2013年1月28日月曜日

ごちゃ混ぜアニメ58話

   『死闘!飛影VSヒュンケル』


飛影とヒュンケルは早くも九回目のライバル対決の時が来た
実力はほぼ互角の二人はどうしても相手を倒さずにはいられないのだ
森の奥にある大地で対峙していた。






飛影「5勝目は先にもらうぜ」
ヒュンケル「そうはさせん、俺が先だ!」






“バチ⚡️バチ⚡️”







ヒュンケル「完全決着をつけてやる!」
飛影「望むところだ!」






二人は闘気を放ち上半身は生身となった。







飛影「はああああっ!」
ヒュンケル「はああああっ!」






“ゴゴゴゴ💥”





闘気を最大レベルにまで上げて行く






ヒュンケル&飛影『行くぞ!』








同時にパンチをくり出してお互いの顔面にヒットした。





“シュ💨バキ💥”





顔が捻れながらも次の攻撃に入る飛影





飛影「くらえぇ!」






“ズドッ💥”






飛影の二撃目の拳がヒュンケルの鳩尾にヒットした。






ヒュンケル「グアアア・・・」





“ドン❗️”





ヒュンケルは飛影を突きとばした。






飛影「ちぃぃ・・・」






ヒュンケルは血混じりの唾を吐くと口元の血を拭うと飛影の方を睨みつけ







ヒュンケル「プッ、今度はこっちの番だ!」







と言って素速く飛影の懐に入ると鳩尾に拳をブチ込んで来ました。







“ズドッ💥”







飛影「がぁっ・・・」
ヒュンケル「うおおおっ!」






“ズドッ💥”





ヒュンケルは鳩尾に拳を入れたまま
力任せに飛影を地面に叩きつけた






“ズダ〜ン💥”






飛影「ぐぁぁぁっ・・・」






“ドサッ💥”






ヒュンケル「はぁ、はぁ、はぁ」






ヒュンケルは叩き突けた状態から体を起こすと
飛影を見下ろした







飛影「バカ力を出しやがって💢」」
ヒュンケル「チッ!タフな奴だ」







飛影は立ち上がり腕甲に触れた。
ヒュンケルは籠手を両腕に付けている。
飛影は額の布を取り邪眼を開いた。
黄色と黒のミックスした妖霊気が飛影を包み込んだ。
ヒュンケルの光の闘気を放って応戦する。
ヒュンケルの青白いオーラと飛影の黄色のオーラがぶつかって火花を散らす。






“パチ🔥パチ🔥”







飛影「邪王炎殺双龍波ッ‼︎」




飛影の右腕から二体の黒龍が放たれた

そして黒い龍が暴れ回りながら一体ずつ飛影の頭上から両腕に巻きついた。






ヒュンケル「双龍拳、俺には使わないのではなかったか?」
飛影「黒龍の力を利用するのさ、これならパンチ力が増すから肉弾戦に使えるんだ」
ヒュンケル「なるほど、確かに貴様なら双龍拳の応用もたやすいわけだ」
飛影「本気で来ることを進めるぜ・・・ヒュンケル」
ヒュンケル「無論、そのつもりだ」





二人は同時につっ込んで行きました。






“ゴツン💥”と鈍い音がした。
拳がぶつかり合って押し合う。
睨み合いしばらくの間押し合っていた。





“グググ⚡️”





そしてヒュンケルが二撃目のパンチを放って来た。





飛影「く・・・っ」






飛影はそのパンチを上手く躱した。
だがヒュンケルも休まずパンチをくり出して来る。





“シュ⚡️バキ💥”






右拳でクロスカウンターが極まった。







ヒュンケル「フッ」






顔が捻れた状態でヒュンケルが微笑むと・・・






飛影「フッ」







飛影も微笑み返す
まるでお互いの力を確かめ合うかのようにフットワークを使って接近し打ち合い始めた。
防御もお構いなしに打ち合っている
しかし持久戦になるとかなりのスタミナが必要になる
それも二人にとっては丁度いい戦法なのだ。
これは二人だけの拳と拳の会話なのだ
上半身が生身のためダメージは直接伝わる
だからこそ全力でぶつかり合うのだ。






