2014年7月28日月曜日

スーパーあぶない刑事41話



『防備活動』・外敵に対する備え・防犯




ある日の放課後、徳川家長女・里菜は六人のヤンキー女子を引き連れて町の中をパトロールしていました。





老婆A「里菜ちゃん?どうしたんだいその格好、特攻服なんか着て」
里菜「あっナツ婆ちゃん、これは違うの私たち防犯ヤンキー隊なの」
老婆「防犯?それはお母さんのかい?」
里菜「うん、今度ゆっくり説明するから」
千絵「里菜ちゃん、あれ」
里菜「えっ?あっごめんね、またね」





親友の千絵もヤンキー隊の一人だった。
それに真希や玲菜・香菜もいます。
千絵がカツアゲしている中学生の男子三人組を指した。






学生E「シケてんな~これしかねぇのか?」
学生F「もっと持ってんだろ出せコラァ💢」
男の子B「持っていません、返して下さい大事なお金なんです」
学生G「うるせぇ逆らうとブッ殺すぞ」





と言って一人が男の子を殴りとばした。





里菜「弱い者いじめかよ」
千絵「私も・・・」
里菜「いい一人で、見てな」


 


学生Fの蹴りが男の子の腹に入った。





男の子「ゲホ、ゲホ助けて下さい」
里菜「やめな!」





里菜の声に三人組が振り返った。





学生F「あ~?なんだてめえ何か文句あんのか?」
里菜「嫌がってんだろ💢やめな!」






母親譲りの啖呵を切って学生Fを突き飛ばした。





里菜「大丈夫かい?」
男の子「ハイ・・・」
里菜「千絵、玲菜、彼のことをお願い」
千絵「任せときな、玲菜」
玲菜「立てるかい?」






千絵と玲菜が男の子を抱えて下がって行きました。






学生E「よくも邪魔してくれたな、このアマ💢」
学生G「やっちまえ!」






三人がかりで殴りかかって来ました、が里菜の敵ではありません。
三人のパンチを軽く躱すと一人の鳩尾にパンチを入れてもう一人には急所に蹴りを入れ三人目の顔面に後ろ回しを極めた。
三人同時に倒れた。






里菜「次は本気でシバクよ💢消えな!」
三人組『うっうわぁ~』





悲鳴を挙げて逃げて行きました。
チッと舌打ちすると男の子に近づいて優しく声をかけた。





里菜「お腹大丈夫かい?」
男の子「ちょっと痛いです、助けてくれてありがとう」
里菜「あんた中学生?」
祐介「浜中の栗林祐介です、徳川さんでしょ?」
千絵「あんた同じクラスの全然気づかなかった」
里菜「あいつら何なの?」





腕組みして聞く里菜に栗林は口籠ってしまった。





里菜「ちゃんと聞くから話してごらん」
栗林祐介「一週間くらい前からあんな感じで最初はカラかわれて、最近エスカレートして来て、さっきのように・・・なった」
玲菜「あいつらうちの学校じゃないよね、どこで知り合ったんだ?」
栗林祐介「小学生の頃、児童館で最初は仲良しだったんだけど・・・中学に入ってから」
千絵「いじめられるようになったのね?」






と、千絵に問われてコクンとうなずいた。






里菜「分かった、これからは私たちが守るから、安心して」





里菜の宣言に真希たちもうなずく。
横浜の防犯活動を始めた里菜は親友の千絵や真希・玲菜・香菜・美佳・敦子の六人と里菜を入れて
七人でいじめや防犯のヤンキー部隊を造ったのであった。
たまに家吉も手伝っている。
親友の千絵たちも空手教室で一緒に習っていた。
学校では普通の中学生として生活して放課後と休日に特攻服を着たヤンキーとして弱い者を助けたり
困っている人を助けたりしていた。
ヤンキーでもかっこうだけなので町の人には信頼されている。
徳川家の令嬢の里菜が正義感が強いと知っているから・・・






