2013年1月20日日曜日

デジモンアドベンチャー04 4話

   『歌姫のデジタルライブ』



お台場高校の音楽室では只今音楽の授業中です。




先生「はい、歌のテストを始めます、まず男女の一番から」




歌う曲は『夏の贈りもの』と『夢の世界を』です。
麻矢は女子の4番目でヤマトは男子の4番目です。
男子も女子も麻矢の歌に注目しています。
しかし本人は音楽の教科書を見ていて気づいていません
出番が近づいて行く度に注目度が上がります。





男子A「次だ」




トウヤと太一と空、そして一緒に歌うトウヤまで麻矢の方を見ています。
しかし本人は注目されていることにまったく気づいていません。






先生「次、石井さんと石田くん」
麻矢「はい」
ヤマト「はい」






ヤマトと麻矢は前に出ました。
先生のピアノに合わせて歌います。
まずは夢の世界をから、やはり女子パートの高音が目立ちます。
しかしヤマトも負けていません。
見ている生徒たちから歓声が湧き上がります。





太一「一人ずつなのにすごい声、しかも上手いし」





トウヤたちもうなずいた
この日の授業は音楽で終了です。
太一たちはパソコンルームに集まりました。






京「あっ、武之内先輩たちが来た」






太一たちの話はまだ盛り上がっている





空「麻矢ちゃんがうらやましいよ、綺麗な声してるし」
麻矢「そんなことないよ、空だっていい声してたじゃない」







京はデジタルゲートが開いているのを確認した。





京「あの・・・行きますけど」
空「あっごめん、お願い」
京「デジタルゲートオープン選ばれし子供たち出動」






デジタルワールドへワープしました。
降り立ったところはギガハウスのある森でした。





賢「このギガハウスまだあったのか」
大輔「入ろうか」
ヤマト「待て、残るメンバーと分けた方がいい」






と、ヤマトが提案すると太一たちも賛成した。





ヒカリ「それじゃ誰が入りますか?」
大輔「俺行く」
賢「じゃ僕も、ジョグレスのパートナーがいた方がいいだろう」
空「私も行くわ」







と、空も手を挙げた。





太一「じゃ、この三人で決まりだ、気をつけて行けよ」
空「分かってる」






デジモンを進化させて中に入りました。
残りのメンバーは外で待機します。
このギガハウスは二年前アルケニモンが罠を仕掛けて待ち構えていたところです。
大輔と賢と空はドンドン奥へと入って行きました。






ガルダモン「静かね、本当に誰もいない」
エクスVモン「ゴキモン軍団だ気をつけろ」







穴の開いた壁からゴキモンたちが次々と出て来た。







スティングモン「ここは逃げた方がいい」
ガルダモン「シャドウウイング」






ガルダモンが必殺技で攻撃をしているうちに大輔たちは台所へ逃げ込みました。
中で破壊音がしたので太一たちは外の窓から中を覗き込みました。






伊織「敵が現れたのかも」
タケル「いや、あれはゴキモンだ!」






ガルダモンたちが窓を突き破って出て来ました。





ヒカリ「空さん、大輔くん、一乗寺くん」
大輔「みんな逃げろ!」
エンジェモン(タ)「ヘブンズナックル」







タケルのエンジェモンが大輔たちが出たのを確認してゴキモンたちを攻撃した。






ヤマト「あれ、逃げて行くぞ」
空「あ~びっくりした、次どうする?」






しかし、ホッとしたのもつかの間、今度は森からスナイモンが現れて毒針攻撃をして来たのだ。







伊織「前にも似たようなことがありましたよね」
京「もう嫌だ~」







ところが逃げて行く子供たちの中に麻矢とセラフィモンの姿がありません







トウヤ「あのバカ、なにしてる逃げろ!」








スナイモンたちがセラフィモンめがげて飛んで来ます。
すると・・・







麻矢「Amazinggrace.howseet.thesound.Thatsaved a wretch like me Ionce waslost but now I'm found wasblind,butnow Isee」






