIQテストで超天才クラスの250を出したのよ」
ジェイシーチェン「それってすごいの?」
家吉「ああ、受けに来た刑事たちのトップになったんだ」
ジャッキー・チェン「すごいな!俺も映画で刑事役やるけど比べ物にならないよ」





真琴は下を向いてしまった。
恥ずかしがっている。





サモ・ハン・キンポー「それで強くなりたかったんだ」
大下真琴「まぁ、それもありますけど」
里菜「私たちがよく事件に巻き込まれちゃうから守るためなんだよね」
大下真琴「どうしてそれを?」
家吉「分かるよ、お前見てれば、必死じゃん」





真琴は立ち上がって外に出てしまった。
里菜と家吉が追いかけようと立ち上がるとジャッキーが笑顔で待っててとジャスチャーした。






大下真琴「ハァ~俺は刑事でいたい」
ジャッキー・チェン「いいんじゃない、それで」
大下真琴「びっくりした!」
ジャッキー・チェン「キミは内に何か秘めているでしょ」
大下真琴「そう見えますか?」
ジャッキー・チェン「ああ、キミは優しい子だから誰よりも純粋で正義感が強く頭もいい」
大下真琴「最後だけは違いますよ、頭はよくありません悪い方です」
ジャッキー・チェン「でも信頼されてるじゃないか」
大下真琴「確かに・・・でも勉強はできません、早くから社会に出ているからある程度はしてますが」
ジャッキー・チェン「刑事としては天才だってキミのお父さんが言ってたよ」
大下真琴「フッ、父さんが?いつです?」
ジャッキー・チェン「前に来日した時に空港でお父さんが迎えに来てくれた時、話してくれたよ」






真琴は景色を見ながら聞きました。






大下真琴「なんて言ってました?」
ジャッキーチェン「日本のことわざで『トンビがタカを産んだ』って言ってたよ」
大下真琴「それうちの副署長もよく言ってます」
ジャッキーチェン「だからみんなに好かれる」





男同士腹を割って話せたひと時でした。
次の日も三人はジャッキー・サモ・ハン・ユン・ピョウの三人にカンフーを実戦式で習いました。
棒術・チェーンを使ったりヌンチャク・剣そして太極拳も・・・
そんな日々が一年半も続いたのです。
そして月日が経って真琴たちは12歳になりました。





ユン・ピョウ「おめでとう、今日までよく頑張ったね」
サモ・ハン・キンポー「逞しくなったよ、ねっ」
ジャッキー・チェン「うん、日曜日に日本に帰るんだよね」
大下真琴「はい、師匠とみなさんには本当にお世話になりました」
ジェイシーチェン「マコト、イエヨシ、リナ楽しかったよ、日本のアニメも好きになったし」
里菜「ジェイシーも今度日本においでよ、案内するわ」
ジェイシーチェン「うん、父さんと行く」





カール・マックやユン・ピョウたちも来ています。





カール・マック「また来てくれよ映画一緒に撮りたいから」
里菜「本当!出てみたいです」






一年半の間、現場に連れてってもらいましたが出演は断りました。
真琴が断ったのです。帰る準備をしていると奥さんのジョアン・リーが来ました。





ジョアン・リー「マコト、リナ、イエヨシあなたたちは私の息子よ、日本のね、困ったことがあったらいつでも頼ってらっしゃい」
里菜「thank you,mama」
ジェイシー・チャン「三人のことは忘れないよ」
家吉「俺たちも」
サモ・ハン・キンポー「よく厳しい訓練について来てくれたね」
大下真琴「そんな楽しかったですよ、なぁ二人とも」
家吉「うん、そうですよ」
サモ・ハン・キンポー「そりゃすごい!また会おう」
ユン・ワー「私のことまだ恐いかい?」
里菜「ううん、今はとても優しい顔だもん、恐くありません」
ユン・ワー「よかった、私も会いに行くよ」
大下真琴「楽しみにしています、ユンさん」




そして、ユン・ピョウ





ユン・ピョウ「リナの蹴り見事だったよ、もちろんイエヨシも強くなった、マコトはもっと強くなった、また会おう」
家吉「お世話になりました」





ジャッキーたちは空港まで見送ってくれました。





ジャッキーチェン「またすぐに会えるよ、だからサヨナラは言わないよ」
大下真琴「はい、師匠」






日本行きの便のアナウンスが流れました。
案内に沿って搭乗口に歩いて行きます。






ジェイシーチャン「マコト、刑事の仕事ガンバッテ」
大下真琴「ありがとう、ジェイシー、みんな謝謝」
里菜「バ~イ、またね」
家吉「手紙書くから、じゃあね、みなさんありがとう」






機内に入り席に座ると三人は涙を流して泣いた。
日本に帰れば家吉と里菜は中学生になります。
真琴は刑事の仕事が待っています。
カンフーの修行をしてますます強くなった三人。
これからの活躍が楽しみです。
一方、大下・徳川は成田空港へ向かっていました。






鷹山敏樹「真琴、署に戻ったらビックリするだろうな」
大下勇次「暴れるかも・・・」






二人の会話の意味は次回分かります。
成田空港に着いて三人の到着を待ちます。
三人が到着するまであと三時間です。


つづく。

2013年12月24日火曜日

メリークリスマス

30回目のクリスマス。
来年は誰と過ごすか楽しみ!
私が愛した人たちとは一緒に過ごせなかったけど・・・
年明けには彼氏?ができる予定。
裕大、浩明、私が唯一本気で愛した男、魂の片割れと思っていた人
あなたたちのおかげで今の私がいるんだ。

2013年12月16日月曜日

デジモンアドベンチャー04 7話

   
  『二体の究極体降臨』



カルマーラモンたちを追い払ったウォーグレイモンたち。
そして、タケルの要望で子供たちは森のターミナルへ向かった。
森のターミナルへ着くとさらにセラフィモンの城へと進んで行く。



麻矢「この先がセラフィモンの城だよ」





森を抜けると巨大な城が目の前に現れた。





アルマジモン「すごいデカイダギャ!」
伊織「本当ですね」
賢「こんな大人数で来て入れますか?」
セラフィモン(麻)「心配はいりません入れますよ」




いよいよ城の中へと入って行きます。
すると奥の方で何やら光り輝くものがあります。
セラフィモンは立ち止まり振り替えると・・・




セラフィモン(麻)「ここから先はキミたちだけで行って下さい」




と、タケルとヒカリに言った。
二人はうなずくとパタモンとテイルモンを抱いて奥の部屋へ進んだ。
太一たちは見送った。
タケルとヒカリは奥の部屋に入ると希望と光の紋章がついた聖杯が置いてあるのを見た。
タケルとヒカリはそれぞれ自分の紋章が記されている聖杯を手にした。
持ち上げると聖杯が光りパタモンとテイルモンを包み込んだ。




パタモン「うわっ!タケル」
テイルモン「力が沸いて来る」




タケルとヒカリのデジバイスが輝いてパタモンとテイルモンがワープ進化した。




パタモン「パタモンワープ進化→セラフィモン」
テイルモン「テイルモンワープ進化→オファニモン」
タケル&ヒカリ『やった!やった!』





タケルとヒカリは抱き合って喜んだ。
太一たちは外で光の柱を見上げていた。





麻矢「成功したようだね」
ヤマト「ああ、これで戦力が増えたな」
トウヤ「そうだな」




その時、ブラックウォーグレイモンが何かに
反応したのか顔つきが険しくなった。





ウォーグレイモン「どうしたの?」
Bウォーグレイモン「いや、ちょっと気配を感じたのだ」
メタルガルルモン「まさか奴らか?」
Bウォーグレイモン「いや・・・誰かが俺を呼んでいる」




京たちも異変に気づいた。




京「あれ?トウヤさんブックウォーグレイモンが・・・」
トウヤ「どうかしたのか?」




するとトウヤのデジバイスも輝き出すとブラックウォーグレイモンは・・・




Bウォーグレイモン「トウヤ、乗れ」
トウヤ「ああ」





ブラックウォーグレイモンはトウヤを抱えるとすごい勢いで飛び出して行ってしまった。





ヤマト「俺たちも追いかけるぞ」




オファニモンたちもそのまま後を追いかけました。




Bウォーグレイモン「呼んでいる、誰かが俺を呼んでいる」
伊織「いったい、どこまで行くんでしょうか?」
賢「分からない、でも今はトウヤさんたちを追うしかない」
スティングモン「そうだ、賢ちゃん捕まってて」





森のターミナルから抜けた。





Bウォーグレイモン「俺を呼んでいるのは誰だ?」




そこへ太一を乗せたウォーグレイモンがブラックウォーグレイモンに追い着いた。





ウォーグレイモン「ブラックウォーグレイモン、どうしたと言うんだ?」
Bウォーグレイモン「誰かが俺を呼んでいる」
ウォーグレイモン「どういうことだ?」
Bウォーグレイモン「分からない」





ヤマトたちもなんとか追い着いて来ました。





タケル「お兄ちゃん」
ヤマト「おう」
伊織「トウヤさんはどこまで行くのでしょう?」
ヤマト「俺にも分からない」






飛び続けること約一時間
辿り着いたのは・・・





トウヤ「ここは・・・どこなんだ?」
Bウォーグレイモン「闇の大陸だ、どこだ?どこにいる?」





太一たちも到着しました。





空「ガルダモン、あそこ」
ガルダモン「見つけた」
太一「闇の大陸? 確かにこの辺りは暗いけど・・・」
Bウォーグレイモン「あそこだ」






と、言うとブラックウォーグレイモンは闇の大陸の森へと入って行く。




Bウォーグレイモン「ずっと先に城があるはずだ」
トウヤ「そこに何があるんだ?」





太一たちも追いかける。





京「暗くて不気味なとこ、こんなとこがあったなんて・・・」
ヤマト「これが今のデジタルワールドなんだ」
賢「敵の罠かもしれません」





賢の言うことに同意する大輔たち
これ以上進むのはやめようと言う京だったが太一たちは・・・





トウヤ「俺はあそこへ行かなくてはならない」
ヤマト「トウヤが行くなら俺も行く」
麻矢「私も行く」
空「私も」





そんな先輩たちを見て京たちは顔を見合わせた。




伊織「これ以上進むのは危険です」
トウヤ「ならお前たちはここにいろ、俺たちだけで行く」
伊織「なぜ危険だと分かってて行くんです?」





この伊織の問いかけにブラックウォーグレイモンが答えた。






Bウォーグレイモン「そこにホーリーストーンがあるからだ」
大輔「えっ!ここに?」
トウヤ「行くぞ」





トウヤが歩き出すとヤマトがすぐ後を行く
そして太一・麻矢・空・タケル・ヒカリと続いた。





Vモン「大輔、俺たちも行こう」
大輔「しょうがねぇ」




大輔たちも追いかけました。
森の中をドンドン進んで行くと辺りももっと暗くなっていく
ヤマトはトウヤを見つめている。
メタルガルルモンはトウヤを見ているヤマトを見つめていた。





