2012年12月18日火曜日

ごちゃ混ぜアニメ27話


       『デスマッチ! 飛影VS鬼宿』




闘技場に現れた飛影と鬼宿
幽助たちは客席で二人の闘いを見守ります。
小兎が審判を務めます。





小兎「それではデスマッチを始めます、選手はリングに上がって下さい」





飛影と鬼宿はリングに上がりました。
なにも言わず睨み合っています。





小兎「ルールは前と同じくどちらかが倒れるまでとします」
鬼宿「フッそう来なくちゃな」
飛影「この間の決着をつけてやるぜ」
鬼宿「望むところだ」





ヒュンケルと心宿も客席に来ました。





心宿「さて、どうなるかな? ムフフフ♪」
凍矢「しかし、ヒュンケルは分かるが鬼宿が飛影に通用するのか?」
酎「さぁ、どうなんだ?ヒュンケル」
ヒュンケル「鬼宿が朱雀の力を極めていればいい勝負になるだろう」
ダイ「そうなの? 早く観たいなぁ」
ラーハルト「そうですね」






ヒュンケルは闘技場の上の二人を見つめた。





ぼたん「始まるよ」






小兎が手を上げました。





小兎「飛影VS鬼宿、デスマッチ始め!」







“バチ⚡️バチ⚡️カァー✨”





鬼宿の額に「鬼」の文字が現れ紅く光っている。
一方飛影も額の布を取り邪眼を開いた。





小兎「飛影選手が邪眼を開いたのに対し、鬼宿選手の額にも鬼の文字が紅く光っております」






鬼宿は飛影に向かって行きました。
それを見て飛影も鬼宿に向かって走り出した。
鬼宿は気功波を放った。






鬼宿「くらえ!」
飛影「フン」





な、なんと飛影は魔界の炎を右腕に纏い、鬼宿の気功波に炎の拳をぶつけました。






飛影「ハァァァ!」





“ドン⚡️”






鬼宿の気功波を弾きとばした。





鬼宿「なに! チッ・・・」
飛影「フッ今度はこっちから行くぞ、邪王炎殺拳!」
幽助「炎殺拳?!」
鬼宿「開神」





“カァ~✨”




鬼宿も額の「鬼」の文字を輝かせて防いだ。





飛影「なに!」





飛影は拳に炎を纏い突っ込んで行きました。
鬼宿も駆け出した。






飛影「邪王炎殺煉獄焦」
鬼宿「ハァァァ~!」






“ドドドドドドドッ💥ゴツ💥グググッ⚡️”






激突音が鳴り響く。
見るとリングの中央で拳がぶつかり合い押し合っていました。






鬼宿「ようやくここまで来たんだ、負けてたまるか!」
飛影「それはこっちのセリフだ!」
飛影&鬼宿『ハアアアアアア‼︎』







“ドス〜ン💥”






力のぶつかり合いでリングにヒビが入った。





小兎「こ、これは!なんという激しさでしょう!キャ~!」





衝撃と共に両者場外へ吹っ飛んで行きました。
しかし同時に立ち上がりました。





飛影「チィィィ!」
鬼宿「クソ・・・!」






瓦礫から出て来てリングの方へ歩いて行く
鬼宿は拳法の構えを取った





心宿「うんうん、いい勝負だ」






肉マンを頬張りながら言う心宿。
それを見て美朱の目が輝き・・・






美朱「いただきます」





と食いついた。





心宿「イタイ!イタイ!イタイ!あげますから離れて下さい」






それを見ていた唯が無理矢理美朱を引っ張った。






唯「オラよっと!」
美朱「あ~!肉まん〜」
心宿「はい、どうぞ」
美朱「わ~い!」






心宿は噛みつかれた手をフーフーしている。
その間に鬼宿と飛影の闘いは格闘戦をくり広げていた。
パンチを躱しフットワークを利かせて打ち合っていた。






ヒュンケル(スピードはわずかに飛影が上か、だが鬼宿もやるものだな)
翼宿「飛影の妖力と格闘センスはなかなかのもんやなぁ」
軫宿「ああ彼の強さがよく伝わって来る」






“ズドッ💥ズドッ💥ズドッ💥”






鬼宿「グハァァ・・・!」






鬼宿に飛影の強烈なボディーブロが三発入った。






小兎「鬼宿選手、膝をつきました」
飛影「どうした鬼宿もう終わりか・・・?」






飛影が妖霊気を放つと・・・






鬼宿「ざけんな💢・・・俺だって負けられねぇんだよ!」





鬼宿は立ち上がって・・・





鬼宿「ここまで来て負けられねぇ、てめぇは俺が倒す!」
飛影「フン、今の貴様に俺が倒せるか?今の闘気では俺には勝てんぞ」
鬼宿「うるせぇ💢」






鬼宿は気を放出した。
髪が逆立ち目も光ってちょっと恐い・・・。






ヒュンケル「ほぅ~大した闘気だ、よくあそこまでレベルを上げたものだな」
ラーハルト「そんな暢気な態度でいいのか?ヒュンケル」
ヒュンケル「飛影のことか・・・フッ心配は無用だ」






どこから来るのでしょうねこの自信は・・・?






