『ライバル対決!飛影VS鬼宿』
対峙する飛影と鬼宿
それを見守る幻海とヒュンケル
幻海「ここなら少々のことではビクともせん、存分にやりな」
飛影は両腕に籠手を嵌めています。
ヒュンケルは飛影が籠手をしていることに気づいた。
ヒュンケル「あいつ・・・フッ」
飛影「いいツラだ、この前とは全然違う」
鬼宿「お前のおかげでモヤモヤした気持ちがふっとんだからな」
かお
鬼宿の表情からは以前の劣等感は見当たらない。
幻海「おしゃべりはここまでだ始めるぞ、二人とも準備はいいね?」
鬼宿「ああ、今はわくわくしているぜ」
飛影「俺もだ」
微笑みを浮かべつつも睨み合う両者。
幻海は二人を交互に見ると合図をした。
幻海「始め!」
二人は同時に闘気を爆発させた。
飛影「ハアアアッ!」
鬼宿「ハァッ!」
“ドン❗️パリパリ✨”
飛影の黄色みかかった黒い炎のオーラと鬼宿の紅い朱雀のオーラがぶつかり合って火花を散らしている。
ヒュンケル「闘気は互角のようだな」
幻海「そのようだね」
そこへ心宿や幽助と会った凍矢たちも観に来た。
幽助「バァさん、ヒュンケル」
幻海「お前たちも来たのか」
陣「飛影の妖気すげぇべや」
陣が目を丸くして言うと・・・
ヒュンケル「まだまだパワーが上がるぞ」
酎「確かにどこまで上がるんだ?」
睨み合いながら同時に突っ込んで行き打ち合いが始まった。
鈴駆「飛影が肉弾戦で闘ってる!珍しいな」
幽助「そうか、あんまり見ねぇからな」
鈴木「ヒュンケルと闘っている時、いつも肉弾戦じゃないか」
鈴駆「あ、そっか」
闘いは両者一端離れると鬼宿が気功波を撃って来た。
鬼宿「ハァ!」
鬼宿の渾身の一発が放たれた。
飛影は右の拳に黒炎の混ざった妖気を纏って鬼宿の放った気功波を受け止めた。
鬼宿「やっぱりそう来たか、ならば」
鬼宿は両手をかざしてたまま力を込めた。
飛影も妖気弾と炎で押し返そうとしている。
必殺技の力比べだ。
飛影「ハァァァ・・・!!」
鬼宿「負けるか!」
“バチ⚡️バチ⚡️”
飛影(チッ、本当に力をつけて来ていやがる)
そしてとうとう気功波と妖気弾が上昇して消えました。
飛影「ハァ、ハァ、ハァ」
鬼宿「ハァ、ハァ、フッ」
闘気を放ったまま二人は対峙している。
飛影「おい、まだ倒れるのは早いぜ」
鬼宿「ああ、勝負はこれからだ」
鬼宿は拳法の構えを取った。
飛影は拳を握りしめて鬼宿を睨みつけている。
そして戦闘用の服が燃えて上半身が生身になった飛影は・・・
飛影「行くぞ」
素早い動きで鬼宿に近づくと鳩尾に二、三発パンチをブチ込んだ。
鬼宿「ガハッ、クッ・・・」
鬼宿も負けずに反撃に出て飛影にボディーブロをやり返した。
飛影「グァ・・・」
飛影が倒れた。
鬼宿「どうした?来いよ」
鬼宿の額の鬼の文字が光りパワーがどんどん上がって行く。
飛影「フン、その前に」
飛影は炎を鬼宿に放ち衣服を燃やした。
鬼宿は腕をクロスして防ごうとしたが上半身が生身になってから自分の体を調べた。
鬼宿「体は燃えてねぇ・・・」
飛影はニヤリと笑うと立ち上がりました。
飛影「これで条件は同じだ」
鬼宿「お前始めからそのつもりで・・・そうか」
鬼宿は気づいたのだ、
飛影が自分と互角の力勝負をするために衣服を上半身だけ燃やしたことに
ヒュンケル「これはおもしろくなった」