メタルガルルモン(ヤマトはどんな思いでトウヤを見ているんだろう?)
京「トウヤさんどこまで行くんですか?」
トウヤ「このずっと先に古城がある」
タケル「そこにホーリーストーンが・・・?」
トウヤ「ああ」
Bウォーグレイモン「感じる俺を呼んでいる声を」





しかし他のデジモンたちには聴こえないので首をかしげている。





セラフィモン(麻)「この闇の世界を照らすひと筋の光、それがホーリーストーンだ」
セラフィモン(タケル)「ホーリーストーン!?」






そうブラックウォーグレイモンを呼んでいたのはホーリーストーンだったのだ。
彼にタケルとヒカリを案内させるために呼んでいるんだと言うブラックウォーグレイモン
すると前方に巨大な城が姿を現した。
古城・今は無人の城だ。





伊織「ここはエリアで言うとなんという所なんです?」
トウヤ「闇のターミナル」
伊織「闇のターミナル」
トウヤ「この先が古城だ急げ」
アンキロモン「何だか敵も出て来そうダギャ」
Bウォーグレイモン「敵が現れる前にオファニモンたちにホーリーストーンを渡さなくてはならない」
セラフィモン(タ)「私たちに?それはいったい・・・」
Bウォーグレイモン「いいから黙ってついて来い」







古城へ入って行くブラックウォーグレイモン。
その後をセラフィモンたちも入って行く。



Bウォーグレイモン「あそこだ急げ!」





ホーリーストーンが光り輝いた。
まるでタケルとヒカリが来るのを待っていたかのようであった。




トウヤ「タケル・ヒカリ、ここからはお前たちだけで行くんだ」
ヒカリ「分かりました」






ヒカリはタケルの手を握った。
タケルもヒカリを見た。




大輔「あ~タケルのヤツ~」
太一「静かに黙って見守るんだ」





その時、ブラックウォーグレイモンが敵の気配に気づいた。






Bウォーグレイモン「来るぞ、タケル・ヒカリ急げ!」
ヒカリ「あっ、ハイ」




タケルとヒカリはデジバイスを光とホーリーストーンに掲げました。
するとデジバイスの光とホーリーストーンの光が共鳴してタケルとヒカリを包み込んだ。
セラフィモンとオファニモンを光が包み込んだ。




ヒカリ「タケルくん、これ私たちの紋章」
タケル「本当だ、究極体に進化したのに・・・」
オファニモン「敵が来る」
セラフィモン「ここは私たちが守る」





ホーリーストーンの光が古城を照らす。
そこへギガスモンとカルマーラモン、
そして操られたティラノモンの軍団が現れた。
目が赤くなっている。
ギガスモン・グロットモンが進化した究極体だ。




ギガスモン「なに!セラフィモンが二体いる!? まぁいいまとめて倒してやる」
セラフィモン(麻)「フッできるかな・・・みんな行くぞ」
デジモンたち『オー!』





いっせいに必殺技で攻撃した。




オファニモン「エデンズジャベリン
セラフィモン×2『Wセブンズヘブンズ』
カルマーラモン「タイタニックチャージ」




“キィィィン⚡️”




しかしカルマーラモンが体を回転させてセラフィモンたちの必殺技を防いでしまった。





セラフィモン(タケル)「なに!バカな・・・」





しかし・・・




セラフィモン(麻)「落ちついて、力を合わせて戦うんだ」
空「ガルダモン、ピヨモンに戻って究極体に進化よ」
ガルダモン「OK、空」






ガルダモンは退化してピヨモンに戻りました。
そして愛情の紋章が空のデジバイスの輝きを放つとピヨモンがワープ進化した。





ピヨモン「ピヨモンワープ進化〜→ホウオウモン」





紅い大きな翼を羽ばたかせた神獣型デジモン・ホウオウモンに進化しました。






空「ああっ、すごい!」
ヤマト「みんな頼むぞ」
ウォーグレイモン&Bウォーグレイモン「ダブルガイアフォース」





二体のウォーグレイモンから必殺技を放って行った。




メタルガルルモン「コキュートス・ブレス」
ホウオウモン「クリムゾンフレア」
ギガスモン「ハリケーンボンバー」
カルマーラモン「タイタニックチャージ」
ティラノモン軍団『ファイアーブレス』




しかし敵も負けていません応戦して来た。





太一「なんて奴らだ」
セラフィモン(タケル)「タケル、みんな下がって」
オファニモン「ここは私たちで守ってみせる」
タケル「セラフィモン」
セラフィモン(麻)「俺たちを信じてくれ」
麻矢「分かった、みんな離れるわよ」





子供たちは岩陰から見守りました。






ギガスモン「ヘン!なめんなよ・・・」
ウォーグレイモン「それはこっちのセリフだ」
アンキロモン「メガトンプレス」
アクィラモン「グライドホーン」
エクスVモン「エクスレイザー」
カルマーラモンたち『うぎゃあ~・・・おのれぇぇ!」
ギガスモン「チッひとまず退却だ、覚えてろ」





ギガスモンはカルマーラモンを抱えて逃げて行った。




大輔「やったぜ、ザマーミロ!」
京「これで少しはおとなしくなるといいんだけど」
タケル「いや、奴らはきっとまたすぐ来る」
トウヤ「同感だ、今度はメルキューレモンたちも来るだろう」
ヤマト「どうする?俺たちも戻るか?」
太一「その方がいいかも、トウヤ」
トウヤ「ふむ」






子供たちは各地に一台はあるテレビからリアルワールドに戻りました。
タケルのパタモンとヒカリのテイルモンも究極体に進化できるようになった。
しかし戦いはこれからだ。





伊織「あいつらはきっと、また来ます、その時僕たち・・・」
トウヤ「お前たちは今回手を引いてくれ」





伊織の言葉を遮ってトウヤが言った。




大輔「納得がいかねぇ、なんで俺たちが手を引かなきゃならないんすか?」





太一もヤマトも黙っている。






トウヤ「お前たちまで巻き込みたくない」
賢「そんな・・・水くさいこと言わないで下さい、トウヤさん」
京「そうですよ、みんな仲間なんですよ、私たちも一緒に戦います」
トウヤ「仲間?」
伊織「そうです、僕たちは選ばれし子供の仲間です」





伊織がトウヤの腕を掴んで言った。
伊織はまっまずトウヤを見つめる。しかしトウヤは伊織の手を振りほどいた。





トウヤ「仲間だと?笑わせるな」




と、言って太一たちの方を見た。




大輔「なんだと・・・」




トウヤの態度に頭に来た大輔はトウヤに殴りかかろうとする、が・・・




“シュ⚡️パシ💥”




大輔のパンチをヤマトが受け止めた。




大輔「ヤマトさん・・・」
ヤマト「トウヤの言う通りだ、お前たちは手を出すな」
大輔「だから何でだよ💢」
トウヤ「てめぇらは足手まといなんだよ💢これ以上俺たちの邪魔をするな!」






太一たちは黙っている。






伊織「太一先輩、麻矢さんも空さんもなんとか言って下さい」
トウヤ「空、丈に連絡してくれ」
空「分かった」
京「空さん」
空「ごめんね、京ちゃん」





空は携帯で丈に連絡した。




麻矢「そうだ、ミミちゃんアメリカにいるんだよね、どうしよう?」
ヤマト「光子郎、何とか連絡取れないか?」
光子郎「メールを送ってみます」
ヤマト「頼む」





光子郎はミミにメールを送った。
するとすぐにミミから返信が来ました。
メールの内容はすぐに行くとゆうことだった。




ミミ『丁度、明日パパの仕事でそっちへ行くとこなの』
光子郎「それじゃ明日僕の家に集まるので来て下さい」




光子郎は口で言いながらキーボードで文字を入力した。
ミミからの返信は『OK』だった。
空が丈に電話して事態を説明すると丈もすぐ駆けつけると言ってくれた。





空「丈先輩もすぐ来るって」
太一「久しぶりに10人揃うんだな」
ヤマト「ああ、そういうわけだから悪いが京ちゃんたちは帰ってくれ」
大輔「ケッ!勝手にしろ」
賢「おい、本宮」






大輔はパソコンルームを出て行った、Vモンもその後を追いかけて行く。




Vモン「待ってよ大輔」
トウヤ「一乗寺くん、みんなごめんな、こうするしかないんだ」
伊織「僕たちにはトウヤさんたちの考えてることが分かりません」
アルマジモン「オレ、分かったダギャ」
伊織「えっ?」
アルマジモン「トウヤの気持ちが分かったダギャ」
ホークモン「私もです」




パートナーデジモンたちにはトウヤたちの気持ちが分かったのだ。




トウヤ「なら、あのバカに説明してやってくれるか?」
ホークモン「分かりました」
京「えっちょっと分かったって、ホークモンどう言うこと?」





京たちもゾロゾロと出て行きました。
これでパソコンルームには太一たち8人になった。





ヤマト「トウヤ、分かってると思うがもう後には引けないぜ」
トウヤ「分かっている、俺たち10人で決着をつける」
ヤマト「ああ」





太一もうなずいた。




タケル「お兄ちゃん、山木さんもいるよ」
ヤマト「そうだったな」




ここでようやく山木が登場して来ました。




山木満雄「やっと私の出番が来たか」
トウヤ「あなたに頼みがある」
山木満雄「何でも言ってくれ全面的にサポートする」




山木室長はサングラスを取って微笑んだ。
戦いは丈とミミが到着してからにしようということになった。




ヒカリ「ホウオウモンたちでカルマーラモンたちを誘き出してほしいの」
ピヨモン「任せて」




ウォーグレイモンとメタルガルルモン・ブラックウォーグレイモンはセラフィモンたちの護衛をしてもらうことになった。




アグモン「任せてよ」




ホウオウモン・アトラーカブテリモン・ズドモン・リリモンには敵を翻弄する役をしてもらうことになった。
先陣はホウオウモンたちに任せることに・・・決戦の場所は土のエリアで挑むことにしました。
あそこなら土や岩が壁となって隠れることも可能である。
戦いに備えて結束を固める子供たちどうなる?


