2012年12月16日日曜日

スーパーあぶない刑事1話

    『スーパー刑事の誕生』



港署のあぶない刑事の一人大下勇次と同じ署の少年課の女刑事•真山薫が結婚した。




みんな『おめでとう』
真山薫「いや参ったね、こりゃアハハハ!」
鷹山敏樹「薫、くれぐれも勇次のこと殺すなよ」
真山薫「なに言ってんのよバカね」





鷹山敏樹の言葉に笑顔で返す薫
それを同じ少年課の鈴江刑事と愛川刑事たちは
優しく見守っています。





鈴江秀夫「薫ちゃんの晴れの舞台だからタカさん」




鈴江に鷹山もうなずいた。
とにもかくにも結婚式は無事に終わった。
結婚初夜も晴れて夫婦になった二人で盛り上がった。







大下勇次「薫・・・俺たち本当に夫婦になっちまったな」
真山薫「大下さん、あっいや勇次さん・・・まだ言い慣れないけど」






二人とも照れてる様子






大下勇次「俺、早く子供がほしいな」
真山薫「本当?子供嫌いじゃなかった?」
大下勇次「それはタカだよ、俺は好きだよ、男でも女でもどっちでもいい」





そう言うと勇次は薫の肩を抱き寄せた。
二人のロマ~ンチックな時が流れて行く。





ここからは一気に行きますよ
大下だけに(笑)
それから1ヵ月後・・・港署にて






大下勇次「妊娠?本当か?」
真山薫「うん、病院で確認した2ヶ月だって二人の子供が生まれるのよ」
大下勇次「わぁ俺2?歳で親父か・・・」
真山薫「私ね、分かるの、この子はきっと男の子だと思う」
大下勇次「本当?!」






驚いて聞く勇次に薫はうなずきで答える。
その日。薫は横浜総合病院に入院しました。
大下は病院に入院の手続きと港署に薫の産休の手続きを取るため忙しく動いていた。






町田透「先輩、必要なものがあったら言って下さい、俺何でも買って来ますから」
大下勇次「悪いな、透」






鷹山も病院に来て勇次の手助けをしてくれた。
数日後、薫に陣痛が来た。






真山薫「うっう~~き・・・来た、キュュ~」
大下勇次「薫待ってろ」






薫に陣痛が来ました。
勇次はナースコールを押して知らせた。
すぐに場所を移し出産の準備に取り掛かった。
待合室で大下たちは待つことに。
そこへ近藤課長や他の刑事たちも駆けつけました。






近藤卓造「大下~」
松村優子「大下くん、薫くんは?」
大下勇次「中です、さっき陣痛が来て入ったところです」
山路瞳「緊張しますね」
鈴江秀夫「薫ちゃん・・・頑張れ!」






吉井たちも祈る思いで使用中のランプを眺めていた。
時間が刻々と過ぎてゆく。
そして1時間半後・・・ついに。

『オギャ~オンギャ~』と泣き声が聴こえて来ました。
その声に待合室で歓声の声が上がりました。
みんなで大下の肩を叩いて祝福しました。






田中文男「大下おめでとう」
谷村進「おめでとうございます」
吉田春彦「おめでとうございます」
大下勇次「ありがとうございます」






大下は丁寧にお辞儀をした。






鷹山敏樹「勇次・・・おめでとう、く~っ!」
大下勇次「タカ、なんでお前が泣くのよ」






大下も涙目になっている
使用中のランプが消えて中から看護婦さんが赤ちゃんを抱いて来ました。






看護婦「おめでとうございます、元気な男の子ですよ」
大下勇次「男の子・・・はぁよかった、あの妻は?」
看護婦「奥さまもお元気ですよ、今病室に移しますから」
大下勇次「ありがとうございます」






大下はみんなと握手をした。





近藤卓造「大下、薫君の所へ行ってやれ」
大下勇次「はい」





勇次は病室に行きました。
看護婦さんが薫の所に赤ん坊を置きに来た。





看護婦「はい、お母さんとご対面」
真山薫「坊やハロー」
大下勇次「俺がお父さんだよ」






いつものふざけている二人が今日は父親と母親の顔になっていた






真山薫「ねぇこの子の名前考えてある?」
大下勇次「もちろん、もう決めてあるよ」
真山薫「なぁに?」







薫は少し体を起こした。
勇次はスポンの後ろポケットから紙を取り出して広げた。







大下勇次「真琴だ、真にキンとも読む琴でマコトだ」
真山薫「真琴、いい名前、大下さんにしてはセンスいいじゃない」
大下勇次「お前なぁ、この口か!」







勇次は薫の顔をムニュッと掴んだ。
薫もケラケラと笑っている。
この子が後に伝説のスーパー刑事となるのだ。
鷹山たちは事件が発生したため署に戻った
が大下は妻の薫に付き添うよう
言われて残ることに・・・
真琴は薫の顔をジーッと見つめていた。
ここから二人の子育てが始まる。
しかしその子育ては二人らしい型破りな
子育てとなった。
退院した薫は翌日港署に赤ん坊を抱いて勇次と出勤して来ました。