八百屋「おぅやっているね、頑張れよ!」





と、こんな感じである。





里菜「うん、ありがとう」





そういう時はふつうに対応している。
そんな里菜のあだ名は「姫将軍」である。
母親が元レディースの総長だったせいか血は争えないようだ。







肉屋の店主「姫、母ちゃんに似て来たな」
里菜「おっちゃん、さすがにまだバイクは乗れないけどね」
肉屋の店主「ハハハ!似合ってるよ」
里菜「サンキュー」






商店街の人たちが『姫将軍』と名付けてくれたのだ。
これに関しては父・吉之も何も言わない、心配はしているようだが・・・
里菜の活動のことが真琴の耳にも入った。





徳川吉之「真琴、里菜がヤンキーになってしまったんだ」
大下真琴「ブーッあんだって?」






突然の吉之の報告にコーヒーを吹き出す真琴。






徳川宗明「いや、でもなただツッパッてるわけじゃないらしいんだ」
大下真琴「どういうこと?」
徳川吉之「薫さんから何も聞いてない?」
大下真琴「いいや、なに?」






吉之と宗明、そして治樹も加わり真琴に里菜がヤンキーになった経緯を説明してくれた。
商店街を始めとした防犯パトロール隊を里菜の言い出しっぺで誕生した。
理由は学校外でもいじめや少年犯罪が絶えないからである。
警察の手の届きにくい所やパトロールしきれないところがあるとゆう話を
聞いた里菜が友達と相談して表向きはヤンキーとして防犯活動をしようということになったのだ。






大下真琴「なるほど、あいつらしい、でもならふつうに活動すりゃいいだろ、なんでヤンキーになる必要があるんだ?」
徳川治樹「そのヤンキーってところがミソなのよ」
徳川吉之「俺も最初はなぜヤンキーなんだ?と聞いたら『本当はバイクに乗ってパトロール部隊を
造りたいけど18才までは免許が取れないから、チャリじゃかっこ悪いから』って」
徳川治樹「それに横浜でヤンキーとしてテッペン取ればワルさする奴を減らせるかもしれないから、とさ」
大下真琴「毒をもって毒を制す、ヤンキーになって本当の悪をやっつけるってこと?」






そこへ薫と鈴江が来ました。





徳川吉之「あっ薫さん話しておいたよ」
真山薫「すいません、私も里菜ちゃんから相談を受けた時は驚いたわ、でも話を聞いて説得力が
あると思ったのよ」
鈴江秀夫「彼女の方から条件を出して来たんです」
大下真琴「条件?どんな?」
鈴江秀夫「街の不良からいじめまでパトロールすることで大きな犯罪になる前に自分たちが防いで、もし大事なりそうになったら俺たちに通報するからって」
真山薫「薬物を手を出す少年を未然に防いで説得するって前科者になる前に目を覚まさせてやるって」
大下真琴「大事になりそうになったら少年課に連絡するってのは本当だな?」
真山薫「そこで署長に頼みがあるの、署長から里菜ちゃんたちを犯罪防止ヤンキー隊として任命してあげてくれない?」
徳川吉之「俺からも頼む、港署署長の公認とゆうことでやらせてやってくれないかな?責任は俺が取る、俺の娘だから」





吉之の話に治樹と宗明にも頭を下げられる真琴。





近藤卓造「いいんじゃないですか?署長」
大下真琴「副署長、でもなぁ・・・公認か・・・」
徳川宗明「公認されたからと言ってそれを悪用するような子じゃない、署長だって里菜の性格はよく分かっているだろう」
大下真琴「松村課長、あなたがボスとして里菜たちと連携を取ると言うなら認めます、どうしますか?」
松村優子「実はその線で話を進めようと思って署長の許可をもらおうと思っていたところです」
大下真琴「なら話は早い許可します」
松村優子「ありがとうございます、では早速これにサインとハンコウをお願いします」