つづく。

2013年12月13日金曜日

終わった

昨日で世田谷郵便局の契約が切れました。
そして採用されれば短期ではありますが玉川郵便局で年末年始のアルバイトができます。
でもあのお方の仕事ぶりはもう見られない。
昨日目に焼き付けて来ました。
部長のデカイ声も聴けない。ドライバーさんたちとのやりとりもない。
そう思うと寂しいです。

2013年11月10日日曜日

心霊探偵・麻矢

ピグで心霊体験の話をしていました。
話しているうちに私は「心霊探偵」と呼ばれるようになりました。
小学生から学校の怪談を読んで調べまくっていたので・・・
それなりに知識もあるし、心霊スポットに行ったことはありませんが、
私がバイトする会社・店にはよく出てました。
呼ばれるのかもしれません。
ゲームセンターでも最近ではバス営業所で去年いろんな体験をしました。
そして現在郵便局でバイトしています。
郵便局でもちょっと気になるところがあって、例えば4階へ続く階段が封鎖されていたり
素朴な疑問から「もしかしたら・・・」と考えています。

ピグで「心霊探偵」と名づけられてから俄然やる気が出て来ました。

2013年11月8日金曜日

心霊都市伝説

最近てれびで『やりすぎ都市伝説』を見て本当っぽいと思う。 まぁ単純な性格だからとゆうのもあるだろう。 特にハローバイバイの関暁夫のフリーメイソンの話には関心が湧く その他にも関はいろんな都市伝説に通じている。 初めは深夜にやっていたらしい。
その頃はもっとマニアックなプレゼンをしていたらしい。 是非見てみたいものだ。ユーチューブで探してみるかな・・・ 私は都市伝説は詳しくないが心霊・オカルト・学校の怪談には詳しい。 特に学校の怪談は小学生の頃から本を読みまくって研究したくらいだ。 だから多少人より知識は豊富である・・・と自分でそう信じている 多少お祓いもできるしね。 これからは新しい心霊都市伝説も調べて行こうと思う。

2013年11月4日月曜日

スーパーあぶない刑事34話


『留学』



大下真琴と徳川家吉・里菜は師匠・ジャッキーチェン、サモ・ハン・キンポーと中国行きの飛行機に乗っています。
ここからは回想シーン。





里菜「おはよう真琴、いよいよだね」
大下真琴「どうでもいいけど、お前荷物多くない?」
家吉「これには訳があってね」
徳川貴康「真琴くん、孫たちのことよろしく頼む、特に里菜の方をね」
大下真琴「ハイ、お任せ下さい」






すると貴康は少し大きめの茶封筒を真琴に手渡した。






徳川貴康「50万入っています、困ったことがあったりほしいものがあったらこれを度の旅費の足しにしなさい」
里菜「チッ、真琴には気前いいんだから」
徳川吉之「コラコラ、お前たちだって40万ずつおこずかいもらったろう」
家吉「俺は文句言ってないよ」





里菜はちょっと不満気である。

 



大下真琴「貴康さん俺までおこずかいいただいちゃって、ありがとうございます」
徳川貴康「いやいや、困ったことがあったら言って下さいね」
大下真琴「はい、それじゃ行って来ま~す」
里菜「行って来ます」
家吉「行って参ります」





画面を戻します。
お昼で機内食が販売されています。






スチュワーデス「チキンとお魚どちらになさいますか?」
里菜「私たち三人はチキンで」
スチュワーデス「はい、かしこまりました」
家吉「師匠、香港まで何時間で行くんですか?」
ジャッキー・チェン「6時間かな」
家吉「へぇ~近いんですね」
大下真琴「ひと眠りできるな」





里菜はすでにイヤホンをして映画を見ていた。
お昼を食べ終わって真琴は広東語の勉強をした。





サモ・ハン・キンポー「宿題をしているのかい?」
大下真琴「いえ、広東語を写しているんです」
サモ・ハン・キンポー「僕が教えてあげようか?」
大下真琴「ぜひお願いします」





真琴はサモ・ハン・キンポーから広東語と発音を教わった。
一生懸命練習しています。
それからひと眠りして、あっとゆう間に中国に着いた。
ここからはバスで香港へ向かいます。
その頃、港署では・・・





芝夏美「署長たちもう香港に着いたかしら?」
原田実「バス移動もあるから、まだじゃないか?」
大下勇次「グスン、真琴、パパさみしい~」






ハンカチ噛んで泣く勇次を敏樹がなぐさめていた。






田中文男「留学かぁ、あの子も成長したよな~」
吉井浩一「課長なんか赤ちゃんの頃からかわいがっているから余計寂しいでしょう?」
近藤卓造「吉井、ワシは今副署長であることを忘れたのか?」
吉井浩一「これは失礼致しました」
近藤卓造「しかし確かにさみしいなぁ」
徳川吉之「俺は里菜が心配だ、家吉はあれでしっかりしているからいいけど里菜はなぁ」
吉田春彦「お嬢さん気が強いですもんね」
徳川吉之「母親譲りでその上腕も立つから問題起こしたらジャッキーさんに申し訳が立たない」





吉之は頭を抱えている。





大岡忠利「大丈夫ですよ、署長も一緒ですし、家吉君もしっかりしてますから」
徳川宗明「そうだよ、ジャッキーさんがちゃんとめんどうを見てくれるって言ってくれたんだから」
徳川吉之「まぁ、そうだが」






すると勇次が吉之の不安を煽るように・・・





大下勇次「でも、うちの真琴もプッツンしちゃうとヤバイんだよね」





と、ボソッと言った。





徳川治樹「刑事の時はね、ふだんは穏やかな少年じゃないか」
倉田園子「まったく今からこんな調子じゃ一年半も保たないよ」







園子にバッサリと斬られる男性陣であったる
その頃、里菜たちは香港へ向かうバスの中であった。





家吉「真琴?おい大丈夫か?」
里菜「ヤバイ、家吉これ」





里菜からエチケット袋を受け取ると真琴の胸元に広げた。






家吉「これにホラ」
大下真琴「ウェェェ・・・」
サモ・ハン・キンポー「あ~大丈夫かい?」
大下真琴「うううっ」
ジャッキーチェン「バスに酔ったんだね」
里菜「そういえば、真琴の唯一の弱点は乗り物なんだよね」
家吉「我慢しないで全部吐いちまえ」
真琴「⭐︎△⚪︎⭐︎、ゴホゴホ」





戻したせいかグッタリしている真琴。
ようやく師匠・ジャッキーチェンの家に到着した。
サモ・ハン・キンポーが真琴を抱きかかえています。





サモ・ハン・キンポー「もうすぐ着くからな、ジャッキー急げ」
ジャッキー・チェン「分かってるよ」





門を開けて玄関のカギを開けるとサモ・ハンが真琴を抱えたままソファまで運びました。





里菜「わっ!顔が青ざめてる、しっかりして」






ジャッキーチェンがグラスに冷めたい水を注いでサモ・ハン・キンポーに渡した。






サモ・ハン・キンポー「真琴、起きられるかい?」
真琴「あ゙~い」





グラスを受け取るとゆっくり飲みました。






大下真琴「アフーちょっとよくなった」
家吉「少し休んだら?すぐに動かない方がいい」
大下真琴「そうするぅ」






真琴はそのままソファに横になった。
里菜と家吉は先に部屋に案内された。






ジャッキーチェン「ここ使って、お風呂は左、その手前がトイレだから」
里菜&家吉『謝謝』






と中国語で礼を言った。
ジャッキーはニッコリ笑ってキッチンへ入って行きました。






サモ・ハン・キンポー「俺も今日ここ泊っていい?」
ジャッキー・チェン「ああ、構わないよ」
大下真琴「サモ・ハンさん後で組手の相手をしてもらえますか?」
サモ・ハン・キンポー「いいけど無理しない方がいいんじゃない?」
大下真琴「あと30分くらいで治りますから」
サモ・ハン・キンポー「OK、分かった」






家吉が真琴の荷物も部屋に運んでおいてくれた。






家吉「まったく、おめぇの荷物が一番重いじゃねぇかよ」
里菜「うるさいな乙女にはいろいろ必要な物があるのよ」
家吉「乙女ってタマかよ、おめぇが・・・」
里菜「あっコノ、殴らせろ、待て!」
家吉「へ~んだ、ここまでおいで~」
大下真琴「うるせぇ~!師匠の家でケンカすんな💢」






真琴に怒られてケンカを辞める家吉と里菜だった。






ジャッキーチェン「まぁまぁケンカしないで、後で体を動かせてあげるから」






ジャッキーに勧められて香港のクッキーを食べる四人。
ようやくリラックス状態になった真琴はソファに座って部屋を見回していた。
そこへサモ・ハンが真琴の肩に手を乗せて・・・





サモ・ハン・キンポー「マコト、リラックス」





と、優しく声をかけた。
無理もない本来なら一生会えるか分からないハリウッドスター二人に囲まれて
しかも家に泊めてもらえるなんてことは有り得ないことなのだから
しかし里菜と家吉は無邪気にはしゃいでいる。






大下真琴「緊張感のねぇ奴ら」
里菜「なんか言った?」
大下真琴「いや、別に」






ジャッキーはお菓子を持って戻って来た。






ジャッキー・チェン「夕食までまだあるから、これ食べててよ」
家吉「おっ、すげぇ!」
ジャッキー・チェン「僕は買い物に行って来るから、サモ三人を頼むよ」
サモ・ハン・キンポー「おぅ、任せとけ」






ジャッキーは財布を持って出て行きました。
真琴はリュックの中からビデオテープを二三本出して持って行きました。






里菜「なんのビデオ?」
大下真琴「師匠とサモ・ハンさん、ユン・ピョウさんが共演した映画」
家吉「レンタルしていた、俺もまだ見てない」
大下真琴「ダビングしてもらって持って来たんだ」






嬉しそうに答える真琴。






大下真琴「これでカンフーの研究をしないか?」
家吉「いいんじゃない♪」
里菜「見よう、見よう」
サモ・ハン・キンポー「じゃ僕がセットしてあげる」
大下真琴「お願いします」






サモ・ハン・キンポーは真琴からビデオテープを受け取るとビデオデッキにセットした。
テレビをビデオⅠにして再生した。






里菜「何にしたの?」
大下真琴「プロジェクトA」
家吉「あ~俺大好き♪」






ビデオを見始めると自然と会話がなくなっていた。
真琴はこの後、サモハンと組手をするのでそれに備えて研究しようと考えたのだ。
しばらくしてジャッキー買い物から帰って来ました。





ジャッキー・チェン「ただいま、あれ?ビデオ見ていたの?」





買い物袋を下げたまま画面を見た。






サモ・ハン・キンポー「お帰り、今さっき見始めたところだよ」
ジャッキー・チェン「この時のことよく憶えている」





まだ懐かしむ時期ではありませんがジャッキーは穏やかな表情で見ていました。
カンフーアクションシーンを目で追いながら見ています。





大下真琴「頭で動きは把握しているが実際に動けるかどうか?」
里菜「後で習うんだから、しっかり動きを頭に叩き込まなきゃね」
家吉「うん、それにしてもサモ・ハンさんもすごいよね、あっこのシーン」






