2012年12月16日日曜日

ごちゃ混ぜアニメ14話

         
 『恋のライバル』 ポップVSヒュンケル

     
前回の続きです。
並んで歩いている飛影とヒュンケルの絵。
会話の続きです。





ヒュンケル「鬼宿との話を聞いていたのか?」
飛影「当たり前だ」
ヒュンケル「だがお前の言葉に一理ある。何もかも分かり合っていたらつまらん、それにお前はまだ俺のすべてを知った訳ではない」
飛影「そうだな、お前がいつマァムに告白するかなんて俺には分からんからな」
ヒュンケル「なっ!なぜそれを・・・?」
飛影「フフン♫・・・さぁな」







と言って躱そうとする飛影。
ヒュンケルは歩みを止め怒鳴った






ヒュンケル「ごまかさずに答えろ💢」
飛影「なら貴様も正直に答えろ、マァムのことが好きか?」
ヒュンケル「ああ、好きだよ」







ヒュンケルも真面目に答えた。





ヒュンケル「今度はこっちの質問に答えてもらおう」
飛影「鬼宿との会話だろ?聞いてたぜ」
ヒュンケル「そうか・・・」






そう言うとヒュンケルは下を向いた。
飛影は真面目にヒュンケルに質問をした







飛影「もう一つ聞く、ポップと競い合う覚悟はあるか?」
ヒュンケル「無論だ」
飛影「なら、お前のやるべきことは一つだ。マァムの前でポップに戦線布告しろ」
ヒュンケル「ポップにそれを伝えろと、よし」
飛影「だからと言って殴り合えと言ってる訳じゃないぞ」
ヒュンケル「分かってるさ、用は俺とポップのどちらがマァムのハートを物にするかを競い合えと言うのだろう?」
飛影「そうだ」
ヒュンケル「しかし、マァムを困らせることにはならないだろうか?」






ヒュンケルは口籠りながら言った。
飛影はヒュンケルの肩に手が届かないので、腰に手を回して言った。







飛影「マァムのために一度は身を引いたのは知っている、だが心の中に無理矢理押し込んで鍵をしておくより、自分の気持ちに素直になることも時には大事なことだぞ」
ヒュンケル「意外だな、貴様がこんなに話せる男だったとは」
飛影「マァムのために腹を決めてポップの所へ行って来い」







赤くなりながらヒュンケルの背中を押す飛影。
ヒュンケルは振り返り一言。






ヒュンケル「ありがとう」







と言って足早に去って行きました。
その後ろ姿を見送りながら飛影は・・・






飛影「頑張れよ」





と呟いた。
飛影ってけっこう話せる奴だったんですね・・・
一方ヒュンケルは家に戻りポップを探した。






ダイ「あっヒュンケルお帰り」
ヒュンケル「ダイ、ポップはどこだ?」
ダイ「今、マァムと買い物に行ってるけど」
ヒュンケル「そうか、では待つとしよう」







ヒュンケルは椅子に座ってポップたちが帰って来るのを待ちました。
ダイとアバンは顔を見合せて首をかしげた。
そこへポップとマァムが仲良く話しながら帰って来ました。








マァム「そうそう、あの人面白かったわね」
ポップ「俺はあの人見たのは二度目だぜ、噂だといつもあそこで、やってるらしいんだ」
マァム「そうなの?!じゃ知ってる人は多いのかもね」
ポップ「うん、ただいま先生、買って来たぜ」
アバン「ごくろう様、重かったでしょう?」






アバンはチラッとヒュンケルの方を見て、
ポップに礼を言った。






アバン「マァム、手伝ってくれますか?」
マァム「はい」
ダイ「あっ俺も手伝います」






出来過ぎ末っ子のダイはヒュンケルの様子を見て言いました。
更にダイはラーハルトとヒム・ハドラーにもさりげなく声をかけました。







ダイ「ラーハルト達も手伝ってよ」
ラーハルト「しかしダイ様・・・」






ラーハルトが言おうとするとヒムが肩を叩いて
ポップとヒュンケルを指さした。






ヒム「気ぃ利かせろや、あれを見りゃ分かるだろ?」
ラーハルト「フッそういう訳か、ダイ様喜んでお手伝い致します」






ダイたちはキッチンに入って行きました。
リビングにはポップとヒュンケルの二人きりになりました。
ヒュンケルとポップはしばらく睨み合っていた。
ポップもヒュンケルと二人きりにされて
ようやく気づいたようだ。
そしてヒュンケルが口を開いた。