アバン「ヒュンケル・・・」
ヒュンケル「大丈夫、飛影は俺が認めた男ですから」






拳を握り飛影を見つめる視線が熱い。
一方リング上では飛影と鬼宿が動き出した。
間合いを計っている。






ヒム「その自信はどっから来るんだ?ヒュンケル」
ヒュンケル「一度拳を交えれば相手のすべてが分かる、それはヒムにも分かるだろう」
ポップ「まぁ理屈は分かるけどな」
ラーハルト「ヤレヤレ、ケンカバカもここまで来ると感心するな」
ヒュンケル「フッ、ライバルだからな」





鬼宿は格闘で攻めています。
飛影も応戦しています。






鬼宿「俺は負けられねぇんだよ!!」





二人はほぼ互角です。
ここで今まで格闘で戦っていた両者だったが
初めて手四つに組合い力比べの形になった。






“ガシ⚡️ググググ⚡️”






鬼宿「くっ!ぐぐぐっ・・・」
飛影「くっ・・・」
ヒュンケル「フッ・・・面白い」






ヒュンケルはニヤリと笑った。






小兎「互角です、どちらも譲りません」
桑原「ピクリとも動かねぇぞ・・・?!」
アバン「動かないのではなく動けないのです」
蔵馬「二人の力はほぼ互角だ、下手に動くよりもあの方が全パワーをぶつけ合える、しかしどちらかが力負けすれば勝負は大きく動く」







蔵馬の言葉にヒュンケルたちもうなずいた。






柳宿「それほど全力でぶつかり合ってるという証拠ね」
美朱「すごい・・・鬼宿」





うかつに手を放せないことは二人も分かっている。
顔を上げた鬼宿は飛影と目が合うと胸の奥から込み上げる熱い想いが伝わって来た。






小兎「ライバル同士、睨み合いながらの力比べ見ている我々にも凄まじさが伝わって来ます」
ヒム「ライバル同士だとよ」
ヒュンケル「・・・・」






ヒムはわざとヒュンケルに言いました
しかしヒュンケルは動じません
腕を組んだまま二人の闘いを見つめています





“ググググッ⚡️”





鬼宿「うっ・・・クソ動けねぇ」
飛影「・・・チィ!」





だがその数分後・・・
飛影がもの凄いパワーで鬼宿を押し始めました。





“グン⚡️”





鬼宿「なに?!」






闘衣の一つである籠手が飛影の力を引き出しているのだ。






ヒュンケル「あれは・・・!」
マァム「腕甲の力よ、あれが彼に力を与えているのよ」
飛影「ハアアアアア・・・!」
鬼宿「クソ!」





“ドン💥”






鬼宿「うああああっ‼︎」
心宿「鬼宿!」





鬼宿は場外から客席まで吹っ飛んで行きました。






小兎「飛影選手、力で鬼宿選手を押し飛ばしました。鬼宿選手は場外から客席のフェンスに激突!」





透かさず小兎はカウントを数えました。





美朱「鬼宿、負けちゃったの?」
唯「まだ分からないよ」






すると鬼宿はカウントセブンで出て来て
リングに戻って来ました。





小兎「8、ファイト」
鬼宿「ハァ・・・ハァ、あぶなかったぜ」





鬼宿は拳法の構えを取った。
飛影も拳を強く握りしめた。






飛影「来い」






と言う飛影の言葉を合図にした鬼宿は地を蹴って飛び込んで来ました。
再び肉弾戦になりました。






幽助「肉弾戦で決着をつける気か・・・」
ヒュンケル「それしかあるまい、兎にも角にも肉弾戦で決着をつける以外にはな」
アバン「そうですね、あとはスタミナ勝負ですね」





美朱は祈る想いで見つめています。
翼宿も息を呑んで見ています。






ダイ「持久戦になると、どっちに有利なんだろう?」
亢宿「さぁ、どっちなのでしょう?」
桑原「それにしても二人ともいいツラしてやがるぜ」
幽助「ああ」





仲間たちが見守る中闘いはまだ続いています。
飛影も鬼宿も一発殴られたら殴り返すのくり返しで打ち合っています。
そしてヒムたちも・・・







ヒム「いい顔しているぜ、あいつら、なぁヒュンケル」
ヒュンケル「そうだな、次は俺もあんな風に飛影と打ち合いたいものだ」







おいおい・・・
ヒュンケルは拳を握りしめてリングを見つめています。





飛影(次で決める!)






