2013年1月20日日曜日

デジモンアドベンチャー04 3話


  『大天使・セラフィモンの城』


選ばれ師子供たちの前に謎の男、山木が接触して来た。
山木はデジタルワールドの監視をして来たと言う
そして光子郎が今まで集めたデータを転送し現在のデジタルワールドのデータを山木が転送してくれた。
一応はここで協力関係になった。
子供たちはこれからどうなって行くのだろうか?  
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空「えっ森のターミナル?」
麻矢「うん、どうしても行きたいの、今まであることすら知らなかったし」
空「そうね、じゃヤマトたちに相談してみましょ」
麻矢「ありがとう、空」





空と麻矢はヤマトとトウヤのところに相談しに行きました。
セラフィモンの城へ行きたいと言う麻矢にヤマトとトウヤは・・・





トウヤ「行くのは構わないが、行ってどうするんだ?」
麻矢「見たいんだ、セラフィモンの故郷」
ヤマト「どうせイチから調べるんだいいんじゃないか」
トウヤ「それはそうだが・・・」
麻矢「お願い!」





麻矢は手を合わせてトウヤに頼んだ。





トウヤ「分かったよ、みんなと相談しよう」





太一たちも集まって話し合いました。





太一「でもそれぞれ部活があるだろ、ヤマトとトウヤだってバンド練習があるじゃん」
麻矢「部活は五時には終わるし、その後で行くわ」
ヤマト「俺たちも五時には閉めなきゃならないから」
空「私も大丈夫よ」





と、いうわけで五時半に校門で待ち合わせることになりました。
そして放課後・・・
メールで知らせた大輔たちも集まっていた






大輔「あっ太一先輩たち来た」
ヒカリ「お兄ちゃん」
太一「ヒカリ、みんな待たせたな」
麻矢「ごめんね、私のわがままでみんなに来てもらっちゃって」






すまなそうに言う麻矢に京が笑顔で答えました。





京「いいんですよ、親も理解してますから」





子供たちは山木研究所に向かいました。
研究所では山木がゲートを開いて待っていた。





山木室長「ゲートは開いてある、行きたまえ」
京「選ばれ師子供たち出動!」






デジバイスを掲げてそのまま光の中に吸い込まれて行きました。
デジタルワールドに着くとデジタルマップで現在地と目的の方向を確認した。





京「えっと、現在地がここだから・・・あ~ここからだとかなり遠いですね」
パタモン(麻)「俺が案内する着いて来い」





子供たちはデジモンを進化させました。





太一「よしセラフィモンに着いて行こう」







セラフィモンは麻矢を抱えて飛んで行きました。
途中景色がすっかり変わっていることに子供たちは息を呑んだ。





伊織「本当にここがあのデジタルワールドですか? すっかり変わっちゃってる」
タケル「二年でこんなに変わるなんて・・・」
ヒカリ「周りに飛んでいる光の玉は何かしら?」





子供たちはデジタルワールドの景色の変化に戸惑っていました。






京「デジタルマップが全然役に立たない、また調べ直さなきゃ」
セラフィモン「この辺りは荒野の砂漠だ」
エンジェモン「聞いたことのないところだ」






デジモンたちでさえ分からない世界になっていた。
セラフィモンとブラックウォーグレイモンはチョクチョク来て調べていて知っている。
ヤマトとトウヤは麻矢を見つめていた。





ヤマト「トウヤ、麻矢の奴なんであんなに怒った顔なんだ?」
トウヤ「セラフィモンのことを知りたいからだろう・・・たぶん」
ヤマト「それだけじゃないかもしれないぜ」
トウヤ「どういう意味だ?」
ヤマト「時田のことだよ」





と、ヤマトが麻矢の方に視線を送りながら言うと、トウヤも麻矢の方を見ました。






トウヤ「・・・まさか」
ヤマト「あり得ない話じゃないだろう」
トウヤ「あいつ、くだらんとか言って相手にしてなかったじゃないか」
ヤマト「甘いな、口ではそう言ってもあの顔は意識している証拠だ」