それは署長の認定許可書であった。






大下真琴「分かりました」





真琴は自分の名前をサインしてハンコウを押して松村課長に渡した。





松村優子「ありがとうございます、責任は私が取ります、では徳川さん、これはあなたに渡しておきますわ」
徳川吉之「確かに受け取りました」





その日から里菜たちの活動が広く認められるようになりました。





里菜「コラァ、このクソガキども💢取ったもん出しな!」
少年A「やべっ逃げろ!」
里菜「逃がすもんか、挟み撃ちにするよ」
真希「OK、玲菜」
玲菜「ああ」






万引き常習犯の少年四人組を捕まえて盗った物を出させて警察に突き出すか親を呼ぶか相談していた。
駄菓子屋のおじさんと万引きした少年たちを説教する里菜たち






里菜「いいかい、犯罪に大きいも小さいもないんだ悪いことはやっちゃいけないんだ」
千絵「今日のところは注意だけにしておいてやる、次やったらポリに突き出すからね!」
少年たち『ハイ~すいませんでした!』





竹刀を持った千絵に凄まれてビビリまくる少年たちは盗った品物を返して帰って行きました。





駄菓子屋主人「ありがとう、ワシもスッキリしたよ」
真希「これからも私らが目を光らせておくから安心して、ねっ里菜さん」
里菜「そうよ、遠慮しないでバンバン相談してなんたって港暑の少年課が後ろ盾についているんだから、ひどいようなら私たちが薫さんたち呼ぶからさ」
駄菓子屋女将「頼りにしているわよ、お嬢さん」
里菜「うん」






こうして里菜たちは第一歩を踏み出したのであった。
弱き者を助け悪い奴をこらしめる『姫将軍・里菜』と仲間たちの世直しが始まった。
ある時は・・・





香菜「ちょっと待ちな!一人に大人数で袋叩きにしやがって💢」
美佳「覚悟はできてんだろうね」
里菜「みんな一人も逃がすんじゃないよ」
みんな『OK!』






中学生のいじめを目撃した里菜たちは傷害罪として港署に通報して少年たちを突き出した。





鈴江秀夫「いじめかぁ、ありがとうあとはこっちに任せて、きちんとやるから」
敦子「お願いします」
里菜「警察で頭冷やして来な!」






母親譲りの啖呵を切ってワルガキたちをこらしめます。
そして必要以上の暴力は振るわないとゆうことをモットーに活動しています。
少年課の潜入捜査にも役立っていました。






徳川吉之「菜美とかつてのレディースメンバーが里菜たちをバイクに乗せて活動の手助けをしたいと申し出ているんだが・・・署長どうする?」
大下真琴「それはもちろん、防犯活動のためなんだよね?」
徳川吉之「もちろん、『白銀のオナミ』が正義の活動するって」
原田実「白銀オナミが復活するんですか、母子でやるんだ」
大下真琴「かつてのレディースのメンバーを集めたのか、一つ条件がある、レディースのメンバーと里菜たちのメンバーを呼んで」
徳川吉之「分かった」







吉之は自宅に電話して菜美たちを呼び出した。
菜美たちが港署にして真琴に会釈をしました。





菜美「丁度よかった、私も真琴さんに話そうと思っていました」
大下真琴「ハクギン御菜美を解禁したいと言うんですね?」
菜美「はい、里菜ちゃんたちの活動の手助けをしたいと考えています」
恵莉「私も菜美さんと恩返しがしたいっす」
こずえ「私らがバイクにこの子たちを乗せてやれば行動範囲も広がるし、やりやすいと思うんです」
幸絵「今のガキにビシッと喝入れてやりたいんです」







菜美たちの真剣な顔を見て真琴は考えた。
防犯活動するために集まってくれたメンバーたちに許可しようかどうしようか?
そして署長の真琴が出した応えは・・・






大下真琴「いいだろう、ただし少年課の松村課長を始め薫や鈴江さんたちとコマめに連絡を取り合うこと、これが条件だ」
菜美「ハイ、よしみんな今まで迷惑をかけた分恩返しするよ」
みんな『オーッ!」
千絵「もう一ついいですか?」
大下真琴「んっ?なにかな?」
玲菜「この中のリーダーは里菜さんにやってもらいたいんです」
美佳「それが放課後ヤンキーをやる時に決めたことだから、菜美さんたちもそれでいいですか?」
菜美「もちろん、私たちはあんた達をバイクに乗っけて走るだけよ」
恵莉「うん、手助けなんだから」
千絵「それなら喜んで、こちらこそよろしくお願いします」






