2013年1月31日木曜日

ごちゃ混ぜアニメ61話

       『それぞれの真剣勝負-ヒュンケル編-』


鬼宿とハデーニャの闘いは肉弾戦で鬼宿が勝って
最後は朱雀の紅い炎で燃やし尽くされて行ったハデーニャ。
そしてヒュンケルとサーバントアサシンの闘いは剣術戦が繰り広げられていた。






アサシン「ツバメ返し」
ヒュンケル「そう何度も同じ手に乗るか!」






“ギィン⚡️”






アサシン「く・・・っ人間の分際で俺に勝てると思うな!」
ヒュンケル「フッ、アサシンよ確かに貴様は強い英霊だ、だが勝てないと思ったことなどない!」






お互いの剣が激しくぶつかり合う。





“ド~ン💥”






ヒュンケル「あれは・・・鬼宿の奴、とうとうハデーニャを倒したか」






少し離れた場所から光の柱が見えた。







アサシン「あの女妖魔、デカイ口を叩いてたくせに負けたのか・・・」
ヒュンケル「鬼宿が強いのさ」
アサシン「ならば、この場で貴様を倒すまで!」






アサシンの動きが変わった。
スピードが速くなった。






ヒュンケル(速い!)







アサシンがヒュンケルを追い込んで行く。







ヒュンケル「チッ、これならどうだ!アバンストラッシュ」
アサシン「フッ無駄だ!ツバメ返し」
ヒュンケル「なに!うおおおっ・・・」








アバンストラッシュを跳ね返されてしまい逆にヒュンケルがダメージを受けてしまった。
鎧を着ていたおかげでダメージはあまり受けずに済んだ。






アサシン「フム、いい技だ・・・しかし俺には通用せぬ」
ヒュンケル「チッ、速い!捌ききれん」
アサシン「フッ、基本からやり直した方がいいぞ」
ヒュンケル「舐めるな!」







しかし躱されたと思っていたヒュンケルのアバンストラッシュがアサシンの頬にかすっていた。






アサシン「なっ!当たっていただと!? 」
ヒュンケル「貴様は俺が倒す、行くぞ!アサシン」
アーチャー「あの男、なかなかの使い手だ」
マヤ「ヒュンケルさんでしょ、そりゃ飛影のライバルだもん」
アーチャー「そうだったな」







アーチャーはちゃんとマヤについて来ています。
飛影との約束通りマヤを守るために・・・
戦いが動いた。
アサシンも奥義ツバメ返しを放った。






“シャキン⚡️シャキン⚡️”






アサシン「秘剣・・・ツバメ返し」
ヒュンケル「くっ・・・」







アサシンの放ったツバメ返しをすべて受け流すヒュンケル
しかし・・・







ヒュンケル「うぐっ」
アサシン「その傷ついた腕でよくやるな」
ヒュンケル「フッ鎧に当たったのだ、そんなにダメージはない」
アサシン「まぐれだ、もう一度はないぞ」







アサシンが再び剣を構えた。
ヒュンケルも剣を構えます。







アサシン「言っておくがさっきの技は通用せぬぞ」
ヒュンケル「あいにく俺の必殺剣はあれだけではない」







そう言うとヒュンケルは微笑を浮かべた。






アサシン「よかろう、ならば見せてみよ!」






アサシンもツバメ返しの体勢に入った。






アサシン「くらえ!ツバメ返し」
ヒュンケル「ブラッディースクライド」






“ドン❗️”






ヒュンケルのブラッディースクライドが
アサシンのツバメ返しを薙ぎ倒しながら
アサシンに向かって行く。





“ブシュ⚡️”






アサシン「ガハッ・・・バカな」






アサシンは吐血して倒れるとゆっくりと消えて行った。






アサシン「私の負けだ・・・人間」
ヒュンケル「アサシン」






勝負はヒュンケルの勝ち。
しかしヒュンケルの方もかなりダメージを受けています。
鬼宿がヒュンケルのところへ駆けつけた。






鬼宿「やったな、一人でアサシンを倒すとはな」
ヒュンケル「お前もハデーニャを倒したろう、大した男だ」
鬼宿「飛影のところへ急ごう」
ヒュンケル「ああ」







鬼宿とヒュンケルは飛影とガルヴァスが戦っている広場へと向かった。






テルル「アサシンが敗れた、くっ、おのれぇ💢」





マスターであるテルルは腕の刻印が消えたのを見てアサシンが倒れたことを悟った。
それだけではないミメットのサーバントである
ランサーがマスターであるミメットを裏切った。






ミメット「ランサーどこへ行く?」
ランサー「な~に、あんたより守りたい奴が出来た。それだけさ」
ミメット「裏切るつもりか!?」
ランサー「そうだ、だがお前に俺は消せねぇよ」





ミメットに怒りが込み上がる。
そしてステッキを振って必殺技をランサーに向けて放った。





ミメット「チャームバスター」
ランサー「フン、悪いが効かねぇなぁ」





ミメットの放った必殺技を簡単に捌いてしまった。





ランサー「あばよ」





アサシンが敗れランサーがマスターを裏切ってどこかへ行ってしまった。
残ったサーバントはキャスター・ライダー・ギルガメッシュ・バーサーカーの四体。
ランサーは英霊としての誇りの方を取ったのだ。
そしてランサーが向かった先は・・・
それは次回で分かる。
同じ頃、鬼宿とヒュンケルは飛影の元へ駆けつけた。






鬼宿「すごい気だ」
心宿「お帰り、二人ともアサシンとハデーニャを倒したんだな」
ヒュンケル「ああ、飛影の方はどうだ?」
アバン「あそこですよ」







アバンの指さす方を見ると飛影はガルヴァスと壮絶な闘いをくり広げていた。






ヒュンケル「あのガルヴァスと素手でやり合っている!」
アバン「ええ、闘いが始まってまだ15分くらいしか経っていないのに完全に二人の世界です」
ヒュンケル「信じられん!あのガルヴァスと互角とは・・・」







ヒュンケルたちはそれぞれ、三時間ほどで決着をつけた。
鬼宿の方が闘いの時間は長かった。
その間、飛影は炎と妖霊気を放出しながらずっとガルヴァスと睨み合っていたのだ。
まるでライバルたちが駆けつけて来るのを待っているかのように・・・






ガルヴァス「小手調べはここまでだ」
飛影「先に言っておくぜ、貴様は俺が倒す」
ガルヴァス「ククク♪影の六大将軍である俺をアマク見るな」
飛影「貴様こそ俺をなめるな💢」
ガルヴァス「この俺と差しで勝負するつもりか?関心するよりバカと言った方がいい」






飛影は顔を歪めると拳を握り突き出して見せた。






ガルヴァス「どうやら本気らしいな、肉弾戦かよかろう受けて立ってやる!」






飛影とガルヴァスは気の放出を消した。






ハドラー「むっ始まるぞ」






ハドラーの言葉にヒュンケルたちも息を呑んだ。






アーチャー「飛影、お前なら勝てる」
マヤ「私も信じてる」






そして・・・闘いが始まった。






飛影「来い!」





飛影の言葉を合図にガルヴァスが飛影に向かって行く・・・。





つづく。

ごちゃ混ぜアニメ60話

   『それぞれの真剣勝負-鬼宿編-』



飛影VSガルヴァス・ヒュンケルVSアサシン
鬼宿VSハデーニャ
それぞれの真剣勝負が始まった。
まずは鬼宿VSハデーニャー。






ハデーニャ「あんたとの決着をつけに来た、ここから先へは行かせないよ」
鬼宿「フッ出たな妖怪年増ババァ!」
ハデーニャ「誰が年増だ、クソガキ💢今日こそぶっ殺してやる!!」
鬼宿「こっちのセリフだ!」







ハデーニャは変身すると距離を取った。
鬼宿も構えます。







鬼宿「来い、クソババァ‼︎」
ハデーニャ「ギェェェェ・・・」







怒り狂ったハデーニャが奇声を挙げながら鬼宿めがけ突進して来た。
お互いにパンチをくり出して打ち合いになった。
ハデーニャは変身すると自由に飛び回ることもできるためリーチも長くなる。








バテーニャー(このクソガキ、前よりも速くなっている!)
鬼宿(ハデーニャの動きが見える、これなら体力を削る必要もない、よし!)
ヒム「鬼宿の奴、あの怪物女とタメ張ってやがる」
マァム「それに動きにムダがないわ」
ヒム「ああ、やるなあいつも」






ヒムとマァムは改めて鬼宿は強かったのだと実感した。






ダイ「でもあのハデーニャって奴、見た目以上にスピードが速いね」







鬼宿とハデーニャは高速で移動しながら打ち合っていた。
ここでは鬼宿の本来の強さが見ている者たちにも伝わっていた。







ハデーニャ「チッ、いい気になるじゃないよ」







と言うとハデーニャは羽を広げて飛び上がった。
鬼宿は闘気を放出して構えた。







鬼宿「朱雀の力を見せてやる、来い!」







美朱たちが鬼宿の戦いを見守っている。
勝負は鬼宿の方が有利に見える。







ヒュンケル「以前、あれほど苦戦していた敵と今は互角にやり合っている、やるな鬼宿」






むしろハデーニャの方が押されている。
さすがのハデーニャも慌てた様子だ








ハデーニャ「クソ!この間とはまるで別人だ」
鬼宿「くらえェ!」








“ズドン💥ドカ~ン💥”







トドメの気功波をモロに喰らった


 



ハデーニャ「ウギャア~~!」






ハデーニャが倒れた。
全身から白い煙がモクモクと出ている。







ポップ「やったのか・・・?」
ダイ「いや、まだ生きてる」






ダイの言った通り生きていた。
煙の中からハデーニャが姿を現した。







ハデーニャ「今のは正直驚いたよ」
鬼宿「チッ・・・ダメか」
ハデーニャ「フン」







鬼宿とハデーニャの第二ラウンドが始まった。
打ち合いになった。






鬼宿「くっ・・・さっきより速ぇ!」
ハデーニャ「ホラホラホラ、どうした?ボウヤ」
マヤ「鬼宿くん、ガンバレ!」
鬼宿「負けられねぇよな、俺だって・・・」
ハデーニャ「な・・・に!」






鬼宿の体から紅いオーラが出ると額の「鬼」の字も紅く輝き出した。







ハデーニャ「このハデーニャ様を舐めるんじゃないよ💢」
鬼宿「うるせぇ💢妖怪年増ババァ!今決着をつけてやる!」
ハデーニャ「望むところだぁ~」








両者拳を構えて最後の勝負に出た。






鬼宿「朱雀の燃える拳を受けてみろ」
ハデーニャ「ぶっ殺してやるぅ・・・」
鬼宿「ハアアア・・・」







“ズドッ💥”






ハデーニャ「ガハ・・・なぜ私の方が?」






朱雀の紅い炎がハデーニャを包み込んで全身を燃やして行く。
吐血するハデーニャに朱雀の炎が包み込む






“ジュワ〜🔥ボォォォォォ🔥”







ハデーニャ「ウギャア~」







雄叫びを上げながら今度こそ跡形もなく燃え尽きた。






アサシン「ハデーニャ・・・あの妖魔をアッサリ倒すとは・・・」
ヒュンケル「次は貴様の番だ」
アサシン「フン、ほざくな人間💢」







鬼宿はハデーニャの腹を貫き朱雀の炎で燃やし尽くしたのだった。
これで二度と再生して来ることはないだろう。
さぁ次はヒュンケルとアサシンの闘いだ。
今のところは互角だが果たしてヒュンケルはアサシンに勝てるのか?



つづく。

2013年1月29日火曜日

ごちゃ混ぜアニメ59話

             
    『パプニカ王国を救え』



前回、飛影とヒュンケルのライバル対決は飛影が制した。
すでにリベンジに燃えているヒュンケル。
5対4でまたヒュンケルが追いかける側になった。




次の日の朝。




目が覚めると、ヒュンケルは空気を吸おうと外に出た。
そして・・・






ヒュンケル「クッ・・・俺は負けた・・・負けたのだ」





握りしめた拳を震わせて歯を食いしばっている
相当悔しい様子。
そこへ向かいの玄関から飛影出て来た。






ヒュンケル「!・・・飛影」
飛影「お前そんなとこで何をしている?」
ヒュンケル「外の空気を吸いに出ただけさ」
飛影「ほぅ、オーラを放ってか・・・?」
ヒュンケル「これはただ・・・力が戻っているか確認していただけだ」
飛影「なにをそうムキになっている?」
ヒュンケル「フン、お前には関係ない!」
飛影「まぁいい、パトロールには遅れるなよ」
ヒュンケル「分かってる」






飛影は家の中へ入って行った。
ヒュンケルはため息をついた。







ヒュンケル「ふぅ・・・俺も戻るか」






家に入ると・・・





アバン「朝食出来てますよ」
ヒュンケル「はい」







アバンはそのまま脱衣所へと消えた。







ポップ「おぅヒュンケル、先生が作ってくれたんだ食えよ」
ヒュンケル「ふむ、もらおう」





ラーハルトがコーヒーを淹れてくれた。






ラーハルト「インスタントだがいいよな」
ヒュンケル「ありがとう」
マァム「ラーハルト、下着洗ったわよハイ」
ラーハルト「すまんな、マァム」







マァムは笑顔で答えた。
ダイはポップと庭の掃除をしていた。







ポップ「だいぶ片付いたな」
ダイ「うん」
ヒム「おっキレイになったじゃねぇか」
ポップ「あったりめぇよ魔法は一切使ってないぜ」
ハドラー「大したもんだ」






ダイとポップは手を洗いに洗面所へ行った。






アバン「ベリーグッドですよ二人とも」
ダイ&ポップ『ワ~イ!』





ヒュンケルは食事中。





ラーハルト「今日のパトロール俺も一緒に行ってもいいか?」
ヒュンケル「俺は別にかまわん」
ヒム「俺も行くぜ」





と、いうわけでラーハルトとヒムもパトロールに参加することになった。






ヒュンケル「ご馳走様、準備をするぞ」






ヒュンケルは闘衣を着て腕に籠手を嵌めた。






ヒュンケル「よし、二人とも準備はいいか?」
ラーハルト「ふむ、行くか」
ヒム「オウ!」







外に出ると飛影と鬼宿が待っていた。






鬼宿「あっ?お前らも来んのか?」
ラーハルト「別にいいだろう」
ヒュンケル「俺が構わんと言ったのさ」





ラーハルトとヒムは飛影の方を見た。






飛影「足手纏いになるなよ」
ヒム「イヤミな野郎だ」
ラーハルト「心配は無用だ」
鬼宿「そんじゃ行くか」







五人は屋根から屋根へと飛び移って行きました。






飛影「この先の空き地でぼたんと待ち合わせてる」
ヒム「そこで今日の任務が分かるんだな」
飛影「ああ」






空き地に着くとぼたんが待っていた。






ぼたん「おや、今日は人数が多いね」
ラーハルト「ちょっとあってな、気にするな」
ヒュンケル「今日の任務はなんだ?」
ぼたん「それなんだけど、今レオナ姫がパプニカの女王になって国を治めているんだけど、敵が城攻めを計画しているらしいんだよ」
鬼宿「敵って、ザボエラたちのことか?」
ぼたん「ええ、それで戦力不足で困ってるらしいんだよ」
飛影「つまり俺たちに助けに行けと言うんだな」
ぼたん「うん、頼むよ」
ヒュンケル「よし、すぐに向かおう」






