2013年1月1日火曜日

ごちゃ混ぜアニメ35話

   『優しい?!飛影の行動』



朝、飛影は桑原の所へ来ました。



桑原「な、なんだ!飛影いきなり?!」
飛影「雪菜のことを頼む」
桑原「ああ、雪菜さんは守るさ、おめえの妹だからじゃねぇぞ、俺が好きだからだ」
飛影「フッ、それでいいじゃあな」
桑原「おい、それだけかよ」





飛び去って行く飛影に首をかしげながら桑原は家の中へ入りました。
すると雪菜が立っていた。





雪菜「和真さん・・・どうしたんですか?」
桑原「何でもありませんよ、寒いですから中へ入りましょう」






桑原は寒いからと言って雪菜を中に入れました。
一方飛影は蛍子とバッタリ会ったところだった。





蛍子「飛影くん、パトロール?」
飛影「ちょっとヤボ用があってな、お前は?」
蛍子「マックへ朝ごはん買いに行くの」
飛影「幽助は一緒に行かないのか?」
蛍子「幽助昨日も遅くまで仕事していたから」






赤くなりながら蛍子が言いました。
すると飛影は意外なことを口にしました。






飛影「一緒に行ってやる」
蛍子「マヤさんに怒られちゃうわ」
飛影「勘違いするな、霊界探偵としてお前を守るだけだ」






飛影の顔を見て蛍子はケラケラと笑いました。
飛影はちょっとムスッとした顔をしています。
そして笑っている蛍子に小声で言いました。






飛影『行くぞ』
蛍子「うん」





蛍子は飛影の後から歩き出した。
しばらくは沈黙のままマクドナルドに着いた。
蛍子が順番を待っている間飛影がガラスケースに入っている
おもちゃを眺めていました。
そしてポケットからサイフを出してレジに行き・・・






飛影「これをくれ」





と、何かを買いました。
蛍子が戻って来ました。






蛍子「お待たせ、飛影くん」





飛影はドアを開けて先に蛍子に行くよう仕向けた。





蛍子「ありがとう」






帰り道。






蛍子「ありがとう飛影くん、優しくなったね」
飛影「マヤが女には優しくしろと言うんでな」






と言う飛影の顔を見て蛍子がクスッと笑った。






蛍子「クス♪ごめんなさい、でも面白い」
飛影「それに静流も前に『男は優しさが大事』だと言っていた」
蛍子「静流さんらしいわ」






飛影は家の近くまで蛍子を送りました。
すると家の前で幽助が立っていた。






幽助「飛影、どうして?」
蛍子「違うの幽助、飛影くんは霊界探偵としてボディーガードで一緒に行ってくれただけなの」
幽助「ボディーガード?」
飛影「蛍子に何かあったらマズイだろう?」
幽助「そりゃ、まぁな」
飛影「それだけだ。深い意味はない、手も握ってないぞ」
蛍子「そうそう」






蛍子もうなずきました。
それを聞いて幽助は・・・





幽助「別に怒ってるわけじゃねぇよ、サンキューな飛影」
飛影「それ冷めないうちに食うことだ」
蛍子「あっうんそうね、ありがとう」
飛影「フッ」





飛影も家に入りました。






マヤ「お帰りなさい」
飛影「蛍子につき合ってマックに行って来た」
マヤ「なんで?」






マヤさんの質問に飛影は・・・







飛影「霊界探偵としてボディーガードで」





と、答えました。





マヤ「ふ~ん、ボディーガードね」
飛影「別に深い意味はない、それに・・・」





そこまで言うと飛影は黙り込んだ。
マヤさんは・・・




マヤ「それに・・・何よ?」
飛影「昔、蛍子を襲って恐い目に合わせたことがあってな」
マヤ「その時の罪滅ぼしってわけかい?」
飛影「蛍子は覚えていないがな」






マヤさんは納得してうなずいた






マヤ「朝ご飯食べる?」
飛影「ああ」





朝食を取っているとヒュンケルと鬼宿が来ました。
そこになぜか幽助もいました。






幽助「今朝は蛍子が世話になったな」
飛影「飯食ったか?」
幽助「ああ、そっちはマヤちゃん怒っていなかったか?」
飛影「霊界探偵としてボディーガードでと説明したら納得した」
幽助「蛍子も同じことを言ってたぜ」





