2013年1月27日日曜日

ごちゃ混ぜアニメ56話

     
  『マヤとアーチャー』




その日、飛影はヒュンケルや鬼宿と任務でパトロールに出ていた。
家ではマヤとアーチャーの二人きりです。







マヤ「あと一時間ほどしたら飛影帰って来るから今のうちに買い物に行きましょう」
アーチャー「ああ、買う物のメモはちゃんとしたのか?」
マヤ「ええ、バッチリよ」





マヤさんは鍵を閉めました。
アーチャーは姿を現したままマヤさんの後を歩いた。
マヤさんはメモを見ながらブツブツ呟いている。







マヤ「えっと•••ティッシュペーパーに包帯、お米、みそ、バターもなかったわね」
アーチャー「さすがだな、細かく書いてある」
マヤ「一応これでも主婦だもん」





皿屋敷商店街に着きました。
商店街の奥に大きなデパートがあります。
たいていの食材は商店街の中で買え揃え足りない時は大きなデパートで買います。







マヤ「お米と味噌とバターはこれでOK、すいません会計お願いします」
店員「ハイヨー三つで1200円ね」
マヤ「丁度あります」
店主「まいどー」






次に大きなデパートへ向かいます。






アーチャー「それは私が持とう」
マヤ「ありがとう、アーチャーがいてくれると助かるわ」








ニコッと笑うマヤ、アーチャーの方も悪い気はしない。
アーチャーはエコバックを持ってマヤに着いて行く







マヤ「あらセールだって、ラッキー行きましょう」






マヤの顔つきが変った。
それを見たアーチャーは覚悟を決めた。







アーチャー(ヤレヤレ、なんとゆうタイミングで来てしまったんだろう)





そうセールの時、マヤさんはドカ買いをするのでふだん
クールなアーチャーを目を丸くさせる過去があった。






マヤ「洗剤超安い298円だわ、二つ買っちゃお」






別のフロアでは・・・







マヤ「DVD-RW50枚組み1050円、二つで2100円か買っちゃおう、ケースも二組いるわねこれで一つ500円!?ラッキー」





マヤさんは今ハマッテいるドラマをハードディスクに録画しているので
溜まった分をDVDにダビングしたいと思っていたのだ。
これでひと通りの買い物が済みました。
帰り道ケーキ屋に寄っておやつを買おうと店の中へ入って行きました。





店員「いらっしゃいませ!」
マヤ「わぁ~こんなに種類があるぅ」





ケーキ屋お茶菓子がオール150円のお店だった。
ここでもマヤさんは張り切っていた。





マヤ「よ~し、ピーチタルトとイチゴタルトとレアチーズケーキ・チョコレートショコラ、あと牛乳プリン六個下さい」
店員「はい、全部で1200円になります」
マヤ「あっピッタリ1200円ありま~す」
店員「ではレシートのお返しです、少々お待ち下さい、お包み致します」
マヤ「はい」




アーチャーは横目で見ている。





アーチャー「三人しかいないのにこんなに買ってどうする?」
マヤ「たまにはいいじゃない、アーチャーは紅茶担当ね」
アーチャー「ああ、ダージリンでいいのだろう?」
マヤ「ええ、アーチャーの入れてくれるダージリンティーが一番好き」
アーチャー「しかし、こんなに食べたら太るぞ」
マヤ「一度には食べないわよ」
アーチャー「それを聞いて安心した」
マヤ「それに飛影とアーチャーの分もあるのよ」







ガラスケースからパパ~と決めて注文していたので
自分と飛影の分もあると聞いてアーチャーは安心した。






店員「お待たせしました」
マヤ「どうもありがとう」
店員「ありがとうございました」






ヒロインとアーチャーは家に帰りました。
家に帰ると荷物を整理しました。
そこへ飛影たちが帰って来ました。
ギリギリ間に合った。





飛影「なんだ、どっか行って来たのか?」
マヤ「買い物、アーチャーと一緒にね」
鬼宿「お邪魔します」
マヤ「あら、どうぞ」
ヒュンケル「すいません失礼します」






鬼宿とヒュンケルも上がりました。






マヤ「お疲れ様、どうでした?パトロールの方は」
ヒュンケル「いつもと変りません、平和そのものですよ」
マヤ「そうよかった。丁度いいわうちでご飯食べて行きませんか?」
鬼宿「あっ俺、美朱が待ってるから、このまま帰ります」
マヤ「そっか、ヒュンケルさんは?」
ヒュンケル「俺は今日夕方まで一人なんで・・・いてもいいか?」
マヤ「もちろん」
鬼宿「あっじゃ俺もう行かなきゃ、じゃな飛影」
飛影「ああ」