ジャッキーが自転車で店に突っ込んで来るシーン。
サモ・ハンがテーブルを動かして自転車を掴んで止めるシーン
ケンカしていると追手が来てしまい・・・







大下真琴「ここ、ここたまんねぇよな」






海賊たちと戦うシーンです。





家吉「おっ動きが揃ってる、すげぇ!」






クライマックスの海賊たちと対決するシーン。
ジャッキー・サモ・ハン・ユンピョウともう一人部下と戦います。






里菜「ユン・ピョウさんもすごいね、軽やかに動いてる、一緒にいる若い刑事もやるね」
家吉「うん、師匠たちとボスの対決シーンだ」






あっという間に時間が過ぎて映画を見終わった。
真琴はビデオをしまって準備した。






大下真琴「サモ・ハンさん組手の相手をお願いします」
サモ・ハン・キンポー「いいよ、じゃ外に出ようか」





里菜と家吉も続いて出て行きました。
広場で対峙する真琴とサモ・ハン。






サモ・ハン・キンポー「緊張しないで、いつも通り犯人と戦う時のように」
大下真琴「はい、ス~、フゥ」






深呼吸をして心を落ちつかせると拳を握り構えた。
サモ・ハン・キンポーも構えます。
真琴の回し蹴りで始まった。






真琴(上手く捌かれてる、当然か・・・)
サモ・ハン・キンポー(思っていたよりもいい動きだ)
大下真琴「くっ・・・」
里菜「さっきのサモ・ハンさんの動きと同じだわ」
家吉「うん、でも上手く躱されちゃってる」
サモ・ハン・キンポー「ヨッ!ホッ!うわぁ」
大下真琴「ハッ!ヤァ~!」





“バシィ💥”





大下真琴「ゲッ!」
サモ・ハン・キンポー「フフン♪なかなかいい蹴りだったよ」






手を離すサモ・ハン。





里菜「まるで子供扱いね、軽々蹴りを受け止めてるし」
家吉「まぁ実際子供だしね~」
里菜「お前なぁ!」






家吉の首に腕を回して絞める里菜。





家吉「ギブ!ギブ!」





開放すると二人の方に近づく里菜。





家吉「進二はよくあいつとつき合えるよなぁ」
里菜「サモ・ハンさん次は私とやってくれますか?」
サモ・ハン・キンポー「あ~いいよ、こっちへおいで」





真琴とバトンタッチしました。





大下真琴「頑張ってよ、メッチャ強いから」
里菜「分かってる、ビデオ見て研究しまくったから」






構えると里菜はパンチから繰り出して行きました。






里菜「ハァ!」
サモ・ハン・キンポー「オッ!ヨッ、ホイ」






サモ・ハンは軽くパンチを出している。
女の子だからかなり手加減してくれています。





サモ・ハン・キンポー(彼女の方は少し弱いけど動きはジャッキーみたいに鋭い!)
大下真琴「あいつ、いつの間に強くなったんだ!?」
家吉「学校と茶道と空手の日以外はビデオを見て研究しているからな」
大下真琴「お前は?一緒に見てるんじゃないの?」
家吉「でも里菜の方が研究熱心だよ」
大下真琴「ふ~ん」
里菜「これならどうだ!」





“バシ⚡️パシィ⚡️”





サモ・ハン・キンポー「おお~っ!やるねぇ」






半跳び足トウを受け止められて里菜の動きが止まった。






里菜「はぁ~敵わないわ」
家吉「勝つ気でいたのかよ」
里菜「いいじゃない、要は気持ちなのよ、ホラ次、兄貴の番だよ」
家吉「ハ~イ行って来ま~す」






今度は家吉が挑戦します。






サモ・ハン・キンポー「どうぞ家吉、本気でね」
家吉「ハイ」






と、答えると家吉の目つきが変わった。
サモ・ハン・キンポーもそれに気づいた。





サモ・ハン・キンポー(ほぉ、目つきが変わった)





そう思いながらサモ・ハンも構えます。
家吉が回し蹴りで攻めた。
それを避けてジャンプしているサモ・ハン




家吉(まだまだ)





サモ・ハン・キンポーが着地したのを見てから手刀で攻めた。





サモ・ハン・キンポー「ハッ!」
家吉「なに!ならば」






サモ・ハン・キンポーの手に体重を乗せてでんぐり返しで後ろに回り羽交い絞めにした。






サモ・ハン・キンポー「おっと、なかなかやるねぇ、ヤァ~!」
家吉「ぐぇ、わわっ!」






“ドシン💥”






肘打ちをして前にひっくり返しそのまま床に倒して押さえつけた。





家吉「アイデ!参りました」
サモ・ハン・キンポー「フフン♪なかなかよかったよ」






勝ち誇りながらも手を引いて優しく起こしてくれました。






サモ・ハン・キンポー「じゃ今度は三人でかかっておいで」
里菜「よ~し、チームワークを見せてやろうじゃない」
大下真琴「なら憎っくき犯人を相手にしたつもりでやろうぜ」
家吉「OK、それで行こう」


 


三人とサモ・ハン・キンポーは構えた。
真琴たちは同時に攻撃した。






“タン⚡️ヒュン⚡️”





大下真琴「跳んだ!」
里菜「怯むな、行くよ」






空中回転して三人の後ろに回り込むサモ・ハン。
それでも素早く切り返して蹴りやパンチで攻める三人。
三人同時に相手をしているのにスキを突けない。
プロのアクション指導者でもあるサモ・ハンには三人がかりでも敵わないのは当然である。





大下真琴「信じられねぇ、三人束になっても敵わないなんて」
家吉「考えてみればプロのアクション指導者だぜ、勝てるわけがない」
里菜「やっぱり・・・完全に遊ばれてるね」






三人はヘトヘトなのにサモ・ハン・キンポーは息ひとつ切らしていない・・・
それどころかニコニコ笑っている。






大下真琴「もうダメ疲れた」
里菜「私も」
家吉「俺もムリ・・・」
サモ・ハン・キンポー「三人ともいい動きしていたよ、相手が僕じゃなかったら倒されていた」
ジャッキー・チェン「三人ともすごいよ、去年より強くなってる」
里菜「毎日ビデオを見て研究してますから」
ジャッキー・チェン「そうか」






一日目のトレーニングは終了。
シャワーで汗を流してパジャマに着替えました。






ジャッキー・チェン「明日は俺も一緒にカンフーを教えてあげるからね」
里菜「はい!よろしくお願いします」






三人は頭を下げた。
香港へ来たのはカンフー尽くしの生活に浸るため今は強くなることだけを考える三人だった。
この日はジャッキーの子供たちと8時に寝ました。
ジャッキーとサモ・ハンはお酒を飲みながら語り合っていた。
もちろん中国語ですがここでは日本語で書かせていただきます。





サモ・ハン・キンポー「あの三人、顔はそっくりだけど性格が全然違うよね」
ジャッキー・チェン「里菜ちゃんと家吉くんは真琴くんを心から信頼しているし真琴くんは二人をよく引っ張ってる」
サモ・ハン・キンポー「うん、本当の三つ子みたいだよな、さっき三人同時に相手にした時、負けるかもしれないと思ったよ」
ジャッキー・チェン「プッ、よく言うよ余裕で避わしてたくせに」
サモ・ハン・キンポー「本当だって、お前も相手してみなよ分かるから」
ジャッキー・チェン「OK、明日試してみるよ」
サモ・ハン・キンポー「なぁ、ユン・ピョウも呼んで3対3でやってみないか?」
ジャッキー・チェン「いいね!あいつも3人には会いたがっていたもんな、明日電話してみるよ」





次の日ジャッキーはユン・ピョウに電話した。
ユン・ピョウの家の電話鳴り・・・






ユン・ピョウ「ハイハイ、出ますよ、もしもし、やぁジャッキー、えっ彼らが来てるのかい?本当かい?すぐ行く、じゃ明日」





即答だった。
そして次の日なぜか名プロデューサーの
カール・マックにも声を掛けて連れて来たのだった。





サモ・ハン・キンポー「カールさん、あなたも来て下さったんですか」
カール・マック「彼に誘われてね、それで例の子供たちは?」
ジャッキー・チェン「まだ上で寝ていますよ」





カール・マックもうれしそうな顔ではしゃいでいる。






ユン・ピョウ「でも本当に強くなってるの?」
ジャッキー・チェン「ああ、驚くぞ!」





そこへ真琴たちが起きて来た。





大下真琴「あ~よく寝た、おはようございます」
カール・マック「おはよう」
里菜「へっ?オジさん誰?」
サモ・ハン・キンポー「プロデューサーのカール・マックだよ」
家吉「ひょっとしてデブゴンに出ていたゴロチョンボー?」
カール・マック「ほぉ!うれしいな、そうおじさんがゴロチョンボーやったんだよ」





映画とは違い気さくな人柄だった。






ユン・ピョウ「やぁ、おはよう」
大下真琴「ユン・ピョウだ!生ユンピョウ!あっすいませんビデオでいつも拝見しているものでついミーハーになっちゃいました」
ユン・ピョウ「僕も会えてうれしいよ」






ジャッキーが朝食を作ってくれました。
3人はジャッキーの子供と一緒に朝食を食べながら目と頭を覚ました。





里菜「しかし、すごいメンツが揃ってるよね大スターと大物プロデューサーよ滅多に会えない人ばかりよ」
家吉「うん、泊ったことも夢みたいだもん」
大下真琴「ジャッキーさん、今日はユン・ピョウさんもいるので三人ずつ一対一のローテーションで組み手をお願いします」
ジャッキー・チェン「そのつもりで来てもらったんだ」
里菜「やった~!」





そういうわけで撮影したロケの場所へ車で移動しました。
サイクロンZで使った工場に来ました。


つづく。

2013年9月7日土曜日

ごちゃ混ぜアニメ62話

           『大将戦! 飛影VSガルヴァス』



ハドラー「むっ、始まるぞ」





仲間たちやライバルが見守る中
飛影とガルヴァスの大将戦が始まった。






飛影「来い!」
ガルヴァス「行くぞ小僧!」






飛影の言葉を合図にガルヴァスが地を蹴って向かって来ます。
パンチをくり出すガルヴァスに飛影も迎え打つ。






“ゴン💥ビリ⚡️ビリ⚡️”





拳がぶつかり合っただけで火花が散る。







ガルヴァス「なに!俺のパンチと互角!?」






そこから打ち合いにになった。
わずかに飛影が押しているようです。






ヒュンケル「信じられん!本当に肉弾戦であのガルヴァスと互角にやり合ってやがる」
アーチャー「あいつなら勝てる、俺が認めた男だからな」
鬼宿「アーチャー、そりゃどういう意味だ?」
アーチャー「別に意味はない、言葉通りだ」