五人は蟲寄市郊外へ行き入魔洞窟の入口まで来ました。






ぼたん「気をつけて行くんだよ」
鬼宿「やっぱここから行くしかねぇのか」
ヒム「しかたねぇよ、向こうへの入口がここしかねぇんだから」
ぼたん「ダイくんたちにも伝えるから先に行ってておくれ」








ぼたんはダイ・ポップ・マァム・アバン・ハドラー・ロン・ベルクの六人にも伝えました。
ポップの呪文でパプニカまで戻ると言っていた。






鬼宿「じゃ先に行って蹴散らしてやろうぜ」
飛影「急ごう」






飛影たちが行こうとすると・・・





マヤ「ちょっと待って、私も行くわ」






アーチャーに抱えられてヒロインが追いかけて来たのです。






飛影「お前、どうしてここへ?」
マヤ「私は天女の生まれ変わりよ、回復や癒しの力が役に立つわ、連れてって」
飛影「しかしな・・・」
マヤ「お願い、レオナさんのたちの力になりたいの」






ぼたんは賛成した。






ぼたん「いいんじゃないかい、連れてってあげたら、それに天女の力が役に立つだろ」







飛影はため息をついて・・・






飛影「分かった、アーチャーと一緒に来い」







こうしてマヤさんとアーチャーも加わり七人で旅たちました。
なぜかリレミトが使えるマヤのおかげであっという間にカールの破邪の洞窟と
入間洞窟の連絡口に着いた。







ヒュンケル「ここを通れば破邪の洞窟に出ます」
マヤ「よし行くわよ」






アーチャーがマヤを抱えて光の中へ飛び込んで行った。






飛影「おい待て!チッ」
ラーハルト「大した女だ肝が据わってるためらいもなく入って行ってしまった」
飛影「俺たちも行くぞ」







飛影たちも光の中へと入って行きました。
ワープして破邪の洞窟に出るとマヤさんとアーチャーが立っていた。






マヤ「遅いじゃない、ホラつかまって洞窟を出るわよ」






またリレミトで破邪の洞窟の入口まで移動しました。






マヤ「これで時間のムダは省けたでしょ?」
ヒュンケル「すばらしい、本来なら一週間以上も経かるのに一瞬で着いてしまった」








そこへポップのルーラでダイたちも破邪の洞窟の入口まで追い着いて来ました。







ポップ「あれ?何で?」
ラーハルト「マヤ様がなぜかリレミトが使えてな俺たちを運んでくれたのだ」
アバン「おやまぁ、それはすごいですね」







更にヒロインはアバンに癒し・回復・蘇生させる力もあると説明した。
アバンがマヤの力を確かめると・・・







アバン「これはすごい!」
ダイ「どうしたの?先生」
アバン「マヤさんにはベホマズン・キアリク・メガザル級の回復能力があります」
マァム「それって全部回復系の最大呪文じゃないですか」
ポップ「マジかよ!」
マヤ「だって私、天女だもん」







サラッと正体をバラす人。
しかし彼らにとっては心強い存在であることに代わりはない。







アバン「急ぎましょう」






飛影たちはパプニカ王国へ急ぎました。
その頃、パプニカ王国ではガルヴァス率いるウィッチーズの魔女たちとそのサーバントが城の兵士らを倒して今にも攻め込もうとしているところだった。







レオナ「みんな頑張って」
マリン「姫は城の中へ」
アポロ「さぁ早く」






マリン・アポロ・エイミの三賢者がレオナを守るように立った。





アポロ「ここから先へは行かせん」
ザボエラ「フン、ザコどもが」
ガルバス「フッ城の入口ごとふっ飛ばしてくれるわ」






と・・・その時






ダイ「待て!」







勇者ダイとポップたちが間に合いました。





飛影「貴様は確かガルヴァス」
ガルヴァス「フン、ザコどもがいくら増えようとこの俺の敵ではないわ!」
レオナ「ダイくん、みんな来てくれたのね」





ガルヴァスは飛影たちを睨みつけた。





ヒュンケル「ここは俺たちに任せてケガ人の治療を」
レオナ「ありがとう、ヒュンケル」
マヤ「レオナさん私もケガ人の手当てを手伝います」
レオナ「お願いするわ」







クロコダイン・ハドラー・ヒムが怪我した兵士たちを城の中へ運び込んだ。






ヒュンケル「ガルヴァス、貴様だけは許さんぞ💢」
ガルヴァス「フン、ハドラーめ裏切ったか、まぁいいまとめて倒してくれるわ!」






ヒュンケルたちが構えると飛影が前に出た。





ラーハルト「おい、一人で行くな飛影」
アバン「飛影くん」
ダイ「まさか一人であいつと戦う気じゃ・・・」
ガルヴァス「貴様なんのつもりだ?」
飛影「こいつは俺に任せろ、サーバントたちの方を頼む」
鬼宿「一人でかっこつけんじゃねぇ、せめて三人で戦おう」
ヒュンケル「そうだ抜け駆けは許さん」
飛影「いいだろう、だがその前に3分だけ時間をくれ」
ヒュンケル「3分・・・なぜだ?」
飛影「奴の力がどれほどのものか確かめたい」







ヒュンケルは飛影の横顔を見つめた。
鬼宿はニヤリと微笑み






鬼宿「いいぜ、やってみな」






と鬼宿が言った。
飛影はうなずくとガルヴァスに近づいて行った。







ガルヴァス「本当にお前一人で俺と戦う気か?」
飛影「そうだ、行くぜ」
ガルヴァス「いいだろう受けてやる、かかって来い」





飛影は姿を消した。






ラーハルト「速い・・・!」
ガルヴァス「バカな・・・どこだ?」






飛影はガルヴァスの背後に立つと炎の拳を構えて・・・







飛影「こっちだ」






と、声をかけガルヴァスが振り返ったところに高速でパンチを叩き込みました。






飛影「邪王炎殺煉獄焦!」






“ドドドドドッ💥”







ガルヴァス「グオオオオオッ、ガハァ!」
飛影「くらえェ・・・!」





“ドゴォ💥”






最後の一発が極まった。
ガルヴァスはふっとんで行った。
ハドラーたちも見てびっくりしていた。







ヒム「あいつの魔界の炎は俺の天敵だな」
ハドラー「フッ今俺がガルヴァスの立場ならやられていたかもしれんな」
ラーハルト「同感だな、俺もあいつに勝つのは難しいかもしれん」







ここにいる誰もが改めて飛影の強さを肌で感じていた。
しかし、ガルヴァスが立ち上がって来ました。






ダイ「たっ・・・立った!」






口元の地を拭うと妖しく微笑みマントを脱ぎ捨てた。





ガルヴァス「今のは正直驚いた、敬意の証として本気で戦ってやろう」
飛影「フン、さっさと来い」







ガルヴァスと飛影はそれぞれ闘気と妖気を放出してフルパワーになった。






アーチャー「ここからでも飛影の気を感じる」
マヤ「そうね、さてと」





ヒロインはケガ人のケガの状態を確かめた。





マヤ「大丈夫、今治しますから」
ケガ人A「す、すまない」






“パァァァァ✨”






天女の力のうちの一つ治癒能力で次々とケガ人の体を治して行きました。






レオナ「すごいわ!」
マヤ「ふぅ・・・もう大丈夫よ」
兵士「ハッ!傷も痛みも消えている」
ハドラー「女王、こっちは息がないぞ」
レオナ「私が診るわ」





女王レオナが診断した。





レオナ「いけない心臓が止まっている」





女王レオナは蘇生呪文の一つザオラルを使うと言って、
すぐに儀式に取り掛かった。





レオナ「神よ、ご加護をその御名において命の炎尽きたるこの者の身に魂を今こそ甦らせたまえ」






兵士の体に十字型の光を作り両手を挙げ振り下ろした。






レオナ「ザオラル」





“パァァァァ✨”




光が静まると兵士は・・・





レオナ「ダメだわ、私のザオラルでは助けることができない」






するとヒロインが兵士に近づいて両手を兵士の体にかざして力を込めた。
天女の力の一つ蘇生能力です。
ザオラルのように光で兵士の体を包み込み両手で体に触れた。
そしてしばらく経つと・・・







兵士A「ハッ私は敵にやられて死んだはずなぜ生きているんだ?」
レオナ「ウッソ!そんな・・・」
マァム「これが天女の力!?」
アバン「さすがだ、今のはザオリク級です」
レオナ「ザオリク級!確かに・・・じゃないとあの能力の説明がつかない」






アバンはレオナにもヒロイン・マヤの力を説明した。






レオナ「じゃ彼女の持つ天女の力ってザオリク・キアリク・ベホマズン級の効果があると言うのですか?」
アバン「ええ、ただし蘇生系で言うとメガザル級になります、最大級の蘇生呪文女王ならご存知ですよね」
レオナ「メガザル・・・使える者はほとんどいない、もし使えても使った者は命を落とす危険性があるのよ」







アバンはうなずいて答えた。
その頃、飛影とガルヴァスは肉弾戦をくり広げていた。







ヒュンケル「あのガルヴァスと互角にやり合うとは・・・」







高速で移動しながら打ち合っている。
“ドカン💥ドカン💥ドカン💥”と激突音が鳴り響く






鬼宿「あと一分半だ」
飛影「それだけあれば充分だ、決着をつけてやる!」
ガルアヴァス「こしゃくな💢」






“ガシ⚡️グググッ💥・・・”






手四つに組み合い力比べになった。






ヒュンケル「俺との闘いで力比べも板に付いたな」
ガルヴァス「なんてパワーだ!どこにそんな力が・・・?」
飛影「俺をなめるんじゃないぜ、ガルヴァス!」







明らかにガルヴァスが押されている。






ガルヴァス「グッグォォォォ・・・」
飛影「ハァァァァ!」
ガルヴァス「グワァァァァ・・・」






飛影の妖力が炎と変わりガルヴァスの体を包み込んだ。





ガルヴァス「オオオオ・・・」






さらに・・・






飛影「くらえェ!」






“ドスッ💥”







トドメのボディーブロをブチ込みふっとばした。





ガルヴァス「グワァァァァ・・・」







ウィッチーズの魔女たちもヒュンケルたちの必殺技をくらってガルヴァスと共に
闇へと消えて行きました。







ヒュンケル「ブラッディースクライド」
ラーハルト「ハーケンディストール」
魔女たち『いやぁ・・・覚えてろ』







三分で力を確かめるどころか決着をつけてしまった。







鬼宿「圧倒的に強いじゃねぇか」
飛影「いや、まだだ、あいつはここへ戻って来る」







とりあえず城の前にいたモンスターたちも片付いた。





レオナ「飛影くん、みんな」
飛影「中へ入ってろ」
レオナ「えっ、ええ・・・」







レオナは城の中に戻りました。
すると空に黒い煙と共にガルヴァスが戻って来たのだ。







ガルヴァス「フッフッフッ♪危うく小手調べでやられるところだったわ」
ヒム「戻って来やがった」
飛影「手を出すな、こいつは俺に任せろ」
ラーハルト「調子に乗るな💢飛影」
ヒュンケル「いや、構わん」
ラーハルト「ヒュンケル、貴様まで何を言う!?」
ヒュンケル「あいつの強さは俺が一番よく分かっている」
アバン「ヒュンケル」






アバンはうなずいて・・・






アバン「あなたが彼を信じているなら私も信じましょう」
ヒュンケル「先生・・・ありがとう」
ハドラー「だっ、そうだ、飛影」
飛影「ああ・・・」






飛影はガルヴァスを睨みつけながら答えた。





ガルヴァス「飛影とか言ったな、場所を変えよう、広いところで続きをやろう」
飛影「フン」







ガルヴァスは自らパプニカ王国を離れて広い場所に移動した。
ガルヴァスがいなくなるとアサシンとハデーニャが現れた。






ハデーニャ「ここから先へは行かせないよ」
鬼宿「出たな妖怪年増ババァ・・・」
ハデーニャ「誰が年増だクソガキ💢 決着をつけに来たよ」
鬼宿「望むところだ、ヒュンケルあとは任せたぜ」
ヒュンケル「よかろう、だが油断するな」
鬼宿「分かってる」






サーバント•アサシンがヒュンケルの前に立った。
ヒュンケルも構えた。







ヒュンケル「俺の相手は貴様というわけか」
アサシン「人間の分際で俺に勝てるとでも?」
ヒュンケル「勝負はやってみなくては分からんぞ」






飛影・ヒュンケル・鬼宿・・・
それぞれの一対一の戦いが始まろうとしている。
ポップたちは城の前を固めて守っています



つづく。

あぶない刑事DVDBОX届いた

今朝あぶない刑事のDVDBOXが届きました。
うれしいです。
今日の午後は郵便局で面接があるので帰ったらちょっと見ています。
今では有名になっている俳優さんもたくさん出ています。

2013年1月28日月曜日

ごちゃ混ぜアニメ58話

   『死闘!飛影VSヒュンケル』


飛影とヒュンケルは早くも九回目のライバル対決の時が来た
実力はほぼ互角の二人はどうしても相手を倒さずにはいられないのだ
森の奥にある大地で対峙していた。






飛影「5勝目は先にもらうぜ」
ヒュンケル「そうはさせん、俺が先だ!」






“バチ⚡️バチ⚡️”







ヒュンケル「完全決着をつけてやる!」
飛影「望むところだ!」






二人は闘気を放ち上半身は生身となった。







飛影「はああああっ!」
ヒュンケル「はああああっ!」






“ゴゴゴゴ💥”





闘気を最大レベルにまで上げて行く






ヒュンケル&飛影『行くぞ!』








同時にパンチをくり出してお互いの顔面にヒットした。





“シュ💨バキ💥”





顔が捻れながらも次の攻撃に入る飛影





飛影「くらえぇ!」






“ズドッ💥”






飛影の二撃目の拳がヒュンケルの鳩尾にヒットした。






ヒュンケル「グアアア・・・」





“ドン❗️”





ヒュンケルは飛影を突きとばした。






飛影「ちぃぃ・・・」






ヒュンケルは血混じりの唾を吐くと口元の血を拭うと飛影の方を睨みつけ







ヒュンケル「プッ、今度はこっちの番だ!」







と言って素速く飛影の懐に入ると鳩尾に拳をブチ込んで来ました。







“ズドッ💥”







飛影「がぁっ・・・」
ヒュンケル「うおおおっ!」






“ズドッ💥”





ヒュンケルは鳩尾に拳を入れたまま
力任せに飛影を地面に叩きつけた






“ズダ〜ン💥”