飛影(これしかない、俺とお前は所詮闘いの中しか自分を見出せないのさ)
ヒュンケル(飛影、俺たちは似ている、憎しみを糧に強さを求めて戦って来た、だから昔のお前が俺の昔と重なった時は運命を感じたぜ)






ヒュンケルが闘志を燃やせば負けじと飛影も闘志を燃やして対抗します。
その間も殴り合いが続く






“パシ⚡️パシ⚡️グググッ💥”







お互いにパンチを受け止め合って睨み合う。






ヒュンケル「くっ」
飛影「くっ」





どっちもパンチを押し込もうとするが気を放った時に衝撃でふっ飛んだ。
スピード・パワーはともに互角である。






ヒュンケル「ハァ、ハァ、クソ・・・」
飛影「ハァ・・・ハァ・・・チッ」







息を整えるとお互いに近づいて行った。
飛影が手を開くとヒュンケルも右手を高く上げて見せ力比べを誘う。
飛影も狙い通りとニヤリと笑い右手から絡み合わせ手四つに組み合った。
散々殴り合ったにも拘わらず、まだ余力を残して闘っていた。






“ガシ⚡️グググッ⚡️”







ヒュンケル「望み通りの展開のはず」
飛影「ああ、そうだな」






力はほぼ互角の二人。





ヒュンケル「むぅぅぅ・・・」
飛影「おおおおっ・・・」






“ググググ⚡️”





力比べをしながら睨み合う両者
睨み合いつつも微笑みを浮かべた
お互いライバルの力の強さは分かっている。
だから絶対に気を抜けない闘志を燃やして力と想いをぶつけ合う
二人は組み合った手を解いた時が決着をつける最後の勝負の時だと分かっている
最後の勝負は肉弾戦だからだ。
拳に全闘気を込めてどちらかがぶちのめすまで殴り合うのだ。






ヒュンケル「お前の力は分かったぜ、俺とほぼ互角だ」
飛影「そろそろ決着をつけようぜ、ヒュンケル」
ヒュンケル「いいとも拳で勝負だ!」







二人は絡めた指を解くと拳を握りしめて睨み合った





飛影「ハアアアア!」






“ドン❗️ビリ⚡️ビリ⚡️”






飛影が気合いで力を込めると負けずに
ヒュンケルも力を込め気合を入れた。






ヒュンケル「ハアアアア!」





“ドン❗️ビシ💥ビシ💥”






ニヤリと笑う飛影。
それを見てヒュンケルも微笑む。






            あいつ
飛影「決着は拳でつけるのは幽助の受け売りだがな」
ヒュンケル「浦飯幽助の影響というわけか」





“シュ💨ゴツ💥ゴゴゴゴ⚡️”






両者の激突は地鳴りがするほどの衝撃だった。
打ち合いが始まった。戦闘のプロ同士駆け引きも得意である。
始めはカウンター・フック・アッパー・ボディーブロと打ち合っていたが
だんだんとカウンターとボディーブロの打ち合いになっていた。
クロスカウンターからヒュンケルが下からアッパーをかまし
スキが出たところに強烈なボディーブロをブチ込んで行く。





“ズドッ💥”






飛影「グォォォ・・・」







飛影が押され気味になった







飛影「ちぃぃっ」
ヒュンケル「フッ、パワーもテクニックも俺の方が上のようだぜ」
飛影「それはどうかな・・・?」






ニヤリと笑うと飛影は素早くヒュンケルの間合いに入り込んでボディーブロを入れて
アッパーで突き放した。






“ズドッ💥ゴス💥”