真山薫「皆さんここでは今まで通り真山の姓を名乗らせていただきます」
みんな『了解』





勇次と薫は捜査の合間に子育てもしっかりこなしています。






鈴江秀夫「薫ちゃ~んミルクまだ? 泣き止まないよ~」
松村優子「ダメね鈴江くん貸して、オーラよしよしよし」







見かねた松村課長が真琴を抱いた。






大下真琴「おぎゃ~おんぎゃぁぁぁ」
真山薫「ハイハイミルクができたよ」






薫は松村課長から真琴を受け取り真琴にミルクを与えました。
近藤課長たちも覗き込んでいます。







近藤卓造「かわいいなぁ」






いつもは恐いタヌキの顔もニコニコ顔になっています。






愛川史郎「この子は大きくなったら何になるのかな?」
岸本猛「やっぱり刑事になるのかな?」
真山薫「う~んよく飲むねぇ大きくなるんだよ真琴」







捜査課の刑事たちも捜査から帰って来るとみんな真琴を見に来ました。





吉井浩一「真琴君、いい子にしてまちたか?」
大下勇次「薫、ベイビーの様子はどうだ?」
真山薫「さっきまで泣いてたけど、ミルク飲んだらおとなしくなったわ」
鷹山敏樹「俺・・・子供苦手だけど、こうやって見ると赤ん坊もいいものだな」
真山薫「タカさん抱いてみる?」
鷹山敏樹「いや、壊しちゃいそうだから」






捜査を進めながら署に帰るとみんな真琴を見に来ます。





土橋徹「目がキラキラしてますな」
近藤卓造「顔は大下に似てるかな? でも性格は似てほしくないものだが」
田中文男「課長、羽山とゆう男は謎だらけで消息は掴めません」
谷村進「自宅にもここ半年近く帰っていなくてドアポケットは新聞だらけでした」
近藤卓造「謎だらけか、一体何者なのだ?」






近藤課長が言うとみんなも黙り込んでしまった。
薫は真琴をソファーに座らせた。
テーブルの上には捜査資料が並べてあります。
真琴は手を伸ばして紙を一枚取りました。






真山薫「ダメよ真琴、仕事の邪魔をしちゃ」
大下真琴「あ〜うぅ」





薫が真琴を抱き上げようとすると近藤課長が止めた。






近藤卓造「ちょっと待って薫君」
真山薫「ハァ?」






近藤課長は真剣な顔で真琴の行動を見守った。
真琴は紙を眺めてずっと同じ場所を指さして
ツンツンしている。






吉井浩一「これは・・・被害者のスケジュールのコピーですね」
鷹山敏樹「あれ? 先週の水曜日に印がしてある」
町田透「金を○で囲ってありますね」
大下勇次「ちょい待ち、この金って金森のことじゃないか?」
田中文男「金森って誰のことだ?」
吉井浩一「羽山と同じ会社に勤めている男だ」






推理していても仕方がないので、代表で鷹山と大下で金森を訪ねました。
金森は男でした。建設会社の人間でした







金森「私が金森です」
鷹山敏樹「港署の鷹山です」
大下勇次「大下です、早速ですが羽山とゆう男はご存知ですか?」
金森「羽山・・・ええ彼はうちの社員ですが、それがどうかしましたか?」
大下勇次「横浜港で死体で発見されたのですが、身辺を調べたらここに行き着いたんです」
金森「羽山が死んだ!どうして?」






金森は動揺を隠せないでいます。
沈黙が続いてしばらくすると金森が語り始めました。





金森「羽山は借金のことで私の所に相談に来ていました」
鷹山敏樹「借金? 一体誰に?」
金森「それが・・・そのサラ金です」





金森さんの話によると羽山さんはお金に困っていたらしく金融会社に借金をしていたと言うのです。
その金融会社のことは吉井たちが調べました。





吉井浩一「赤丸金融会社とゆうサラ金で返済の日が遅れると激しく追い込むそうです」
谷村進「羽山さんの自宅にもチンピラが嫌がらせで近所を深夜にも拘らず騒ぎ立てるほどだったと」
近藤卓造「じゃ羽山さんは借金が元で殺されたかもしれないと言うのか?」
吉井浩一「その可能性はあります」





その間も真琴はソファーをハイハイしています。
山路瞳が相手をしていました。





山路瞳「あれ眠くなって来たのかな?薫さん」
真山薫「じゃ籠の中に寝かせてくれる」
山路瞳「はい、真琴君ネンネしましょうね」





瞳は真琴を寝かせました。
すぐに薫が来て子守唄を歌いながら寝かしつけました。
大下たちは赤丸金融を洗いました。





町田透「課長、赤丸金融の社員はヤクザです」
谷村進「始めは親切な顔で親身に相談に乗るそうなのですが返済が遅れるとドンドン追い詰めるそうです。
警察に行こうとした者も何者かに殺された節があります」
近藤卓造「穏やかな話じゃないなぁ、よし裏を取ったら逮捕状を採って連行しろ」