トウヤはため息を吐いた。






トウヤ「ヤレヤレ」
セラフィモン「着いたぞ、ここだ」





そこはさっきまでの景色とは違ってとても神秘的なところだった。






麻矢「ここが森のターミナル、キレイ!」






緑いっぱいの森だった






セラフィモン「ここを抜けると俺の城がある」
麻矢「行って来る」





麻矢は一人走って行ってしまった。





トウヤ「おい、転ぶぞ」
麻矢「イヤッホー♪」
トウヤ「ったく・・・」






ため息をついてヤマトとトウヤも追いかけて行きました。
森のターミナルを駆け抜けようとしたが途中でヘバッテしまった。
するとセラフィモンが肩に乗せてくれた。






セラフィモン「もうすぐ見えてくる」






前を見ると大きな城が見えて来ました。





麻矢「もしかしてあれがそう?」
セラフィモン「そう、俺の城だ懐かしいやっと帰って来られた」





子供たちも城を見上げた。





伊織「ここに一人で住んでるんですか?」
セラフィモン「ソーサリモンと一緒だ、たまにオファニモンが来るがな」
ディグモン「オファニモン?」
ホルスモン「誰でしょう?」
セラフィモン「俺と同じ天使デジモンだ」






門が開いたので進んで行きました。
扉の前まで来ると麻矢のデジバイスが輝いた。





麻矢「デジバイスが光った!」







セラフィモンは肩から麻矢をそっと下ろした。
すると扉が開いたのです。






麻矢「入ってもいい?」
セラフィモン「もちろん」





麻矢は走って行った。





麻矢「うわぁ、ここ本当にデジタルワールド?外と全然違う」






ヤマトたちも追い着きました。





ヤマト「すごいガラス張りの部屋だ」
セラフィモン「久しぶりに帰って来た」
ソーサリモン「お帰りなさいませ、セラフィモン様」
セラフィモン「ソーサリモン、留守中ごくろうだったな」
テイルモン「ウィザーモンではないのか?」





テイルモンはソーサリモンに近づく





テイルモン「違う」
ソーサリモン「あなたはテイルモンですね」





ソーサリモンはテイルモンを見てニコッと笑いました。





テイルモン「ああ」






一方、麻矢は窓に立って外の景色を見ていた。
するとセラフィモンがとなりに立ちました。





セラフィモン「どうだ?麻矢」
麻矢「素敵なところね」
セラフィモン「君をここに連れて来ることができてよかった」
麻矢「ごめんね、わがまま言って」
セラフィモン「謝ることはない、むしろ帰るキッカケを造ってくれたことに感謝するよ」





セラフィモンの言葉が麻矢を優しく包み込んだ。
その様子を離れた場所からヤマトたちが見ている。






京「なんか麻矢さんとセラフィモン怪しい雰囲気ですよね」
空「パートナーだもの、そんなもんじゃない」





トウヤはジッと麻矢とセラフィモンを見つめていた。
そこへヤマトが来て・・・






ヤマト「彼氏としては複雑な気分じゃないのか?」
トウヤ「別に」






トウヤは横目でヤマトをジロッと見て





トウヤ「くだらん」





と言って廊下に出て行った。
そこへソーサリモンがトウヤに話しかけて来た。






ソーサリモン「君は、あの娘のことが好きなのかい?」
トウヤ「ああ、子供の頃から気持ちは変わらない」
ソーサリモン「君にとって大切な人なんだね」
トウヤ「でもあいつは、俺のライバルのことが好きなんだ」
ソーサリモン「ライバル?」






ソーサリモンは目を丸くして聞いた。
二人の会話している姿をヤマトが見つめていた。






トウヤ「物心ついた頃から何をするにも競い合って来た」
ソーサリモン「君のライバルって・・・」
トウヤ「あの金髪の男だ」






トウヤはヤマトの方を見て答えた





ソーサリモン「そうか・・・おっ!」





ヤマトがトウヤに近づいて来ました。





ヤマト「二人でさっきから何を話しているんだ?」
トウヤ「ごくごくつまらないことだ」
ヤマト「へぇ~、丁度いい、二人だけで話さないか?」







ヤマトは真剣な顔つきでトウヤを見つめている。
その目を見てトウヤも組んでいた腕を解いて





トウヤ「いいだろう、出ようか」





二人は城の外まで出て行きました。
外に出た二人を窓から麻矢が目撃した。






麻矢「あの二人、いつの間に?」
空「まさか・・・ケンカ?」





空のその言葉を聞いて麻矢がビクッと反応した。
そして止めに行こうとすると太一が麻矢の手を掴み阻止した。





太一「二人きりにさせてやれ」
麻矢「でも・・・」
太一「大丈夫、下手なマネはしないさ、あの二人を信じてやれ」






太一に説得されてホッとした顔をする麻矢。







太一「万が一の時は俺が間に入るから」
麻矢「うん」





太一もよく分かっていた。
自分も空のことが好きで切ない想いをしているから
ヤマトとトウヤは森のとこまで来てトウヤが口を開いた。







トウヤ「この間は学校だったから少し抑えていたが、あの時の答えを聞こうか」
ヤマト「俺は空のことを大事に思っている、でもあの時麻矢に本音をぶつけられた時、正直心が揺れた」
トウヤ「それで?」
ヤマト「俺は・・・俺はそれでも空のことが好きだ!」