飛影「俺とお前の闘いにはこれで充分だろう」
鬼宿「ああ」
鬼宿が構えた。
飛影も肉弾戦で戦う気満々である。
飛影「ここからはサバイバルバトルだ」
鬼宿「望むところだ」
ヒュンケル「飛影の闘志向き出しのツラは鬼宿にも見せるのか・・・」
幽助「だっておめぇら三つ巴ライバルなんだろ?当たりめぇじゃんか」
ヒュンケル「三つ巴・・・そうだな」
ヒュンケルは微笑みを浮かべながらそう言うと腕組みをして二人の方を見た。
飛影と鬼宿が動き出した。
高速で動き回りながら間合いを取った。
再び打ち合いとなった。
肉弾戦は得意の二人
お互いボディーブロを防ぐためパンチを受け止め合って争っている。
鬼宿「くっ・・・やるじゃねぇか」
飛影「貴様もな」
一瞬のスキを突いて飛影が動き出した。
飛影「ハァ~!」
気合いで鬼宿をふっとばした。
鬼宿「すげぇ圧力だ!」
鬼宿はまた構えた。
飛影「来い・・・鬼宿」
鬼宿は地を蹴って飛影に向かって行く。
飛影はカウンターを狙っていた。
そして飛影の狙い通りクロスカウンターが極まった。
そこからは防御なしの打ち合いになった。
蹴りは使わず地に足をつけたままでの肉弾戦である。
顔面パンチからボディーブロとフットワークを使って打ち合っています。
ちなみに始めからフルパワーで闘っています。
鬼宿(さすがだぜ、肉弾戦でここまでやれるなんてよ)
飛影(勝ちたい・・・だが今はこのままこいつとやり合っていたい、どこまでやれるか・・・?)
鬼宿(決着はつけたい、そしてもっと認めさせたい)
鬼宿の額の「鬼」の文字が再び輝き出した。
“カァ~✨⭐️”
飛影「な・・・に!?」
鬼宿「負けねぇ・・・!」
飛影「ほざけ!」
飛影の邪眼も開いて光出した。
飛&鬼『ハアアアアア!!』
ヒュンケル「まだパワーが上がるのか!?」
飛影と鬼宿の殴り合いが続く
心宿「二人の強さが等しくなりつつある」
ヒュンケル「いや、すでに互角だ」
凍矢「さすが飛影のライバル、こんな戦いを見せてくれるとはな」
幽助「ああ、すげぇぜ・・・おめぇら」
ヒュンケル「俺も負けてられんな」
幻海「ヒュンケル・・・」
前回、ヒュンケルは飛影との勝負に負けたのです。
悔しさを滲ませ闘志を燃やすヒュンケル
すると幻海がヒュンケルに言った。
幻海「お前と飛影の百番勝負は始まったばかりだ、これからいくらでも伸びる、慌てることはない」
ヒュンケル「幻海さん、ありがとう」
一方、飛影と鬼宿は高速で動き回って間合いを取ってはぶつかり合うの繰り返しです。
飛影「このスピードについて来るとは・・・」
鬼宿「驚くのはまだ早いぜ」
鬼宿は拳に力を込めた。
それを見て飛影も拳に炎を纏います。
鬼宿「朱雀の炎を受けてみろ!」
飛影「邪王炎殺煉獄焦」
“ドゴン❗️バチ⚡️バチ⚡️”
鬼宿「ぐあっ!」
飛影「うおっ!」
必殺拳のぶつかり合いは互角であった。
心宿「フッいいぞ」
茂みの中から出て来ると再び対峙し睨み合います。
飛影「クククッ・・・こうでなくてはつまらん」
鬼宿「やっとてめぇのライバルになれたんだ、このチャンス活かしてみせる!」
鬼宿が仕掛けて来た。
鬼宿「ハァ!」
飛影も応戦する。
さっきまでは動き回っていた二人だが今度は対峙するなり打ち合いになった。
フットワークを使い拳のみの闘いが続く。