アーチャーらしい答えだ
ヒュンケルは気にしていない
鬼宿はかなり気になっている様子
その間に飛影はガルヴァスにボディーブロを極めていた。





“ズドッ💥”





ガルヴァス「ガハァ・・・」





“バキ💥”





更に顔面を殴りとばした 
体勢を崩すガルヴァス







ガルヴァス「クソ💢」






立ち上がるとガルヴァスは飛影を見てニヤッと笑うと・・・
両手を挙げて力比べを誘った。







ダイ「ガルヴァスが飛影さんに力比べを誘っている」
マァム「いくらなんでもムチャよ!」
ヒュンケル「いや、飛影は受けて立つさ、見ていろ」





ガルヴァスはマントを脱ぎ捨てた。
そして飛影も炎で衣服を燃やして生身となった。
上半身だけね。







ガルヴァス「フッ、どちらの力が勝ってるか、この間は引いたが今回はこの間のようにはいかんぞ」
飛影「それはこっちのセリフだ」






ガルヴァスの方から両手を挙げて力比べを誘って来た。
それに対し応じる飛影、ガルヴァスの指に自らの指を絡み合わせて行った。
手四つに組み合って力比べが始まった。






“ガシ❗️グググッ⚡️”






ラーハルト「なんて奴らだ!」






ヒュンケルと鬼宿は腕組みをして見つめている






ポップ「あいつガルヴァスに負けてねぇぞ」
ヒム「ああ、女将さんはどう見てんだ?」
マヤ「うちの飛影はあんな奴に負けない」






ヒロインはそれしか答えなかった。
しかし飛影がジワジワと押されて来たのを見て仲間たちは・・・






ダイ「飛影さん!がんばって」
マァム「負けないで」
ガルヴァス「グフフフ♪ いつまで保つかな?」
飛影「く・・・っ」





鬼宿の表情が変わった。
アバンとハドラー・ヒムは黙って見守ってる
すると飛影が押し返したのを見てヒュンケルが
ニヤリと笑った。






ガルヴァス「クソ!そんな小さな体のどこに力があると言うんだ!?」
飛影「仲間が見ている前で貴様に負けるわけにはいかないのさ」
アバン「飛影くんの気が上がって行く」






飛影がグングンと押して返すと





ヒュンケル「そうだ、負けるな」
鬼宿「お前の底力を見せてつけてやれ」
飛影「フッ」






ライバル二人の声援に後押しされるかのように飛影が押し返して行く





ガルヴァス「おのれぇ💢ガキめが・・・」
飛影「貴様は俺が倒す!」






とうとう力でガルヴァスを突き放した。





“グォン⚡️”





ガルヴァス「うおおっ!まだだ」





ガルヴァスが両手から閃光を放って来た。
それを見て飛影も妖気弾で応戦した。





“ズドォン💥ズドォン💥ヒュオオオ🌪️”






ガルヴァス「こんなガキにこのガルヴァス様が負けはせん」
飛影「俺も負けられん、貴様はここで倒す!」
ガルヴァス「こしゃくな💢」





“ヒュオオオオ🌪️ギャギャ💥”






二つの閃光が押し合う。






飛影「ハァァァ・・・!」






最初は互角に押し合っていたが徐々に飛影の閃光の方が押されて来た。






ガルヴァス「グハハハッ!俺の勝ちだぁ!」
飛影「うあああっ・・・」





“ドガァーン💥”





ヒュンケル「飛影!」






ガルヴァスの閃光をモロにくらってしまった飛影
煙の中から現れた飛影がヒュンケルたちの目の前で倒れた。






鬼宿「そんな・・・くっ」





飛影はピクリとも動かない





ポップ「おい助けねぇと」
ガルヴァス「フッ負け犬は華麗に散れ!」






と言って倒れている飛影の背中を踏みつけるガルヴァス。





飛影「ガハッ」
ラーハルト「もう我慢できん!」






と、ラーハルトが槍を構えた。

その時・・・







飛影「手を・・・出すな」
ラーハルト「強がりを言うな、殺されるぞ」
ダイ「俺も戦う」
ガルヴァス「何人来ようと結果は同じよ」






ダイとラーハルトがそれぞれ剣と槍を構えた。






飛影「来るな・・・」
ヒム「だけどよ、飛影」






しかしヒュンケルと鬼宿だけは気づいていた。
飛影の右腕に黒龍が現れて炎を放っていることに・・・







鬼宿「ヒム、もう少しだけ待ってくれ、あれを見ろ」







鬼宿が飛影の右腕を指した。





ヒム「黒龍!?」
飛影「くらえェ! 炎殺黒龍波ァ!」
ガルヴァス「な・・・に!」






一瞬怯んだガルヴァスだったが暗黒闘気を放出して暗黒衝撃波を撃って来た。
黒龍を押し戻すかのように閃光を放つガルヴァス。
飛影も起き上がって両手を翳して黒龍を押す。







飛影「ハアアアア・・・!」
ガルヴァス「ぬぅぅぅ・・・っ」







黒龍がガルヴァスの閃光を突き破ろうと暴れている。






クロコダイン「互角だ、あのガルヴァスと」






しかし徐々に飛影の黒龍が押され始めた。







ガルヴァス「フッ、それが限界のようだな」
飛影「言ったはずだ貴様は双龍拳で倒すと、今見せてやるぜ」
ヒュンケル「なにをするつもりだ?」
ダイ「すごいオーラだ!」






黒龍を手元から離すと飛影は右の拳に力を込めた。
すると新たに二体の黒龍が腕に巻きつくように現れた。





鬼宿「あの拳は・・・まさか」
ヒュンケル「双龍拳、左右の腕に一体ずつ龍を宿らせるのがヤツの使い方だが
本来は二体の龍が重なるように右腕に巻きついているのだ」






詳しい説明をありがとうヒュンケル。






ガルヴァス「双龍拳か、おもしろい受けて立ってやるわ」
飛影「これが最後の勝負だ、これを凌ぎ切れば貴様の勝ちブチ破れば俺の勝ちだ」
ガルヴァス「望むところだ」







邪眼を開いて更にパワーアップさせると二体の黒龍を纏ってガルヴァスに向かって行く飛影と
それを待ち構えてカウンターを狙うガルヴァス。






飛影「炎殺双龍拳!!」
ガルヴァス「ハア!」






“ズギャ❗️バチ⚡️バチ⚡️”





拳と拳がぶつかり押し合う。





ガルヴァス「決して破られはせんぞ!!」
飛影「破ってみせるぜ」






真っ向から力と力がぶつかり合い押すか凌ぐかの争いになっている。





ポップ「あんな小せぇ体でガルヴァスと力比べなんてムチャだぜ」
マァム「でも負けてないわ、飛影さん」
クロコダイン「むしろ互角だ・・・あのガルヴァスと」






ヒュンケルと鬼宿は息を呑んで見守っている。
ヒロインは祈っていた。







ガルヴァス「グハハハ!いつまで保つかな?」
ヒュンケル「飛影、俺は信じてるぜ」
鬼宿「お前なら勝てる」





                 ひと
仲間の想いとライバルの想いと愛する女性の想いが一つになって飛影を後押しする
昔の飛影ならその気持ちにとまどうところだが今はその想いに答えようと思うようになっていた。






飛影「ヒュンケル・・・鬼宿・・・マヤ・・・みんな」





邪眼が輝き黒と黄色のオーラが飛影の体を包み込むと黒龍波の威力も増して
ガルヴァスを追い込んで行った。





ガルヴァス「なに!どこにそんな力が・・・?」
飛影「ライバルの闘志とマヤの愛がある限り俺は誰にも負けやしない」
ポップ「くっせぇセリフ吐きやがって」
マァム「ステキじゃない」





マァムが目を輝かせた。
飛影の妖霊気と闘志が一つになって燃え盛って行く
双龍拳のレベルもアップした。






ガルヴァス「ウオオオ・・・」
アーチャー「これが愛の力か・・・」
飛影「行くぜガルヴァス決着をつけてやるぜ」
ガルヴァス「この俺が負けるかぁ!」







黒龍を押さえ込もうとするガルヴァスだが相当消耗している。
ついに黒龍に押されて岩山に激突した。
飛影の腕から黒龍が消えた。






飛影「ハァ、ハァ」





バァンという音と共にガルヴァスが戻って来た。
しかしガルヴァスの方もかなり消耗したようだ。







飛影「決着をつけてやるぜ」
ガルヴァス「望むところ!かかって来い」






ガルヴァスも構えた。
第2ラウンドが始まる、この闘いで決着がつくのだろうか?
飛影の両腕の黒龍が光ってます。







アバン「肉弾戦ですか・・・飛影くんには少々荷が思いかもしれませんよ」
アーチャー「心配はいらん、あいつは戦いの天才だ何とでもできる奴だ」





ロン・ベルクもいますがまだ一言もしゃべりません。
飛影とガルヴァスが対峙する。





ロン・ベルク「不思議な奴だ今までの奴とまったくタイプが違う」
クロコダイン「そうなのだ、そこにヒュンケルも惹かれようだ」
ロン・ベルク「なるほど、分かる気がする」






飛影を見つめるヒュンケルの顔を見てロン・ベルクが呟いた。






鬼宿「だが飛影の気は残り少ない」
ヒュンケル「持久戦になったら不利かもしれん」






二人の言葉に一同は不安になった。
しかしアーチャーだけは違っていた。
アーチャーはヒュンケルと鬼宿に挑発するように一言・・・





アーチャー「お前たち二人は飛影のライバル失格だ」





と、
そう言われてハッ!とする二人のライバルはアーチャーの方を見た。






鬼宿「そうだ俺たちがあいつを信じてやらなきゃならねぇんだ」
ヒュンケル「今の言葉は効いたぜ、アーチャー」
アーチャー「分かればいい」






ぶっきらぼうに答えるアーチャー
特に鬼宿は次に飛影と闘うことを決心したところだったのでなお更効いた。
ヒュンケルは鬼宿の想いに気づいた。







ヒュンケル「お前は確か勝負を五分にしたのだったな」
鬼宿「ああ、二連敗した後に2連勝したんだ」
ヒュンケル「2対2か、おもしろい」






すると鬼宿は・・・





鬼宿「てめえの前に俺が飛影を倒すかもしれないぜ」
ヒュンケル「構わん、お前は自分のことを考えろ、俺に気を使う必要はない」
鬼宿「それを聞いて安心したぜ」






平静を装うヒュンケルだが心中は自分以外の者が飛影を負かすのは許せない様子。
一方、闘いの方は飛影が追い込まれていた。
ガルヴァスのボディーブロをくらって吐血して倒れた。