ヒュンケル「ポップ、もはや回りくどい言い方はせん、ストレートに言わせてもらうぞ」
ポップ「おうよ!」
ヒュンケル「俺はマァムを愛している、これまでは告白するのを諦めようとして来たが、これからは正々堂々と口説かせてもらう、そのためにお前と競い合う覚悟だ」








ポップは心の中で『やっぱり』と思っていた。
そしてポップもこれまでの経験でいろいろ学んで来たことを思い返していた。
ヒュンケルはポップの答えを待った。
ポップは顔を上げて微笑を浮かべて言いました。







ポップ「俺だって負けねぇ!この勝負受けて立つぜ」
ヒュンケル「決まりだな、ポップよ、これは男と男の勝負だ」
ポップ「おぅ!望むところだ!」






二人は健闘を称えるためグータッチした
その様子をキッチンからダイたちがこっそり見ていました。
やじうま根性丸出しである。
その日から二人のマァム争奪戦が静かに始まりました。
例えばマァムが買い物に行こうとすると・・・







ポップ「マァム、俺荷物持ちで行ってやるよ」
マァム「ありがとうポップ助かるわ」






ポップとマァムはアバンに渡されたメモを持って買い物に行った。
ヒュンケルはマァムがアバンに窓拭きを頼まれている所を見ると黙って手伝っています








ヒュンケル「上は俺が拭こう」
マァム「ありがとう、ヒュンケル」







ヒュンケルは軽く微笑んだ。
外の掃除をしているハドラーたちは・・・







ハドラー「見ているこっちが緊張して来るなぁ」
クロコダイン「まったくだ」
ヒム「しかし、あのクールなヒュンケルが宣戦布告をして来るとは思わなかったぜ」
チウ「ボクもだよ」
ヒム「隊長さん、俺たちはせいぜい見守ろうや」
チウ「そうだな、しばらくは大変そうだけど」
ラーハルト「みんなであの二人を温かく見守るという訳だな」
チウ「そうラーハルトくんも、ハドラーさんもクロコダインさんもいいね」
ハドラー「分かったよ、隊長」







次の日。
ヒュンケルは飛影や鬼宿とパトロールに出ていました。








鬼宿「ポップとヒュンケルがマァムちゃんの争奪戦を始めた?」
飛影「バカ!声がデカイ」
鬼宿「ワリィワリィ、でもヒュンケルもとうとう覚悟を決めたんだな」
飛影「ああ、あれからポップは先手必勝でガンガン責めてるらしいが、ヒュンケルは冷静なものだ前とは変らずマァムのフォローやエスコートしている」
鬼宿「まさにジェントルマンだな」
飛影「ジェ、ジェン・・・?」
鬼宿「ジェントルマン、伸士とも言うな、礼儀正しい振る舞いをする男のことだよ」
飛影「あ~大人の男がよくやるレディファーストだな」
鬼宿「おめえレディファースト知っててジェントルマンを知らねーのかよ・・・」
ヒュンケル「二人とも、おいて行くぞ」








ヒュンケルは先に行ってしまいます。
飛影と鬼宿も早足で追いかけた。
街にはユージアルとビリユイが現れました。






ビリユイ「マズイ!ユージアル先輩奴らだ」
ユージアル「出たな邪魔者共」
ヒュンケル「貴様ら今日こそは逃がさんぞ」
ユージアル「フン、キャスター」
ビリユイ「出よ、ダイモーン、カ・マキリ」
ヒュンケル「今日の俺は疲れを知らん」