飛影「ぐぁぁぁっ・・・」






“ドサッ💥”






ヒュンケル「はぁ、はぁ、はぁ」






ヒュンケルは叩き突けた状態から体を起こすと
飛影を見下ろした







飛影「バカ力を出しやがって💢」」
ヒュンケル「チッ!タフな奴だ」







飛影は立ち上がり腕甲に触れた。
ヒュンケルは籠手を両腕に付けている。
飛影は額の布を取り邪眼を開いた。
黄色と黒のミックスした妖霊気が飛影を包み込んだ。
ヒュンケルの光の闘気を放って応戦する。
ヒュンケルの青白いオーラと飛影の黄色のオーラがぶつかって火花を散らす。






“パチ🔥パチ🔥”







飛影「邪王炎殺双龍波ッ‼︎」




飛影の右腕から二体の黒龍が放たれた

そして黒い龍が暴れ回りながら一体ずつ飛影の頭上から両腕に巻きついた。






ヒュンケル「双龍拳、俺には使わないのではなかったか?」
飛影「黒龍の力を利用するのさ、これならパンチ力が増すから肉弾戦に使えるんだ」
ヒュンケル「なるほど、確かに貴様なら双龍拳の応用もたやすいわけだ」
飛影「本気で来ることを進めるぜ・・・ヒュンケル」
ヒュンケル「無論、そのつもりだ」





二人は同時につっ込んで行きました。






“ゴツン💥”と鈍い音がした。
拳がぶつかり合って押し合う。
睨み合いしばらくの間押し合っていた。





“グググ⚡️”





そしてヒュンケルが二撃目のパンチを放って来た。





飛影「く・・・っ」






飛影はそのパンチを上手く躱した。
だがヒュンケルも休まずパンチをくり出して来る。





“シュ⚡️バキ💥”






右拳でクロスカウンターが極まった。







ヒュンケル「フッ」






顔が捻れた状態でヒュンケルが微笑むと・・・






飛影「フッ」







飛影も微笑み返す
まるでお互いの力を確かめ合うかのようにフットワークを使って接近し打ち合い始めた。
防御もお構いなしに打ち合っている
しかし持久戦になるとかなりのスタミナが必要になる
それも二人にとっては丁度いい戦法なのだ。
これは二人だけの拳と拳の会話なのだ
上半身が生身のためダメージは直接伝わる
だからこそ全力でぶつかり合うのだ。






飛影(これしかない、俺とお前は所詮闘いの中しか自分を見出せないのさ)
ヒュンケル(飛影、俺たちは似ている、憎しみを糧に強さを求めて戦って来た、だから昔のお前が俺の昔と重なった時は運命を感じたぜ)






ヒュンケルが闘志を燃やせば負けじと飛影も闘志を燃やして対抗します。
その間も殴り合いが続く






“パシ⚡️パシ⚡️グググッ💥”







お互いにパンチを受け止め合って睨み合う。






ヒュンケル「くっ」
飛影「くっ」





どっちもパンチを押し込もうとするが気を放った時に衝撃でふっ飛んだ。
スピード・パワーはともに互角である。






ヒュンケル「ハァ、ハァ、クソ・・・」
飛影「ハァ・・・ハァ・・・チッ」







息を整えるとお互いに近づいて行った。
飛影が手を開くとヒュンケルも右手を高く上げて見せ力比べを誘う。
飛影も狙い通りとニヤリと笑い右手から絡み合わせ手四つに組み合った。
散々殴り合ったにも拘わらず、まだ余力を残して闘っていた。






“ガシ⚡️グググッ⚡️”







ヒュンケル「望み通りの展開のはず」
飛影「ああ、そうだな」






力はほぼ互角の二人。





ヒュンケル「むぅぅぅ・・・」
飛影「おおおおっ・・・」






“ググググ⚡️”





力比べをしながら睨み合う両者
睨み合いつつも微笑みを浮かべた
お互いライバルの力の強さは分かっている。
だから絶対に気を抜けない闘志を燃やして力と想いをぶつけ合う
二人は組み合った手を解いた時が決着をつける最後の勝負の時だと分かっている
最後の勝負は肉弾戦だからだ。
拳に全闘気を込めてどちらかがぶちのめすまで殴り合うのだ。






ヒュンケル「お前の力は分かったぜ、俺とほぼ互角だ」
飛影「そろそろ決着をつけようぜ、ヒュンケル」
ヒュンケル「いいとも拳で勝負だ!」







二人は絡めた指を解くと拳を握りしめて睨み合った





飛影「ハアアアア!」






“ドン❗️ビリ⚡️ビリ⚡️”






飛影が気合いで力を込めると負けずに
ヒュンケルも力を込め気合を入れた。






ヒュンケル「ハアアアア!」





“ドン❗️ビシ💥ビシ💥”






ニヤリと笑う飛影。
それを見てヒュンケルも微笑む。






            あいつ
飛影「決着は拳でつけるのは幽助の受け売りだがな」
ヒュンケル「浦飯幽助の影響というわけか」





“シュ💨ゴツ💥ゴゴゴゴ⚡️”






両者の激突は地鳴りがするほどの衝撃だった。
打ち合いが始まった。戦闘のプロ同士駆け引きも得意である。
始めはカウンター・フック・アッパー・ボディーブロと打ち合っていたが
だんだんとカウンターとボディーブロの打ち合いになっていた。
クロスカウンターからヒュンケルが下からアッパーをかまし
スキが出たところに強烈なボディーブロをブチ込んで行く。





“ズドッ💥”






飛影「グォォォ・・・」







飛影が押され気味になった







飛影「ちぃぃっ」
ヒュンケル「フッ、パワーもテクニックも俺の方が上のようだぜ」
飛影「それはどうかな・・・?」






ニヤリと笑うと飛影は素早くヒュンケルの間合いに入り込んでボディーブロを入れて
アッパーで突き放した。






“ズドッ💥ゴス💥”






ヒュンケル「ぐぅぅぅ・・・」
飛影「これで互角だ」
ヒュンケル「そう来なくては倒しがいがないぜ」
飛影「お互いにな」






睨み合うと・・・






飛影「来い」





と、挑発する飛影を睨みつけながら口元を手の甲で拭って血混じりの唾を飛ばすと
気合いを入れた。





ヒュンケル「ペッ、ウオオオ・・・!」
飛影「ハァァァ・・・!」





“ドドドドドドドドッ💥”





打ち合いになると両者一歩も譲りません。
超一流の格闘センスを持つ者同士の殴り合いは次第に激しさを増して行きます。
しかもお互いにタフなので勝負は長引きそうだ。




“ズドッ💥ズドッ💥”





腹パンチがお互いに入ると体が密着した。





ヒュンケル(負けられん・・・この男には絶対に・・・!)
飛影(肉弾戦の戦法が俺と似ていやがる・・・厄介な野郎だ)




“パシ⚡️パシ⚡️”





お互いのパンチを受け止めると・・・






“グググ💥”





力いっぱい押しあっている





飛影「どうした?貴様はまだまだこんなものではないはずだぜ」
ヒュンケル「本気を出していないのは貴様とて同じだろう」
飛影「やはり貴様、まだ本気を出していなかったな」
ヒュンケル「先に貴様の本気を見せろ、俺をその気にさせてみろよ」
飛影「なんだと💢」





挑発するヒュンケルに対し飛影は睨みつける
パンチを受け止め合ったままの体勢だ。






飛影「ヒュンケル」
ヒュンケル「どうした?ライバルなら俺をやる気にさせてみろ、飛影‼︎」







更なるライバルの挑発に闘志を燃やす飛影。
先に手を離して構えて気を放出した。
気の放出で額の布が取れ邪眼を開いた。
それを見てヒュンケルはニヤリと笑い闘気を放出した。






ヒュンケル「ウオオオオ!!」
飛影「ハアアアア!!」






“バリ⚡️バリ⚡️バリ⚡️”






同時にフルパワーになるとヒュンケルが拳を突き出して言った。






ヒュンケル「さぁ、続きをやろうか」
飛影「ああ・・・行くぜ」






再びパンチをくり出しクロスカウンターが極まる
でも楽しそうである。
お互いに仲間たちから不死身・タフ・はたまた戦闘のプロ、天才と言われて来た。
そんな二人が今は相手を倒すため全力で殴り合っている。
“負けたくない”想いをぶつけ合うかのように打ち合う決着の一発にすべてを賭ける。
これで打ち負けたほうが致命的なスキを造る。
それが分かっているからなおさら負けられない・・・
打ち合うパンチ音だけが響く。
何発ボディーブロが入っても耐えてチャンスを伺う両者。







ヒュンケル(まだだ・・・)
飛影(まだやれる)
ヒュンケル(飛影には絶対負けん!)
飛影(ヒュンケルは俺が倒す!)






なかなか決着がつかない、
それでもどちらかが倒れるまでまたはブチのめすまでとことんやり合うのがルール。
何があっても止められない。








飛影「そろそろ限界じゃないのか?」
ヒュンケル「フッ貴様の方こそ疲れてるんじゃないのか?」
飛影「ぬかせ!まだまだやれるぜ」
ヒュンケル「それを聞いて安心したぜ」






殴り合いながらも会話は成立しています。






飛影「俺が勝つ!」
ヒュンケル「それはどうかな?」
飛影「フン、強がりを言いやがって」
ヒュンケル「なんだと💢」







途中まで挑発していたヒュンケルでしたが飛影の一言がヒュンケルの闘志に火を点けた。
ヒュンケルの闘志が闘気へと変わる。
飛影の狙い通りヒュンケルを本気にさせた
それに応えるかのように飛影も闘志を燃やす。
打ち合いが激しくなって行くだけで決着が見えない。







ヒュンケル「貴様には絶対に負けんぞ!!」
飛影「なにおぉ!」
ヒュンケル「負けんと言ったのだ」
飛影「俺も負けたくない!貴様にはな」
ヒュンケル「フッ言うじゃないか、それでこそ俺のライバル」






二人ともふだんは口にしないセリフだがこうして闘っている時はライバルへの想いが出る。
闘いの中で見出したライバル意識、妖怪と人間とゆう壁を越えどっちが強いかを証明したい。
自分の方が上だと相手に思い知らせたい。
その想いが二人を闘いへと突き動かすのだ。







ヒュンケル「ウオオオオ・・・ッ」
飛影「ハアアアア・・・」







二人の戦いはまだ続く。
本当にとことん殴り合っています。
最後の決着の瞬間までチャンスを伺いながら・・・
体力はほとんど使い果たしているはず
「ライバルに負けたくない」
その想いが限界をも超えさせるのか・・・
そして決着の一発が同時に極まる。






“ズドッ💥”





「ぐぉぉぉっ・・・ガハッ」





“ドサ💥





片方が吐血して倒れた
勝ち残ったのは・・・





飛影「ハァ💭ハァ💭借りは返したぜ」






ヒュンケルの方が倒れた。






飛影「ハァ💭ハァ💭ハァ💭俺の・・・勝ちだ」
アバン「ヒュンケル」






アバンがヒュンケルに駆け寄った。
ヒュンケルは完全にダウンしている。







飛影「アバン、お前の一番弟子は・・・強かったぜ」
アバン「飛影くん!」







倒れ込む飛影を抱き止めるアバン。






飛影「こいつは強い・・・だから負け・・・たくなかった」






そう言って飛影はグッタリとした





アバン「ええ分かっていますとも飛影くん、いい勝負を見せてもらいました」
飛影「フッ」






そこへヒムが来たのでヒュンケルをヒムに託し、アバンは飛影を支えた。






アバン「行きましょう」






アバンはそのまま飛影を家まで送り届けた。
ヒュンケルは家に戻ってヒムの手でベッドに寝かされた。







マヤ「送ってもらってすいません、それでどっちが勝ったのですか?」
アバン「あなたの恋人です、いい勝負でしたよ」






見てたのかい・・・






マヤ「そうですか、ありがとうございます」







アバンは飛影をベッドまで運んでくれました。
アーチャーがいたが






アバン「私に運ばせて下さい」







と言うので頼みました。
アバンは飛影の寝顔を見て微笑むと・・・






アバン「では、私はこれで」
マヤ「あの、ヒュンケルさんによろしく」
アバン「はい、伝えます」







ニコッと笑うとアバンは帰って行きました。
飛影は目覚めて腹を押えている。
ヒロインが治療しようと手をかざした時






飛影「このままでいい」






と言うのでそのまま休ませることにした。
一方、ヒュンケルの方は・・・







ヒュンケル「負けちまったか・・・」
ラーハルト「あれだけ殴り合えば充分だろう」
ヒュンケル「勝ちたかった!クソ!」








拳を握りしめて歯を食いしばって悔しがるヒュンケル







ラーハルト「貴様のそんな顔初めて見たぜ」
ヒュンケル「あいつは特別だからな」
ヒム「チッ妬けるぜ、飛影のヤローがうらやましい」
ラーハルト「同感だな」






そこへアバンが部屋に入って来ました。








アバン「飛影くんからの伝言です」
ヒュンケル「なんだ・・・」
アバン「倒れているあなたを見て『こいつは強い、だから負け、たくなかった』と」
ヒム「ふん、あいつらしいな」
ラーハルト「ああ」 
ヒュンケル「飛影、お前というヤツは・・・」







ひとすじの涙がヒュンケルの頬を流れた。
悔し涙だった






ヒュンケル「この次は負けないぜ」






涙声で呟くとヒュンケルは眠りについた。





つづく。

これで5対4

2013年1月27日日曜日

ごちゃ混ぜアニメ57話

     『飛影 VS アーチャー』



廃教会で対峙する飛影とアーチャー




アーチャー「俺と戦うということは剣勢を競い合うということなんだぞ」
飛影「分かっているさ、俺も剣でお前には負けられん」
アーチャー「ならば俺も遠慮はせんぞ!Ihave.aboldmysword」






アーチャーは呪文を唱えて固有結界を張った。
そこはアーチャーの剣の世界だ。







アーチャー「Unlimited.Bladeworks」
飛影「これがお前の世界か」
アーチャー「試しても構わんぞ、お前の剣も複製してみせるぞ」
飛影「おもしろい・・・見せてもらおうか」
アーチャー「フッ・・・」






アーチャーが手を挙げると無数の剣が舞い上がって行った。
飛影は剣を構えた。






アーチャー「その剣一本で俺に勝てると思っているのか?」
飛影「なに・・・」






離れた場所でヒュンケルとヒロインも見ていた。
アーチャーが飛影を指すと無数の光る剣が飛影に襲いかかって来た。






飛影「ハァ~!」






“キン⚡️キキン⚡️キンキン⚡️”






飛影は次々と降り掛かって来る剣を打ち倒して行く。





アーチャー「フッ、いつまで保つかな?」
飛影「俺をみくびるな!」






飛影は炎の妖気を放ってアーチャーの剣をすべて燃やし尽くした。







アーチャー「そう来たか・・・ならば!」






アーチャーは二本一対の陰陽の剣を手にして構えた。






飛影「来い!」
アーチャー「おおおおっ!」
飛影「うおおおっ!」







“ガキィン⚡️グググッ⚡️”