それでも目はお互いを睨みつけて手の内を探っていた。
離れて距離取ると鬼宿は飛影の目を見つめて微笑んだ。
飛影も鬼宿の狙いに気づいたのか微笑み鬼宿を見つめて言った。
飛影「試してみるか?」
そう言うと両手を挙げてみせた。
鬼宿は狙い通りになったと思い指を絡ませ四つに組み合った。
ヒュンケル「ムッ、力比べか」
鬼宿「この勝負は絶対負けられねぇ!」
飛影「それは俺も同じだ!」
二人の力は互角だった。
勝負を五分にしたい鬼宿とそうはさせまいとする飛影の意地と意地がぶつかり合う。
飛影は妖霊気を放出して鬼宿を圧倒した。
しかし鬼宿も負けてはいない闘気を放って応戦して来る。
全力の力比べが続く。
しかし力のぶつかり合いの衝撃で二人ともふっとんで行った。
ヒュンケルは二人が現れるのを待った。
先に出て来たのは飛影だった。
そして鬼宿の姿を確認すると飛影は妖霊気で圧倒した。
鬼宿「クッ・・・!」
鬼宿は飛影の妖霊気を破ろうと両腕をクロスして前に進んだ。
飛影「チィッ、破れるものなら破ってみろ!」
鬼宿「望み通り・・・くっ、破ってやらぁ!」
“パリ⚡️パリ⚡️”
飛影「ハァァァァァァ!」
鬼宿は歩を止めずに飛影に向かって行く
鬼宿(飛影の同じフィールドに引きずり下ろすまでここでやめるわけにはいかねぇんだ!)
そして鬼宿はとうとう飛影の妖霊気の壁を打ち破り一撃をくらわせた。
鬼宿「ハァ!」
“ドス❗️”
飛影「ガハ・・・貴様・・・」
鬼宿「どうだ、破ってやったぜ」
飛影「ちぃぃっ!」
鬼宿「俺のことを試しているつもりか?様子見で死にたくなければ本気で来いよ」
飛影「ちょっとだけ試させてもらった」
素直に答える飛影に呆れている鬼宿は更に・・・
鬼宿「ならここからは対等の条件で勝負しようぜ」
そう言うと鬼宿の全身から夥しいほどの闘気がみち溢れて来た。
飛影(鬼宿の闘気が増して行く!)
鬼宿の目が光り気がグングン上がって行く。
それが飛影の闘志に火をつけた。
飛影は邪眼を開き拳に力を集めた。
黒い炎と黄色の妖気を混ぜて放出している。
鬼宿「勝負だ!」
微笑を浮かべながらも睨み合う飛影と鬼宿。
同時に突っ込んで打ち合いになった。
激しい力のぶつかり合いで地面が窪んだ。
クロスカウンターが極まり次のパンチをお互いに受け止め合い睨み合う。
“パシ💥パシ💥グググッ⚡️”
飛影「クッ・・・」
鬼宿「グッ」
どちらもパンチを押し込もうと競り合っている。
鬼宿「朱雀の力の源、いや、俺の力の源は愛だ、美朱への愛で俺は強くなれる、そして
その能力はお前をも上回ることができるのさ」
飛影「愛の力で強くなれるのは貴様だけじゃないぜ、俺にはマヤがいる、そしてちびうさもいる、ヒュンケルだってそうだ、マァムのためにあいつもまだまだ強くなるぜ」
鬼宿「フッそうゆうことでは条件が同じとゆうわけか」
しゃべりながら競り合いが続く。
生身なのでお互いダメージを与えたいとこである。
飛影「だから三つ巴なんだろう」
鬼宿「ハッ!そうだな」
ヒュンケル「フッ上手いことを言いやがる」
競り合いも互角なため身動きが取れずにいた。
すると痺れを切らせた飛影が・・・
飛影「このままではいつまで経っても決着がつかん、肉弾戦に切り替えるぞ」
鬼宿「それでブチのめした方が勝ちってわけか」