こうして元レディースとヤンキー部隊の防犯活動が始まりました。
総勢27人がバイクで町をパトロールします。
ある時は万引き犯を追いかけて捕まえたり、たばこを吸っている高校生に注意したり
暴行している少年たちを軽くシバイて少年課に突き出したりと活躍していました。






美佳「こんなことをして恥ずかしくないのかい!」
里菜「弱い者をいじめるなんて最低なんだよ💢」
不良A「なんだてめぇやんのか?コラァ💢」
千絵「口で言って分からないなら体に教えてやるよ」
不良B「上等だ、やっちまえ!」






同じくらいの年の少年たちにも負けません。
一人残らず返り討ちにして少年課に突き出してやりました。





里菜「ムショで頭冷やして来な!」






いつもの啖呵を切って終了。





鈴江秀夫「いつも助かってるよ」
里菜「いいえ」
真山薫「それじゃ、またね」
里菜「はい」






薫たちには丁寧な態度でしゃべってお辞儀をして見送ります。






こずえ「さすが姐さんの娘さんですね」
幸絵「ビシッと極めていましたね」
菜美「こんな日が来るとはね」





菜美もうれしそうです。
ところで双子の兄・家吉はというと家でテレビゲームを黙々としていました。
おとなしい性格なのであまり活発に動くことはしません。
里菜は里菜、自分は自分、それでも通じ合っていました。
そこが双子の不思議なところです。





家吉「あいつ、やってるなぁ」






妹のやっていることが何となく分かっているようです。
里菜たちの活躍に少年課の検挙率もアップしていました。
それでも少年たちの犯罪は増え続けていました。
中には薬物に手を出す少年もいます。
真琴たちも潜入捜査で出所と思われる店を調べたりして
里菜たちと連携を取っていました。







本城慎太郎「あっよしよしよし、こっからは俺たちの出番だ、根本から引っこ抜くよ~」
鷹山敏樹「POOLBARを突き止めて潰さないと」
海堂進二「薬を回収して、できるだけ表に出るのを防ぐ」
大下真琴「手分けしてBAR・スタジオ、モロモロ当たるよ」
みんな『オッス!』
本城慎太郎「よ~し、ここから辺で散ってくれ」





里菜たちはゲームセンターに来ていた。
薬物の入手ルートを調べるためです。
高校生や中学生が薬物に手を出そうとしていることや、バックにどんな人物がいるのか?
それを突き止めるため、岸本や鈴江と一緒にいます。
ここから先は次回になります。



つづく。

京極真さんです

名探偵コナンの京極真琴さんの画像です。
檜山さんの素敵な声にメロメロです。
アテレコ練習にもなりました。昨夜の歌の練習で声が枯れているのでいつもより低い声が出るので
檜山さんの声がラクに出せました。



2014年7月25日金曜日

スーパーあぶない刑事40話


     『変化』


港署ではある変化が起きようとしていた。



大下真琴「本当にいいんですね」
全員『はい、署長』
大下真琴「あい分かった」




そして・・・真琴・治樹・宗明の三人はパトロールで元町の裏手に来た。




徳川宗明「相変わらず人が多いな」
徳川治樹「にぎやかでいいじゃない」
大下真琴「今日は暖かいですね、俺には丁度いい」
徳川宗明「刑事の時は敬語使わなくていいんだよ」
大下真琴「そうでしたね、あっアハハ!