それを聞いてトウヤは拳を握りしめヤマトめがけて振り上げた。






“バキ💥”





拳はヤマトの頬をかすめて木にぶつけた。
唇を噛みしめている。
ヤマトはキョトンとした顔をしている。





ヤマト「俺のことを殴らないのか?」
トウヤ「確かにこの間はブン殴りたいと思ったが麻矢の手前殴れなかった」
ヤマト「なら今はなぜ殴らなかった?」
トウヤ「返答次第では殴るつもりだったがお前の答えに納得したまでだ」
ヤマト「トウヤ、それじゃ俺のことを許してくれるのか?」
トウヤ「俺は・・・な、あとはあいつ次第だ」







するとトウヤの後ろから麻矢と空が歩いて来た。





麻矢「ヤマト、聴いたよ今の話」
ヤマト「麻矢・・・俺」
麻矢「空!」






ヤマトを遮って麻矢は空を見つめて言った。






麻矢「私の大好きなヤマトは空に託す」
空「麻矢ちゃん」






麻矢はヤマトの手と空の手を取って握らせて言った。





麻矢「ヤマト、空を幸せにしてね、不幸にしたらトウヤの前に私がお前を殴るから」
ヤマト「ああ、約束する」





そしてトウヤが麻矢に近づいて肩を抱いた。





トウヤ「麻矢は俺が幸せにする、守って行く」
ヤマト「頼むぜ」






トウヤはうなずいた。
一番安心しているのは太一だった。
その時、ブラックウォーグレイモンが邪悪な気配に反応した。






Bウォーグレイモン「ハッ!邪悪な気配を感じる、来る!」
大輔「太一先輩!」






大輔たちも危険を感じてやって来ました。






パタモン(タケル)「とてつもなく邪悪な気が近づいて来るよ」
ソーサリモン「セラフィモン様、お逃げ下さい、ここは私が食い止めます、みなさんも急いで」
セラフィモン「ソーサリモン・・・」






しかし時すでに遅し
敵のデジモンが押し寄せて来た。






ラーナモン「フフフ♪見ぃつけた、セラフィモン覚悟!」
セラフィモン「逃げなさい、ここは私が食い止めます」
メルキューレモン「お前はここで我々が倒す」
セラフィモン「そう上手く行くかな?」







と、セラフィモンが言うとブラックウォーグレイモンがセラフィモンの前に立ちました。






Bウォーグレイモン「セラフィモンは一人じゃない、俺がいる」
トウヤ「そうだ、俺たちが守ってみせる」
ラーナモン「おもしろい、レインストリーム」
Bウォーグレイモン「ガイアフォース」




“ゴォォォォ☄️ドガァン💥”





ラーナモンとブラックウォーグレイモンの必殺技がぶつかり合った。
そこへ更にセラフィモンが必殺技でラーナモンたちを退けた。






セラフィモン「セブンズヘブンズ」





“ゴォォォォ☄️ズギュ〜ン💥”





ラーナモンたち『うわぁ!』
麻矢「トウヤ、今のうちにジョグレス進化だ」
トウヤ「よし」






二人のデジバイスが光り出した。




トウヤ「闘志」
麻矢「正義」
トウヤ&麻矢『心を一つに』






ブラックウォーグレイモンとセラフィモンがジョグレス進化した。






セイントモン「セイントモン!悪しき者よ
くらうがいい、トワイライトレボリューション」





オーロラや虹のような七色の光線がラーナモン立ちめがけて襲い掛かる。
しかし・・・





メルキューレモン「ホホホ♪その光もらった」






メルキューレモンの持つミラーがトワイライトレボリューションを吸収して反映させて来た。






ウォーグレイモン「ガイアフォース」






ウォーグレイモンが反映した閃光を迎撃してくれた。





ヤマト「あのミラーさえなければ」






するとラーナモン達の背後からパイルドラモンたちが現れた。





パイルドラモン「デスペラードブラスター」
シルフィーモン「トップガン」






“ドカァ~ン💥”