“バキ💥”という音が鳴り響きました。






小兎「クロスカウンターが極まった・・・どっちだ?」
鬼宿「ぐぅぅぅっ!」





数秒間の沈黙から鬼宿は耐え抜いた
飛影も踏み止まっていました。





“ドスッ💥”






鬼宿「ガハァ・・・」





飛影は鬼宿が立て直す前に鬼宿の鳩尾に
左の拳をブチ込んでいた
吐血して膝から崩れるように倒れる鬼宿
それを見て小兎がカウントを数えました。






小兎「エイト•ナイン•テン! 勝者飛影」





と、飛影を指しました。
すると飛影は倒れている鬼宿に近づき膝をついて見つめていました。
そこへヒュンケルが近づいて来ました。
飛影はヒュンケルの気配に気づき・・・






飛影「鬼宿・・・強かった」





と言いました。
飛影のその言葉に対してヒュンケルは一言。






ヒュンケル「ああ」





と答えた。
そしてヒュンケルが手を差し出すと
飛影は振り向いてその手を掴んで立ち上がった。
それから手を握り合い見つめ合ってると
マァムが声をかけた






マァム「ヒュンケル、飛影・・・」







ヒュンケルが微笑むと、飛影も少し表情を緩めた。
軫宿が鬼宿を抱えて行きました。
マヤさんが飛影に近づいた。
ヒュンケルは気を使って少し離れて背を向けた。






マヤ「飛影、体、大丈夫?」
飛影「少し重いが大したことはない」
マヤ「そう、じゃ私はぼたんさん達といるわね」
飛影「ああ」






マヤさんは先にみんなの所へ行きました。
 ヒュンケルが振り返ると飛影もまたヒュンケルの方に振り返っていた。






飛影「お前とはまた勝負だ!」
ヒュンケル「ああ、叩きのめしてやるから覚悟しろ」
飛影「そのセリフそっくり貴様に返すぜ💢」
ヒュンケル 「口の減らん奴だ💢」
飛影「貴様にだけは言われたくない💢」






今度は睨み合い火花を散らす。
しばらくは無言で睨み合っていました。
その様子をアバンとハドラーが離れた所から見ていた。





ハドラー「ヒュンケルは変わったな」
アバン「ええ、いいライバルに出会えましたからね」
ハドラー「ライバルとは飛影のことか」






ハドラーが言うとアバンはうなずいて






アバン「親の気持ちとはこういうものなのかもしれませんね」






ハドラーはアバンの横顔を見つめていた。
そしてヒュンケルが口を開くとアバンとハドラーも耳をすませた。






ヒュンケル「これだけは言っておくぞ、貴様は俺のライバルだからな!」






と、ヒュンケルが怒鳴るように言えば






飛影「貴様の方こそ忘れるな!」





と負けずに飛影も怒鳴り返した
そして二人は控室に戻って来ました。
アバンとハドラーも戻りました。





マヤ「二人とも帰りの船が来る時間よ」






幽助たちは外に出て港に向かった
港に着くと船を待った
桑原が呼びに戻って来ました。






桑原「お~い早く来いよ」





桑原に言われ飛影とヒュンケルが行くと
丁度帰りの船が到着したところだった。
全員乗ったのを確認すると船長が号令を
出した





船長「では出発しやすぜ」





“キュ〜🎵”





汽笛が鳴ると船が動きだしました。
鬼宿は中で休んでいます。
美朱がついています。
飛影はヒュンケルの言ったことを思い返していました。
回想シーン。





ヒュンケル『これだけは言っておくぞ、貴様は俺のライバルだからな』





『俺のライバルだからな』のヒュンケルの言葉が頭の中でグルグルと回っていました。





飛影「俺のライバル・・・か、ああ分かってるさ」





と、飛影が呟くとヒュンケルが顔を上げた。





ヒュンケル「何か言ったか?」






ヒュンケルが聞くと飛影は・・・






飛影「別に」





と答えて景色を見つめていました。
そして明日からはまた任務がある•••かもしれません。



つづく。


あとがき
飛影が勝ちました。
飛影ファンの方はきっと嬉しいことでしょう。
今度また近いうちにヒュンケルとのライバル対決を書く予定です。

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