笑ってごまかす真琴。
シンバルの音が鳴り響いている。
客寄せの女性が鳴らしていた。
その時、女性の悲鳴が三人は顔を見合わせた。




大下真琴「華正楼からだ、治樹」
徳川治樹「ああ、しっかり掴っていろよ」




覆面パトカーを急発進させて華正楼に駆けつけた。




大下真琴「先に行く、宗さん」
徳川宗明「おぅ、行こう」




二人が店の中に入ると男がウエイトレスを人質に取って立て籠っていた。
治樹も駆けつけて来ました。




犯人A「みんな動くんじゃねぇぞ!
徳川治樹「これではムチャなことはできないな」
大下真琴「俺が奴を引きつけるから二人で仕留めてくれ」
徳川宗明「いや、引きつけ役は俺がする、治さんと署長で仕留めてくれ」
徳川治樹「分かった、それで行こう」



作戦が決まると宗明が店の中に入って行きました。



犯人A「なんだてめぇ、死にてぇのか?
徳川宗明「あらぁ、署長の口グセと同じ」
犯人A「なめてんのかコラ💢」
徳川宗明「あ~いやいやそんなんじゃないよ、落ち着けよ話聞いてやるから」
犯人A「うるせぇ💢ぶっ殺すぞ!




バン💥バン💥と銃声が鳴り響いた。
真琴と治樹の弾が男の右の肩と二の腕に当たった。




犯人A「うぐ・・・」
徳川宗明「もう大丈夫だ、恐かったろ、よしよし」




ウエイトレスを抱きしめた。
犯人は治樹が手錠を掛けました。
連行して署に戻ると男を取調室に入れた。




大下真琴「俺が取り調べる」
徳川宗明「あ~一緒にやろう、ねっ」
大下真琴「いいけど」





真琴と宗明が入りました。
その様子を鷹山たちが見てた。
宗明が容疑者を椅子に座らせた。
取り調べの席には真琴が座りました。




徳川宗明「なぜ華正楼でウエイトレスを人質に籠ったんだ?なにが目的だったんだ?




容疑者は無言のまま何も言わない。
宗明はチラッと真琴の方を見ました。



大下真琴「前科はないんだ、初犯なら、しゃべれば帰してやる」
容疑者「にぎやかで楽しそうに仕事していたから、弾みで」
徳川宗明「お前のやったことは立派な犯罪なんだぞ」
容疑者「しょうがないじゃん魔が差したんだから」
徳川宗明「なにがしょうがないだよふざけたことをぬかしてんじゃねー💢」




宗明が容疑者の胸倉を掴んで怒鳴った。




大下真琴「宗さん、話したから今日は帰っていいよ」
徳川宗明「署長!




宗明を抑えて・・・



大下真琴「ホラ、行きな」




真琴がドアを開けて合図した。
容疑者の男は恐る恐る立ち上がると出て行き入口に向かってゆっくりと歩いて行く。
すると真琴は拳銃を抜いて男に狙いを定めた。




徳川宗明「あら、恐い早く逃げないと死んじまうぞ」
大下勇次「マジだぞ、あれ」
容疑者「うっ、ウソだろ!



“バン💥パリン⚡️”



蛍光灯に当たり割れた。
蛍光灯の破片から容疑者に降り掛かる。
容疑者の男は恐ろしくなってその場に座り込んだ。




徳川吉之「あ~あ、あぶない奴」
大下真琴「文ちゃんあとは任せた」
田中文男「任された」




吉井と田中がうずくまっている容疑者を取り調べ室に運んだ。
二回目の取り調べで全て自供し反省した様子だと報告した。
そのまま検察に引き渡した。
この日から真琴が変わったとみんな思っていた。
大下に聞いてみるとその理由が分かった。




大下勇次「最近、海外ドラマにハマっているんですよ、もちろん刑事ドラマ」
本城慎太郎「なるほど何となくアメリカっぽい感じがしたんだよな」
原田実「ドラマの影響受けまくりですね」
藤村亮「それにしてもやる事が派手だな」



