2013年1月17日木曜日

ごちゃ混ぜアニメ49話

           『鬼宿の奮闘』



ある日、飛影とヒュンケルと鬼宿はいつものようにパトロールをしていました。




飛影「変わりないようだな」
ヒュンケル「ああ、どうするコエンマのとこへ戻るか?」
飛影「ふむ、鬼宿どうした?戻るぞ」
鬼宿「ああ、分かった」






三人は霊界に戻り報告をしました。




コエンマ「そうか、ごくろうだった」
鬼宿「じゃあな」





鬼宿は先に帰って行った。
人間界に戻って来た飛影とヒュンケルは・・・





ヒュンケル「飛影、今日の鬼宿少々変じゃなかったか?」
飛影「お前もそう思うか?」




ヒュンケルはうなずいた。




ヒュンケル「美朱ちゃんとケンカでもしたのだろうか?」
飛影「さぁな、心宿なら何か知っているかもしれん」





二人は心宿に会いに行きました。
すると・・・





心宿「鬼宿は今修業中だ」
飛影「何か言ってなかったか?」
心宿「べ~つに・・・」






しかし心宿の顔は何か知っている顔つきです。





ヒュンケル「お前、何か知っているな」
心宿「大したことじゃないよ」
飛影「言え!」






ヒュンケルと飛影に迫られると心宿は明後日の方向を見た。





心宿「お前だよ、飛影」
飛影「ハァ?俺が何をした?」
心宿「鬼宿は焦ってるんだよ、君たちに追い着くために」
ヒュンケル「つまり俺たちに劣等感感じてると言うのか?」
心宿「そう、今の鬼宿には自信を持って飛影に勝負を挑めないのだ」






飛影は考えた。
そして・・・





飛影「心宿、鬼宿に会わせろ」
心宿「どうする気だ?」
飛影「あいつはライバルだ、俺が立ち直らせる、俺のやり方でな」
ヒュンケル「フッお手並み拝見といこう」





二人は鬼宿のいる地下室へ下りて行った。






鬼宿「ハァ、ハァ、クソ!」






飛影は腕組みをして鬼宿を見つめていた。
気配に気づいて鬼宿が振り返った。






鬼宿「そこで何をしていやがる?」







ケンカモードだ。
すると飛影は飛び降りて鬼宿の前に着地した。






飛影「少しはマシになったかと思ってな」
鬼宿「見ての通りだ」






鬼宿は飛影を睨みつけます。







飛影「いいか鬼宿、俺に勝ちたければつまらん劣等感は捨てることだ」
鬼宿「ハッ!お前・・・」
飛影「俺もヒュンケルが相手の時は丁度今の貴様のようになる、だが今度は負けん!と気持ちを切り換えてるぜ」
鬼宿「分かった、俺もそうさせてもらうぜ」
飛影「楽しみにしてるぜ」







そう言うと飛影は素早く去って行きました。
ヒュンケルも追いかけます。







ヒュンケル「お前が敵に塩を送るとは、成長したな」
飛影「あのくらいなら俺でも出来る」
ヒュンケル「ほぅ、俺を打ち負かして自信を持ったか?」
飛影「別に、あいつを見てたら自然と体が動いた」
ヒュンケル「フッ、気に入った」






ヒュンケルと飛影は見つめ合う
すると飛影は・・・







飛影「手合わせ願う」
ヒュンケル「いいだろう、ただしやるからには容赦せんぞ」
飛影「望むところだ」







飛影とヒュンケルはマントを脱ぎ捨て生身となり闘気を放出した。






ヒュンケル「こんなに早くリベンジできるとはな・・・」
飛影「行くぜ!」







いざ勝負!  やっぱりこの二人には闘いが一番合っているようです
もう打ち合っています。
そしてヒュンケルは頭の中で前に飛影が言った言葉を思い返していた。
飛影の回想シーン







飛影『ヒュンケル、うぬぼれるなよ貴様は敵ではないライバルだ!それを忘れるな』
ヒュンケル(そうだった敵じゃないライバルだ)






するとヒュンケルの動きが変わった。
ふっきれたようだ。






ヒュンケル「そこだ!」






“ズドッ💥”






飛影「ガハ・・・ッ」






強烈なボディーブロが入りました
更に両手を組んで飛影の背中を打ちつけた。






飛影「グァ・・・!」
ヒュンケル「この間のお返しだ!」







飛影は立ち上がりヒュンケルを睨みつけた。





飛影「ペッ」





血混じりの唾を吐いた。
口元を拭うと拳を握りしめた。
それを見てヒュンケルは・・・





ヒュンケル「さすがにタフだな」





と、言うと一端拳を下ろした。
そして手を挙げて見せた。
力比べを誘っているのだ。






飛影「フッ」





飛影はヒュンケルに近づき右手から絡み合わせ四つに組み合った。






飛影&ヒュンケル『どちらが強いか教えてやる!』
ヒュンケル「必ず勝つ!また五分にしてやる」
飛影「そうはさせん!」

 




