『二回戦第二試合ヒュンケルVS酎』
幻海「二回戦第二試合ヒュンケルVS酎、始め!」
酎「あんな闘いを見せられちゃあこっちも燃えて来るよな」
ヒュンケル「同感、酎よ全力でお前を倒す!」
酎「いいぜ、ほらかかって来な」
酒を飲みながら片手で手招きして見せる酎に闘志を燃やすヒュンケル。
光の闘気を放ち拳を構えた。酎はユラリユラリと動き回る
飛影「あれが酎の酔拳だ、よく見ていろ」
鬼宿「ああ・・・」
ヒュンケル(あの動きただ酔っているわけではないのは分かるがあれが酔拳なのか!?)
酎「フッ気づいたかその通りだよっとヒィック!」
ヒュンケル「俺の拳殺法とお前の酔拳どちらが上か勝負だ!」
それまでフラフラと動いていた酎がピタリと止まりヒュンケルの目を見て微笑んだ。
酎「言い目だ、楽しめそうだ、行くぜヒュンケル」
酎の姿が消えた。
ヒュンケル「!・・・」
酎「オラァ!」
“ズドドドドッ💥”
飛影「五発入れやがった!幽助の時と同じだ」
ヒュンケル「グァァァ・・・」
酎「オラ、どうした!」
更に両手を組んでヒュンケルを叩き落とした。
“ドダァン💥”
とすごい音がした。
鈴駆「よっし!いいぞ、酎のペースだ」
酎「ウィ~ックどうしたいもう終わりか?」
砂煙からヒュンケルが歩いて来た。
微笑みを浮かべている
ヒュンケル「今のは効いたぜ」
光の闘気を全開!ヒュンケルも本気になった。
ヒュンケル「今度は俺から行くぞ」
酎「おもしれぇ来やがれ!」
ヒュンケルは右の拳に力を込めて酎に向かって行った。
ヒュンケル「片っ端からぶつけてやる!アバン流拳殺法地龍拳!!」
“ドス💥”
酎「おおぅ・・・!」
酎はモロヒュンケルの必殺拳をくらった。
酎「へっ大した威力だ」
ヒュンケルが二撃目に入ると酎も拳を突き出しクロスカウンターが極まった。
“バキ💥
ヒュンケル「フッそう来ると思っていたぜ」
酎「そうかい」
両者は距離を取って対峙した。
ヒュンケル「本気を出せ、裏技があるんだろう?」
酎はしばらくヒュンケルを見つめた。
酎「いい目だ気に入ったぜ、いいだろう望み通りウラ技を見せてやるぜ」
酎は魔界の鬼殺しのピンを抜いて一気飲みした。
鈴駆「フフ♪これで酎の勝ちだ」
飛影「それはどうかな・・・?」
鈴駆「なに!?」
酎はミルミル変幻して行きます。
そして・・・
酎「オエエエエ・・・」
ヒュンケル「なっ!何なんだ?一体」
飛影「ヒュンケル気を抜くな!今こそ奴の本当の姿が現れるぞ」
妖気と酒をブレンドして高めていた本来の妖気が表に現れた瞬間であった。
ヒュンケル「さっきとはケタ違いの妖気だ!」
酎「ふぅぅ・・・すっきりしたぜ、どうだい?ヒュンケルこれがウラ技よ」
鬼宿「さっきとは別人のような気だ!」
本当の姿見せた酎に対しヒュンケルも光の闘気を全開した。
“ドン💥ゴゴゴゴゴゴ🌪️”
酎「ほぉ〜大したパワーだ」
ヒュンケル「俺も負けるわけにはいかん、全力で闘わせてもらう、来い!」
ヒュンケルの言葉に酎は妖気玉を造り出した。
“ゴォォォォ⚡”
酎「ソ~ラ!」
酎は妖気玉を思いっきりブン投げた。
しかしヒュンケルはそれを素手で受け止めて見せたのだった。
“バシ💥”
凍矢「な・・・に!あいつ素手で酎の技を・・・」
鈴木「受け止めた!」
ヒュンケル「ハァァァァ!」
“グシャ⚡”
更にそれを握り潰した。
酎「なっ!バカな・・・」