ラーナモンたち『うわぁ〜!!』





ラーナモンたちは吹っ飛んで行った






ラーナモン「まだ仲間がいたとは・・・」
メルキューレモン「部が悪い一時退却だ」
ラーナモン「チッ!仕方がない」





ラーナモンとメルキューレモンは逃げて行った





シャッコウモン「遅れてすまんだぎゃ」
セイントモン「いや、おかげで助かった」






デジモンたちが集結した。





大輔「これからは俺たちがここを守ります」
ヒカリ「聖なる地を汚すわけにはいかないもの」





セイントモンはうなずくとジョグレスを解き二体はパタモンとブラックアグモンに戻った






伊織「あのう・・・お腹空いてませんか?」
空「そう言えば」
パタモン(麻)「中華街まで行けばデジタマモンのやっているレストランがありますよ」
京「よっしゃ!そこへ行きましょう」






子供たちはパートナーデジモンと共にデジタマモンがやっているレストランで中華そばを食べました。






賢「麻矢さん、どうしました?」
麻矢「さっきのデジモンたち、どうしてセラフィモンを狙ってるのかしら?」
パタモン(麻)「それは俺があの地を守って来たからです」
タケル「守って来た?」
パタモン(麻)「はい1999年に麻矢と別れてから俺は城に戻って来ました、その頃からラーナモンたちがチョクチョク来るようになっのです」
パタモン(タ)「じゃ、たった一人でずっとあの場所を守って来たんだね」
パタモン(麻)「いえ、ソーサリモンがいたので、私は深い眠りについていました」






セラフィモンの姿のまま二年間も眠りについていたのです。





パタモン(麻)「あの地は悪しき者たちにとっては都合の悪い場所なのです」
テイルモン「確かにそうかもしれない」
Vモン「ねぇ、あいつらのアジトって分からないの?」
ホークモン「ふむ、どうなのですか?」
パタモン(麻)「残念ながら俺には分かりません」






少し悔しそうに答えるパタモン。






ワームモン「後をつけてアジトを突き止めというのはどう?」
ピヨモン「でも気づかれたりしたら、返って危険だわ」





そこへテントモンがやって来ました。






テントモン「遅れてえろうすんまへん」
京「そうだ、テントモンに頼めない?」
テントモン「なんでっしゃろ?」
ヤマト「ラーナモンたちのアジトを突き止められないか?」
テントモン「任せてくれなはれ」





そう言うとテントモンは慌しく飛び去って行きました。





大輔「俺たちは一端戻りませんか?」
太一「そうだな、なぁ麻矢」
麻矢「そうだね、デジモンたちに体力を蓄えさせて準備を整えよう」






麻矢と大輔の案に乗って一端リアルワールドへ戻りました。
もちろんソーサリモンも一緒です。
京とヒカリとホークモンとテイルモンが買い出しに行きました。






光子郎「そう敵の狙いはセラフィモンでしたか」
ソーサリモン「はい、私はセラフィモン様が眠っておられる間、ずっとお守りしておりました」
ヒカリ「ずっと!そうだったの大変だったでしょ?」
ソーサリモン「いえ、この二年だけでしたから」
パタモン(麻)「オファニモンは無事なのだろうか?」





パタモンは暗い表情です。





タケル「麻矢さん、大丈夫ですか?」
麻矢「うん・・・あぁっ」





立ちくらみがして倒れそうになった麻矢をトウヤが抱き止めました。





トウヤ「麻矢!」
タケル「少し休んだ方がいいですよ」
麻矢「ごめんね」






トウヤとタケルが麻矢を椅子に座らせた。





ヒカリ「無理もないですよ、ずっと神経が張り詰めた状態だったんですから」
麻矢「うん」





麻矢は額を押さえた。
パタモン二体が麻矢の傍にいます。
トウヤも近くで見守っている






京「麻矢さん、今日はもう家に帰ってゆっくり休んで下さい」
麻矢「そうするわ」
トウヤ「俺が送って行く」







トウヤは麻矢を支えながら出て行きました。
ヤマトの表情が暗いことに
ガブモンと太一が気づいた。





ガブモン「ヤマト、どうしたの?」
ヤマト「いや・・・なんでもない」






空もヤマトの方を気にしています。
タケルや太一と空はヤマトが暗いわけを
知っています。
でも誰も口にはしません





ガブモン(ヤマト、麻矢のことを考えているんだね)
賢「あの・・・明日からはどうしますか?」
光子郎「山木さんと相談します、まだちょっと信頼できる人かは疑問ですが」
京「じゃトウヤさんに頼んでみたらどうですか?」
光子郎「そうですね、ヤマトさんトウヤさんに伝えてもらえますか?」
ヤマト「ああ、分かった」





