2013年1月17日木曜日

ごちゃ混ぜアニメ47話

      
     『激闘!飛影VSスコルプ』




飛影とスコルプの後半戦です。
両者とも凄まじい闘気を放出しています。






スコルプ「続きをやろうか」
飛影「来い」






スコルプが飛び込んで行く。
飛影も応戦して向かって行きました。
中央で激突して打ち合っています。






“ヒュヒュヒュ💨ズドドドドドドド💥”







ヒュンケル「互角だ、スピードもパワーも二人の実力は極めて等しい」
頼光「フフフ♪」







うさぎたちもあまりのハイスピードの戦いに目を丸くしている






ジュピター「次元が違い過ぎる!」
サターン「でもヒュンケルさんたちには見えているみたいですよ」







セーラーサターンが言うとジュピターたちは
ヒュンケルたちに注目しました。






ネプチューン「本当、目で追ってるわ」
ウラヌス「あの動きが見えるのか?」
ダイ「俺も見えるよ」
マーズ「どっちが押しているの?」





マーズに聞かれてからしばらくしてダイは答えた。






ダイ「互角です、でもどちらかが少しでも気を抜けば致命的なスキを作ることになる」
マァム「そうね、チャンスは一度、それを狙っているのよ」






ダイたちは息を呑んで見守ります。
そして勝負が動きました。






飛影「グァ・・・クッソ~!」
ちびムーン「あっ飛影」





スコルプのアッパーをモロ食らってしまいスキを見せてしまった。






スコルプ「チャンス!」





スコルプは渾身の力を込めてボディーブロをブチ込んで来た。






“ズドッ💥”





飛影「ガハァ・・・」






ポタポタと数滴の血が落ち飛影が体勢崩してしまった。






スコルプ「トドメだ!」







“ドガ💥”






スコルプが膝蹴りを入れると飛影は闘技場の端までぶっとんで行きました







心宿「あら、大丈夫かしら?」
鬼宿「心配はいらねぇよ、なぁヒュンケル」
ヒュンケル「今のところはな」






ヒュンケルの答えに鬼宿は首をかしげながらも
飛影の方を見た。






蔵馬「あの体勢からよく防御が間に合ったな」
幽助「とっさに体が反応したんだろうぜ」






飛影がポールの陰から現れました。





ラーハルト「安心したか?ヒュンケル」
ヒュンケル「俺が双龍拳を敗るまでくたばってもらっては困るからな」







ヒュンケルの声が聴こえたのか飛影の声が返って来た。







飛影「俺の双龍拳は敗らせん、貴様にも、スコルプにも」
スコルプ「ヘッ、抜かしてくれるじゃないか」
ヒュンケル「まったくだ、貴様は前回俺に負けたのだぞ」
飛影「スコルプ、ちょっと待ってろ」
スコルプ「えっ?」





飛影はヒュンケルの方に振り返った。





飛影「いい気になるなよ💢ヒュンケル次は貴様にくらわしてやるぜ」
ヒュンケル「そんな怪物に手こずっているくせに偉そうな口を叩くな💢」
飛影「貴様こそ上から物を言うな!」
ヒュンケル「俺の方が年上なのだからしかたあるまい」
飛影「都合のいい時だけ年上面するな!7つ上なだけだろう」
ヒュンケル「7は充分年上だ、悔しかったらそいつを倒してみろ!」
アバン「ヤレヤレ困った子たちですね」






アバンが呆れたフリをした。






ハドラー「あれでいいのだ、アバン」
アバン「ええ、分かっていますとも」






するとヒュンケルが微笑んで見せた。
同時に飛影も微笑みました。






ヒュンケル(ふっきれたな、それでいい)
飛影「ヒュンケル・・・お前という奴は・・・フッ」






ヒュンケルはうなずいた。






スコルプ「そろそろいいか?」
飛影「ああ、行くぜ」






再び打ち合いになりました。
しかし今度は飛影の方が有利に見えます。





ヒュンケル「よし」





と、ヒュンケルは呟いた。
するとアバンがヒュンケルに声を掛けました。






アバン「やはりあなたわざと飛影くんにケンカをふっかけましたね」
ヒュンケル「これが突破口になればいいのですが・・・」
アバン「なりますともあなたのライバルなのですから必ず見つけてくれます」
ヒュンケル「フッ、そうだな」







そして戦いは飛影が徐々に押して行きます。
スコルプはこの変化に慌てた様子です。






スコルプ「クソ! どうなってんだ? グァァァ・・・」
飛影「ハァァァ!」







“ドゴッ💥”

 




スコルプ「な・・・に!」
飛影「くらえェェ!」






“ズバッ💥”






炎の拳でスコルプの体を貫いた






スコルプ「ガハァ・・・こんな・・・バカな!」





“ゴォォォォォ🔥”