ヒュンケル「ぐぅぅぅ・・・」
飛影「これで互角だ」
ヒュンケル「そう来なくては倒しがいがないぜ」
飛影「お互いにな」






睨み合うと・・・






飛影「来い」





と、挑発する飛影を睨みつけながら口元を手の甲で拭って血混じりの唾を飛ばすと
気合いを入れた。





ヒュンケル「ペッ、ウオオオ・・・!」
飛影「ハァァァ・・・!」





“ドドドドドドドドッ💥”





打ち合いになると両者一歩も譲りません。
超一流の格闘センスを持つ者同士の殴り合いは次第に激しさを増して行きます。
しかもお互いにタフなので勝負は長引きそうだ。




“ズドッ💥ズドッ💥”





腹パンチがお互いに入ると体が密着した。





ヒュンケル(負けられん・・・この男には絶対に・・・!)
飛影(肉弾戦の戦法が俺と似ていやがる・・・厄介な野郎だ)




“パシ⚡️パシ⚡️”





お互いのパンチを受け止めると・・・






“グググ💥”





力いっぱい押しあっている





飛影「どうした?貴様はまだまだこんなものではないはずだぜ」
ヒュンケル「本気を出していないのは貴様とて同じだろう」
飛影「やはり貴様、まだ本気を出していなかったな」
ヒュンケル「先に貴様の本気を見せろ、俺をその気にさせてみろよ」
飛影「なんだと💢」





挑発するヒュンケルに対し飛影は睨みつける
パンチを受け止め合ったままの体勢だ。






飛影「ヒュンケル」
ヒュンケル「どうした?ライバルなら俺をやる気にさせてみろ、飛影‼︎」







更なるライバルの挑発に闘志を燃やす飛影。
先に手を離して構えて気を放出した。
気の放出で額の布が取れ邪眼を開いた。
それを見てヒュンケルはニヤリと笑い闘気を放出した。






ヒュンケル「ウオオオオ!!」
飛影「ハアアアア!!」






“バリ⚡️バリ⚡️バリ⚡️”






同時にフルパワーになるとヒュンケルが拳を突き出して言った。






ヒュンケル「さぁ、続きをやろうか」
飛影「ああ・・・行くぜ」






再びパンチをくり出しクロスカウンターが極まる
でも楽しそうである。
お互いに仲間たちから不死身・タフ・はたまた戦闘のプロ、天才と言われて来た。
そんな二人が今は相手を倒すため全力で殴り合っている。
“負けたくない”想いをぶつけ合うかのように打ち合う決着の一発にすべてを賭ける。
これで打ち負けたほうが致命的なスキを造る。
それが分かっているからなおさら負けられない・・・
打ち合うパンチ音だけが響く。
何発ボディーブロが入っても耐えてチャンスを伺う両者。







ヒュンケル(まだだ・・・)
飛影(まだやれる)
ヒュンケル(飛影には絶対負けん!)
飛影(ヒュンケルは俺が倒す!)






なかなか決着がつかない、
それでもどちらかが倒れるまでまたはブチのめすまでとことんやり合うのがルール。
何があっても止められない。








飛影「そろそろ限界じゃないのか?」
ヒュンケル「フッ貴様の方こそ疲れてるんじゃないのか?」
飛影「ぬかせ!まだまだやれるぜ」
ヒュンケル「それを聞いて安心したぜ」






殴り合いながらも会話は成立しています。






飛影「俺が勝つ!」
ヒュンケル「それはどうかな?」
飛影「フン、強がりを言いやがって」
ヒュンケル「なんだと💢」







途中まで挑発していたヒュンケルでしたが飛影の一言がヒュンケルの闘志に火を点けた。
ヒュンケルの闘志が闘気へと変わる。
飛影の狙い通りヒュンケルを本気にさせた
それに応えるかのように飛影も闘志を燃やす。
打ち合いが激しくなって行くだけで決着が見えない。