ヤマトは了解した。
一方、麻矢を送る途中のトウヤとブラックアグモンは・・・





麻矢「ハァ~」
トウヤ「無理しやがって、心が疲れている時は無理をするな」
麻矢「ごめん、でもバレてたんだ」
トウヤ「当たり前だ、何年おめぇと幼なじみしてると思ってるんだ、分かるよ」
麻矢「私、私ね」
トウヤ「分かってる、ヤマトのことふっきれないんだろう、それでも構わない」
麻矢「トウヤ・・・」






するとトウヤはいきなり麻矢を抱きしめたのです。





麻矢「トウヤ・・・」
トウヤ「俺が守るから、ずっとお前の傍にいるから」
麻矢「ありがとう」
トウヤ「フッそれじゃ、また明日な」
麻矢「うん、送ってくれてありがとう」







トウヤはブラックアグモンと帰って行った
パタモンが麻矢を見つめている
家に入って部屋でカバンを降ろしてパタモンを抱っこした。






パタモン「麻矢、俺の城に来てくれてありがとう」
麻矢「でもしばらくは行けないね」
パタモン「ラーナモンたちのことか、俺にはデジコードはない、だからスキャンはされない」
麻矢「でも、もしやられちゃったら、私・・・パタモンを守りたい」
パタモン「大丈夫、ずっと傍にいる」





麻矢はパタモン抱いて下に降りた。





母親「お帰り、どう?デジタルワールドの様子は」
麻矢「景色がすっかり変わってたんだ」
母親「そう、ニュースであんたたちが五年前にデジタルワールドへ行った時の映像が流れてたわ、特集って感じで」
麻矢「ニュースで?」
母親「ええ、私もパパもあの夏は忘れられないわ」




1999年の夏のことである。





パタモン「今はあの頃よりもっと状況が悪いのです」
母親「そうみたいね、一体何が起っているの?パタモン」






麻矢とパタモンは今のデジタルワールドの状況を説明した。
途中、父親も帰って来てニュースを見たと言っています。





父親「そうか、そんなことになっていたのか」
麻矢「何としてもパタモンを守らないと、デジタルワールドのバランスも崩れちゃうの」
父親「石田さんもいろいろ調べているらしいがどうやら電波を妨害している奴がいるらしいんだ」
麻矢「まさか・・・デジコードってそういうこと?」
父親「デジコード?」
母親「何なのそれ?」





麻矢は両親にすべてを話しました。





父親「そんなデジモンがいるのか!じゃテレビやネットの電波の誤作動は・・・」
麻矢「たぶん奴らの仕業だよ」






麻矢の話を聞いて父親は納得したようにうなずいた。





パタモン(麻)「いずれにせよ、時間がないのです、デジコードがなくなればテレビもパソコンも使えなくなります、それだけじゃない日本は電気そのものを失うことになる」
母親「そんなことができるデジモンがいるの?」
麻矢「今私たちが相手にしてる奴らはそういうデジモンたちなの」
父親「デジモンたちって何匹もいるのか?そんなデジモンが・・・」






麻矢の両親は驚きを隠せない様子。
無理もない古代の神々だということも話した
そんな神々にデジタルワールドの守護神たちが集結して協力し合っていることも話しました。






父親「そこまでスケールの大きい話だとは思わなかった」
麻矢「私たちに協力してくれている山木という人が説得してくれた、最もまだ完全に信用したわけじゃないけどね」
母親「その人が本当にあなたたちの味方だといいわね」
麻矢「うん」





麻矢の両親に関わらず太一や大輔たちの親もみんなびっくりしていた。
しかし彼らにしかできないと分かっているから止めようとはしない。





太一母「太一たちにしかできない」
ヤマト母「子供たちを信じるしかないのよね」
光子郎母「この子たちならできる」






現在、敵として把握しているデジモンは
ラーナモン、メルキューレモン、グロットモンです。
しかしまだ仲間がいるかもしれません
そして子供たちはこの後三度目の冒険に嵐の予感を感じていました。
選ばれし子供たちの前に立ちはだかる最強の敵とは・・・?





麻矢「あ~さっぱりした、寝よう」
パタモン(麻)「麻矢、少し肩の力を抜いた方がいい、参ってしまうぞ」
麻矢「私なら大丈夫だよ」
パタモン(麻)「だからこそ心配なのだ」
麻矢「なに~!」




つづく。

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