みんなも納得してうなずいた。




大下勇次「それだけじゃないんですよ、非番の日は米軍基地で訓練も受けてるんです」
村木拓「マジ?そこまでやるんだ」
大下勇次「形から入るタイプだからな」
藤村亮「でもよく米軍が許可してくれましたね」
大下勇次「緒方本部長に出入りを許可するよう頼んでもらったんだ」




そこでまた声が挙がった。
真琴のがむしゃらな行動に驚きつつも感心している。




大下勇次「あの子はこれがやりたいと思ったら即行動するんだ、まぁパワフルなのは若さなんだろうな~」



時計を見ると真琴は荷支度を始めた。



宮本謙「あれ?署長、帰るんですか?
大下真琴「ううん、中抜けするだけ一時に戻りますから、父さん送って」
大下勇次「ハイハイ、じゃちょっと送って来ます」



と、言って二人は出て行きました。




宮本謙「一体、どこへ行くの?
原田実「米軍基地ですって、なんか海外ドラマにハマっているらしくて、形から入ったそうです」
近藤卓造「なるほど、あの子らしい」
宮本謙「どういうこっちゃ?




大岡や本城たちがクスクスと笑っている




武田英彦「署長の留守中に事件が起きたらどうするんだ?マズイぞ」
鷹山敏樹「その時は携帯に連絡するように言われてますから」




以外にも副署長の近藤は落ち着いてお茶をすすっている。
一方、大下勇次と真琴の覆面パトカーで米軍基地に向かっていた。




大下勇次「あと20分くらいで着く、まぁほどほどに頑張れ」
大下真琴「うん、兵隊さんたちみんな優しくしてくれるんだ」
大下勇次「そっか、じゃちゃんと言う事聞いて教わるんだぞ」
大下真琴「分かっている、いい子にする」
大下勇次「よし、終わったら連絡して迎えに行くから」
大下真琴「うん、連絡する」




米軍の基地に着きました。
入口の門の前で一人のアメリカ兵が立っていた。
彼が案内役でした。




兵隊AHi.makoto、よく来たね」
大下真琴「隊長さん直々のお出迎えですか、うれしいな」
隊長「大下さん、今日バートンもいますよ」
大下勇次「また今度にする、息子のことをよろしく」
隊長「OK、マコト、Lets,Go




隊長は手を振ると真琴と手をつないで入って行きました。
建物の中に入ると迷彩服に着替えた。
今日は銃の訓練です。
これまで過去七回までは基本の体力訓練をして来ましたが八回目の今日から銃を持って
本番さながらの訓練に入ります。




カレン「Hey,マコトよくここまで来たね、待ってたよ」
サム「優しく教えるから安心シテ」
大下真琴「カレンさんハンナさん、やっとここまで来られましたよ、よろしくお願いします」
サム「ヨロシク~、こっちおいで」




CALLENHANNAは米軍の中でも一流と呼ばれる実力を持つ兵隊さんです。
白人がCALLENで黒人がHANNAです。
真琴を受け入れてくれた上にいろいろ教えてくれるお世話役みたいなものです。
今日は真琴が楽しみにしていた銃撃戦の訓練です。
二つのチームに分かれます。
銃弾はペイント弾ですが防弾チョッキと武装をして撃ち合います。
真琴はHANNACALLENチームに入ります。
設定はビル内にテロリスト集団を追い詰めて銃撃戦になるのです。
作戦隊長はHANNAです。


  真琴は俺とカレンの間に入って行動するんだ 
HANNAMakoto.enters between. Me and callen.OK?

 


真琴は自分とカレンの間に入って行動しろと言っています。


   分かりました     
大下真琴「I, understand



真琴も分かりましたと英語で答えた。




カレン「You start its
兵士たち『Iessa!




みんな配置につきました。
ハンナが第二部隊にサインを送ると第二部隊がビルの中に入りました。
ハンナチームも建物の中に突入しました。
すると敵役の兵士たちが奥から発砲して来ました。




“ダダダン💥”



敵役「オ~ゥ!