飛影「体力が残っているうちに決着をつけようぜ、最後の勝負だ!」
鬼宿「望むところだ!」
もはや体力の削り合いは時間の無駄だと考えた飛影は決着をつけようと言い出した。
鬼宿もそれに応じ残りの力を拳に集めて対峙した。
お互い見合うと闘志が燃え上がり最後の勝負が始まった。
ただ目の前のライバルを倒すことだけを考えて闘っていた。
ヒュンケル「持久戦になればどっちが勝つか俺にも見当がつかん」
心宿「血みどろになりながら相手を倒すことだけを考えている」
ライバル同士に言葉など必要ない
「負けたくない」だから闘う
例え認め合っていても自分の方が勝っていることを相手に分からせるために全力でぶつかり合い競い合うのだ。
そして事態は動いた。
飛影が一撃必殺にすべてを賭けた。
ヒュンケル「ムッ、飛影の奴最後の勝負に出るな」
飛影「鬼宿、次が最後だ、俺はこの一発にすべてを込める」
鬼宿「邪王炎殺双龍拳か・・・なら俺も最後の力を使うぜ鳳凰拳を」
飛影の双龍拳に対し似た拳法を編み出した鬼宿は鳳凰拳を構えた
両者の右拳が光る
あとはどっちの拳法が勝っているかである
飛&鬼『これが最後の勝負だッ!』
最高位まで力を振り絞る二人。
ヒュンケル「これで決着がつく」
同時に突っ込んで行った。
飛影「炎殺双龍拳!!」
鬼宿「鳳凰拳!」
“カァ~✨ドドン⚡️”
お互いにパンチがヒットしている。
勝ったのは・・・
鬼宿「ハァ、ハァ、俺の勝ちだ」
飛影が倒れた。
ヒュンケル「飛影」
幻海「勝者・鬼宿」
心宿「鬼宿が勝った!」
幽助とヒュンケルが飛影に駆け寄ると完全にダウンしていた。
ヒュンケル「幽助・・・俺は心のどこかで飛影が勝つと信じていた、しかし俺以外の男に負けるとこは正直見たくなかったぜ」
幽助「気持ちは分かるけどよ、力のすべてを出し尽くして負けたんだからそれはそれでよかったんじゃねぇの?」
幽助のこの言葉にヒュンケルはアバンの考えと同じだと思った。
そうまったく同じなのだ。
アバン『負ける時は力のすべてを出し尽くして思いっきり負けなさいそうしないと絶対に今より強い自分にはなれませんよ、最後の最後まで己の力を出し尽くして戦い抜く、それが真の戦士です』
ヒュンケル(そう、だがそれはこの二人にも言えることだ)
心宿は鬼宿の体を支えた。
そして幽助が飛影に近づくとスゥッとヒュンケルが割り込んで飛影を抱き上げた。
これで飛影と鬼宿の百番勝負は2対2の五分になった。
これで完全に三つ巴となった。
そして・・・
マヤ「負けたの、でもこれでおもしろくなったわね」
アーチャー「いいのか?亭主が負けたのにそんなことを言っても」
マヤ「そうだけどライバル同士ってそうゆうものでしょ、抜きつ抜かれつみたいな」
心宿「そうそう、これで2対2追いついた」
心宿もうれしそうである。
ヒュンケル「俺も負けていられんな」
幻海師範「ふむ、まぁ鬼宿もゆっくり休むことだね」
鬼宿「サンキュー姐さん」
しかし明日はまた霊界探偵の任務がある・・・かもしれません。
飛影は大丈夫なのでしょうか?
2連勝の後、鬼宿には2連敗です。
これからどうなって行くのか・・・?
つづく。
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