大量の血を吐いてスコルプは倒れた。
トドメに飛影は魔界の炎でスコルプの体を跡形も無く燃やし尽くした。







ダイ「すごい!あっという間に倒した」







これでスコルプは二度と生き返れなくなった。
その様子を大広間の角で見ていた頼光が姿を現した。






幽助「てめぇは!」
飛影「貴様が差し向けたスコルプは俺が倒したぜ」
頼光「あ~見せてもらった、次は俺の番だ貴様は俺の手で殺す!」






と、言うと頼光は邪眼を開いた。
するといきなり飛影がふっとばされて行った。






飛影「うわぁぁっ!」
頼光「ハーハハハ!声も出まい?」
ヒュンケル「飛影〜!」






飛影は全妖気を使い果たしているため動けないでいた。






飛影「クッソォ~!」
頼光「ククク!安心しろ今すぐには殺さん、決着はこの次必ず」






そう言いながら頼光は消えて行きました。
ヒュンケルが飛影を抱えた。






ヒュンケル「飛影、大丈夫か?」
マヤ「体、すぐに治してあげる」






ヒロインは両手を飛影の体に乗せた。
すると白い光が飛影を包み込んだ。






マァム「あれって、ベホマ!?」
ポップ「いや、でもそれに近い術だ」






そう、天女の癒しの力です。
ザオリク級以上の蘇生力もあります。
光が消えると飛影が元気になった。






飛影「マヤ、礼を言うぜ」
マヤ「どういたしまして」
柳宿「先へ行くわよ」
井宿「頼光が待っている、行くしかない」






美朱たちもうなずいた。






蔵馬「頼光はこの上にいる、急ぐぞ」





飛影たちはまた階段を登って行きました。
最上階まで着くとそこには誰もいませんでした。






ヒム「あの野郎謀りやがったな」





そう思っていると彼らが来た方向から頼光が現れました。
黒いマントを着ています。






頼光「ククク! よくここまで来た」
飛影「決着をつけに来たぜ」
頼光「そう慌てるな、楽しみは取っておくものだ」






頼光の姿は残留思念で実物体ではなかった。






頼光「つかの間の平和を楽しむがいい」






そう言うと頼光の残留思念は消えて行きました。






飛影「待て!」
ヒュンケル「飛影、帰るぞ」






ヒュンケルの言葉でダイや幽助たちも降りて行きました。







ラーハルト「ここにいても始まらん、行くぞ」
飛影「ちぃぃ!」







無事に外に出ることができた。






桑原「奴ら誰も襲って来なかったな」
鈴木「それもあの耶雲って奴の作戦なのかもしれん」
ダイ「うん、俺もそう思う」
アバン「とりあえず今日のところは帰りましょう」
マーキュリー「そうですね」






体は回復しているとはいえ疲れは残っている飛影はヨロめいて倒れそうになった。
それをヒュンケルがしっかりと受け止めた。







飛影「ヒュンケル」
ヒュンケル「飛影、決着をつけるまでは死なせんぞ」
鬼宿「その通り」
飛影「鬼宿」






ヒュンケルに抱えられて飛影は家に帰った。
幽助たちもそれぞれ帰宅して家族に元気な姿を見せていた。
霊界ではコエンマもひと安心していました。





コエンマ「何とか帰って来たか・・・よかった」
ぼたん「でも、どうして頼光は飛影にトドメを刺さなかったんでしょう?」
コエンマ「ふむ、チャンスだったのにな」
ひなげし「それはたぶん万全な体勢の時に殺そうと思ったからでは・・・?」






ひなげしが言うとコエンマは首をかしげた。





コエンマ「そんなスポーツマンシップではないはずなのだが・・・」






確かに不思議である。
一方、飛影宅では・・・






マヤ「ゆっくり休みましょう」
飛影「ふむ、頼光め・・・つかの間の平和を楽しめだと!」
マヤ「いいじゃない楽しんでやろうじゃないの」
ヒュンケル「マヤさんの言うとおりだ、その間に頼光を倒す準備をするのだ」
飛影「その前にお前との決着をつけておきたい」
ヒュンケル「頼光を倒す前にくたばるかもしれんぞ」
飛影「マァムには悪いがお前を倒すぜ」
ヒュンケル「分かってるのか? 二人とも無事では済まないのだぞ」
飛影「構わん俺の望みは一つ、ヒュンケルお前との決着だ」





飛影の目は覚悟を決めた目をしていた。
ヒュンケルはその目を見て胸に熱いものが込み上げて来た。
その時、鬼宿の声がした。






鬼宿「しょうがねぇ、この場はヒュンケルに譲ってやるぜ」
ヒュンケル「鬼宿、いつの間に!?」
鬼宿「フッ、飛影、頼光と決着つけて生きていたら俺との決着をつけてもらうぞ」
飛影「ああ、分かっているぜ」






飛影とヒュンケルの宿命の対決が決まった。
これが最後の闘いになるかもしれない。
お互いに相手が最高のライバルと認め合っている。
だが・・・飛影には思惑があった。
万が一自分が負けた時はヒュンケルに頼光と決着をつけてもらおうと考えていた。
これはヒュンケルを認めているからこそ託せることなのだ。
友としてライバルとして飛影なりの覚悟なのだ。
もちろんヒュンケルはこのことを知る由もない。
だが内心気にはなっている様子。
飛影は部屋へ行った。
ヒュンケルは考えていた。
そして飛影の思いに気づいてしまった。







ヒュンケル「まさか・・・あいつ!」





急いで飛影のとこへ行こうと立ったとこをアバンが止めた。






アバン「待ちなさい、分かったのでしょう?彼の本心が」
ヒュンケル「俺が勝ったらすべてを俺に託すつもりなのだ」
アバン「そう、だからあなたはそれに応えなさい」






師・アバンに言われヒュンケルは・・・






ヒュンケル「先生」
アバン「彼は友としてライバルとしてあなたになら託せると思ったのです分かってあげて下さい、彼の本当の心意気を」






拳を握り締め歯を食いしばるヒュンケル






ヒュンケル「飛影」







戸の向こうからヒロインさんがヒュンケルに頭を下げた。






ヒュンケル「マヤさん」







ヒュンケルも決心した。







つづく。


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