“グググッ⚡️”






二人の力はほぼ互角だった。






ヒュンケル「貴様は俺が倒す!」
飛影「ほざくな!」






“ググググググッ⚡️”





動かないまま力と力がぶつかり合う






ヒュンケル「鬼宿にも勝てよ、負けたら承知せんぞ!」
飛影「フン!勝ってみせるさ」
ヒュンケル「よし、この続きは次の時にしよう」






ヒュンケルは絡み合わせていた指を外した。





飛影「決着をつけなくていいのか?」
ヒュンケル「ああ、ただし今の言葉を忘れるなよ」
飛影「分かってる」







その頃鬼宿は座禅を組んで精神を集中させていた。






鬼宿(飛影、俺を認めてくれた最大のライバル、負けたくねぇ!)
心宿(よし、その調子だ鬼宿頑張れ)






心宿はずっと鬼宿を見守っている
どんどん気が溜まって来ている 
額の鬼の文字が紅く輝き出した。






心宿「おおっ!」






朱雀の紅い炎が鬼宿を包み込みました。
髪の色も変わって逆立っています。






鬼宿「はあああああ!」






“ゴゴゴ〜⚡️”





紅いオーラの柱ができた。
それに飛影とヒュンケルも気づき見上げていた。






ヒュンケル「紅いオーラ、あれはまさか!」
飛影「鬼宿の気だ」







張宿たちも見上げていた。






亢宿「すごい鬼宿さんの気がドンドン上がって行く」






額の鬼の字がチカチカと光っている。






鬼宿「く・・・っまだだ」






鬼宿は力を爆発させました。






鬼宿「ハァ~!」
心宿「うわっ!」





心宿がふっとんだ
鬼宿の奮闘は続きます
離れた場所にいる飛影とヒュンケルは鬼宿の気を感じ取っていた。






ヒュンケル「オーラの柱が太くなって行く」





すると今ではオーラの柱を見つめていた
飛影が妖気を放出した。





ヒュンケル「飛影」





邪眼も開いたのでドンドン妖力値が上がって行く
心宿が気づいて鬼宿に言った。






心宿「どうやら刺激を与えたようだ」
鬼宿「負けねぇ!心宿始めるぞ」
心宿「アイヨ」






鬼宿と心宿は本気で肉弾戦を始めた
しかし心宿の方が上である







“シュ⚡️ヒョイ⚡️”






心宿「どこを見ている?鬼宿こっちだ」
鬼宿「クッ、動きが速くて追い着けねぇ・・・」







それから数時間後・・・
心宿は力比べの相手もしていた。







心宿「その程度では私にさえ勝てないぞ」
鬼宿「チクショ~!」





しかし心宿は心の中では・・・






心宿(フム、スピードはある、だがまだパワーが足りんのが弱点だな)





その頃飛影は・・・

 



飛影「ヒュンケルもう一度頼む」
ヒュンケル「いいとも」







ヒュンケルも闘気を放出しました。






“ドォン❗️ゴゴゴ💥”






そして向かい合い指を絡み合わせ組み合いました。






“ガシ⚡️グググ⚡️”






力はほぼ互角です。







ヒュンケル「まだまだ、行くぞ!」







ヒュンケルが力を込めて押して来ました。






飛影「うぐ・・・っ負けるか!」






負けずに飛影も押し返す
力はほぼ互角である。





ヒュンケル「くっ、互角かよくここまで力をつけたものだ」
飛影「力で負けるのがシャクだったからな」
ヒュンケル「お前らしい応えだ」
飛影「ふん」






ヒュンケルは何も聞かなかった。
動かないまま力比べは続きます。
一方、鬼宿と心宿の方も力比べが続いていた。






心宿「それが限界か?」
鬼宿「チィ、負けたくねぇ!」
心宿「私にか?それとも飛影にか?」
鬼宿「両方だ・・・」






両方と聞いて心宿は笑みを浮かべた。
そして挑発するかのように・・・






心宿「今の私に勝てないようでは到底飛影には敵わぬぞ」
鬼宿「うるせぇ💢」






すでに一時間近く力比べが続いていた。
そして飛影とヒュンケルのところにヒムが来ました。






ヒム「おっ本当にやってらぁ」






ヒムは邪魔にならないよう隅で見物することにしました。
こちらも一時間半が経ちます。
するとさすがに飛影に疲れが見えて来た。
ついにはヒュンケルに力負けしてしまいました。