ヒュンケル「お返しだ!」
と、言ってヒュンケルは素速く酎に接近し必殺拳をブチ込んだ。
ヒュンケル「アバン流拳殺法海龍拳!」
“ドゴォ💥”
酎「ぐおおっ!」
鈴駆「酎!そんなあの酎が反応できないなんて信じらんねぇ!」
酎「ペッ、へへ♪すげぇなウラ技を使ってもこのザマとはな」
ヒュンケル「謙遜はよせ、ダメージはそんなに受けていないはずだ」
酎「気づいていたか、そんじゃそろそろ始めようか」
そう言ってから酎の妖気が変わり体の色が黒っぽく変化した。
ヒュンケル「なるほど、それが酒とブレンドして高めていた妖気の正体か、おもしろい」
ヒュンケルも光の闘気を更に放出し高めた。
酎「どっちがタフか決着は肉弾戦でつけようぜぇ」
ヒュンケル「望むところだ」
対峙する両者、火花を散らしながらも微笑み合う
闘いは肉弾戦に・・・
両者防御もお構い無しに激しく打ち合っている
“バキ💥ボゴ💥ドス💥ベキ💥”
鬼宿「ヒュンケル!負けんな」
飛影「ヒュンケルめ、肉弾戦を誘い持久戦に持ち込んだな」
死々若丸「飛影との闘いを見て予想はしていたがここまでとは・・・」
陣「酎と互角にやり合ってやがる!」
陣たちもヒュンケルの闘い方に驚きを隠せない様子。
幻海はニヤリと笑って二人の闘いを見つめている。
幻海「この企画大当たりだな、あいつらにもいい刺激になったようだね」
独り言を呟く幻海、みんなが見守る中
打ち合いはドンドンエスカレートして行く
ストレート・フック・ボディーブロ・カウンターと殴り合う両者
酎「やるじゃねぇか」
ヒュンケル「貴様もな、そろそろ限界か?」
酎「まだまだ!」
鬼宿「酎もだがヒュンケルのヤロー楽しそうだな」
飛影「お前もそう思うか?」
鬼宿「お前どっちが勝つと思う?」
飛影「さぁな、こればっかりは俺にも見当がつかん」
飛影の言う通りほぼ二人の力は互角のため
どちらが勝つか誰にもわからない
凍矢「長いな20分はやり合っている」
鈴木「そうだな」
それから数分後決着の時が来た。
酎「オラァ!」
“バキ⚡”
ヒュンケル「ぐっ・・・」
飛影「ムッ!」
酎「今だ!くらえぇ」
鈴駆「出たぁヘッドバットこれで決まりだ!」
しかしヒュンケルは顔色一つ変えず酎のヘッドバットを躱し
鳩尾に渾身の一撃を突き上げるようにブチ込んだ。
“ズドッ💥”
みんな『あ~っ!』
自分のペースでトドメの一撃に入ったと思っていた酎
しかし、それさえも躱して攻撃に出たヒュンケルが一枚上手だった。
酎がヒュンケルの拳の上で力尽きた。
ヒュンケルのそのまま酎をブン投げた
“ドサ⚡”
仰向けに倒れた酎
幻海「それまで、勝者ヒュンケル」
陣「すっげぇ!酎に勝った」
ヒュンケル「ハァ、ハァ、ハァ勝った」
幻海がヒュンケルの勝ち名乗りを挙げた。
酎が気がついて起き上がった。
酎「完敗だ」
ヒュンケル「お前のおかげで楽しめたぜ礼を言う」
ヒュンケルが手を差し伸べると酎も手を伸ばし握手を交わした。
ヒュンケルは飛影と鬼宿が抱えて戻って行く。
酎は鈴木と陣が抱えて下がって行きました。
さぁ次はいよいよ飛影と凍矢の直接対決だ!
酎「凍矢頑張れよ」
凍矢「ああ、みんな見ていてくれ」
飛影の方でも・・・
鬼宿「負けんなよ」
ヒュンケル「油断するな」
飛影「分かっている」
これが最後の対決です
凍てつく妖気か?燃え上がる妖気か?
次回へつづく。
0 件のコメント:
コメントを投稿