ヒュンケル「貴様には絶対に負けんぞ!!」
飛影「なにおぉ!」
ヒュンケル「負けんと言ったのだ」
飛影「俺も負けたくない!貴様にはな」
ヒュンケル「フッ言うじゃないか、それでこそ俺のライバル」






二人ともふだんは口にしないセリフだがこうして闘っている時はライバルへの想いが出る。
闘いの中で見出したライバル意識、妖怪と人間とゆう壁を越えどっちが強いかを証明したい。
自分の方が上だと相手に思い知らせたい。
その想いが二人を闘いへと突き動かすのだ。







ヒュンケル「ウオオオオ・・・ッ」
飛影「ハアアアア・・・」







二人の戦いはまだ続く。
本当にとことん殴り合っています。
最後の決着の瞬間までチャンスを伺いながら・・・
体力はほとんど使い果たしているはず
「ライバルに負けたくない」
その想いが限界をも超えさせるのか・・・
そして決着の一発が同時に極まる。






“ズドッ💥”





「ぐぉぉぉっ・・・ガハッ」





“ドサ💥





片方が吐血して倒れた
勝ち残ったのは・・・





飛影「ハァ💭ハァ💭借りは返したぜ」






ヒュンケルの方が倒れた。






飛影「ハァ💭ハァ💭ハァ💭俺の・・・勝ちだ」
アバン「ヒュンケル」






アバンがヒュンケルに駆け寄った。
ヒュンケルは完全にダウンしている。







飛影「アバン、お前の一番弟子は・・・強かったぜ」
アバン「飛影くん!」







倒れ込む飛影を抱き止めるアバン。






飛影「こいつは強い・・・だから負け・・・たくなかった」






そう言って飛影はグッタリとした





アバン「ええ分かっていますとも飛影くん、いい勝負を見せてもらいました」
飛影「フッ」






そこへヒムが来たのでヒュンケルをヒムに託し、アバンは飛影を支えた。






アバン「行きましょう」






アバンはそのまま飛影を家まで送り届けた。
ヒュンケルは家に戻ってヒムの手でベッドに寝かされた。







マヤ「送ってもらってすいません、それでどっちが勝ったのですか?」
アバン「あなたの恋人です、いい勝負でしたよ」






見てたのかい・・・






マヤ「そうですか、ありがとうございます」







アバンは飛影をベッドまで運んでくれました。
アーチャーがいたが






アバン「私に運ばせて下さい」







と言うので頼みました。
アバンは飛影の寝顔を見て微笑むと・・・






アバン「では、私はこれで」
マヤ「あの、ヒュンケルさんによろしく」
アバン「はい、伝えます」







ニコッと笑うとアバンは帰って行きました。
飛影は目覚めて腹を押えている。
ヒロインが治療しようと手をかざした時






飛影「このままでいい」






と言うのでそのまま休ませることにした。
一方、ヒュンケルの方は・・・







ヒュンケル「負けちまったか・・・」
ラーハルト「あれだけ殴り合えば充分だろう」
ヒュンケル「勝ちたかった!クソ!」








拳を握りしめて歯を食いしばって悔しがるヒュンケル







ラーハルト「貴様のそんな顔初めて見たぜ」
ヒュンケル「あいつは特別だからな」
ヒム「チッ妬けるぜ、飛影のヤローがうらやましい」
ラーハルト「同感だな」






そこへアバンが部屋に入って来ました。








アバン「飛影くんからの伝言です」
ヒュンケル「なんだ・・・」
アバン「倒れているあなたを見て『こいつは強い、だから負け、たくなかった』と」
ヒム「ふん、あいつらしいな」
ラーハルト「ああ」 
ヒュンケル「飛影、お前というヤツは・・・」







ひとすじの涙がヒュンケルの頬を流れた。
悔し涙だった






ヒュンケル「この次は負けないぜ」






涙声で呟くとヒュンケルは眠りについた。





つづく。

これで5対4

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