更に飛影はマヤさんにも言ったのと同じことを言いました。





飛影「お前が霊界探偵の頃、俺は蛍子を襲ってお前を誘き出した」
幽助「そんなこともあったな」
飛影「その時、蛍子に恐い思いをさせちまったからな」
幽助「そのことをずっと気にしてたのか?」
飛影「そういうわけではないが」
幽助「フッ分かった、俺も別に怒ってねぇから気にすんな」
飛影「ああ」





幽助は飛影なりに蛍子に親切にしてくれたのだと分かったのです。






ヒュンケル「ところで幽助も一緒にパトロール行くか?」
幽助「俺、店開けねぇとならねぇから」
飛影「そうだったな」
幽助「頑張れよ、何かあったら言えよ、手伝うから」
飛影「幽助」






飛影は少し微笑みました。






鬼宿「行こうぜ」





と鬼宿が言うと飛影はうなずいた。
ヒュンケル・鬼宿と共にパトロールするため町に出ました。
公園・学校・商店街を回りました。





ヒュンケル「特に異常はないようだな」
鬼宿「妖気も感じねぇな」
飛影「ちびうさ」





飛影はうさぎたちと歩いているちびうさを見つけた。





レイ「ボーイフレンド、飛影くんが?」
まこと「レイちゃん失礼だよ、その言い方」
レイ「あ、そうか」
ちびうさ「飛影ってすっごく優しいんだよ」
ほたる「そうそう」
杏奈「マヤさんは幸せよ、あんないい彼氏がいて」





ちびうさたちは飛影を褒めまくっていた。




美奈子「そういうもんかしらね」
うさぎ「ちびうさにとってはいい友達なのよね」
ちびうさ「うん」





そんな会話を聞いてしまい出るに出られなくなってしまった飛影たち。
しかし・・・ちびうさに見つかってしまい下を向く飛影。






ちびうさ「あっ! 飛影、どうしたの?」
まこと「そりゃあれだけ飛影さんのことを話していたら出て来にくいよね」






飛影はちびうさに近づきお姫様抱っこをした。







亜美「えっ?ちびうさちゃん」
飛影「ちびうさ借りて行くぞ」
うさぎ「あ~いいけど」






と、うさきが言うと飛影はちびうさを抱えたまま飛び去って行きました。






まこと「相変わらず動きが見えない」
レイ「私も」
ちびうさ「キャハハ!速い」





ちびうさはキャッキャッとはしゃいでいます。






飛影「あまり暴れるな、落としてしまうぞ」
ちびうさ「うん」





ちびうさはおとなしくなった。





ちびうさ「ところでどこへ行くの?」
飛影「パトロールに付き会え」
ちびうさ「キャハ!うん」





飛影はヒュンケルたちの所に戻って来ました。






鬼宿「ちびうさ」
ヒュンケル「どういうつもりだ?飛影」
飛影「ちびうさを守るためだ」





ヒュンケルは飛影を見つめて飛影の考えを見抜こうとした。





ヒュンケル「いいだろう、この行為が吉と出るか凶と出るかはお前次第だ」
飛影「分かっている」





さすがヒュンケル・・・
飛影の考えを本当に見抜いてしまいました。





飛影(今度こそ守ってみせる!)





飛影はちびうさを降ろした。





ちびうさ「飛影」





ちびうさは飛影の手を握った
パトロール中も飛影は何かから守るようにちびうさを抱き寄せた





ちびうさ「クフフ♪」





ちびうさは飛影の体にスリスリしています。
飛影を見つめるヒュンケルの中では闘志が燃え上がっていた。






ヒュンケル(俺は飛影に負け、あいつは本当に五分にして来た)






ヒュンケルは心の中でつぶやき拳を握りしめています。
そんなヒュンケルの心を見抜いたかのように飛影が言った。






飛影「ヒュンケル、俺を倒すなら今のうちだぜ」
ヒュンケル「!・・・言ったはずだ、不意討ちなどせん」
飛影「フン、だが腹の内では俺を倒したいと思っているだろう?」
ヒュンケル「・・・ああ」






