2014年8月29日金曜日

スーパーあぶない刑事42話

     
      『薬物ルートを追え!』



ある日、里菜たちは少年課の岸本や鈴江とゲームセンターで薬物ルートを辿るため潜入していました。
中学生から高校生をターゲットに覚醒剤や麻薬の売買が行われているというタレ込みがあったからです。
ゲームを楽しんでいるフリをしながら周囲に目を光らせていました。
岸本と鈴江は覆面パトカーで待機していました。
そこへ薫と愛川が合流しました。





真山薫「鈴江さん、岸本さん、どう?」
鈴江秀夫「今のところは特に不審な動きはないね」
真山薫「ねぇ中の防犯カメラも見せてもらいましょうよ」
鈴江秀夫「そうだね、愛川さんたちはここよろしく」
岸本猛「おぅ」





薫と鈴江は店長を読んでもらい防犯カメラを見せてもらえるように頼みました。





店長「こちらへどうぞ」





店長の案内でスタッフルームに入れてもらいました。





店長「こちらです、ごゆっくりどうぞ」
真山薫「すいません、ありがとうございます」






薫と鈴江は防犯カメラで監視しました。
一方、潜入している里菜から無線が入った。





里菜「薫さん聴こえますか?」
大下薫「里菜ちゃん聴こえているよ、どうした?」
里菜「レーシングゲームの横の壁にスーツ姿の男がいるんですけど」
鈴江秀夫「これじゃない、薫ちゃん」
大下薫「あっいた、うんこの人が怪しいの?」





千絵が使い捨てカメラで二枚ほど写真を撮りました。





千絵「写真撮りましたよ、一端外に出ます」
里菜「待って、気づかれたヤバイ!」






そう言うと里菜たちはゲームセンターを出て行きました。
すぐに岸本が覆面パトカーで里菜たちを拾ってくれました。






岸本猛「みんな乗って」
里菜「はい」





ゲームセンターから数人の男が出て来て辺りを見回していた。
愛川が無線で真琴たちを呼んだ。





愛川史郎「愛川です、里菜さんたちを拾いました」
大下勇次「了解、真琴こっからどうする?」
大下真琴(声)『慎太郎、実、ゲームセンターから出て来た男たちに職質して来て』
本城慎太郎「OK、Igetit」






本城と原田は車を降りて男たちに近づいて行きました。
すると本城たちに気づくといきなり銃を発砲して来た。





“バン⚡️バン⚡️バン⚡️”





本城慎太郎「クソッタレ💢なんで分かったんだ?」
原田実「さぁ、署長どうします?」
大下真琴『応戦するしかない』





真琴を始め鷹山たちも応戦しました。
すると男たちは車に乗り込み逃走した。






大下真琴「慎太郎、実、追え」
本城慎太郎「実、乗れ」
原田実「はい」





本城が覆面パトカーを走らせ追跡を始めた。
真琴たちはゲームセンターの中に潜入した。





大下薫「署長、こっち来て」
大下真琴「どうした?」





薫のところへ行くと中学生くらいの男の子三人が並んで立っていた。






鈴江秀夫「今、逃走した男らの一人にこれを渡されたそうです」




鈴江が透明の小袋を真琴に手渡した。





大下真琴「覚醒剤?」
鈴江秀夫「恐らく、でも今日初めてもらったそうです」
大下真琴「薫と鈴江さんで彼らを事情聴取してくれ」
大下薫「分かりました、すいません別室を使わせて下さい」
店員「では奥の部屋へどうぞ」





少年たちを連れて奥のスタッフルームへ入って行った。





大下真琴「亮、この袋鑑識に回しといて」
藤村亮「分かりました」





応援が到着しました。





風間明「遅くなってすいません、状況は?」
大下勇次「ゲームセンターで少年に薬物を売っている男がいた」
本城慎太郎「それで里菜ちゃんたちにゲーセン内に潜入してもらって取り引きがあるか見張ってもらっていたんだ」
里菜「そしたら、あそこの丁度カメラの死角になるあそこの格闘ゲーム機の裏の扉の前で学生風の奴と背広の男が話していて背広の方が小さなビニール袋を手渡していたのよ」
家吉「でも、気づかれちゃって慌てて飛び出して来たんです」





本城たちは状況が分かると二人の頭を軽く撫でた。





大下真琴「千絵、カメラ貸して」
千絵「ああ、ハイ」
大下真琴「サンキュー、パパ、このカメラ現像して来てくれますか?」
吉井浩一「分かりました、預かります」





吉井はすぐカメラを持って店に走ってくれました。





大下真琴「みんなよくやった、ありがとう」
美佳「礼にはおよばないよ、こっちこそ役に立ててよかった」






里菜たちの潜入捜査は終わりました。
彼女たちは夏美や園子・香苗たちが無事に家まで送り届けました。
もちろん里菜と家吉もです。
ここから先は真琴たちプロの出番です。






遠山金之助「夜まで待ちますか?」
鷹山敏樹「そうですね、だけどもう潜入は難しいかも」
徳川宗明「いや、今度は俺とハルさんと真琴で潜入する」
徳川治樹「よし、俺は賛成だ、真琴は?」
大下真琴「おもしろい提案だね、俺も乗った」





このゲームセンターは24時間営業なので引き続き調べることができる。
前回のバーの時よりかは死角も多く潜入がバレる確率も少ない。





大下勇次「気をつけて行けよ、治さんたちも」
徳川治樹「署長のことは任せておけ」





暗くなるのを待って覆面パトカーの中で待機した。
真琴は潜入捜査はほぼ初めてであった。
今までは本城や大下勇次をフォローする方だったからです。
日が暮れて夕方になり時刻は5時になりました。
外も暗くなって来た。