キャスターとカ・マキリが現れ同時に攻撃して来ました。







キャスター「フフフ♪さぁ、いらっしゃい」
ヒュンケル「飛影、あいつが分かるか?」
飛影「キャスター、サーバントでありながら、サーバントを召喚できる魔女だ」
キャスター「ご名答、言峰様の元サーバント、もっとも今のマスターはユージアル様ですが」
ヒュンケル「そんなことはどうでもいい、貴様を倒すまでだ」







ヒュンケルはキャスターに斬りかかる。





“キィン⚡️”





ヒュンケル「なに!」







キャスターはバリアでヒュンケルの剣を防いだ。






飛影「ドケ!ヒュンケル」







ヒュンケルはチラッと飛影の方を見て飛び上がってどいた。







飛影「邪王炎殺煉獄焦!」






キャスターのバリアに拳を当てた。






“バチ⚡️バチ⚡️”







キャスター「フッ、その程度の攻撃じゃ私のバリアは破れなくてよ」
鬼宿「なら、これならどうだ」








鬼宿は気功波を撃ち込んだ。






キャスター「フフフ♫無駄よ無駄」
ユージアル「いいぞ、キャスターそのままやってしまえ!」







キャスターは亡者の群れを作り出した。







キャスター「行け、亡者たちよ」






骸操るのはキャスターの得意な術なのだ。






ヒュンケル「くっ・・・亡者だと?!」






骸たちが一成に飛び掛かって来ました。







鬼宿「クソ!数が多すぎる!」
キャスター「ホホホ♫これなら頼光様の手を煩わせるまでもないわね」







キャスターのその言葉を聞いた飛影の闘志に火がついた。







飛影「頼光・・・生きてやがったのか?!」
ヒュンケル「『ムッ!飛影の闘気がドンドン上昇して行く・・・』フッ」
飛影「ハアアアア!」







飛影が妖霊気を爆発させると亡者たちが炎で燃え尽きて消えて行きました。





キャスター「まさか、これほどの力とは・・・?!」








その様子を水唱で見ている耶雲と頼光・ヴェルザーは






頼光「さすが我、宿敵」
耶雲「どうだ?様子は」
頼光「耶雲様、はい早くこの男と闘いたいです」
耶雲「慌てずとも必ず機会を作ってやる」
頼光「ハイ」







頼光は妖気を放ち闘志を燃やしている。






キャスター「マスターいかが致しますか?」
ユージアル「カ・マキリ、あとはお前に任せた」






ユージアルたちは引くことにした。
ユージアルたちが戻って来ると耶雲が頼光に命じました。






耶雲「行け」






その合図で頼光は瞬間移動で飛影たちの前に現れました。







頼光「フッフッフッ♪」
飛影「頼光!」
鬼宿「こいつが頼光?!」
ヒュンケル「とうとう出て来たな」






飛影は頼光を睨みつける、そして頼光も登場したから一変して激しい憎悪と恨みを込めて
飛影を睨みつけている







頼光「飛影、もはや貴様を操ろうとは思わん、この手で殺してやる!」
飛影「まさか、生きていたとは」
頼光「貴様の黒龍波で敗れたのは確かだが、新たな冥界パワーで蘇ったのだ」
飛影「新たな冥界パワーだと・・・?!」
頼光「そうだ、おしゃべりはここまでだ一対一で決着をつけようではないか」
飛影「ヒュンケル・鬼宿は先に行け」
ヒュンケル「飛影、本気か?」
鬼宿「冗談じゃねぇ!」






鬼宿が気を発した。
しかしヒュンケルが止めた。






鬼宿「ヒュンケル、なにしやがる?!」
ヒュンケル「よさんか、これはヤツの闘いだ」
鬼宿「バカ言うな!放っとけるかよ」
飛影「ヒュンケル・鬼宿先に行け」






飛影の言葉でヒュンケルは鬼宿の腕を掴んで走り出しました。




つづく。


あとがき
とうとう頼光が現れました。
そしてヒュンケルと鬼宿が見守る中。
闘いが始まった。
次回をお楽しみに。トウヤ。

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