飛影「ガッハ・・・」
マヤ「いや!飛影」
ダイ「まずい、ガルヴァスはトドメを刺す気だ!」






ガルヴァスはイオラを倒れている飛影目掛け撃った。




ガルヴァス「トドメだ、くらえ!」






“ドウ💥”





飛影「うぁぁぁぁ・・・っク・・・ソ」
マヤ「やめてぇ!」
アーチャー「マヤ行ってはいけない」





アーチャーが止めた。





マヤ「放して!飛影が死んじゃう」
アーチャー「ダメだ!」





アバンたちもどうしようもない。
止めることができずにいた。






マァム「どうしたらいいの? 先生!」





アバンは首を振った。




マァム「ヒュンケル、何とか言って鬼宿!」
ガルヴァス「助けに来なくていいのか?」
ポップ「おい、ヒュンケル!」
ヒュンケル「クソ!俺は・・・俺は・・・」





助けに入れば自分は飛影を信じきれなかったことになる。
しかし目の前で敵にやられそうなライバルを見て平気でいられるわけもない。
そして・・・ヒュンケルと鬼宿は同時にガルヴァスを攻撃した。






鬼宿「させるか!」
ヒュンケル「ブラッディースクライド」
ガルヴァス「ムッなに!うっうわぁ!・・・」
鬼宿「これ以上黙って見ていられるか!」







飛影は意識が薄れて行く中でヒュンケルと鬼宿を見つめていた。






ヒュンケル「ガルヴァス!もう許さんぞ💢」
ガルヴァス「おのれ💢・・・」






ヒュンケルたちを見てアーチャーも弓矢でガルヴァスに狙いをつけた。






マヤ「アーチャー」
アーチャー「お前を悲しませたくはない」






矢を射るアーチャー放った矢はガルヴァスの胸に命中した。






ガルヴァス「ガハッ・・・バカな!」





“ドガァーン💥”






アーチャーがトドメを刺したおかげでガルヴァスを倒せた。
爆発してガルヴァスは散った。





鬼宿「やったか・・・」





ヒロインが飛影に近づいて心臓が動いているかを確かめた。





マヤ「心臓は動いてるわ、でもダメージがヒドイ」
マァム「私がホイミをかけるわ」
ハドラー「ムチャしおって」






マァムのおかげでダメージは回復した





マァム「もう大丈夫よ、回復させたから」





天女の蘇生能力は使わずに済んだ





マヤ「目を開けて飛影、お願い!」




マヤが飛影に抱き着くと白い光がヒロインの
両手から飛影の体に送り込まれて行く





ポップ「すげぇ!」
ダイ「マヤさん」








そして光が消えるとマヤは飛影のお腹に倒れ込んだ




アーチャー「マヤ!しっかりしろ」
マヤ「大丈夫よアーチャー」
ヒュンケル「ハッ! 飛影」
飛影「うっ・・・俺はいったい?ガルヴァスは?」
鬼宿「俺たちが倒した。でもマヤさんが・・・」
飛影「なにがあった?」
マヤ「起きてるわよ」
ヒュンケル「よかった死んだかと思いました」





ヒュンケルと鬼宿がは安心した顔になった





マヤ「癒しの力を使ったら疲れちゃった、夕飯はある物で作るからね」
アーチャー「買い物なら俺が行ってやるぞ」
マヤ「冷凍で使いたい材料があるからいいわよ」
アーチャー「そうか」
ダイ「あのう、ガルヴァスを倒したのはいいけど
他の敵は逃げちゃったよ」
ヒュンケル「知ってるさ、まぁ今日のところは任務完了でいいだろう」
飛影「ああ、みんなも助かった」
ヒム「それにしてもその小ぃせぇ体でよくやったもんだ」
ポップ「確かにな」
クロコダイン「俺たちも飛影たちとそろそろ付き合いも長くなって来たしな」




遅ればせながら幽助たちも駆けつけて来た。





幽助「おめぇら無事だったか」
ヒム「遅せぇよ、もう終わったところだぜ」
蔵馬「すまんコエンマに頼まれて調査に出てたから」
ダイ「調査って何の?」
蔵馬「敵のアジトに忍び込んで来たんだ」
桑原「おかげでいろんなことが分かったぜ、奴ら俺らが今まで戦って来た奴らを見て蘇らせようとしてやがった」
飛影「なんだと⁈」
凍矢「それだけではない、今までの魔王クラスの奴を造り出そうとしていた」
ダイ「魔王クラス?」
アバン「つまりハドラーやガルヴァスのようなモンスターを造り出すつもりなのです」
幽助「奴らもそう言ってたぜ」
ラーハルト「厄介な連中増えるというのは正直避けたいところだが」
ヒュンケル「それを阻止するのは難しいだろう、簡単には行くまい」
飛影「出て来た奴を倒す以外にはないな」
蔵馬「ただ、俺たちの予想ではそんなに強い奴が出て来るとは思えないんだ」
鬼宿「なんでそう言い切れるんだ?」
蔵馬「奴らがモンスターを生み出す装置はただ物質がモンスター化したするだけの物だ必ずしも生み出された奴が強いとは限らない」
ポップ「確かに、そいつが雑魚なら助かるけどよ」
ヒュンケル「解散しようと思っていたがもう少し話を聞く必要がありそうだな」
桑原「いや、今日はみんな大変だったろ、解散にすっか」
飛影「話は明日だ、俺は休みたい」
ダイ「そうだよね、明日また集まろう」





今日のところは解散にしました。


続く

































































つづく。

2013年8月2日金曜日

ピッチを拾った

先ほど、図書館から帰るとき階段を下りていたら踊り場にピンク色のPHSが落ちていた。
ピッチなんて久しぶりに見るなぁと思って拾った瞬間寒気がした。
それと同時に「このピッチおかしい、なんかある」と感じた。
すぐに区民センターの受付に届けたらなんと電源が切れて使えないはずなのにピッチが鳴り出して
恐る恐る出たら女性の泣き声がしてゾクッとして受付台に放り投げたら
女の低い声で「捨てないで」と声がした。
受付のおばさんもその声を聴いていたので顔を見合わせた。
あとはセンターの方で警察に届けると言うので私はその場を去りました。
きっとピッチの持ち主は無念な死を遂げてるんじゃないかな

今日本当に体験した話です。

2013年7月28日日曜日

盆踊り


昨日と今日と母校で盆踊りです。
私は今年も「ザ・子供」の店を手伝っています。
今年は「タコせんぺい」を売っております。
お酒を飲んでみんなとワイワイ楽しくやっています。

 

2013年7月13日土曜日

サモ・ハン・キンポーがお気に入り

最近のお気に入りのハリウッドスターはサモ・ハン・キンポーです。
もちろんジャッキーチェンもスティーブン・フォンもニコラス・ツェーもダニエル・ウーも好きです。




あの体系で軽やかに回し蹴りを極めたるし、機敏な動きを見て感動・感激です
今さらながら虜になっちゃいまいた。
昔はよくジャッキーチェンの映画に監督兼・脇役として出演してました。
それも最近知ったのですが・・・




キッカケはツインズ・ミッションを見た時です。
ジリアン・チョン・とシャーリーン・チョイ主演のユニットツインズと共演した作品です。
電車の中で反双子門の連中に襲われるサモ・ハンたち反双子門たちとの戦いのときに
車内から屋根に逃げ出す敵を追いかける時に軽やかに飛び超えて行ったのを見たとき驚きました。

「この人こんなにかっこよかったっけ?」と思いました。



それからは携帯のユーチューブで検索したらありました。
最新のと80年代の燃えよデブゴンシリーズを見てハマリました。
声優は水島裕さんです。ピッタリです。


それからはサモハンの出演している映画を買いまくってます。
若いサモハン のカンフーアクションが見たかったので買って正解でした。
どの映画も素晴らしいカンフーアクションです。




2013年6月5日水曜日

スーパーあぶない刑事33話


                 『痛撃』・手ひどい攻撃・打撃  

その日、真琴は一人で署の近くのスーパーで買い物をしていた。
スーパーを出たところで数人の中学生くらいの少年たちに囲まれた。




少年A「おい、お前大下真琴か?
大下真琴「そうですけど・・・何か用ですか?
少年「ちょっと付き合ってほしいんだけど」




真琴は嫌な予感がして逃げようとすると、
後から両腕を掴まれて連れて行かれてしまった。
その様子を少年課の鈴江がたまたま目撃して跡をつけた。
真琴は学校の体育倉庫まで連れて来られた。




山崎孝博「よぉ、大下真琴、元気そうだな」
大下真琴「山崎、まさか・・・」
山崎孝博「フフ♪今さら気づいても遅いよ」




中学生の一人が倉庫の戸を閉めた。



山崎孝博「やってください」
少年A「オラ!



ドガ💥



大下真琴「うっ、やめろ!」



いきなり中学生の腹に蹴りをくらってしまった。



山崎孝博「今日でデカができない体にしてやるよ」


と、言って少年たちに合図を送った。



大下真琴「やめて、うぅっ!やめ・・・」



マットに血が飛び散っていく
五・六人の少年にボコボコにされていった。
その時、真琴のピンチを感じた里菜たちが探しに近くまで来ていた。




里菜「ここだわ、行くわよ」
家吉「助けなきゃ」
真琴「ゲホ・・・やめて・・・くれ」



そこへ扉が開き里菜と家吉が止めに入った。



家吉「やめろ!真琴から手を放せ!
少年B「こいつと同じ顔!?兄弟か?
里菜「ヒィ!真琴・・・」
少年A「なんだガキ、てめえらもこいつみたいにやられたいのか?
里菜「笑わせんな、返り討ちにしてやる!」




ブチギレた里菜と家吉はいじめっこと中学生たちをボコボコにした。



中学生A「なっ!この女超強ぇ!空手?
里菜「カンフーだクソヤロウ💢」



家吉と里菜はキレてたとは言ってもある程度手加減はしていた。
そして携帯で港署に電話した。
里菜はビデオカメラからテープを抜き取ってポケットに入れた。
そこへ騒ぎを聞きつけた担任が駆けつけて来た。



担任「一体何事だ!お前たち中学生だろう、こんな所でなにしてるんだ!
家吉「遅せぇんだよ先生、真琴くんがこいつらに無理矢理連れて来られてこんな姿にされたんだぞ!
里菜「主犯は山崎だよ、あいつが中学生雇ってやらせたんだ、証拠だってある」
担任「山崎!これは言い訳できないぞ、徳川、証拠って?