鬼宿はいそいそと帰って行きました。





マヤ「じゃ片付けたらお昼にするわね」
飛影「どうでもいいがこれは何なんだ?」
マヤ「エヘッ!アーチャーとデパート行ったら買いすぎちゃった」
アーチャー「商店街の奥に大きなデパートができていて、そこへ行って来たのだ」
飛影「あ~新しくオープンした、あれか、それでこんなに買ったのか?」
アーチャー「セールだったおかげで大量に買えた、おやつもな」





アーチャーがケーキの箱に目配せしながら答えた。






飛影「ケーキ?中身を観ていいか?」
マヤ「いいわよ」






飛影は箱のフタを開いた。





飛影「タルト二種類とレアチーズケーキ、チョコレートショコラか・・・このビンに入っている白いヤツはなんだ?」
アーチャー「牛乳プリンだ」
飛影「ほぅ」






マヤは片付けを済ませるとケーキのフタを閉めて下の冷蔵庫にしまいました。





マヤ「さて、お二人さんお昼は何が食べたい?」
飛影「マグロの赤身とトロ寿司」
マヤ「あんた殺すわよ、いくらすると思ってるの?」
飛影「冗談だ、刺身とかはないのか?」
アーチャー「さっきデパートの地下で刺身盛り合わせを買ったよな」
マヤ「あれ夕食にしようと思ったんだけど•••」
飛影「他に何がある?」





マヤさんは乾麺の収めてあるケースを引っ張り出して来ました。





マヤ「スパゲッティーのソースでホワイトソースがあるけど」
飛影「スパゲティーの麺は?」
マヤ「あるわよ、これにする?」
飛影「ああ、アーチャーとヒュンケルもそれでいいか?」
アーチャー「私はなんでも構わない」
ヒュンケル「俺も」
マヤ「決まり、じゃあたまには飛影に作ってもらおうかなぁ」
飛影「ほぅ、いいとこに目をつけたな・・・フフン」






飛影はうれしそうに言う。
山岡さんに料理を習っているので腕を振るう機会ができたからだ。







マヤ「じゃ私たちは少し休ませてもらうわ」
飛影「マヤとヒュンケルはいい、アーチャーは手伝え」
アーチャー「いいだろう、マヤも少し休んでいろ」
マヤ「じゃお言葉に甘えて、ハードディスクに録画したドラマダビングしようっとヒュンケルさん行きましょう」
ヒュンケル「あ・・・ああ」






キッチンに残った飛影とアーチャー
飛影は材料を揃えた。







飛影「アーチャーは鍋の準備をしろ」
アーチャー「分かった」







大きめの鍋とソースを作るための小さめの鍋も出した。






飛影「俺がソースを作るからお前はパスタを茹でろ」
アーチャー「ふむ、塩を入れるがいいか?」
飛影「お前も入れるのか安心したぜ」







アーチャーは少し微笑むと鍋に水道水を入れて火にかけた。
飛影はマッシュルームの缶を開けた。
アサリの缶もあったので開けました。
次に玉ねぎをみじん切りにして鍋にバターを溶かして炒めた。
香りをつけるためニンニクも加えて炒めました。






アーチャー「ほぅ、さすがだな」
飛影「フッ、そっちはどうだ?」
アーチャー「まだ沸騰せん」






次に飛影は水を500CC入れてマッシュロームとアサリを加えた。
これで水が沸騰したらホワイトソースの欠片を溶かし入れます。
その頃、マヤさんはドラマをダビングしながら二人の後ろ姿をチラッと見ていた。