麻矢の歌声がデジタルワールドに響き渡る。
するとスナイモンたちが逃げて行ってしまいました。






ヤマト「あいつ、やったぜ!」
トウヤ「さすが歌姫」






すると麻矢は座り込んでしまいました。






京「すごいです麻矢さん、スナイモンたち逃げちゃった!」
麻矢「いや、それよりこれからどうする?」
伊織「他のエリアへ移動しませんか」







太一とヤマトとトウヤは話し合った。







トウヤ「ブラックウォーグレイモンがホーリーストーンのあるところへ行きたいらしい」
Bウォーグレイモン「連れて行ってくれ」
ヤマト「分かった」







というわけでかつてダークタワーデジモンだったブラックウォーグレイモンが破壊した
ホーリーストーンの場所を回ることになった。
すると大輔は・・・








大輔「大丈夫だよな、あの時みたいに破壊なんてしないよな?」
タケル「大輔くん!なんてことを言うんだ!?」
大輔「ごめん、ただトラウマになってて、つい」
ヒカリ「そうね、私もさっきドキッとしたわ」
タケル「ヒカリちゃんまで」






タケルはそれ以上言えずにいた。
そこにトウヤが口を開いた。







トウヤ「大輔、ブラックウォーグレイモンの背中を見てみろ」
大輔「えっ?あっあれは!」
トウヤ「闘志の紋章がついているだろ、心配はいらない」
大輔「ごめんなさい、俺・・・」
トウヤ「いいんだ気にするな」







トウヤは微笑むと優しく大輔の肩を叩いた。
子供たちはホーリーストーンがある所へ向かいました。






ヤマト「トウヤはやっとブラックウォーグレイモンの死の悲しみから立ち直れたな」
麻矢「うん、もうあんな辛そうな顔したトウヤ、見たくない」
ヤマト「俺もだ、それにライバルとして手応えがなくなるのは困るしな」
トウヤ「フッ言ってくれるぜ」





ヤマトとトウヤは見合って微笑んだ。





トウヤ「ヤマト、ライブでは足を引っ張るなよ」
ヤマト「お前こそ喉のケアちゃんとしておけよな」
トウヤ「途中で声が出なくなっても助けてやらんぞ」
ヤマト「それはこっちのセリフだ」
空「もう!すぐこれなんだから」






ヤマトとトウヤは見合ったまま火花を散らしている。






賢「ライバル同士ってデリケートなんですよね」
ヤマト&トウヤ『フッククク♪』






笑いあうとガッチリ握手を交わした。





麻矢「これだから私はライバルなんていると煩わしくてたまらん」






空と麻矢は呆れている。
子供たちはホーリーストーンの場所に辿り着いた。





京「よかった、少しずつだけど元に戻って来てる」
ヒカリ「ええ、懐かしい」






そこへ近くに転がっているテレビが砂嵐の画面から山木室長が映し出された。






山木満雄「トウヤくん、今すぐそこから離れろ」
トウヤ「山木さん」
山木満雄「敵がそっちに向かっている」
太一「敵ってこの間の?」
山木満雄「早くそこから逃げるんだ!」






山木のおかげで間一髪逃れることができた。






ラーナモン「いないわ、逃げたのかしら?」
メルキューレモン「まぁいい、次のエリアへ行こう」







ラーナモンとメルキューレモンは飛び去って行きました。







ヤマト「奴らの狙いはホーリーストーンじゃないのか・・・」
麻矢「あくまでセラフィモンを倒すことなのよ」
伊織「これからどうします?」





伊織に聞かれると京がデジタルマップを見て安全そうなエリアを探してみた。






京「今のとこはここが一番安全みたいです、他は・・・」






近くに洞窟があったのでそこへ移動しました。




賢「けっこう広い洞窟ですね、ここなら少しの間は安全かも」
テイルモン「そうだな、今のうちら食べ物を探して来るわ」
パタモン(麻矢)「あっじゃ僕も行く」
ホークモン「では私も一緒に」