里菜は人からビデオカメラを担いで持って来た。



里菜「これに一部始終撮ってある」




ビデオカメラに撮られていたことを知った中学生たちの顔色が青くなった。



坂野先生「大下、ひどいここまで・・・救急車!」



担任の坂野先生はとりあえず真琴を抱きかかえて保健室まで運んでくれました。




南田先生「ひどい内出血はもちろん、かなり吐血したはずだわ」




坂野先生は真琴を里菜たちに任せてまた倉庫へ戻った。
中に入ると真琴が倒れていたマットを外に引っぱり出した。
体育の先生が山崎と中学生たちを職員室に連れて行った。



坂野先生「こんなに!?



真琴は気づかなかったが山崎の他に辻本・高木・中谷といういつも真琴をいじめていたメンバーに加え中学生五人が暴行に加わっていた。
つまり九人にやられたことになる。



仙道先生「坂野先生、大下くんの親御さんには私から連絡入れときました、もうすぐ来るそうです」




そこへ先に呼んだ救急車が到着しました。



南田先生「こちらです」



救急隊員が真琴を診ると・・・



隊員A「これはひどい!内出血3ヵ所にアザだらけ」
里菜「吐血もしてるんです」
隊員B「よし、ゆっくり持ち上げよう、セーノ!




二人の隊員はゆっくりと真琴の体を持ち上げてタンカに乗せて運びました。
付き添いには担任の坂野先生と里菜と家吉が乗り込みました。
その頃、仙道先生は里菜が呼んだ大下に会ったところだった。




大下勇次「先生、息子は?
仙道先生「先ほど救急車で病院に運ばれて行きました」
真山薫「一体何があったんです?
仙道先生「詳しい話は担任の坂野先生と徳川兄妹に聞いて下さい、私から言えるのはそれだけです」
大下勇次「暴行?!どうして誰がそんなことを?中学生も混ざってたんですか?
仙道先生「ええ、後のことは徳川くんと坂野先生にお尋ね下さい」




すると保健の南田先生が真琴の傷の具合を話してくれました。




南田先生「保健の南田です」
真山薫「あっどうも」
南田先生「息子さんは顔面が腫れて特に左目の辺りが酷い腫れようでした、あとは両腕を踏みつけられたようで数名の上履きの跡がありました」
真山薫「骨折とかは?
南田「そこまでは、でもお腹にも足の方にも内出血がひどくて、私は冷やすのがやっとでそれで救急車を呼んだんです」




勇次と薫の顔が暗くなっている。
そこへ担任の坂野と里菜たちが戻って来ました。




坂野先生「すいません、今病院へ送り届けて来た所でして、どうぞ」
大下薫「いえ、ありがとうございます」
坂野先生「この度は息子さんを守ってあげられなくて申し訳ありません、山崎と暴行に加わった少年たちは今、校長室にいます」




すると里菜が顔を出した。



里菜「大下さん、ごめんなさい私たちがもっと早く助けてあげられていれば・・・でも証拠のビデオがあるんです」
家吉「前にも真琴が山崎たちに連れて行かれそうになった時、仕掛けておいたんです」
大下勇次「それは今日の?見せてくれる?
家吉「もちろん、そのために撮ったんだから、これテレビに繋げて下さい」
坂野先生「ああ、分かった」



坂野先生が線をテレビに繋げた。



坂野先生「これでいいはずだ、点けてみろ」
家吉「テレビ」
坂野先生「あ、そっか」



テレビの画面をビデオ2チャンネルに合わせると家吉がビデオをカメラの再生ボタンを押した。
映っている内容は真琴が気を失った状態で倉庫に運ばれて来たところから映って
いました。
そして問題の暴行シーン。
薫はつい目を逸らしてしまった。



大下勇次「これは・・・こんな、あいつ何でやり返さなかったんだ?
里菜「お言葉ですけど、父親のクセにそんなことも分からないの?刑事だからよ!あの子が本気を出したら中学生だろうが高校生だろうが負けやしない、でもこれは捜査じゃなくて真琴自身が狙われてやられたんですよ」
大下薫「なら尚更やり返すべきだわ」
家吉「まだ分かんねぇの?あそこでやり返したら逆にあいつらを病院送りにしかねない、刑事でいたいから手を出さなかったんだ💢」
里菜「恐らくこいつらも真琴の立場を知ってて暴行をやり続けたのよ」




勇次と薫は顔を見合わせた。
そして少し落ち着きを取り戻して里菜と家吉は続けました。




里菜「最初から真琴をターゲットにしてやったのよ、これ真琴が連れて行かれる前に持ってたスーパーの袋です」




中身は三つ入ったおにぎりとサラダに玄米茶が入っていた。



大下勇次「ありがとう」
家吉「署に報告した方がいいですよ」



勇次はうなずくと学校の公衆電話から港署に連絡を入れました。




近藤卓造「はい港署、おっ大下か署長は?何があったんだ?なに!本当か?
大下勇次「冗談でこんなこと言えませんよ、とにかくもうしばらくこっちにいますからタカや本城さんに伝えて下さい」
近藤卓造「分かった、こっちのことは心配しなくていい署長に付いててやれ」
大下勇次()『そのつもりです、では』




電話を切ると刑事たちが近藤の所に集まって来ました。



本城慎太郎「副署長、大下はなんですって?
近藤卓造「スーパーにご飯を買って店を出たところで中学生たちに学校の体育倉庫へ
連れて行かれたらしい」
村木拓「それで?
近藤卓造「暴れんように当て身をくらわせて運び込んで気がついたところを
五・六人の少年に暴行されたそうだ」
吉井浩一「ひでぇことするなぁ」
近藤卓造「里菜ちゃんと家吉くんが駆けつけた時には体中血だらけでマットに横たわって気を失ってたそうだ」
谷村進「なんでやり返さなかったんだ?署長あんなに強いのに・・・」
遠山金之助「刑事だからじゃないのか?だから手を出さないように制御したんだろう」
田中文男「下手にやり返せば自分が加害者になるかもしれないからな」




遠山と田中の意見を聴いて谷村は納得した顔
でうなずいた。




宮本謙「優しい子だからな、しかし怪我の方が心配だな」
武田英彦「ええ、大したことなければいいんですが・・・」



同じ頃、病院では真琴が手当を受けているところだった。




医者「これだけひどい怪我なのに骨には異常がない痣や打撲は多いけど、よほど受け身が上手かったんだね」
真山薫「そうですか」
医者「それでも一週間は安静にしないとね、現場には出ない方がいいね」
真山薫「分かりました」




すると真琴の意識が戻り目を覚ました。




大下真琴「ハッもうブタないで!
真山薫「真琴、ここは病院よもう大丈夫だから」
大下真琴「あっ・・・ツ、体中が痛てぇ」
医者「お大事に署長」
大下真琴「はぁ・・・どうも」



待合室では大下と里菜・家吉・鷹山が待っていた。




鷹山敏樹「勇次、来たぞ」
大下勇次「どうだった?
真山薫「うん、幸い骨は折れてなかったって、ただ痣や打撲がひどいけど」




真琴の腕や足には包帯が捲かれてあった。
顔にもガーゼが貼られていた。



大下薫「全治一週間だって」
大下勇次「じゃ捜査には出られないか」



真琴は生気を失っているかのようにボーッとしている。



鷹山敏樹「薫、とりあえず署に戻ろうぜ、みんなも心配してるし」
大下勇次「そうだな、俺車回して来る、外で待っててくれ」
大下薫「分かった」





薫は真琴の手を握って外に出た。
鷹山もまことの様子を伺っている
大下が覆面パトカーで回って来ました。
薫が先に乗って真琴の背中を鷹山が押して乗せると自分も真琴のとなりに乗り込んだ。



大下勇次「よし、行くぞ」



勇次は車を走らせた。
一方、港署では鑑識の安田と河合が里菜たちが
撮ったビデオカメラをテープにダビングしていた。




安田一郎「ひどいな無抵抗の署長にここまでやるなんて・・・」



担任と校長先生にも立ち会ってもらった。



仙道先生「学校で徳川里菜さんがビデオカメラで見せてくれました」



それ以上は何も言えない。
安田と河合も見入っている。
重いビデオカメラを持ち歩くよりビデオテープにダビングした方が持ち歩きやすいということで里菜が安田に頼んだのだ。
内容は20分だった。しかし真琴にとってはもっと長く感じた地獄の20分だろう
泣き叫美ながら必死で耐えている姿を見て安田と河合も涙ぐんでいた。




河合紘司「さぞかし悔しかったでしょうね」
安田一郎「ええ、でもこれは証拠になる加害者の少年たちの顔もはっきり映っているからな」



ダビングが終わりテープを取り出した。



安田一郎「はい、終わったよ」
里菜「ありがとうございます」



里菜はテープをバッグに入れた。
会釈すると鑑識の作業室を出て行きました。



徳川吉之「里菜、鑑識でなにをしてたんだ?
里菜「ビデオテープにダビングしてもらったの」
徳川宗明「なんで?あ、そっか持ち歩きしやすいようにか」
里菜「そう、これで山崎たちの親を呼び出して見せてやる」



里菜と家吉は真琴の仇を取ると言って帰って行きました。
家に帰ると菜美にも話してビデオを見せた。




菜美「これ!あんたたち助けもしないでビデオ回してたの?
家吉「だって、担任のヤロウ二言目には証拠証拠ってうるさいんだもん」
里菜「私たちだって辛かったよ、すぐに助けてあげたかったけど、でもこれであいつら
も親たちも黙らせることができるんだ、だからお願いママも手伝って」
菜美「証拠を見せるために涙を呑んで撮ったのね?