アーチャーと飛影の剣がぶつかり合い火花を散らす。







アーチャー「認めよう、お前の剣勢は俺の剣勢と互角だとゆうことを、だが勝敗は別だ!」
飛影「それが貴様の本性か、アーチャー💢」
アーチャー「剣で貴様に負けるわけにはいかない💢」






“ギシ⚡️ギシ⚡️”







鍔迫り合いで睨み合う飛影とアーチャー






飛影「くっ・・・お前の誤算を教えてやる」
アーチャー「誤算だと・・・?」
飛影「俺には分かっているぜ、お前は主であるマヤを愛してしまった、違うか!?」
アーチャー「・・・っ!」






アーチャーの動きが止まった。






飛影「フッ図星のようだな」
アーチャー「くっ、貴様・・・」
飛影「もう一度言うぜ貴様はマヤを愛している!」
アーチャー「黙れぇぇ!」
飛影「だからあえて俺の方から戦いを挑んだのさ」





“ガキィン⚡️”






二度目の鍔迫り合い、アーチャーも本気で倒そうとしていた。







飛影「認めたらどうなんだ?」






アーチャーは黙ったまま飛影を睨みつけている。
そして今度はアーチャーが飛影に質問して来ました。






アーチャー「だとしたら、貴様はどうする?」
飛影「チッ、俺の質問に答えろ💢」
アーチャー「それを聞くためだけに俺に勝負を挑んだのか?」
飛影「そうだ」







アーチャーはドキンとした。
今まで考えないようにしていたマヤへの想いを見透かされたことに・・・。







飛影「さぁ答えろアーチャー、どうなんだ!?」







するとアーチャーは二刀の剣を自ら消した。
そしてヒロインの方へ近づいて行くとそっとヒロインを抱きしめた。







マヤ「アーチャー」






そして飛影の方に振り返ると・・・






アーチャー「ああ、お前の言う通りだ、俺はマヤを愛してしまった」
飛影「フッ、やはりな」
アーチャー「だが、今の関係で充分満足しているのも事実だ」






ヒュンケルも驚いている。






アーチャー「こんな俺をマヤは好きだと言ってくれた、そして何時しか俺はそんなマヤに惹かれて行った、お前には悪いと思いながらもな」
マヤ「飛影、お願いアーチャーを殺さないで」
飛影「勘違いするな俺はただアーチャーの気持ちを確かめたかっただけだ」






アーチャーはマメ鉄砲をくらったような顔をしている。






アーチャー「愛している」
マヤ「アーチャーうれしいけど私•••」
飛影「アーチャーこれからは堂々としていろ」






とんでもないことを言い出した飛影にヒュンケルもア然とした顔をしている。






ヒュンケル「おい!本当にそれでいいのか?」
アーチャー「飛影・・・それでいいのか?」
飛影「黙っていられるよりマシだ」






一番びっくりしているのはヒロインである。






マヤ「本当にいいの?二人とも」
アーチャー「マヤ、俺はお前が好きだ、だからお前に何かあったら俺が全力で守る」
マヤ「アーチャー・・・」
アーチャー「だからといって今までとは何も変わりはしない」






飛影は剣を収めた。






飛影「お前にならマヤを任せられる」
アーチャー「これからは本当の意味で共同生活になるぞ」
飛影「構わん、これからは義務だから守るという考えはしないことだ」
アーチャー「無論、愛するお姫様のために全力を尽くすつもりだ」






と言って飛影を見て微笑んだ。







飛影「それでいい、出かける、マヤを頼む」
アーチャー「分かった」
飛影「ヒュンケル行くぞ」






ヒュンケルと飛影は再び出て行きました。
ヒュンケルは飛影を見つめていた。
しばらくして話しかけた。






ヒュンケル「アーチャーともライバル関係になっちまったな」
飛影「あいつはお前とは違うタイプだ、戦ってみてヤツの剣の技術のすごさが分かった」
ヒュンケル「俺も見ていてあの男の剣の腕に驚愕した。スピードが速く動きにも無駄がなかった」
飛影「ヒュンケル・・・」






ここで飛影は初めて本音を口にした。






ヒュンケル「なんだ・・・?」
飛影「アーチャーも鬼宿も戦っていて負けられんと思ったのは確かだ」
ヒュンケル「鬼宿も・・・?」






ヒュンケルは飛影の意味深な言葉に疑問を感じた。





飛影「お前にはハッキリ言っておこうと思ってな」






飛影は右手の人差し指でヒュンケルを指して言いました。






飛影「これだけは言っとくぜ、俺のライバルはお前だ」
ヒュンケル「なぜそうまでして俺にこだわる?」
飛影「それはお前の魂の力である闘志に惹かれたからだ」
ヒュンケル「俺の闘志に?」
飛影「ああ、一目でお前と闘ってみたいと思った」
ヒュンケル「ほぅ・・・それで?」
飛影「俺の感じたとおりだった」
ヒュンケル「と、言うと?」
飛影「フッ」






ヒュンケルはなかなか本音を言わない飛影に苛立ちを感じた。






ヒュンケル「貴様・・・本心を言え💢」
飛影「目さ、お前のその目を見た時から俺の中に熱い想いが込み上げて来たのさ」
ヒュンケル「最初に出会って俺の目を見てライバル心を懐いたと言うのか?」
飛影「ああ」






飛影は今まで口にしない、戦いの中で気持ちを表すタイプなのだが、
ここで言うということはヒュンケルという男が飛影の中で大きな存在であるとゆう
証拠である。
飛影にそこまで言わせる男は恐らくヒュンケルただ一人だろう。
そしてライバルの反応は・・・
ヒュンケルは微笑むと飛影を見た。





ヒュンケル「俺からの返事だ」






と、言って飛影に近づくとボディーブロを入れた。





“ドス❗️”






飛影「ぐぅ・・・」
ヒュンケル「これが俺の返事だ」






そう言うと飛影の鳩尾から拳を抜いた。





飛影「貴様・・・!ズルイぞ俺にだけ言わせるのは・・・」
ヒュンケル「スキを見せる貴様が悪い」
飛影「な・・・に!」






飛影は腹を押えながらヒュンケルを睨みつける。
そして本当に本音は言わないつもりか?と思ったその時
ヒュンケルは飛影を見つめた。






ヒュンケル「俺も一目見て貴様にライバル心を懐いた、つまり貴様とまったく同じというわけさ」
飛影「ヒュンケル・・・お前も俺と同じだったのか?」
ヒュンケル「ああ、そうだ飛影、しかし貴様は一つウソをついたな」
飛影「ウソ・・・?」





それは飛影自身忘れていることだった。






ヒュンケル「俺とコンビを組む時にコエンマに『ライバル同士で組んだら最強のコンビだ』と言われてから俺にライバル意識を持ったはず」
飛影「チッ・・・覚えてたのか?」
ヒュンケル「無論だ忘れはしない、このウソつきめ」
飛影「違う!コエンマのあの言葉で確信したんだ、俺のモヤモヤの意味がコエンマのライバル同士で組めと言われた瞬間に俺がお前をライバルだと思っていたのだと分かったんだ」
ヒュンケル「ではウソを言っていたわけではないのだな?」
飛影「当たり前だ!ったく本気で入れやがって💢」
ヒュンケル「フッ」






改めてお互いの気持ちを確かめ合った二人だった。
飛影VSアーチャーから、またヒュンケルと少しやり合ってしまいましたが
これからの二人にとってはお互いの本当の気持ちを再確認できてよかったでしょう





ヒュンケル「飛影、また貴様と同じ土俵に立てることをうれしいぜ、これで条件は同じだ」
飛影「ああ、力比べでも負けやしない!」






“バチ⚡️バチ⚡️”






火花を散らす。





ヒュンケル「その言葉憶えておくぜ」
飛影「この一撃の礼はさせてもらうぞ」
ヒュンケル「フン、スキを見せる貴様が悪い」
飛影「口の減らないヤローだ!」
ヒュンケル「その言葉そっくりそのまま返そう」





“バチ⚡️バチ⚡️”







火花を散らして睨み合う






飛&ヒュン『ふん!!』






その頃、アーチャーとヒロインは・・・






マヤ「飛影ったら遅いわね」
アーチャー「ライバルといるならまだ帰っては来ないだろう」
マヤ「ま~た勝負でもしているのかしら?」
アーチャー「さぁな、飛影が戻るまで俺が傍にいてやる」
マヤ「クス♪・・・どうしたの?今日はいつもより優しいじゃない」
アーチャー「自分の本当の気持ちに気づいたからな」






ヒロインは微笑んだ。
そこへ家の前でヒュンケルと別れて飛影が帰って来た。






マヤ「あっ帰って来た、お帰りなさい」
飛影「アーチャーはいるか?」
アーチャー「ここにいる」






マヤのとなりに現れた。






飛影「疲れた、少し休む」
マヤ「そう、夕飯になったら呼ぶね」
飛影「そうしてくれ」






飛影は二階へ登って行きました。
アーチャーはヒロインとリビングでソファーに腰掛けた。
飛影は二階の寝室に入るとベッドに倒れ込んだ。






飛影「クソ!ヒュンケルの奴、本気で入れやがって💢」





腹を押えている。
そしてライバル•ヒュンケルも自分の部屋でくつろいでいた。






ヒュンケル「飛影、俺のライバル、お前は俺がこの手で倒す!」






独り言を呟いている
一方、飛影はまだ腹を押えていた。





飛影「クッソォ・・・」






飛影は横になって眠りについた






マヤ「夢の中でも闘ってるみたいだね」
アーチャー「忙しい奴だ、あれで疲れは取れるのか?」
マヤ「どうかしら?」
飛影「どうした?ヒュンケル立ち向かって来い!」
マヤ「ほっとけばそのうち静かになるでしょ」
アーチャー「そうだな、そっとしておこう」






しかしデカイ寝言だこと。
トレーニングと言うより安眠戦闘の方が正しいかも・・・
そしてヒュンケルの方もいつの間にか眠っていた。
そして彼も・・・






ヒュンケル「アマイぞ飛影、おおおっ・・・勝負はこれからだ!」





こちらも熟睡しながら戦闘していた。
しかも会話まで成立していた。





ヒュンケル「行くぞ飛影!」
飛影「来い!ヒュンケル」





ヤレヤレ・・・






つづく。






















ごちゃ混ぜアニメ56話

     
  『マヤとアーチャー』




その日、飛影はヒュンケルや鬼宿と任務でパトロールに出ていた。
家ではマヤとアーチャーの二人きりです。







マヤ「あと一時間ほどしたら飛影帰って来るから今のうちに買い物に行きましょう」
アーチャー「ああ、買う物のメモはちゃんとしたのか?」
マヤ「ええ、バッチリよ」





マヤさんは鍵を閉めました。
アーチャーは姿を現したままマヤさんの後を歩いた。
マヤさんはメモを見ながらブツブツ呟いている。







マヤ「えっと•••ティッシュペーパーに包帯、お米、みそ、バターもなかったわね」
アーチャー「さすがだな、細かく書いてある」
マヤ「一応これでも主婦だもん」





皿屋敷商店街に着きました。
商店街の奥に大きなデパートがあります。
たいていの食材は商店街の中で買え揃え足りない時は大きなデパートで買います。







マヤ「お米と味噌とバターはこれでOK、すいません会計お願いします」
店員「ハイヨー三つで1200円ね」
マヤ「丁度あります」
店主「まいどー」






次に大きなデパートへ向かいます。






アーチャー「それは私が持とう」
マヤ「ありがとう、アーチャーがいてくれると助かるわ」








ニコッと笑うマヤ、アーチャーの方も悪い気はしない。
アーチャーはエコバックを持ってマヤに着いて行く







マヤ「あらセールだって、ラッキー行きましょう」






マヤの顔つきが変った。
それを見たアーチャーは覚悟を決めた。







アーチャー(ヤレヤレ、なんとゆうタイミングで来てしまったんだろう)





そうセールの時、マヤさんはドカ買いをするのでふだん
クールなアーチャーを目を丸くさせる過去があった。






マヤ「洗剤超安い298円だわ、二つ買っちゃお」






別のフロアでは・・・







マヤ「DVD-RW50枚組み1050円、二つで2100円か買っちゃおう、ケースも二組いるわねこれで一つ500円!?ラッキー」





マヤさんは今ハマッテいるドラマをハードディスクに録画しているので
溜まった分をDVDにダビングしたいと思っていたのだ。
これでひと通りの買い物が済みました。
帰り道ケーキ屋に寄っておやつを買おうと店の中へ入って行きました。





店員「いらっしゃいませ!」
マヤ「わぁ~こんなに種類があるぅ」





ケーキ屋お茶菓子がオール150円のお店だった。
ここでもマヤさんは張り切っていた。





マヤ「よ~し、ピーチタルトとイチゴタルトとレアチーズケーキ・チョコレートショコラ、あと牛乳プリン六個下さい」
店員「はい、全部で1200円になります」
マヤ「あっピッタリ1200円ありま~す」
店員「ではレシートのお返しです、少々お待ち下さい、お包み致します」
マヤ「はい」




アーチャーは横目で見ている。





アーチャー「三人しかいないのにこんなに買ってどうする?」
マヤ「たまにはいいじゃない、アーチャーは紅茶担当ね」
アーチャー「ああ、ダージリンでいいのだろう?」
マヤ「ええ、アーチャーの入れてくれるダージリンティーが一番好き」
アーチャー「しかし、こんなに食べたら太るぞ」
マヤ「一度には食べないわよ」
アーチャー「それを聞いて安心した」
マヤ「それに飛影とアーチャーの分もあるのよ」







ガラスケースからパパ~と決めて注文していたので
自分と飛影の分もあると聞いてアーチャーは安心した。






店員「お待たせしました」
マヤ「どうもありがとう」
店員「ありがとうございました」






ヒロインとアーチャーは家に帰りました。
家に帰ると荷物を整理しました。
そこへ飛影たちが帰って来ました。
ギリギリ間に合った。





飛影「なんだ、どっか行って来たのか?」
マヤ「買い物、アーチャーと一緒にね」
鬼宿「お邪魔します」
マヤ「あら、どうぞ」
ヒュンケル「すいません失礼します」






鬼宿とヒュンケルも上がりました。






マヤ「お疲れ様、どうでした?パトロールの方は」
ヒュンケル「いつもと変りません、平和そのものですよ」
マヤ「そうよかった。丁度いいわうちでご飯食べて行きませんか?」
鬼宿「あっ俺、美朱が待ってるから、このまま帰ります」
マヤ「そっか、ヒュンケルさんは?」
ヒュンケル「俺は今日夕方まで一人なんで・・・いてもいいか?」
マヤ「もちろん」
鬼宿「あっじゃ俺もう行かなきゃ、じゃな飛影」
飛影「ああ」