カレンが一人仕留めました。
すると敵役の人たちが一気に撃ち返して来ました。
次に気配を探りながら歩いていた真琴が振り返って発砲した。




“バババン⚡️”




二人仕留めた。



ハンナ「Hey do.wow!




その後も真琴が一人、また一人と仕留め彼らを驚かせのだった。
カレンとハンナも見せます。
連続で敵を仕留めました。
作戦終了と共に訓練が終了して休み時間になった。
休憩所で真琴たちも休んでいました。





カレン「Makoto,youeapokice officer its not accustomed to handing ague
    マコト、刑事なんだってね、銃の扱いに慣れていはずだ

大下真琴「Even so well
    いやぁそれほどでも

ハンナ「You are very excellent
              君は優秀だね
大下真琴「think you
               ありがとう





休憩後も銃撃戦の訓練です。
今度は別のシナリオで始めから撃ち合うことになりました。
真琴はカレンの腕前を見て目を丸くしていました。



大下真琴「すっげぇ!めちゃくちゃかっこいい!



その上カレンは頭もキレます。
ハンナと合図し合って敵の位置を確認すると二人同時に発砲しました。



“ズダダダン💥”と銃声が鳴り響きます。
しかし真琴もただ見ているだけではありません。




大下真琴「よ~し、俺もやっちゃおっかな~」




感覚を研ぎ澄ませて気配を探っています。
そしてカレンを助ける形で一人仕留めました。





          おみごと!やるじゃん
カレン「Good job! Cool
               キミのお手柄だ
ハンナ「creditgies to you
  
大下真琴「いや~褒められちゃった」




これですべての訓練が終了しました。
控え室で着替えている真琴の元へカレンとハンナが来ました。







           お~い真琴
カレン「Hey.makoto
    やぁ、カレンさん今日はありがとうございました。
大下真琴「hi.callen thanks todey
          
      またいつでもおいで
カレン「Moreover,it is a caming always
          はい近いうちに
大下真琴「Yes.seeyoulater
               気をつけて
ハンナ「watchout.for
     バイ
大下真琴「Bye!
カレン&サム『バイバ〜イ!」




真琴はカレンとハンナに手を振って門を出ました。
今日は四時間半の訓練でした。
迎えに来た勇次が待っていました。
鷹山も一緒です





大下勇次「お帰り、どうだった?
大下真琴「疲れたけど楽しかったよ、特に銃撃戦の訓練がね」
鷹山敏樹「英語は通じた?
大下真琴「中学生レベルでOKだった」
大下真琴「副署長たちが首を長くして待っているぞ」
大下真琴「了解、なにか起きたの?
鷹山敏樹「いや、今のところは、でも何か起こりそうな予感はする」




勇次は覆面パトカーを飛ばして署に向かいました。
港署では本城たちが真琴の帰りを待っています。




村木拓「そろそろ帰って来る頃ですね」
本城慎太郎「ああ、署長が戻って来るまで何も起きてほしくないものだ」




大岡たちもうなずいている
今日は一つ事件を解決させている。電話も鳴らない
もうすぐ真琴たちが帰って来ます。




武田竜「あっ帰って来ましたよ、お帰りなさい」
大下真琴「ただいま、ハンバーガー買って来たよ、一個あげる」
武田竜「ありがとうございます、いただきます」
大下真琴「みんな差し入れ、ハンバーガーだよ」
大下勇次「署長のおごり」
芝夏美「え~!いただきます」
青木順子「う~ん、いい匂い」



順子と夏美が全員に配りました。



全員『署長、ごちになります』



真琴は笑顔でうなずきました。


山路瞳「コーヒーどうぞ」
田中文男「お~瞳ちゃんありがとう」



瞳がみんなにコーヒーを入れて配ってくれました。


原田実「あ~美味い」
遠山金之助「たまにはいいな」



ハンバーガーとコーヒーで疲れが癒されました。
この日再び事件が起こることはなかった。
資料の整理をしてこの日は帰る真琴・大岡・遠山であった。



つづく。