と、ヒュンケルは答えた。





すると・・・




飛影がちびうさを抱えたまま振り返りました。
ヒュンケルも飛影を見てお互いに見合った
すると飛影はヒュンケルを挑発するようなことを言いました。







飛影「例え今ここでお前の不意打ちをくらっても俺はお前に勝つ自信があるぜ」
ヒュンケル「ほぅ・・・だが俺は不意打ちはしない、正々堂々勝負して勝ってみせる」






ヒュンケルと飛影は睨み合い火花を散らします。






“バチ⚡️バチ⚡️”






ヒュンケル「今度は負けんぞ」
飛影「勝つのは俺だ」






ちびうさは抱っこされているまま二人を見上げていた。
ヒュンケルと飛影は更に顔を近づけて睨み合っています。






ヒュンケル「楽しみにしてるぜ」
飛影「こっちのセリフだ」





そんな二人を見てちびうさと鬼宿も呆れています。




鬼宿「おめぇらパトロールしていることを忘れてねぇか?」
ヒュンケル「そうだったな」
ちびうさ「次行こう」
飛影「ああ」





四人は次の場所へ向かいました。






ヒュンケル「ちびうさ疲れてはいないか?」
ちびうさ「飛影に抱えられているからラクちんだもん」
ヒュンケル「そうか」
ちびうさ「飛影とヒュンケルは決着をつけたいの?」
飛影「当然だ」
ヒュンケル「無論だ」






と、二人は同時に答えた。






ちびうさ「もし、今日このまま敵が現れなかったら、やれば」
飛影「今日はやらない」
ちびうさ「何で?勝負したいんでしょ?」
ヒュンケル「俺は構わん、任務が終わればな」






と、ヒュンケルが言うと飛影はヒュンケルを見た。
それを見ていた鬼宿が・・・






鬼宿「ちびうさを送ってからやれば問題ねぇだろ」





と言った。






飛影「ちびうさ安心しろ、ちゃんと送ってやる」
ちびうさ「うん!」






公園まで来ると冥界鬼がウジャウジャといました。






ヒュンケル「なんだ?妖怪か?」
飛影「あれは!冥界鬼」
鬼宿「冥界鬼?・・・強いのか?」
飛影「大した奴じゃない、しかし何をしに来たんだ?」
ちびうさ「何か探しているみたい」






ちびうさの言う通り冥界鬼たちは公園と
その周辺で何かを探しています。
そして見つからなかったのか・・・
次の場所へ移動して行きました。





ヒュンケル「後をつけよう」
飛影「ちびうさ居てもいいが俺から離れるな」
ちびうさ「うん」






4人は気を消して冥界鬼の跡をつけました。





ちびうさ「どこへ行くんだろう?」
ヒュンケル「静かに・・・」





更に跡をつけて行くと・・・そこには頼光がいました。





飛影『あいつは!』
ちびうさ『知っているの?』
飛影『頼光といって俺と同じ邪眼を持つ妖怪だ』
ヒュンケル『飛影はあいつに殺された、奴はまだ飛影が蘇ったことは知らない』
鬼宿『どうする? ここまで来ちまったけど』
ヒュンケル『ちびうさがいるから今日のところは帰るとしよう』






ヒュンケルが飛影の肩を軽く叩いた。
飛影もうなずいて一同はそっとその場を離れました。
パトロールを終えて霊界への報告も済ませました。
飛影たちは人間界に戻って来た。
飛影はちびうさをうさぎの家まで送り届けました。





亜美「ちびうさちゃんお帰りなさい」
ちびうさ「ただいま」
飛影「パトロールが無事済んだから送って来た」
うさぎ「そう、ありがとう送ってくれて」





飛影はうさぎの言葉を背中で受け止め飛び去って行きました。
この時の飛影はもうすでにヒュンケルとやる気満々です。
それはヒュンケルの方も同じですが・・・
今回はここまで



つづく。

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