大下真琴「それじゃ行くか」
徳川宗明「うん、じゃ行って来る」
鈴村皐月「気をつけて下さいね」




皐月の声掛けにうなずきで応えると3人はゲームセンターの中へ入って行きました。
従業員用の服を借りて従業員として潜入します。
真琴はショルダーバッグをロッカーに入れた。
拳銃と替えのマガジン二つ左右のポケットにつっこむとロッカーを閉めて鍵を掛けました。
真琴と治樹と宗明はロッカールームから出ると店内に潜入した。
従業員のいるモニタールームからは大下と町田・藤村がいます。
真琴たちは従業員として振舞いながら客の出入りに目を光らせています。
レーシング機・UFOキャッチャー・画面ゲーム・モグラ叩きゲームと
三人はゆっくり歩きながら見回っています。





徳川宗明「俺は二階も見て来る」
大下真琴「うん、何かあったらすぐ呼んで」
徳川宗明「OK」






真琴と治樹は引き続き一階のフロアを回った。
一方、宗明は二階を回っていた。
すると奥にカーテンが敷かれていることに気づいた。
恐る恐る近づいてみると更に奥の方から話声がしていた。




徳川宗明「二人とも二階へ来てくれ」





宗明に呼ばれすぐに二階へ駆けつけました。




徳川治樹「宗さん、どうした?」
徳川宗明「シッ!この奥だ」




三人は拳銃を抜いて入って行きました。
先頭は宗明です。
奥まで行くと話声がよく聴こえました。




田口「学生はいいカモだゲームの景品と一緒に持って帰ってくれる」
店員B「今のところはバレテはいませんがガサ入れが来たらどうすれば・・・?」
福永「な~に、その時は秘かに運び出しておく、心配するな」





真琴はテープレコーダーを宗明に渡してカメラで証拠の写真を撮った。
四枚撮ったところでフラッシュの光で気づかれてしまった。





平田「んっ?今そっちから光ったのが見えた」
福永「おい、見て来い」
大下真琴(やっと気づいたか)
徳川宗明(おいおい)




様子を見に来た福永に真琴は銃を突きつけた。





大下真琴「若者の遊び場で薬を売っていたとはな、カラクリは聴かせてもらったぞ」
平田「お前、大下の小倅か」
徳川治樹「署長が気づかれた、いやわざと気づかせた」
大下真琴「お前たち全員務所にブチ込むまでだ」
田口「こうなれば皆殺しだ」





銃を向ける平田たちに真琴たちも分かれて応戦する。




“バン!バン!バン!”





田口「ぐっ・・・」
平田「田口!あのガキ#やりやがったな」




治樹と宗明も発砲します。
真琴は落ち着いて撃っています。
しかしこの後、真琴に一つの別れが来ます。




“ピュン・キン!”





大下真琴「うっ!くぅ~」
徳川治樹「当たったのか?!見せてみろ」
大下真琴「俺は平気です、でも俺のショーティが」






見るとS&Wショーティ40に穴が開いていた。
丁度引き金を引く上らへんです。
大下、町田、藤村たちも駆けつけて来ました。




町田透「署長、撃たれたんですか?」
大下真琴「いや、銃に当たった、こいつに救われた」




それを見て勇次がキレタ。





大下勇次「よくも俺の大事な息子をぉぉ!」
町田透「先輩!」





夢中になって撃ちまくる勇次、それに鷹山も加わった。





大下勇次「・・・タカ」




勇次は隣で発砲している鷹山の方を見た。
視線を前に向けたまま鷹山が言いました。





鷹山敏樹「真琴は俺にとって息子同然だ、その真琴を傷つけたり、悲しませたりする奴は許せん」
大下真琴「父さん、敏樹さん」





真琴の目から大粒の涙が流れた。
それを見て治樹は・・・





徳川治樹「愛されているな、署長」





と、声を掛けると真琴は微笑みました。




藤村亮「それにしても派手にやるな~」





鈴村や木葉たち忍たちも来ました。





木葉聡「署長、それは・・・」
大下真琴「奴らに殺された」




ショーティ40を抱えている。




海堂進二「トリガーのところに穴が!?」
松田香苗「こんなピンポイントなところに!?」
徳川宗明「貸してみろ」




宗明がショーティ40を受け取ると大きめのハンカチに丁寧に包んで真琴に手渡した。




大下真琴「ありがとう、宗さん」





本城・青木・藤村・原田・村木・芝・吉本・も加わり平田たちを追い詰める。
ようやく終わった時は敵はみんな腕や肩に軽い傷を負って倒れていた。





本城慎太郎「仲間を傷つけられた時のデカの結束力をなめるなよ」
青木順子「署長、仇は討ったわよ」
大下真琴「みんな・・・あ、ありがとう」





泣いて声にならない声で頭を下げて礼を言う真琴であった。
そんな真琴を父・勇次が抱きしめる。
署に戻ると勇次が銃のカタログを真琴に見せていた。





大下勇次「この中から好きなのを選べ、またショーティでもいいし別のでもいい」
鷹山敏樹「好きなのを選びなさい用意してあげるから」
大下真琴「本当!いいの?」
勇&敏『任せなさい』






大下と鷹山は声を揃えて言った。
真琴は警察官用・拳銃カタログを見ました。
そして、ふと思い出したのです。
米軍基地でカレンさんが使っていた銃を・・・カタログの中にもありました。





大下真琴「これがいい!」
大下勇次「どれどれ?」




みんなも覗き込みました。


つづく。

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