飛影「ハァ、ハァ、ハァ、クソ!」
ヒュンケル「フフン♪よく頑張ったな」


 



勝ち誇ったように言うヒュンケルを睨みつける
飛影だが腕がかなり痛くなっている
そのためブン殴ることもできない状態であった。


 


ヒュンケル(本当によくやったぞ)






と、心の中で呟くヒュンケル
ヒムは静かに出て行きました。
同じ時間、鬼宿の方も修業が終わっていました。






心宿「疲れた、私腕が痛い」
鬼宿「サンキューなつき合ってくれて」
心宿「ドウイタマシテ」
美朱「鬼宿、お疲れ」
鬼宿「ああ」







鬼宿は美朱からタオルを受け取り汗を拭きました。





唯「それで感触はどう?」
鬼宿「まぁまぁと言ったとこだ、心宿のおかげで少し力はついたかもな」
唯「飛影さんに勝てそう?」
鬼宿「自分の今持てる力をぶつけてやるさ」
美朱「そうだね、頑張ってね」





美朱の言葉に鬼宿はうなずいた。




心宿「鬼宿、いろいろ言ったが自信を持て、お前は確実に強くなっているのだから」
鬼宿「サンキュー心宿」





心宿は笑顔でピースサインで応えた。





鬼宿「フッ」
翼宿「タマ、パトロールは行ったのか?」
鬼宿「ああ、何もなかった」
翼宿「ほんで修業しとったんか」






翼宿は納得したように呟いた。






鬼宿「なにか話があるんじゃねぇの?」
翼宿「いや、すごい気を感じたんで来ただけや」






それからも鬼宿の修業は続いた。
その頃、飛影のところには山岡と栗田が訪ねて来ていた。






山岡士郎「よぅ、ちょっといいか?」
飛影「山岡、栗田入れ」

 




飛影は二人を家に入れた。
マヤさんも出て来ました。






マヤ「あら、お客さん?」
飛影「こいつらが山岡と栗田だ」
マヤ「まぁ!初めまして妻のマヤです」
栗田ゆう子「栗田ゆう子です、よろしく」
山岡士郎「山岡です突然訪ねて来ちゃってすいません奥さん」
マヤ「いいえ、飛影がお世話になっています」






あいさつを済ませると三人は二階へ上がって飛影の部屋に入って行きました。






飛影「ラクにしろ、それで対決するのか?海原と・・・」
栗田ゆう子「はい、来週の今日で時間は夕方六時です」
山岡士郎「勝負は鮎料理だ」
飛影「アユ、川魚のか?」
山岡士郎「そう、知ってたか」
飛影「前に食ったことがあってな」







そう言うと飛影は机からノートを取り出して山岡に手渡しました。






飛影「探偵やっている合間にいろんな食材でレシピを書いてみた、鮎もその中に入ってる」





山岡はページをめくり見て行きました。






栗田ゆう子「すごい!ホタルイカもあるわ」
山岡士郎「思っていた以上だ」
栗田ゆうこ「山岡さんここ鮎のレシピがあるわ」






山岡は目を通した。
その顔つきは真剣そのものだった。





山岡士郎「あった、これか」






山岡は飛影の考えた鮎料理のレシピを読んだ。





山岡士郎「鮎の酢の物か・・・これはいいな」
飛影「使えそうか?」
山岡士郎「充分だよ」






山岡は喜んでいる。
実は次の至高のメニューとの対決が鮎料理なのだ。
山岡は砂肝のレシピにも目を通しました。






山岡士郎「おつまみレシピもあっていいね、これはお前が考えたのか?」
飛影「ああ」
山岡士郎「説明書きも分かりやすいし、文句なし」






鮎料理は飛影の考えた鮎のホイル焼きをメインディッシュにすることに決定した。





山岡士郎「明日早速鮎を釣りに行く」
飛影「分かった」





山岡と栗田は帰って行きました。
その帰り道






山岡士郎「飛影、心強いパートナーだ」
栗田ゆうこ「そうですね、何だか勝てそうな気がして来たわ」
山岡士郎「ああ、絶対に勝つ!」






その頃、飛影の家では





マヤ「あの山岡さんと栗田さんて良さそうな人ね」
飛影「まぁな、山岡は俺が考えたレシピを誉めてくれたぞ」
マヤ「へぇ~よかったじゃない右腕になれるんじゃない」
飛影「右腕?」
マヤ「パートナーってことよ」
飛影「なるほど」







飛影が山岡さんのパートナーになれるかどうかは
明日の至高のメニューとの対決次第です。


つづく。

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