菜美の問いかけに里菜と家吉はうなずいた。



里菜「これさえあれば教育委員会にも訴えることができるでしょ」
菜美「そこまで計算してたの?!我が娘ながら感心するわ」
家吉「これだけはっきり顔もやっていることも映ってるんだ言いわけなんてできないだろ」
菜美「そうね、いいわママも協力する」



菜美は自分の胸を軽く叩いた。
早速、菜美は署に電話して薫と話した。




大下薫「もしもし? あっ菜美さん、えっ本当に?
菜美「真琴さんには私がヤンキーの時、お世話になったし、更正させてくれた恩人だもの
その恩人を寄ってたかってボコボコにリンチするなんて許せない!悪いようにはしないから一緒に戦いましょ」
大下薫「菜美さん、ありがとう、うんそれじゃ明日」
松村課長「薫くん、菜美さんから?何だって?
大下薫「明日の午後学校へ行って来ます、真琴への暴行のことで緊急保護者会をやるって菜美さんが」
松村課長「そう、そういうことなら行って来なさい」
大下薫「すいません」



真琴は署のソファに座ってボーッとしていた。




吉井浩一「ありゃ重傷だな」
田中文男「無理もない体もだが心のダメージも大きいだろう」
吉本和彦「それにしても今時のいじめってやり方が残酷ですよね」
青木順子「ビデオを証拠にその子達たち逮捕できないかしら?
南旬一「そのガキたち前々から署長のことをいじめてたんだろ」
武田英彦「う~ん、大下や署長本人がどうしたいかにもよるだろうなぁ」
本城慎太郎「しかし、俺たち部下としては黙ってられねぇよな」



それはみんなも同じ気持ちでした。
そしてこの人も・・・




高野小次郎「俺もなにもしてやれなかった、助けに行ってやることも・・・自分が情けねぇ」
十文字隼人「俺もです、署長今度こそ精神崩壊してしまうかも」




真琴には大下と鷹山がついています。



大下勇次「タカ、俺、真琴にデカ辞めさせようかな」
鷹山敏樹「ふつうの子供に戻すの?
大下勇次「学校行かせた方がいいのかなって」
鷹山敏樹「でも学校で毎日いじめられてたから、署に連れて来たんだろう」
大下勇次「うん、でもこのままデカの仕事続けさせていいと思う?
鷹山敏樹「今さらなんだよ、ちょっと早い就職をさせたと思えばいいじゃん、学校がすべてじゃない」
藤村亮「俺も、あんな目に遭ってまで学校なんか行く必要ないっすよ、俺署長が逃げてるなんて思ってませんから」



鷹山と藤村の意見を聞いて大下はまた考え込んだ。



大下勇次「学校でもいじめられ、デカになってもいじめられ正直どうしたらいいのか・・・」
本城慎太郎「一度、署長と学校行って来たらどうだ?
近藤卓造「そうだな、先生と相談して決めればいい、もちろん本人がどうしたいかを踏まえて話し合うんだ」
大下勇次「分かりました」



すべては明日の緊急保護者会で今後のことが決まります。
里菜・家吉・加害者とその親たち、クラスの保護者が集まります。
真琴も参加します。
そしてマル秘ゲストも・・・
次の日、教室で緊急保護者会開かれました。
担任の先生はもちろん、校長先生と教育委員会委員長もいます。




保護者A「あれって教育委員の委員長だそうよ」
保護者B「まぁ一体何事かしら?




無論、山崎たちとその親も出席しています。
坂野先生に保健の南田先生に仙道先生も同席しています。



坂野先生「今日、みなさんに集まっていただいたのには訳があるんです、それはそこにいらっしゃる大下くんの親御さんの御意志で教育委員長にも来ていただきました」



言い終えると坂野先生は里菜と家吉に目配せした。
二人はうなずくとビデオテープをデッキにセットした。



里菜「これからビデオを見てもらいます、今回保護者会を開いた理由はこのビデオの内容にあります」
家吉「では再生します」




家吉がリモコンの再生ボタンを押して忌まわしい暴行現場の一部始終を隠し撮りした内容が上演された。




山崎「よぉ大下真琴、元気そうだな」
大下真琴「山崎、まさか・・・」




気配に気づき振り返ると・・・



山崎「フフン♪今さら気づいても遅いんだよ」
中学生A「オラ!
大下真琴「うっ、やめろ!」
辻本「まだまだ、死ね!
大下真琴「ぐあっ・・・やめて、くれ」
中学生B「ケッ、弱っちいな」



中学生の一人が真琴の腹を踏みつけているところも映っていた。
真琴はうずくまって吐血し動かなくなった。
そこへ家吉と里菜が駆けつけて来たところも映っていた。




家吉「やめろ!真琴から手を放せ!



里菜と家吉が入った来た時には気を失っていた。
家吉は涙ぐみながらもビデオを見ていた。



山崎()「もういいわ止めてちょうだい」
辻本()「もうけっこうです」
菜美「親なら自分の子供に責任を持ちなさい!あなたたちには最後まで見る義務がある」
校長「徳川さんのおっしゃる通りです、最後まで見ましょう」




校長先生の計らいでビデオは最後まで流されました。
終わると静かになりました。



里菜「これがすべてです」




里菜もそれしか言いませんでした。



教育長「この件は教育委員会でも厳しく吟味させていただきます。校長先生よろしいですね?
校長「もちろんです、教育長にお任せします」



教育長が帰ろうと席を立つと・・・



山崎()「待って下さい、息子たちはそこにいる徳川兄妹にハメられたんですわ」
A「そうは見えませんでしたけど」
B「私も、だいたい誰が得するんです?そのビデオだって見たところ編集されてるようには見えませんでしたけど」
辻本()「徳川兄妹に決まってますわ、第一大下くんは学校に通っていないそうじゃないですか」
山崎()「そうですよ、刑事とか言ってるみたいですけど、本当はなにしてんだか?
大下薫「なによそれ!うちの真琴はね立派な刑事です」
徳川菜美「それに真琴さんが学校に来られなくなった原因はあんたらの息子がいじめたからでしょ、そこまで追い込んでおいて開き直ってんじゃないよ💢」




菜美のチーマー節が炸裂した。



家吉「あいつの心は死んでたんだ、それを大下さんや捜査課の刑事さんたちが必死で立ち直られせたんだよ」
里菜「薫さん、山崎たちを暴行と傷害罪で逮捕しちゃいなよ、現実が分かってねぇんだこいつら」
大下薫「それはちょっとどうかしら?



と、薫が迷っていると・・・
大下、鷹山、徳川吉之・治樹・宗明・本城らが入って来た。




徳川吉之「県警からの要請で、山崎・辻本・ならび暴行に加わった少年たちを傷害の罪で逮捕します」



少年たちに手錠を掛ける吉之たち。



徳川宗明「薫さん、あとはあんたに任せる」
大下薫「はい、さぁ行くわよ」



山崎・辻本ならび中学生たちは連行されて行きました。
ビデオテープは証拠品として押収されました。




山崎()「そんな・・・」
坂野先生「山崎さん、辻本さんあなた方は病院に行って大下くんに謝るべきです」
辻本()「待って下さい、そりゃ確かに息子たちの暴行は・・・その悪かったと思います。ですが小学生が学校にも行かず刑事をやってるなんて納得できませんわ」
緒方雄一「その件につきましては私の方から説明致します」
大下勇次「本部長!どうしてこちらへ?
緒方雄一「元々彼を警察官にしたのは私だからね」
教育長「あなたは?
緒方雄一「これは申し遅れました、神奈川県警察署の本部長を務めます緒方と申します、大下真琴くんのことで私の方から説明しておこうと思い参上致しました」




本部長直々のお出ましです。
自ら名刺を配って回りました。



校長先生「では説明をして下さい」
緒方雄一「はい、少々長い話になりますが順を追って説明します。私が大下真琴君に初めて会ったのは彼がまだ4歳の頃です。その時捜査課と少年課で合同捜査をしたと聴いてます、その際に真山刑事が犯人に殴られて真琴くんも一緒に倒れたその時真山刑事の腰から拳銃を持ち出し犯人を撃ったそうです」
坂本先生「お母さんを守るために必死だったんですね」
緒方雄一「はい、すぐに駆けつけた大下刑事は真琴くんから拳銃を取り上げたそうです、その時の真琴くんの顔は大人もビビルほど鋭い顔つきだったそうです」
山崎()「それは分かりました、でもそれなら現在学校に通わせないのはなぜです?
緒方雄一「当時の松本本部長の酔狂で彼を刑事にしたのです、それでも非番の日はちゃんと通っているようですよ」
大下薫「ええ、おっしゃる通りです」
辻本()「前本部長のわがままでとは、どういう意味ですの?




辻本母が本部長に詰め寄りました。



緒方雄一「はぁ、松本さんと私が真琴くんの才能に惚れてしまってんです、彼は推理力・洞察力がズバ抜けてたんです」
山崎()「ウソよ、ただの子供に推理や洞察力なんて・・・マンガじゃあるまいし」
緒方雄一「ウソではありません、でしたらこれに目を通してみて下さい、彼が書いた捜査報告書です」



担任はもちろん他の保護者も目を通しました。




保護者A「確かに子供の字だわ、でも難しい漢字も使ってる」
本城慎太郎「署長は辞書で調べながら一生懸命書いてるんです」
大下勇次「読むのは大人の人だからって本人も勉強になりますしね」




保護者の中にはこのままでいいのではと言う意見が出た。



保護者B「本当は遊んでるんじゃないか、とかいろんな噂があったけど、本当にマジメにやっていたのですね」
保護者C「山崎さん、真琴くんは学校サボって毎日遊びほうけてるって言っていましたよね?あれは全部ウソだったんですね」
保護者D「しかも中学生まで使って暴力を振るうなんて最低ね💢」
保護者たち『そうよそうよ!




他の保護者たちは認めてくれました。




教育長「分かりました、彼らの処分はそこにいる本部長さんにお任せ致します、では解散」



教育長の鶴の一声で真琴の警察に勤めることは認められました。
これで一件落着。
その頃、真琴は署で捜査資料に目を通していました。



近藤卓造「署長、ケガ人なんですから、ゆっくりしてて下さい」
大岡忠利「俺と遠山さんでまとめておきますから」
遠山金之助「そうですよ、ケガした時ぐらい仕事のことは忘れて下さい」
大下真琴「う~ん、もうちょっと、あっ!



金之助に資料を取り上げられてムクレる真琴。



遠山金之助「おい、亮・夏美ちゃん署長をリラックスさせてやって」



藤村は駄菓子の入った缶を持って来た。



藤村亮「これ開けてごらん」



真琴が缶のフタを開けると駄菓子が詰まっていた。


大下真琴「わぁ~うまい棒にわたパチ・よっちゃんイカ、10円ガム・たけのこの里ときのこの山もある」
藤村亮「好きなだけ食べていいよ」
大下真琴「本当!わ~い、どれから食べようかな~」
大下勇次「サンキューな藤村」
藤村亮「少しでも元気になれるようにと思って」



大下は笑顔で答えた。
真琴はモロッコヨーグルを手に取った。



大下真琴「亮くん、これいい?
藤村亮「ああ、好きなのを食べな」
大下真琴「うん!



完全に子供に戻って食べている真琴。




芝夏美「美味しい?
大下真琴「うん」



大下がジュースを持って来た。



大下勇次「ホラ、これも飲め」
大下真琴「ありがとう」
田中文男「やっと子供らしくなった」
遠山金之助「よし、今のうちにやっちゃいましょうか大岡さん」
大岡忠利「そうですね」




遠山と大岡は捜査資料をまとめてファイルに閉じていきました。



大下真琴「次はうまい棒たこ焼き味」



明日、真琴は非番です。
一日をどう過ごすのでしょうか?



大下真琴「ふむ、たこ焼き味もいけるな」




子供に戻れる日。
事件に巻き込まれなきゃいいけど・・・


つづく。