テイルモン・パタモン・ホークモンが行ってくれました。
太一とヤマトとトウヤは二年前のダークタワーの話をしていました。
それはブラックウォーグレイモンが封印されている間、
ダークタワーから造られたブラックウォーグレイモンのことです。





京「あの時は心があるため私たちも戸惑いました」
伊織「僕は倒すべきかずっと迷っていました、だけどタケルさんの話をヤマトさんから聞いて分からなくなってしまったんです」
ヤマト「一番辛い想いしたのはトウヤだ、板挟みになった上、最後ブラックウォーグレイモンは命を落としたのだから、あいつを救えなかったと言ってたからな」
トウヤ「もうあんな思いはしたくない、みんなにもさせたくない」
賢「分かります、僕もワームモンを失いかけたから」





タケルとヒカリもなにも言えないで黙っている。
するとヤマトがトウヤに言った。





ヤマト「トウヤ、これからは隠さずに俺たちに相談しろよ」
トウヤ「ああ」
空「麻矢もね」
麻矢「うん、約束する」
ヤマト「また一人で暴走したら、ブン殴る」
トウヤ「覚悟しとくよ」






ヤマトは真剣な目でトウヤを見つめている。
トウヤもヤマトを見た。




太一「そろそろテイルモンたちが戻って来るな」
京「そうですね、まだかなぁ・・・?」





数メートル先にテレビがあったのでそこからリアルワールドへ戻ろうと話し合いました。





パタモン(タ)「お待たせ」
ホークモン「すいません遅くなってしまいました」
空「ううん、ありがとう」
京「じゃこれ食べたらもう少し回りますか」
麻矢「いや戻ろう、敵に気づかれる危険がある」
ヤマト「そうだな、次はここからスタートだ」





ヤマトが言うと太一たちもうなずいた。
パタモンたちが持って来たリンゴや木の実食べた。
デジタマモンのレストランまでは遠かった上、下手に動くことはせずここで休むことにした。





ヒカリ「美味しい、甘くていい匂い」
大輔「ホントホント」




その中で麻矢だけは表情が暗かった。
ヤマトたちはそれに気づく。
するとトウヤが麻矢の横に座った。





トウヤ「セラフィモンのことを考えてるのか?」
麻矢「うん、まぁね」
トウヤ「大丈夫、俺たちがついてる心配するな」
麻矢「フフフ♪そうだね、みんなで戦えばいいのよね」
トウヤ「そうさ」





そんな二人の様子を見て大輔と太一は、




大輔「あの二人つき合っているんですか?」
太一「あれ?お前知らなかったの?」
大輔「だって麻矢さんはヤマトさんとつき合っていたんじゃ・・・」
太一「まぁ、いろいろあるんだ、あいつらには」





ヤマトと空も内心ドキッとしていた。





伊織「それって三角関係のことですか?でも空さんもヤマトさんのこと好きなんですよね?」
空「えっ!」
ヤマト「うっ・・・」




つい声を出してしまうヤマトと空。




空「あの、それはね・・・」
太一「いいの、それはもう」




太一が止めようとするが・・・





ホークモン「恋愛って複雑なんですね」
大輔「それでヤマトさんとトウヤさんピリピリしてるんだ」
賢「本宮・・・!あちゃ~」
大輔「へっ?違うの?」
太一&ヤマト『もう黙ってろ💢』





太一とヤマトに怒鳴られ静かになった。
ヤマトとトウヤはライバル同士だからお互い意識し合っているだけだと後からヤマトに聞かされて





大輔「ライバル、そういえばそうだったっけ」
Vモン「大輔ったら、ヒヤヒヤもんだよ」





リアルワールドに戻ると、この日は解散しました。



つづく。

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