鬼宿はいそいそと帰って行きました。





マヤ「じゃ片付けたらお昼にするわね」
飛影「どうでもいいがこれは何なんだ?」
マヤ「エヘッ!アーチャーとデパート行ったら買いすぎちゃった」
アーチャー「商店街の奥に大きなデパートができていて、そこへ行って来たのだ」
飛影「あ~新しくオープンした、あれか、それでこんなに買ったのか?」
アーチャー「セールだったおかげで大量に買えた、おやつもな」





アーチャーがケーキの箱に目配せしながら答えた。






飛影「ケーキ?中身を観ていいか?」
マヤ「いいわよ」






飛影は箱のフタを開いた。





飛影「タルト二種類とレアチーズケーキ、チョコレートショコラか・・・このビンに入っている白いヤツはなんだ?」
アーチャー「牛乳プリンだ」
飛影「ほぅ」






マヤは片付けを済ませるとケーキのフタを閉めて下の冷蔵庫にしまいました。





マヤ「さて、お二人さんお昼は何が食べたい?」
飛影「マグロの赤身とトロ寿司」
マヤ「あんた殺すわよ、いくらすると思ってるの?」
飛影「冗談だ、刺身とかはないのか?」
アーチャー「さっきデパートの地下で刺身盛り合わせを買ったよな」
マヤ「あれ夕食にしようと思ったんだけど•••」
飛影「他に何がある?」





マヤさんは乾麺の収めてあるケースを引っ張り出して来ました。





マヤ「スパゲッティーのソースでホワイトソースがあるけど」
飛影「スパゲティーの麺は?」
マヤ「あるわよ、これにする?」
飛影「ああ、アーチャーとヒュンケルもそれでいいか?」
アーチャー「私はなんでも構わない」
ヒュンケル「俺も」
マヤ「決まり、じゃあたまには飛影に作ってもらおうかなぁ」
飛影「ほぅ、いいとこに目をつけたな・・・フフン」






飛影はうれしそうに言う。
山岡さんに料理を習っているので腕を振るう機会ができたからだ。







マヤ「じゃ私たちは少し休ませてもらうわ」
飛影「マヤとヒュンケルはいい、アーチャーは手伝え」
アーチャー「いいだろう、マヤも少し休んでいろ」
マヤ「じゃお言葉に甘えて、ハードディスクに録画したドラマダビングしようっとヒュンケルさん行きましょう」
ヒュンケル「あ・・・ああ」






キッチンに残った飛影とアーチャー
飛影は材料を揃えた。







飛影「アーチャーは鍋の準備をしろ」
アーチャー「分かった」







大きめの鍋とソースを作るための小さめの鍋も出した。






飛影「俺がソースを作るからお前はパスタを茹でろ」
アーチャー「ふむ、塩を入れるがいいか?」
飛影「お前も入れるのか安心したぜ」







アーチャーは少し微笑むと鍋に水道水を入れて火にかけた。
飛影はマッシュルームの缶を開けた。
アサリの缶もあったので開けました。
次に玉ねぎをみじん切りにして鍋にバターを溶かして炒めた。
香りをつけるためニンニクも加えて炒めました。






アーチャー「ほぅ、さすがだな」
飛影「フッ、そっちはどうだ?」
アーチャー「まだ沸騰せん」






次に飛影は水を500CC入れてマッシュロームとアサリを加えた。
これで水が沸騰したらホワイトソースの欠片を溶かし入れます。
その頃、マヤさんはドラマをダビングしながら二人の後ろ姿をチラッと見ていた。






マヤ「クス!あの二人上手くやってるみたいね」
ヒュンケル「性格も少し似ていますね」
マヤ「無愛想なとことかね♪」






飛影のホワイトソース作りが進みます。







アーチャー「それではソースになる前に固まってしまうぞ、火が強いんだ」
飛影「分かっている、ここで牛乳を400CC加えて弱火にすれば問題ない」






飛影が左手で牛乳を入れようとすると・・・






アーチャー「私が入れよう」
飛影「少しずつ入れるんだぞ」
アーチャー「分かっている、いいから固まらないようかき混ぜてろ」






アーチャーの言うことにはムキにならずに素直に聞く飛影。
アーチャーはゆっくり牛乳を加えて行った。






飛影「よし、そのくらいでいいだろう、味をみる」






飛影が味見をした。






アーチャー「どうだ?」
飛影「薄い・・・こうゆう時は固形のコンソメを入れればいい」







飛影は自分でコンソメの封を開けて砕いて入れた。
そうして再度味見をした。






飛影「ふむ・・・アーチャーこれでどうだ?」






アーチャーも味見をした。





アーチャー「完璧だな、これでいいだろう」
飛影「よし、パスタの方はどうだ?」
アーチャー「入れたばかりだ、ちゃんと6分計っている」
飛影「任せるぜ」






アーチャーはパスタを茹で続けた。
ちゃんとタイマーを使って6分計っています。





アーチャー「あと4分だ」





飛影はホワイトソースの火を弱火にしてトロトロ温めた。






アーチャー「火を調節するタイミングもバッチリだな」
飛影「まぁな・・・」






まさに阿吽の呼吸で調理を進める飛影とアーチャー





ヒュンケル「思いのほか仲がいいようだな」
マヤ「ふしぎよね」
飛影&アーチャー『完成!』






飛影とアーチャーの声が揃った。
マヤとヒュンケルは席に着いた。






ヒュンケル「いい匂いだな」
アーチャー「これはヒュンケルとマヤだ」
マヤ「ありがとう、美味しそう」
ヒュンケル&マヤ『いただきます』






次に自分たちの分も盛り付けて席に座った。





アーチャー「では俺たちもいただくとしよう」





飛影とアーチャーも食べ始めた。





飛影「ふむ、こんなもんだろ」
アーチャー「飛影、チーズはかけないのか?」
飛影「かける」
マヤ「おやつはケーキがあるから、ヒュンケルさんも食べてって下さいね」
ヒュンケル「いいのか?」
飛影「構わん」
ヒュンケル「そうか、ならお言葉に甘えるとしよう」






昼食を済ませて少しお腹を休めると三時のおやつになった。
アーチャーは約束通りダージリンティーを四人分入れてくれた。





アーチャー「紅茶を淹れたぞ」
マヤ「うん、さぁどれにする?」





四人は箱を覗き込んだ。






マヤ「ヒュンケルさんはどれにしますか?」
ヒュンケル「ケーキはほとんど食べないからよく分からん」
マヤ「好きなのどうぞ、アーチャーと飛影もね」
ヒュンケル「じゃ、このチョコみたいなヤツをいただこう」
マヤ「チョコレートショコラね、盛ります」





マヤはチョコレートショコラを皿に移してフォークと一緒にヒュンケルの前に差し出した。





マヤ「はいどうぞ」
ヒュンケル「ありがとう」
飛影「俺はピーチの方がいい」
マヤ「じゃアーチャーは?」
アーチャー「レアチーズにする」
マヤ「よし、私はストロベリータルトっと」





アーチャーが紅茶を入れて配った。






アーチャー「砂糖とミルク、レモンは好みで入れてくれ」
マヤ「私ミルク」
ヒュンケル「俺はレモンティーにするとしよう」
飛影「俺は砂糖のみストレート」
アーチャー「私もだ」






紅茶を飲みながらケーキを堪能しました。





マヤ「う~ん美味しい!」
ヒュンケル「飛影、敵は次にどう出ると思う?」
飛影「さぁな・・・なぜそれを俺に聞く?」
ヒュンケル「なにかイヤな予感がするのだ」
マヤ「また何か起こると言うんですか?」
ヒュンケル「俺の思い過ごしならいいんだが・・・しかし」






そこまで言うとヒュンケルは黙ってしまった。
飛影は・・・






飛影「アーチャー・・・」
アーチャー「んっ・・・」
飛影「俺にもしものことがあったら、マヤのことを頼む」
アーチャー「マヤのことは引き受けた」






アーチャーのその言葉を聞いて飛影はうなずいた。
そして飛影はもう一つ試しておきたいことがあった。






飛影「もう一つ頼みがある」






と言うと飛影の目つきが変わった。
その目を見てアーチャーにも伝わったようだ。
アーチャーの目つきも変わった。
ケーキを平らげると飛影とアーチャーは立ち上がった。






アーチャー「場所を変えるとしよう」
飛影「・・・ああ」






マヤさんには訳が分からない。






マヤ「なに?どこ行くの?」
ヒュンケル「マヤさん二人を信じるんだ」
マヤ「え・・・っ、まさか!」






ヒュンケルはマヤの手を取って止めた。







マヤ「ヒュンケルさん放して•••」
ヒュンケル「行かせるわけにはいかない」








飛影とアーチャーは外に出た。
二人は戦うことを決意した。
そして勝負は廃教会でやることに・・・







アーチャー「お前とこんな形で戦うことになるとはな、言っておくが遠慮はしないぞ」
飛影「弓兵であるお前に剣で負けるわけにはいかない」
アーチャー「フッ、確かに俺は弓兵クラスのサーバントだが剣の方もそれなりに腕が立つぞ」






そう言ってアーチャーは両手に干将莫取こと陰陽の夫婦剣を手にした。
飛影も剣を抜いて鞘をほうり投げて構えた。
ここからアーチャーと飛影の本気の剣術勝負が始まる。






つづく。

ごちゃ混ぜアニメ55話

    
      『決闘! 飛影VSヒュンケル』


  
森の中で鉢合わせた飛影とヒュンケル。
お互いを倒すため修業しに来たというのにお互いへのライバル心がぶつかり合い
修業をした後に勝負することに・・・
そして今、二人は対峙している



飛影「やるからには手加減はしない、真剣勝負だ」
ヒュンケル「望むところだ」




飛影が妖闘気を放った
ヒュンケルも聖光気に近い光の闘気を放った






飛影「邪王炎殺煉獄焦!」
ヒュンケル「アバン流拳殺法、地龍拳!」





“ゴツ~ン💥バチ⚡️バチ⚡️グググッ⚡️”






二人の必殺拳がぶつかり合う
あまりの威力に両者はふっ飛んで行った。






飛影「うおっ!」
ヒュンケル「うおおっ!」






二人の力はほぼ互角である





飛影「ちぃぃぃっ・・・!」
ヒュンケル「クッ・・・!」






同時に立ち上がり睨み合う
その時、飛影はハッと我に返った。






飛影(意地は張らん、あいつはライバル、持てる力でぶつかって行くと決めたんだ)
ヒュンケル(ムッ、飛影の目つきが変わった、何を考えてやがる?)






ヒュンケルは飛影を睨みつけながら手の内を探っていた。





飛影(俺の狙いを探れヒュンケル、気づいた時が勝負だ!)






キラン⭐️と飛影の目が光った。
それを見てヒュンケルも気づいた。







ヒュンケル「おっ・・・フッククク!読めたぜ、貴様の狙いが・・・俺も同感だ意地を張らずただ全力で闘おうじゃないか」
飛影「本当に見抜きやがった、フフン♪」
ヒュンケル「そうでなくては貴様のライバルは務まらん、そうだろう」
飛影「お前らしいな、さて・・・これからが本番だぜ」
ヒュンケル「ああ、望むところだ!」





距離を採ると再びぶつかり合った
まずはクロスカウンターそこから両者は同時に指を絡み合わせて四つに組み合った。






“パシ💥ガシ⚡️グググ⚡️”






力比べは互角だ。






ヒュンケル「望み通りの展開のはず」
飛影「ああ・・・さてどっちが上かな?」
ヒュンケル「おもしろい、勝負だ!」






一気に力を込め合った。
充分な体勢になり睨み合う。
両者一歩も引きません。







ヒュンケル「この程度では俺は倒せんぞ!」
飛影「分かってるさ、勝負はこれからだ!」







この力比べの勝敗に寄って次の勝負にも繋がる。
だから絶対に負けられないのだ。






飛影&ヒュンケル『ウオオオオオオ!』






“グググググググググッ⚡️”






凄まじい力と力のぶつかり合い
しかしこれは決着をつける肉弾戦の前の
ウォーミングアップに過ぎない
こうすることでお互いの力を確かめ合っているのだ。
ここから決着をつける最後の肉弾戦に持ち
込むために体力を残しておかなくてはならないのだが・・・
余力が残っている方がそれだけ肉弾戦で有利になるからである。
まだまだ力比べが続く
なかなか肉弾戦に持ち込めない






ハドラー「あの二人、アレのタイミングを計っているのか」
アバン「そのようですね」
幽助「やっぱ決着は肉弾戦か果たしてどっちが有利かな?」
ポップ「肉弾戦ならヒュンケルの方が上に決まってらぁ」
ヒム「そうとも限らねぇぜ、飛影もかなり腕を挙げてるからな」






そう答えるヒムを見つめているチウは・・・






チウ「ふむ、ヒムちゃんの言う通りだ、ましてやヒュンケルくんがライバルと認めた相手だ決着がつくまで分からないのだ」
桑原「そういうこった、ポップ決めつけんのは早いぜ」
ポップ「ヘン!」
ヒュンケル「クッソォ~!」
飛影「負けるかぁ!」







闘衣はオーラで燃えてしまい生身となった。
更に力を込め互角の力比べがヒートアップして行きます。







飛影「この程度で音をあげてたまるか!」
ヒュンケル「このバカ力が!負けんぞ、勝つのは俺だ!」
飛影「ほざけ💢」







生身となった今、いつでも肉弾戦に切り替えられる
にも拘わらずどちらも一向に動こうとはしない。






マァム「ヒュンケル・・・」
陣「これは難しいべ」
マァム「えっなにが?」
アバン「二人は決着の肉弾戦に持ち込もうにも動けないのですよ」






アバンの言う通りであった。






マトリフ「ライバルに遅れを取りたくない、それが最後の勝負に持ち込めない理由だ」
ダイ「それにしても、よく体力が持つよあの二人」
ラーハルト「ええ、まだ充分余力を残している大したものだ」






全力でぶつかり合っていても最後の勝負まで余力を残しておかなければならないため力のコントロールが難しい。
考えた末、二人の出した答えは・・・






飛影&ヒュンケル『セーノ、ハァ!』






同時に離れた。






飛影「ハァ・・・ハァ・・・フッ」
ヒュンケル「ハァ、ハァ、フッ」






息を整えて微笑を浮かべ見つめ合う。
そして初めて肉弾戦の構えを取った。







ヒム「ほぅ、そう来たか」
蔵馬「やはり変わったな、飛影」
幽助「ああ、これもヒュンケルの存在がデカイという証拠だな」






いよいよ決着をつけるための肉弾戦が始まる。
ヒュンケルは飛影に向けて拳を突き出して・・・






ヒュンケル「勝負だ!」






と、言い放つ。
それに対し飛影はうなずきで答えるのだった。
間合いを計り距離を詰めて行く。





ヒュンケル(必ず勝負を五分にしてやる!)
飛影(ここまで来て負けるものか!)