マヤ「クス!あの二人上手くやってるみたいね」
ヒュンケル「性格も少し似ていますね」
マヤ「無愛想なとことかね♪」






飛影のホワイトソース作りが進みます。







アーチャー「それではソースになる前に固まってしまうぞ、火が強いんだ」
飛影「分かっている、ここで牛乳を400CC加えて弱火にすれば問題ない」






飛影が左手で牛乳を入れようとすると・・・






アーチャー「私が入れよう」
飛影「少しずつ入れるんだぞ」
アーチャー「分かっている、いいから固まらないようかき混ぜてろ」






アーチャーの言うことにはムキにならずに素直に聞く飛影。
アーチャーはゆっくり牛乳を加えて行った。






飛影「よし、そのくらいでいいだろう、味をみる」






飛影が味見をした。






アーチャー「どうだ?」
飛影「薄い・・・こうゆう時は固形のコンソメを入れればいい」







飛影は自分でコンソメの封を開けて砕いて入れた。
そうして再度味見をした。






飛影「ふむ・・・アーチャーこれでどうだ?」






アーチャーも味見をした。





アーチャー「完璧だな、これでいいだろう」
飛影「よし、パスタの方はどうだ?」
アーチャー「入れたばかりだ、ちゃんと6分計っている」
飛影「任せるぜ」






アーチャーはパスタを茹で続けた。
ちゃんとタイマーを使って6分計っています。





アーチャー「あと4分だ」





飛影はホワイトソースの火を弱火にしてトロトロ温めた。






アーチャー「火を調節するタイミングもバッチリだな」
飛影「まぁな・・・」






まさに阿吽の呼吸で調理を進める飛影とアーチャー





ヒュンケル「思いのほか仲がいいようだな」
マヤ「ふしぎよね」
飛影&アーチャー『完成!』






飛影とアーチャーの声が揃った。
マヤとヒュンケルは席に着いた。






ヒュンケル「いい匂いだな」
アーチャー「これはヒュンケルとマヤだ」
マヤ「ありがとう、美味しそう」
ヒュンケル&マヤ『いただきます』






次に自分たちの分も盛り付けて席に座った。





アーチャー「では俺たちもいただくとしよう」





飛影とアーチャーも食べ始めた。





飛影「ふむ、こんなもんだろ」
アーチャー「飛影、チーズはかけないのか?」
飛影「かける」
マヤ「おやつはケーキがあるから、ヒュンケルさんも食べてって下さいね」
ヒュンケル「いいのか?」
飛影「構わん」
ヒュンケル「そうか、ならお言葉に甘えるとしよう」






昼食を済ませて少しお腹を休めると三時のおやつになった。
アーチャーは約束通りダージリンティーを四人分入れてくれた。





アーチャー「紅茶を淹れたぞ」
マヤ「うん、さぁどれにする?」





四人は箱を覗き込んだ。






マヤ「ヒュンケルさんはどれにしますか?」
ヒュンケル「ケーキはほとんど食べないからよく分からん」
マヤ「好きなのどうぞ、アーチャーと飛影もね」
ヒュンケル「じゃ、このチョコみたいなヤツをいただこう」
マヤ「チョコレートショコラね、盛ります」





マヤはチョコレートショコラを皿に移してフォークと一緒にヒュンケルの前に差し出した。





マヤ「はいどうぞ」
ヒュンケル「ありがとう」
飛影「俺はピーチの方がいい」
マヤ「じゃアーチャーは?」
アーチャー「レアチーズにする」
マヤ「よし、私はストロベリータルトっと」





アーチャーが紅茶を入れて配った。






アーチャー「砂糖とミルク、レモンは好みで入れてくれ」
マヤ「私ミルク」
ヒュンケル「俺はレモンティーにするとしよう」
飛影「俺は砂糖のみストレート」
アーチャー「私もだ」






紅茶を飲みながらケーキを堪能しました。





マヤ「う~ん美味しい!」
ヒュンケル「飛影、敵は次にどう出ると思う?」
飛影「さぁな・・・なぜそれを俺に聞く?」
ヒュンケル「なにかイヤな予感がするのだ」
マヤ「また何か起こると言うんですか?」
ヒュンケル「俺の思い過ごしならいいんだが・・・しかし」






そこまで言うとヒュンケルは黙ってしまった。
飛影は・・・






飛影「アーチャー・・・」
アーチャー「んっ・・・」
飛影「俺にもしものことがあったら、マヤのことを頼む」
アーチャー「マヤのことは引き受けた」






アーチャーのその言葉を聞いて飛影はうなずいた。
そして飛影はもう一つ試しておきたいことがあった。






飛影「もう一つ頼みがある」






と言うと飛影の目つきが変わった。
その目を見てアーチャーにも伝わったようだ。
アーチャーの目つきも変わった。
ケーキを平らげると飛影とアーチャーは立ち上がった。






アーチャー「場所を変えるとしよう」
飛影「・・・ああ」






マヤさんには訳が分からない。






マヤ「なに?どこ行くの?」
ヒュンケル「マヤさん二人を信じるんだ」
マヤ「え・・・っ、まさか!」






ヒュンケルはマヤの手を取って止めた。







マヤ「ヒュンケルさん放して•••」
ヒュンケル「行かせるわけにはいかない」








飛影とアーチャーは外に出た。
二人は戦うことを決意した。
そして勝負は廃教会でやることに・・・







アーチャー「お前とこんな形で戦うことになるとはな、言っておくが遠慮はしないぞ」
飛影「弓兵であるお前に剣で負けるわけにはいかない」
アーチャー「フッ、確かに俺は弓兵クラスのサーバントだが剣の方もそれなりに腕が立つぞ」






そう言ってアーチャーは両手に干将莫取こと陰陽の夫婦剣を手にした。
飛影も剣を抜いて鞘をほうり投げて構えた。
ここからアーチャーと飛影の本気の剣術勝負が始まる。






つづく。

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