集めた情報をまとめて捜査資料として保管して行きました。
そして大下たちは赤丸金融に張り込み動きを見ることにしました。






鷹山敏樹「こういうことに銀星会は関わらねぇだろうな」
大下勇次「扱う物がシャブだったら可能性はあったのにね」






そして見張られていることに気づいた赤丸金融のチンピラが出て来ました。
町田と吉井が来た所に発砲して来ました。






吉井浩一「公務執行妨害だ」
鷹山敏樹「勇次」
大下勇次「オーライ」





大下は通りに出て車に乗り込み走り去って行く車を追跡しました。
車は倉庫街まで来たところで見失ってしまった。






大下勇次「あら?消えちゃったぞ」
鷹山敏樹「勇次・・・あの車そうじゃないか?」
大下勇次「間違いない」






鷹山と大下は車を止めて外に出ました。
そして追跡した車に近づいて中を覗いたが姿がありませんでした。
次に倉庫を次々と回りました。
奥の方まで行くと入口が開いている倉庫が目に入りました。






大下勇次「タカ、あそこっぽいよ」
鷹山敏樹「ああ」





二人は忍び足で近づいて中の様子を伺いました。
眼で合図をすると拳銃を抜いて中に入って行きました。





“バン💥バン💥バン💥バババッ💥”





姿が見えないのにいきなり発砲されたのです。






大下勇次「誰だ?」
鷹山敏樹「姿は見えねぇな」
大下勇次「クソ!どうする?」
鷹山敏樹「敵の位置が分からないからむやみに動けないぜ」







相談の結果大下が囮になって動き回ることになりました。
そのスキに鷹山は敵の位置を確認して一人でもやっつけようと言うのです。
大下は素早く動き回りました。
するとどこからともなく大下を狙い撃ちにし始めた。







鷹山敏樹「どこだ?・・・あれか」






鷹山は黒ずくめの男がマシンガンを発砲しているのを狙い撃ちました。







“バン💥”






男「うっ・・・」






勇次も敵を見つけて動き回りながら一人一人倒して行きました。
そこへ吉井たちも駆けつけました。






谷村進「鷹山さん、犯人は一体どこから?」
鷹山敏樹「あの隅に一人いる」
吉田春彦「ここは我々で食い止めます、タカさんは大下を追って下さい」
鷹山敏樹「OK、任せます」





敏樹は大下を追いかけました。
金丸が物陰から覗き込んでいました。





大下勇次「もしかしてあいつが社長の金丸かな?」






大下も金丸らしき男を見ていました。






鷹山敏樹「勇次、大丈夫か?」
大下勇次「タカ、あれが社長の赤丸かもしれない」





すると金丸も大下たちに気づいて逃げようとしました。
大下は走って行く金丸を追いかけました。
そして逃げる赤丸と追いかける大下の銃撃戦になりました。
しかし弾切れした金丸は拳銃を放り投げ走って逃亡しようとすると・・・
大下は赤丸の足元を狙って発砲しました。






“パン💥パパン💥バン💥”






金丸「う~撃つなぁ」
大下勇次「俺にそういうことは通用しないぜ、赤丸さん」






鷹山も追って来ました。
それを見て大下は微笑んだ。
二人は顔を見合ってから、金丸の足元を狙って発砲しました。
そこへチンピラ達を連行して来た吉井たちが手で来ました。






吉井浩一「あちゃ~」
町田透「先輩たち、またやってますね」






呆れた顔で吉井たちは見ていました。
大下と鷹山は弾が切れるまで打ち続けると、拳銃をしまって赤丸と秘書の金丸を逮捕しました。  
そして・・・





近藤卓造「ご苦労だった、鷹山ちゃん大下ちゃんよくやった」
鷹山敏樹「課長・・・無事逮捕して県警に送り届けました」
近藤卓造「YES、ご苦労だった」






大下は真琴の所へ行って抱っこしました。
すっかりパパの顔になっています。






大下勇次「ただいま、パパ帰って来たよ~ん」
真山薫「ほらパパが帰って来まちたよ」






真琴はジィーっと勇次のことを見つめています。
あくびをして眠たそうにしています





真山薫「すいません、私たち早めに帰りますね」
松村優子「いいわよ、産休の手続きは取ったから明日から休んでいいわよ」
真山薫「はい、大下さんも休むんでしょ?」
大下勇次「俺には敏樹さんがいるから」






と、またあぶないことを口にしているし・・・。
しかし鷹山は冷たい対応でした。





鷹山敏樹「お前子育てくらいマジメにやれよ」
大下勇次「え~」
町田透「そうですよ先輩、父親になったんですから」






でも本人はまだ遊びたいようだ。
しかし課長に叱られて早々に帰ることにしました。





真山薫「しっかりしろぃ!」




つづく。

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