ただ全力でぶつかり合う最後の決着をつけるために
ライバルに自分の方が上だと思い知らせるためには負けられない。
もちろん使うのは肉体のみ。
放っているオーラが消え同時に突っ込んで行き打ち合いが始まった。
クロスカウンターが極まり、そこからフットワークを使って打ち合った。





飛影「くらえっ!」






“ズドッ💥”





ヒュンケル「グハッ、ちぃっ、ウオオオ!」






“ズドッ💥”






飛影「グワァァァ・・・!」






ボディーブロを交互に入れ合った





ヒュンケル「お返しだ!」
飛影「ぐぅぅぅっ」
ヒュンケル「俺が勝つ!」
飛影「勝つのは俺だ!」






飛影の渾身の一撃がヒュンケルの鳩尾に極まる。






“ドゴォ💥”






ヒュンケル「グハッ・・・まだだ!これしきのことで倒れてたまるか!」






“シュ⚡️ドス💥”





透かさずヒュンケルも拳を飛影の鳩尾にブチ込んだ。






飛影「ぐぅ ・・・お返しだ!」






負けずに飛影もアッパーをやり返す。





“ゴス💥ドシャ💥”





ヒュンケルが仰向けに倒れた。






飛影「どうした?もう終わりか?」
ヒュンケル「ぐっ・・・まだだ!」
飛影「ならばかかって来い!」






ヒュンケルは立ち上がると闘志を燃やした。
そして瞬間移動して飛影を殴り飛ばした。






“バキ💥”






飛影「ぐぅ・・・っ」






それから殴り合いが続く
超一流の格闘センスを持つ者同士の互角の肉弾戦がくり広げられている。
ここまで半分くらい闘気を使っている。






“パシ⚡️”






パンチを受け止め合い力比べになった。







“ググググッ💥”






ヒュンケル「力は互角だな、だがこの勝負は俺が勝つ!」
飛影「フン、それはどうかな・・・?」






“グググググ⚡️”






ヒュンケル「!」





飛影の方が押して行く





ヒュンケル「そうは行くか!」





それをまたヒュンケルが力で押し返す。






飛影「チッ、なめるな💢」
ヒュンケル「そっちこそ💢」





睨み合い火花を散らす両者。






飛影&ヒュンケル『貴様には絶対に負けん!』







衝撃で二人は森の中までふっとんで行った。






“ドドォン💥”






飛影「うおっ!」
ヒュンケル「うわっ!」





森の彼方から戻って来ると中央でぶつかり合いクロスカウンターが炸裂した。






“シュ⚡️バキィ💥”






ヒュンケル「うぐっ!」
飛影「うぐっ!」





クロスカウンターで顔が捻れながらも睨み合う両者
そして必殺拳勝負で拳がぶつかり合うのだった。






ヒュンケル「アバン流拳殺法・地龍拳」
飛影「邪王炎殺煉獄焦」







“ドカ~ン💥バチ⚡️バチ⚡️”






必殺拳の衝撃でまたふっ飛んで行った。
なんとか着地して止まる両者。
微笑みを浮かべ見合っている。






ヒュンケル「飛影よ、なぜ双龍拳を使わんのだ?」
飛影「お前には使わんと言ったはずだぜ、頼光との戦いをお前も見ていただろう」
ヒュンケル「だが双龍拳を使わずして俺を倒せるのか?」
飛影「炎殺拳でもお前を倒せるくらいの力はあるぜ」
ヒュンケル「フッ強気だな」
飛影「見せてやるぜ・・・」







邪眼を開き妖霊気を放出した。






飛影「ハアアアアア!!」






“バチ⚡️バチ⚡️”





ヒュンケル「炎殺拳かおもしろい、受けて立つ」






ヒュンケルも拳に力を込めて構えた。






ヒュンケル(闘気光弾で勝負してやる!)







全身から闘気を放出するヒュンケル
飛影との真っ向勝負に出るつもりです。






飛影「行くぜ、ヒュンケル」
ヒュンケル「来い!」






地を蹴りヒュンケルめがけて飛び込んで行く飛影。
ヒュンケルはカウンターを狙って待ち構えていた。






飛影「邪王炎殺拳・・・!」
ヒュンケル「うおおおっ!」






“ズギャ💥”






ヒュンケルはパワーナックルで応戦して来た。
更にヒュンケルは休まず攻撃に出たのだった。





“ドスッ💥”







ヒュンケルの左の拳が飛影の鳩尾にヒットしている






ヒュンケル「勝負あったな、飛影」
飛影「ぐぅぅ・・・クソ」






飛影がダウン。
ヒュンケルの格闘センスがわずかに飛影を上回ったのだ。





ヒュンケル「貴様の手の内は知り尽くしているぜ」
飛影「チィ、うっ!」
ヒュンケル「勝ったのは俺の拳だ」






軍配はヒュンケルに挙がった。
ヒュンケルは宣言通り勝負を五分にして来た。
するとヒュンケル振り返り幽助たちに合図を送った。
それを見て幽助たちは二人に近づいて行きます。







幽助「飛影、惜しかったな、だがいい勝負だったぜ」
ヒュンケル「フッ最後まで闘志を見せつけやがった」
アバン「ヒュンケル、行きましょうか、桑原くん飛影くんの方をお願いしますね」
桑原「おぅ、よいしょっと、へっいいツラして眠ってやがる」





ダウンしてんだって・・・ 
寝ているわけじゃない
桑原が飛影を家まで運んだ。






マヤ「そう負けたの、ありがとう桑原くん」
桑原「いいってことよ、じゃあな」






ヒュンケルは家で手当てを受けた。
マァムがベホマをかけた。
体力は戻ったが傷やアザはそのままでいいと言うのでそうした。






ラーハルト「また追いついたな」
ヒュンケル「次は俺が追い越してやるさ」
ラーハルト「そうしてもらいたいものだ」
ヒム「それにしても飛影の奴も強ぇよな」





しみじみ言うヒムにヒュンケルは・・・






ヒュンケル「強敵だったよ」





と答えた。
一方、自分の寝室のベッドで目覚めた飛影は桑原と目が合って・・・





飛影「お前が運んでくれたのか?」
桑原「相変わらず軽いな、おめぇ」





そこへ雪菜が入って来ました。






雪菜「和真さん、飛影さん起きましたか?」
飛影「雪菜!」
雪菜「あっ起きてらしたんですね、傷は痛みますか?」
飛影「た、大したことはない」
桑原「雪菜さん、マヤちゃんなにしてます?」
雪菜「台所で飛影さんにうどん作っています」





雪菜が笑顔で答えると桑原は飛影の方をチラッと見て言った。





桑原「俺ちょっとマヤちゃんの手伝いに行きますから雪菜さんは飛影のことを頼みます」
雪菜「いえ、マヤさんのお手伝いなら私やりますから・・・」






と言う雪菜に桑原はそっと近づくと雪菜の耳元でこう囁いた。






桑原『ずっと会いたかった兄さんなんでしょ雪菜さんが面倒診てあげて下さい』
雪菜「和真さん・・・ハイ」







笑顔で返事をする雪菜に微笑むと桑原は部屋を出て行きました。






マヤ「あら桑原くん、雪菜ちゃんは?」
桑原「兄妹水入らずで二人きりにしてあげた」
マヤ「へぇ~、いいの?」
桑原「こんな時じゃなきゃ、なかなか話す機会がないだろ、あの二人」
マヤ「クス♪それもそうね」






二階の寝室では雪菜が飛影を看病していた。
治癒能力で傷の手当てをしている。


 


雪菜「あのにぃ飛影さん、キレイな顔をしてますね」
飛影「フッ当たり前だ」
雪菜「それは私と飛影さんが双子だからという意味ですか?」
飛影「そう取れるか?」
雪菜「あ、その何となくですけど」

 




雪菜は恥ずかしくなって顔を赤らめた。
すると飛影は今まで雪菜には言わなかったことを問いかけた。





飛影「お前、なぜ俺がお前が桑原とつき合うのを認めたか分かるか?」
雪菜「いいえ、それずっと聞きたかったんです、教えて下さい」





その答えはなんとも飛影らしいものだった。





飛影「あいつのツブれたツラならお前の美しさ映えるからだ」






すると雪菜も・・・





雪菜「はい」





と笑顔で答えるのだった。
否定しないのかよ! 





飛影「これは二人だけの秘密だぞ」
雪菜「もちろんです飛影さん」






飛影と雪菜は二人だけでクスクスと笑った。
ひでぇ兄妹。
でもさすが双子






飛影「だが、あいつならお前を大事にして守ってくれるだろう」
雪菜「はい、あっあの痛くはないですか?」





雪菜の治療が終わりました。





飛影「ああ平気だ・・・」






と、思わず雪菜の手を握ってしまった

そこへマヤが鍋を持って部屋に入って来たので慌てて手を放した。
桑原も一緒です。

 



マヤ「はい、うどん出来たわよ」
雪菜「わぁ~いい匂い!」






誤魔化すように雪菜が言った
テーブルに敷板を敷いて鍋をその上に置きました。





桑原「マヤちゃん手際がよくて感心したぜ」
マヤ「フフ♪アーチャーも少し手伝ってくれたのよ」





アーチャーは姿を見せない。




マヤ「熱いうちに食べて」
飛影「ああ」



 

飛影はうどんを食べた。
同じ頃、ジュニアール家のヒュンケルは・・・





ヒム「しかしお前さんもタフだよな」
ラーハルト「体はどうだ?」
ヒュンケル「さすがにダメージはある、マァムのおかげで多少回復したが」






アバンとマァムはしゃべっている三人を見つめていた。
ダイとポップはリビングでテレビを見ている。
テレビを見ながらダイがヒュンケルに話しかけました。






ダイ「ヒュンケル〜飛影さんと闘った感想は?」
ヒュンケル「ふむ、強かったよ」
ダイ「ヒュンケル、すごく燃えてたよ闘志剥き出しって感じでさ」
ポップ「あんな姿、ふだんのお前からじゃ想像できないぜ」






ヒュンケルは微笑みました。





ヒュンケル「あいつに闘志を見せつけられると俺もつい対抗したくなるんだ」
ヒム「その気持ち、よく分かるぜ」
ラーハルト「あそこまで貴様を熱くさせる男とは、飛影が貴様にとって大きな存在だというのがよく分かる」
ポップ「ったく負けず嫌いだなぁ」
ヒュンケル「当然だ、ライバルなんだから」
ヒム「そうだよな」







ヒムが援護射撃してくれた
アバンとマァムはキッチンで聴き耳を立てている。
ハドラーはダイやポップとソファに座って聴いていた。





ヒュンケル「飛影ともう一度闘いたい」
ヒム「おいおい今さっきやり合って来たばかりじゃねぇか」
ヒュンケル「何度でも闘いたいくらいだよ飛影と闘っている時が一番楽しいんだ、何より俺らしくいられる」
ハドラー「飛影もそう思ってるかもしれんな」
ヒュンケル「フッだといいがな」
ラーハルト「やれやれだ」






呆れ顔のラーハルトとヒム
ヒュンケルさん飛影は今うどん食ってますよ





ヒュンケル「飛影・・・」




つづく。

2013年1月25日金曜日

成り切る!

今日も歌の練習をしています。
歌う曲の中には檜山さんのキャラクターソングも入ってます。
今日は無限のリヴァイアスのエアーズ・ブルーたちの曲も練習します。
練習とは本当は檜山さんの演じるキャラに成り切るんです。
僕の場合役に入る時は目を閉じて5秒~10秒で役の人物に入り込めます。
これは菅野ゼミの菅野先生のお墨付きです。
おかげで自信が持てました。
それは俺の大事な財産であり武器でもあるんです。

2013年1月24日木曜日

ごちゃ混ぜアニメ54話

           
        『想い』


飛影とヒュンケル、お互いに相手を認め競い合うライバル
今日は霊界からの指令もない。
飛影とヒュンケルは森の中で鉢合わせた。





飛影「やはりお前も来ていたか」
ヒュンケル「お前も修業か?」
飛影「見れば分かるだろう」





ヒュンケルはフッと微笑むと飛影の目を見つめて言った。





ヒュンケル「頑張れよ、楽しみにしてるぜ」






と言って右手を差し出した。
それを見てためらいもなく飛影も右手でヒュンケルの右手を握って・・・






飛影「ああ、お前には負けん」






と、握手を交わしながら答えた。
ヒュンケルはうなずきで答える。
“ググッ⚡️”と握り睨み合う。
そしてヒュンケルはゆっくり手を放して去って行った。
飛影は修業を始めた。
邪眼を開いて拳を構える





“パチ💥パチ💥”





炎と妖気が一つになると黄色のオーラに変化した。
黄色のオーラが柱のように伸びて行く。
それを少し離れた場所でヒュンケルがオーラを見ていた。
ヒュンケルも闘気を放ちオーラの柱を伸ばしていた
ヒュンケルのオーラは青白い。






ヒュンケル「飛影、お前は俺が倒す!」
飛影「ヒュンケル、俺も劣等感は捨てた、貴様と対等でいたい」
ヒュンケル「まずは勝負を五分にせんとな」







ヒュンケルは拳殺法に闘気をコントロールして使いやすくするため特訓を始めた。







ヒム「ヤレヤレ、あんな近けぇ距離でやるこたぁねぇだろうに・・・」
蔵馬「あの二人らしくていいと思うけど」
ヒム「フッ違げぇねぇ」







そして朱雀七星の鬼宿も別の場所で心宿と修業していた。








鬼宿「俺もまだまだやるぜ」
心宿「その意気その意気」







この日、三人は一日中修業していた。






飛影「ハァ、ハァ、まだだ・・・」







飛影は双龍拳のレベルアップを目指す。







ヒュンケル「飛影・・・」
飛影「ヒュンケル・・・」






お互いを意識し合う。






飛&ヒュン『待ってろよ、俺のライバル!』





“ド~ン💥”






アバン「二人ともとことんやり合いなさい」
ハドラー「あいつらのこれからが楽しみだな」
アバン「ええ、ずっと見守っていたいですね」
ハドラー「アバン、お前もすっかり父親だな」
アバン「ええ、バルトスさんから託された大事な息子ですからね」






と、バチッとウインクするアバンに
ハドラーもうなずく






幽助「しかし、あいつらケンカばっかして羨ましいぜ」
桑原「本当、常に火花散らして意識し合ってるもんなぁ」
凍矢「俺も飛影とヒュンケルの関係が羨ましい」







と、言う凍矢、そして陣たちも・・・







陣「幽助、おめえと闘いてぇトーナメント戦ではお互い負けちまって当たらなかったからな」
幽助「そうだな、正式な場じゃないが久々にやるか?」
陣「よぉし!負けねぇぞォ!」








幽助と陣も勝負することになった。








鬼宿「朱雀の力、朱雀の炎、使いこなしてやる!」
ダイ「みんなにまで火を点けちゃった」
ポップ「やりたい奴らにはやらせとけよ」
マァム「ヒュンケル」






それぞれの想いが湧き上がっていた。







ヒュンケル『飛影、聴こえるか?』
飛影『ああ』
ヒュンケル『どちらが先に拳法を極めるか競争しようぜ』
飛影『いいだろう受けて立つぜ』






ライバルの提案に飛影も乗りました。
飛影のその声に微笑むと・・・






ヒュンケル『次に勝負する時までに強くなってみせる!』
飛影『俺もだ、貴様には負けん!』






二人は修業を続けた。







ダイ「すげぇや、修業してるのにお互いに想いをぶつけ合ってるよ」
幽助「それであんな近けえとこでやってたのか」
翼宿「タマも負けてられへんな」
鬼宿「当然!」






みんな二人の様子が気になっていた。






チウ「おっ、いたいたすごいオーラなのだ」
蔵馬「お互い一歩も引かない」
クロコダイン「ここで見ていて大丈夫だろうか?」
アバン「大丈夫です、いいですよヒュンケルも飛影くんもいい顔をしてます」






修業でも火花を散らす二人。
仲間たちが見守る中どう進展して行くのか?
青白いオーラのヒュンケルと炎と黄色い妖気の混ざった飛影のオーラが火花を散らす。







マヤ「あら、みなさんお揃いで」
ラーハルト「飛影とヒュンケルの修業している様子がおもしろくてな」






みんなで見守っているところを見て
マヤも柳宿の横に座って見物することにした。
みんなの注目を集めていることも気づいていない飛影とヒュンケルそんな二人の修業が続く。
それから数時間後。






飛影『おい、聴こえてるか?ヒュンケル』
ヒュンケル『ああ・・・』
飛影『手合わせを願う』
ヒュンケル『望むところだ』






気を高める修業をしていた飛影とヒュンケルは対決モードに入りました。
飛影はヒュンケルの元へ辿り着くとヒュンケルも待っていた。
闘いが始まります。




つづく。



















ごちゃ混ぜアニメ53話


              『焼き鶏講座』



頼光を倒し再び平和が訪れた皿屋敷市。
この日、飛影は指令を片付け山岡と合流した。




山岡士郎「ヨォ!待っていたぜ」
飛影「それでこれからどこへ行くんだ?」
栗田ゆう子「まだ決まってないの、あなたに決めてもらおうと思って」
飛影「いいのか?」





自信あり気に答える飛影に期待を膨らませる山岡と栗田。





飛影「ついて来い」




ヒュンケル・鬼宿と別れると飛影は山岡と栗田を『居酒屋とんちゃん』の店の前で止まった。





飛影「ここだ」
栗田ゆう子「居酒屋とんちゃん、へぇ~」
山岡士郎「よくここに来るのか?」
飛影「二回だけ、マヤと幽助たちと来た」





整理しますと、まず幽助たちと来たのが一回目で二回目にマヤさんと来たのです。
飛影はもし山岡と行くならここにしようと決めていたのだ。
店に入るとカウンター席10個と8名が座れる畳の個室が二つありました。
栗田を真ん中にしてカウンターに座りました。
メニューを見てまず飲み物から注文した。






店主「おや、今日は奥さんは一緒じゃないのですかい?」
飛影「こいつらは仕事仲間だ」
山岡士郎「どうも初めまして、山岡です」
栗田ゆう子「栗田です」





山岡と栗田はあいさつすると飛影のことを尋ねた。





山岡士郎「彼はよくここへ来るんですか?」
店主「ああ、最近の常連さんだよ、妖怪だと聞いた時はびっくりしたがな」
飛影「まだ二回しか来てないぜ」
店主「二回も来てくれりゃ充分さ、いつもの盛り合わせね」






店主は冷蔵庫からアルミ板を取り出してラップを外して焼き鶏を炭火で
焼き始めました。





店主「飛影スペシャル、レバー以外はすべて塩です」
栗田ゆう子「塩!へぇ~」
山岡士郎「いただきます」






山岡と栗田はハツとつくねをそれぞれ食べました。





飛影「ふむ、やはり美味いな」






飛影は砂肝が好きらしい。





栗田ゆう子「砂肝が好きなの?」
飛影「ああ、いけないか?」
栗田ゆう子「いいえ、コリコリして美味しいわよね」
飛影「フフン♪そうだな」





山岡は飛影の方を見つめている。





山岡士郎「飛影、焼き鶏のメニューって言えるか?」
飛影「焼き鶏のメニュー・・・言えるぞ、モモ・かわ・ハツ・レバー・つくね・ねぎま・ぼんじり・砂肝だろう、サイドメニューは銀杏とかあるが・・・」
山岡士郎「ふむ、まぁそんなとこだな、焼き鳥は安く早く美味いが売りで利用客も多いのさ」
飛影「なるほど」





ここで山岡の焼き鶏講座は終った。
飛影は店主にモツ鍋を注文しました。






店主「ハイ、モツ鍋ね、待ってな」
栗田ゆう子「モツ鍋って私初めて食べるかも」
飛影「ならいい機会だ、モツ鍋はコーラとやらがいっぱい入ってるらしいからな、マヤも好きなんだ」
栗田ゆう子「コーラ?それもしかしてコラーゲンのこと言ってるの?」
飛影「・・・それだ、こらぁげんだ」





近いながらも言葉を間違える飛影に山岡夫妻は爆笑している。





山岡士郎「そうか、マヤさんも好きなんだ、おっ来た来た」
栗田ゆう子「うわぁいい匂い!」
店員「砂肝とモツ鍋一丁」
飛影「フッ来たな」






飛影の大好物の砂肝が来た。





山岡士郎「このモツ鍋最高だな」
店主「ありがとうございます」
飛影「こいつが言うから確かだ」





店主はピースサインで答えた。
山岡は座り直すと飛影にヒュンケルとのことを聞いて来ました。





山岡士郎「ところでヒュンケルとお前、どっちが多く勝ってるんだ?」






山岡の問いかけに飛影はサラッと答えた。






飛影「4対3で俺の方が勝っている」
山岡士郎「てっことは七回はやり合っているのか」
栗田ゆう子「これからが楽しみね、ねぇライバルがいるってどんな感じなの?」
飛影「どう、とはどういう意味だ?」





ゆう子の質問に質問で返す飛影。
ゆう子はずっと聞きたかったと言うかのように続けた。






栗田ゆう子「ヒュンケルさんがいてあなたの生活がどう変わったか・・・とかお互いに相手のことをどう思ってる?」
飛影「ふむ、家も真向かいで任務の時も一緒だからな、意識はする」
栗田ゆう子「それはヒュンケルさんも同じだと思う?」
飛影「当然だ挑発して来るのはいつもヒュンケルからだ」
山岡士郎「へぇ~そうなんだ」






拳を握りしめる飛影。





栗田ゆう子「だとしたらヒュンケルさんも相当あなたをライバル視してるわね」
飛影「俺だって想いの強さならあいつには負けないぜ」
山岡士郎「そこがライバル同士のおもしろいところなのさ、お互い認め合って刺激し合って、でも同時に仲間でもある」
飛影「俺はただ、俺以外の奴に負けてほしくないだけだ」
栗田ゆう子「それはヒュンケルさんの方も同じでしょ」






似た者同士、負けず嫌い、ふだんはクールに二人だが対峙するとどうしても相手を倒したくなる。
常にお互いを意識しているのだ。





山岡士郎「家が近いというのもあるんだろうな」






そう片方が修業を始めればもう片方も刺戟を受けて燃えて来る。





栗田ゆうこ「二人はいつも何を考えながら闘っているの?」
飛影「以前は勝つことしか考えてなかった、だがそんな時に限って負ける時の方が多いんだ、だから勝ち負けにこだわらず自分のすべてをぶつけることに専念するのさ」
山岡士郎「すべて・・・か少し分かる気がする」
飛影「勝つことを考えていると心ばかり先走って体がついて行かん、だから今持てる力でライバルにぶつかって行くんだ」






それが勝負を分けることになる。





栗田ゆうこ「無心でぶつかり合うのね、そうか」





でも勝ちたいと思っているからこそ闘う。
力を試してみたくなる、どちらが強いのかを・・・





山岡士郎「じゃ、今ヒュンケルは何をしていると思う?」
飛影「任務の後だからな家で休んでいるはずだ」
栗田ゆうこ「ふ~ん、でもあなたのことを考えてるんじゃない?」
飛影「だろうな、俺を倒す方法でも考えてるかもな」





涼しい顔で答える飛影に山岡と栗田は顔を見合わせた。





山岡士郎「いいのか?お前ここにいて」
飛影「どこにいたって同じさ」





確かに・・・今すぐ闘うわけじゃない。
それでも考えることはいつも同じ、
「負けたくない」「勝ちたい」
この二つだ。焼き鶏を平らげると飛影は千円札を二枚置いて先に帰ると言って店を出た。





栗田ゆうこ「やっぱり気にしていたんですね」
山岡士郎「フッ、これでまたしばらく会社には来ないかもな」
栗田ゆうこ「気まぐれな人ですもんね、あっ妖怪だったわね」






二人はクスクスと笑う。
一方、飛影は急いで家に帰って行きます。
家の近くまで来るとヒュンケルが向こうから歩いて来た。
ヒュンケルも飛影に気づく。





ヒュンケル「今帰りか?」





と、ヒュンケルの方から声をかけて来た。





飛影「ああ、お前は?」





聞き返す飛影を見てニヤリと笑うと・・・





ヒュンケル「修業から戻ったところだ」





と答えた。





飛影「ほぉ・・・それで?」
ヒュンケル「拳殺法も極められそうだ」
飛影「それで・・・?」






意外な答えにヒュンケルは飛影を睨みつけて答えました。





ヒュンケル「お前には負けない!次は俺が勝つ!」
飛影「勝負はやってみないと分からないぜ」
ヒュンケル「無論だ、だがお前には負けたくない」





初めてヒュンケルが本音をぶつけて来た言葉は飛影がいつも思っていることと同じだと分かった。
分かったと同時に飛影も熱い思いが込み上げて来る。






飛影「俺もお前には負けん、だから修業がんばれよ」
ヒュンケル「!・・・ああ、お前もな」






「頑張れよ」なんて初めてライバルから言われた。
それは認めている相手だから言えるのだ。
ここへ来て飛影も一皮剥ければ今以上に最大の好敵手になるとヒュンケルは感じた。
家に入るとシャワーを浴びて汗を流した。





ヒュンケル「あいつ変わったな」





独り言を呟いた。
一方、飛影も家に入って来るなり呟いていた。





飛影「あいつとは対等でいたい」
マヤ「あいつってヒュンケルさんのこと?」
飛影「ああ、そうしないと俺はあいつに一生勝てない」
マヤ「意地は張らず受け入れた上で負かしたいってこと?」
飛影「今までは劣等感ばかり持っていた、だから勝てなかった」
アーチャー「確かに認めてしまえばラクにはなる」






アーチャーを見てうなずくと拳を握り見つめた。






飛影「ヒュンケルをライバルと認めたからには受け入れるしかない、その上で勝ちたいんだ、あいつに」
マヤ「それでいいんじゃない」
アーチャー「ああ、お前はまだまだ強くなれる」
飛影「アーチャー」
アーチャー「フッ」





アーチャーの励ましもあって
飛影は自信を取り戻していた。
飛影とヒュンケルそれぞれ相手のことを考えて夜を迎えた。






ヒュンケル「飛影、俺も認めるぜ紛れもなくお前は・・・」
飛影「ヒュンケル、俺は決めたぜ勝つことにこだわらず持てる力をお前にぶつけるぜ、お前は・・・」
飛影&ヒュンケル『俺のライバル!』




つづく。

ごちゃ混ぜアニメ52話

       『死闘!飛影VS頼光』



古いビルの屋上に巨大なブラックホールがあるのを見た
ヒュンケルたち辺りには結界が張ってあり中には入れない。
ブラックホールの中には飛影と頼光の姿があった。
ブラックホールの外で見守っているヒュンケルたちのところへ幽助たちが駆けつけた。







レイ「ものすごい妖気だわ、飛影さん大丈夫かしら?」
鬼宿「あいつは勝つ、必ず頼光を倒すさ」
ラーハルト「そう信じたいが、ヤツの顔を見るとなにか恐ろしいことが起きそうな気がするのだが・・・」







確かに頼光は笑みを浮かべて余裕な様子である。
そして今まで一度も脱ぐことがなかった鎧を自ら脱ぎ捨て生身となり邪眼を開いた。
飛影も上半身は生身で邪眼を開いて妖霊気を放出している。
頼光は光る剣を手にした。
飛影も剣を抜いて構えた。
対峙すると同時に突っ込んで行った。






飛影「ハアアア!」
頼光「ハァ~!」





“ギィン⚡️グググ⚡️”




剣がぶつかり合う。
間合いを取り手の内を探り合っている。
その後も剣術の攻防は続く。






頼光「せっかくこの姿になったのだ、剣でやり合ってはおもしろくない」
飛影「くっ・・・」





鍔迫り合いの状態で飛影を弾き飛ばした。
頼光は光の剣を消すと拳に妖気を集めた。






ヒュンケル「頼光は肉弾戦を誘っている、よほど自信があるようだな」
ヒム「飛影も剣を捨てた、やる気だぜ」





妖霊気を放出してフルパワーになった。
ブラックホールのような空間で肉弾戦が始まろうとしている。





頼光「殺してやる!」
飛影「行くぜ頼光」





飛影は地を蹴って頼光に向かって行った。
拳がぶつかり押し合う。




“ゴツ💥ググッ⚡️”





しかし・・・





頼光「ハァ!」






“ズドッ💥”






飛影「ガハッ」
頼光「ハアアア!」
飛影「うあああっ・・・くっ」






左手で頼光の右腕を掴むと炎を纏った拳を頼光の鳩尾にブチ込みました。




“ズドッ💥”





頼光「ぐぁぁぁっ!貴様💢」
飛影「お前は俺が倒す!」
頼光「フッできるかな?」






頼光は下から拳を突き上げアッパーで飛影を突き離した。





“ガツン💥”






飛影「ちぃぃ・・・」





飛影は頼光を睨みつける。
そして助走をつけて向かって行った。







頼光「来ぉい!」
飛影「ハアアア!」






“ガシ❗️ググッ⚡️”






真っ向から手四つに組み合った。






ヒュンケル「組み合った!」
鬼宿「力比べか、勝算はあるのか?」
柳宿「いきなりこれだもんね、大丈夫かしら?」






しかしヒュンケルは微笑を浮かべている。
力がほぼ互角なことに頼光は驚いている。






頼光(なっ!互角だと!?)





ブラックホールの中にいても幽助たちからも闘いの様子は見えている。






桑原「頑張れ飛影、負けんなよ」






ちょっと桑原もキャラが変わっていますが・・・





幽助「ヒュンケル、おめえ飛影の戦いをどう思う?」





幽助が聞くとダイや鬼宿たちもヒュンケルに注目する。





ヒュンケル「その前に鬼宿はどう見る?」
鬼宿「愛の力だ、今の飛影をつき動かしているのは」
ヒュンケル「ふむ、それ以外ではどうだ?」
鬼宿「肉弾戦はさすがだ動きもいいしタフなところも、頼光の気も減っているし」
ヒュンケル「勝てると思うか?」
鬼宿「勝てるさ、飛影なら必ず勝ってくれる」





鬼宿の自信たっぷりの答えに微笑みで返すヒュンケル。
そして闘いが動いた。





頼光「しまった!力を使いすぎた」
飛影「これまでだな、覚悟しろ」
頼光「ぬぅぅ・・・まだだ!」





拳に力を込める頼光だったが妖力を使い果たしてしまったことに気づき頼光の顔に焦りが出る。






ヒュンケル「今だ!今こそお前のすべての力を込めてそいつを倒すのだ!」
飛影「分かっている、貴様はここで俺が倒す!決着をつけてやるぜ」






飛影は拳に妖力と炎をドッキングさせて構えた。





アバン「あれが黒龍、魔界の炎なのか・・・」
ヒム「すげぇケタ違いのパワーだ、あんなのくらったら一発でオダブツだぜ」






頼光も残りの妖力を振り絞る。





頼光「ここで負けられん!!」
飛影「これで終りだ!」







飛影の右腕に二体の黒龍が巻きつくように現れた。





ヒュンケル「あれが双龍拳の本来の使い方だ」
飛影「くらえ!邪王炎殺双龍拳」






双龍を纏った拳で頼光の体を突き破った。






頼光「ぐわぁぁぁ!やぁくもさまぁぁぁ!!」






“ゴォォォォォ🔥”






更に黒い炎が頼光の体を跡形もなく燃やし尽くして行った。






ダイ「なんて恐ろしい技なんだ」
ヒュンケル「ダイ、あれは技ではない、双龍拳という拳法なのだ」
マァム「拳法?あっブロキーナ老師」
ブロキーナ「なるほど邪王炎殺剣・・・妖術拳法を扱う彼だから編み出すことができたんだね」





ブロキーナの説明でマァムもヒムチュウも冷や汗を流した。






アバン「ヒュンケル、どうしましたか?」
ヒュンケル「初めて見たんです、飛影の双龍拳、なぜ今まで俺に使わなかったのか、今分かりました」
ラーハルト「あれをくらえば例え鎧を着ていたとしても確実に死ぬだろう」





ラーハルトが言うとヒュンケルはうなずいた。





蔵馬「俺たちもあの拳を使うところは初めて見た」






仲間たちが飛影に駆け寄ると





幽助「体は大丈夫か?」
飛影「ああ、ハァ、ハァ」





“ガシ⚡️”






倒れ込んで来たところをヒュンケルが受け止めた。





ヒュンケル「飛影!」
飛影「ヒュン・・・ケル」
ヒュンケル「双龍拳、見せてもらったぞ」
飛影「お前には・・・使わん」






そう言って飛影は目を閉じた。
ヒュンケルは飛影を肩に担いだ。





ダイ「いつの間にかブラックホールが消えている」
ラーハルト「あのブラックホールが結界の役割りをしてたのでしょう」





ヒュンケルたちは家に戻りました。





桑原「頼光は倒したが次はどんな奴が現れるか?」
心宿「耶雲が出て来るかも」
亢宿「それかヴェルザーか」






まだまだ敵にも兵が控えています。
そして無限迷宮城では・・・





耶雲「頼光は死んだか・・・まぁいい」
ガルヴァス「耶雲様、飛影はこのガルヴァスが頼光に代わって倒してご覧に入れます」
メネロ「他の奴らは私たちが・・・」





メネロ・ハデーニャが立っていた。






テルル「私たちも行くわ」
耶雲「よかろう、ガルヴァスよこの者たちを連れて行くがいい」
ガルヴァス「ハッ『女ばかりだが、まっいいか』」





ガルヴァスたちは早速準備に取り掛かった。
ザボエラがモンスターの筒をガルバスに手渡した。






ザボエラ「ガルヴァス様、この二本の筒には数十匹の魔界のモンスターが入っています。お使い下さい」
ガルヴァス「うむ、すまぬな」






魔法の筒を受け取ると無限迷宮城の出口へ向かいました。
外に出ると皿屋敷シティーを目指します。
また新手の敵が襲って来ます、気をつけろみんな。




続く。








ごちゃ混ぜアニメ51話

               『三つ巴ライバル対決』




飛影と鬼宿のライバル対決の翌日。
霊界へ来ていた三人。





コエンマ「いつも通りパトロールを頼む、ただし、ちびうさのことを守りながらだ」
飛影「言われるまでもない」
コエンマ「ならばよい、行け」





人間界に戻るとすぐに飛影は邪眼でちびうさを探した。





ヒュンケル「飛影、邪眼で探せるだろう」
飛影「ああ、やっている」





十番商店街まで来るとまっすぐうさぎの家に向かいました。
インターホンを鳴らすとうさぎの母親が出て来ました。






うさぎ母「あの・・・うさぎなら近くの喫茶店にいると思うわ水野さんたちと一緒に」
飛影「そうか」






そう言って飛影はスタスタと歩いて行ってしまった。
ヒュンケルと鬼宿は会釈をしてから飛影の後を追いかけた。
歩きながら飛影は昨日の鬼宿との闘いを思い出していた。




飛影(紅蓮炎凰拳、あの拳は要注意だな)





飛影の様子を見てクスッと笑うとヒュンケルは小声で鬼宿に話しかけた。





ヒュンケル『お前に負けたのがよっぽど悔しいようだぞ』
鬼宿「そうみたいだな」





鬼宿もクスッと笑った。
喫茶店に着くと中にいた美奈子が気づいた。





美奈子「飛影さんたちだわ」





店の中から美奈子が手招きして飛影たちを呼んだ。
飛影たちが入るとちびうさがすぐに飛影にとびついた。





ちびうさ「パトロールで来たの?」
飛影「いや、ちびうさの護衛に来た」
ほたる「ちびうさちゃんの?」
飛影「ほたるのことも守ってやるぞ」






飛影のその言葉にほたるは笑顔になった。






ほたる「はい」
鬼宿「それにしても、うさぎたちは何をしているんだ?」
亜美「お勉強よ、一緒にやりましょう」
まこと「アハ!亜美ちゃん・・・」






三人は顔を見合わせた。






飛影「俺はちびうさやほたるといる」
鬼宿「俺も」






飛影は自然とちびうさの手を握っていた。
飛影たちは少し離れた席に座りました。






ちびうさ「何か食べない?」
飛影「腹が減ってるのか?」
ちびうさ「うん、ヒュンケルさんとタマちゃんは?」
ヒュンケル「この世界でみんながなにを食べるのか分からん、任せるよ」
鬼宿「じゃ俺はスパゲッティボンゴレ」
ちびうさ「私はミートソース、飛影は?」
飛影「同じのでいい」





ヒュンケルはちびうさの勧めもあってナポリタンを注文した。





ヒュンケル「一つ聞いていいか?」
ちびうさ「な~に、どうしたの?」
ヒュンケル「誰が金を払うんだ?」
鬼宿「ヒュンケルは金持ってねぇの?」
ヒュンケル「持ったことがない」





確かにヒュンケルはアバンからおつかいを頼まれてその分のお金をもらうが
おこずかいとかはなく自分で持ち歩くことがなかったのだ。





飛影「俺が出してやる、ちびうさの分もな」
ちびうさ「いいの?」






と、ちびうさがうれしそうに聞くと飛影はコクンとうなずいた。





ヒュンケル「そうかすまんな」
飛影「気にするな」





鬼宿は宿南魏の名前でバイトしているので金は持っていた。





鬼宿「俺、今月バイトクビになったが8万5千円も稼いだんだぜ」
飛影「クビ?バイト?なんだそれは・・・」
鬼宿「おめぇ知らねぇの?喫茶店とかで一日7時間くらいで一ヶ月に10以上働くと月に一回お金がもらえるんだぜ」
飛影「・・・はぁ」




ヒュンケルはアバンが働いているので少し知っていた。





鬼宿「じゃ、おめぇいつもどうやって生活してんだ?食ってんだよな?」
飛影「マヤが東西新聞から礼金をもらっている」
ヒュンケル「俺も前にもらった、飛影と手伝いをしたからな」






すると鬼宿の目が¥の目になり飛影の袖を掴んで顔を覗き込むように迫って・・・






鬼宿「いくらもらった?」
飛影「最初は40万でこの間は60万だったと思う」
鬼宿「ろくじゅうまん!? 負けた・・・くぅぅ」





お金命の鬼宿にとっては屈辱的である。






ちびうさ「霊界探偵の任務ではお金はもらえないの?」
飛影「ああ、でっ鬼宿はなぜバイトクビになったんだ?」






“グサ⚡️”





飛影の突き刺すような質問に鬼宿の顔が青ざめる。






鬼宿「うっ・・・それは客とケンカをして相手をボコボコに・・・」
ヒュンケル「なぜガマンできなかった?」
鬼宿「ううっ・・・あ゙あ゙っ!」






ヒュンケルのツッコミにのたうち回る鬼宿。
そこへ注文したものをウエイトレスが持って来た。






ウエイトレス「お待たせしました、ミートソースのお客様」
ちびうさ「私とこの人です」
ウエイトレス「お待ちどうさまです、ナポリタンのお客様」
ヒュンケル「あっ俺だ」
ウエイトレス「ボンゴレのお客様」
鬼宿「俺・・・ありがとう」






すべての注文が揃うとレシートを置いて






ウエイトレス「ごゆっくりどうぞ」





と、言ってウエイトレスは去って行きました。





ちびうさ「さっ食べよう」





四人はフォークを持つといっせいに食べ始めた。
一方、家にいるマヤさんとアーチャーも
お昼ご飯を食べていた。





アーチャー「さすがに美味いな」
マヤ「ありがとう、ねぇケーキ買ってあるの食後に食べない?」
アーチャー「亭主の分はあるのか?」
マヤ「ちゃんと三人分買ってあるから安心して」
アーチャー「フッでは紅茶は私が入れよう」
マヤ「クス♪お願いね」





画面を飛影たちの方に戻します。






飛影「おい、ちびうさこぼしているぞ」
ちびうさ「上手く持てないのこのフォーク」
飛影「口に赤いのがついてる」





ナプキンでちびうさの口を拭く飛影の姿を見てヒュンケルと鬼宿はア然とした顔をして見ていた。





ちびうさ「ありがとう」
飛影「ふむ、それではデカくて食えないだろう、こっち使え」






飛影は子供用のフォークをちびうさに手渡した。





ちびうさ「うん、ありがとう」





ちびうさも今度は上手に食べられました。






ちびうさ「美味しい!」
飛影「この程度なら俺にも作れそうだな」
鬼宿「山岡さんに聞けば教えてくれるんじゃねぇか?」
飛影「そうだな、今度レシピ聞いてみる」
ヒュンケル「持つべきものは味のプロだな」
飛影「味のプロか・・・まぁ美食家の息子だからな」






飛影はちょっと得意気である。
ヒュンケルは微笑んだ。






ちびうさ「ごちそう様」
鬼宿「俺もごちそうさん、あ~食った食った」






飛影はひと足先に立って会計を済まそうとした。






ちびうさ「あ、待ってケーキ食べたい」
飛影「はぁ?」
ちびうさ「ダメ?」






ちびうさのおねだりにアッサリ負けた飛影はため息をついて・・・





飛影「分かった」





と、言いました。





ちびうさ「やった!」
ヒュンケル「本当女にはアマイな」
飛影「うるさい💢」






ちびうさはケーキを注文した。
イチゴやピーチが中に入っていてチョコがホイップしているフルーツチョコケーキが来ました。
飛影たちはコーヒーを注文しました。
コーヒーを飲みながらちびうさを見つめる三人。
ちびうさが気づくと





ちびうさ「な~に?食べる?」
鬼宿「いや俺らはいい、ただ美味しそうに食うなぁと思って」
ちびうさ「うん美味しいよ!」
ヒュンケル「それはよかった」





ヒュンケルの表情も優しくなる。
ちびうさが食べ終わると飛影が先に立って会計を済ませた。
ちびうさはヒュンケルと鬼宿の間に立って二人の手を握りました。





女性店員「ありがとうございました」
飛影「おい、行くぞ」





四人は喫茶店を出ました。
亜美たちは勉強の手を休めお茶をしていた。
喫茶店を出ると飛影とヒュンケルと鬼宿は強力な妖気を感じた。





飛影「!・・・あぶない!飛べ!」






飛影がビルを見上げると屋上に頼光の姿が・・・





飛影「頼光💢」





飛影の妖霊気が膨れ上がる。






頼光「クックックッ!飛影ここまで上がって来い」






ちびうさの前に立って見上げ頼光を睨みつける。
飛影の体から闘気が溢れ出した。






ヒュンケル「待て!罠かもしれん奴の挑発に乗るな」
飛影「ヒュンケル、鬼宿、ちびうさを頼む、俺は頼光と決着をつける」
鬼宿「確かに逃げられそうにないが・・・でもよ」
飛影「心配はいらん、それにあいつだけは俺の手で倒したい」






ちびうさがいるため飛影を止めることはできない、
悩むヒュンケルだったが・・・
ちびうさが意外なことを言った。






ちびうさ「いいよ、守るって約束したもんね、その代わり絶対に勝ってよね」
飛影「ああ、ちびうさを頼む」
ヒュンケル「分かった、もう止めん、だから負けるな」







ヒュンケルの言葉にうなずくとマントと上着を脱ぎ捨てた。
それを見た頼光はニヤリと笑う。






頼光「フッ、さぁここまで上がって来い!決着はこの中でつける」






古いビルの屋上にブラックホールのような穴が開いていた。
飛影は木の枝からビルの看板を蹴って屋上に登った。






飛影「な、なんだこの穴は!?」
頼光「この結界の中が貴様の墓場だ」
飛影「な・・・に💢」
頼光「耶雲様が造ったリングだ、入るがいい」






鬼宿が電信柱のテッペンに登って観に来た。





鬼宿「なっ!なんだこれは!?」






ヒュンケルもちびうさを抱えて飛び上がって来た。






ヒュンケル「これは一体!?」
頼光「この空間は一度入ったら、どちらかが死ぬまで出られんぞ」
飛影「望むところだ!」





飛影は邪眼を開き妖霊気を放出した。





飛影「ハアアアアアア!!」
頼光「フッさすが我が宿敵、そう来なくては・・・ハァ~!」






ブラックホールのような空間の中で死闘が始まろうとしていた。
そして恐ろしい妖気を辿って幽助たちも駆けつけて来ました。






桑原「なんじゃこりゃ!?」
ポップ「敵はどこだ?ヒュンケル」






上を見上げたポップはトベルーラでヒュンケルたちのところまで上がって行った。






ヒュンケル「ポップかあの中に飛影と頼光がいる」







一同はまた驚く
ついに頼光との死闘が始まる




つづく。